BAND-MAID(バンドメイド) – 【詳細解説】メンバーの経歴や魅力、海外からの反応を紹介

BAND-MAID(バンドメイド) – 【詳細解説】メンバーの経歴や魅力、海外からの反応を紹介

メジャーデビュー5年目の今年、1月に4th アルバム「Unseen World」と、10月にはニューシングル「Sense」もリリースしたBAND-MAID(バンドメイド)

メイド服でハードロックを奏でるという画期的なコンセプトと、メタルファンも熱狂する骨太サウンド、コアなファン以外にも届くキャッチーな楽曲から、国内はもとより海外人気も高いことでも知られています。

ライブをお給仕、ファンをご主人様お嬢様と呼び、小鳩ミクさんは語尾に『っぽ』を付けて話すなど、メイドにこだわったメンバーの個性的なキャラクターも人気の理由に。

そこで今回は、個性の強い各メンバーのキャラクターと海外人気に焦点を当ててご紹介していきます。

 

BAND-MAID(バンドメイド)とは?


bandmaid.tokyo

BAND-MAIDは、メイド喫茶で働いていた小鳩ミクさんを中心に2013年7月に結成。

活動開始時にはハードロックではなく様々なジャンルの楽曲を演奏していましたが、ハードロック路線に変更した2014年8月リリースの1st シングル「愛と情熱のマタドール」のカップリング曲「Thrill」のMVを、海外のwebラジオ局であるJrock RadioがFacebookで取り上げたのをきっかけに、日本よりも先に海外で人気となりました。

2016年5月にミニアルバム「Brand New MAID」でメジャーデビュー。

アメリカで開催されたアニメコンベンションのSakura-Conや、イギリスのモダンポップカルチャーイベントMCM COMIC CONなどで演奏し、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・フィンランド・オランダ・香港などをまわるワールドツアーも度々開催。

公演の度にファンを増やし評価は高まり続け、世界最大級のライブ・エンタテイメント企業であり世界最大の興行エージェントのライブ・ネイションと提携し、ハリウッド4大エージェンシーのひとつユナイテッド・タレント・エージェンシーとも契約しています。

2021年9月に配信が始まったNetflixの新作映画「KATE」にもBAND-MAIDとして出演。

海外での人気の高まりを受けて、次第に日本でも楽曲の良さと演奏力の高さ、エンターテイメント性にさらに注目が集まり始めています。

キャラの濃いBAND-MAIDのメンバー

MIKU、小鳩ミク(Gt/Vo)

  • 誕生日 10月21日
  • 出身地 熊本県

BAND-MAIDの発案者の小鳩ミク(こばとみく)さんは、独特のキャラクターでも知られています。

メイドとの出会いは、小鳩ミクさんがまだ出身地の熊本県に住んでいた頃、『バイトがしたい』と母親に相談すると、『こういうのがあるよ』と持ってきたのがメイド喫茶の募集で、『こんなに可愛い服を着れるんだ』と嬉しくなり働き始めたことから。

幼い頃から祖母の影響で天童よしみさんのなど演歌歌手を聴いて育ち、最初に覚えた歌が「珍島物語」でした。

演歌しか歌わない娘をあまりにも心配し、お母さんはモーニング娘。のCDを買ってきたほど、当時は演歌一筋だったとか。

中学生になるとバンドも聴くようになり、椎名林檎(東京事変)さん松田聖子さんに憧れていた小鳩ミクさんは、自分もシンガーになりたいと思い始めます。

熊本のメイド喫茶でバイトしていた頃に知り合った、同郷のEXILEのNESMITHさんから、シンガーになりたいなら東京に行ったほうが良いとアドバイスを受け上京。

それからは、朝から昼には工場でタグを切り、昼から夜まではメイド喫茶、夜から朝まで鍋屋でバイトをして、メイド喫茶が休みの日は試食を作る促進販売のバイトと、ハードワークを続けながら上京資金を貯めました。

念願叶って東京での生活を始め、メイド喫茶の本場である秋葉原のメイド喫茶で働き始めます。

同時期にボイトレにも通い始め、メイド姿でロックをしたら面白いはずと思いつき、BAND-MAIDを結成しました。

BAND-MAIDでは作詞を担当。

当初は英語を多く使っていましたが、次第に歌いやすさやメッセージ性も意識するようになりました。

海外公演も多くなった今では、英語の先生からネイティヴにも伝わる英語を学び、頻度を抑えて効果的に使っています。

シンガーになりたいという目標に向かって突き進む抜群の行動力と意志の強さを持ち合わせ、『幸せになりたいよりも、幸せにしたいというのがBAND-MAID』『演奏中にカワイイは要らないなあって』と語る、バンドの精神的支柱です。

実はギターを始めたのはBAND-MAID結成後から。

バンドサウンドに厚みを出そうとツインギターを考えたものの、サポートなども含めメンバー以外の人がバンドに入るのは避けようと、ギター・ヴォーカルを務めることになりました。

当初はメンバーから『ちゃんと演奏できる?大丈夫?』『やりたくないなら無理にやらなくてもいいよ』などと心配されていましたが、現在ではドクロのトランプの柄が入ったゼマイティスのギターで重厚な音を聴かせてくれています。

2021年4月からはソロプロジェクトの「cluppo」も始動し、1st シングル「PEACE&LOVE」をリリースしています。

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SAIKI、彩姫(Vo)

  • 生年月日 2月8日
  • 出身地 山梨県

もう一人のヴォーカルSAIKIさんは元々はソロシンガーだったので、BAND-MAIDが初めてのバンドのヴォーカルです。

小学4年生で安室奈美恵さんに憧れて歌い始めたこともあり、骨太のBAND-MAIDのサウンドに埋没しない力強くエモーショナルな歌声や、堂々としたステージパフォーマンス、ヴォーカルの立ち振る舞いなど、安室奈美恵さんから多いに影響を受けています。

バンドやダンスミュージックなど幅広い音楽を聴きますが、特に黒猫チェルシー、毛皮のマリーズ、挫・人間などが好みです。

そんなSAIKIさんですが、かなりの電車好きとしても知られています。

特に0系新幹線好きの撮り鉄で、現在のスタイリッシュな機能美の新幹線よりも、新幹線が誕生した当時の丸くて可愛いフォルムの0系に魅了されているのだとか。

ついには電車好きが行き着くプラレールにも手を出してしまいそうなほど、電車愛が止まらないそうです。

主に歌詞を書くのは小鳩ミクさんですが、多くはSAIKIさんからの『こんなテーマで書いて欲しい』というリクエストを受けて仕上げています。

黒色のイメージが強いSAIKIさんは、実はBAND-MAID以外ではあまり黒を好まずにエンジやカーキ、ブラウン系の服をよく着ています。

ツアー中は小鳩ミクさんと同じ部屋になることが多く、2人とも喉を大事にしないといけないヴォーカルで干渉し合わないタイプということから、部屋では全く会話をしないこともあるのだとか。

KANAMI(Gt)

  • 誕生日 9月28日
  • 出身地 神奈川県
  • 本名 遠乃歌波(とおのかなみ)

KANAMIさんは、「かなみんちょ」「みんちょ」の愛称でも呼ばれています。

ソロで弾き語りをしていた映像を小鳩ミクさんが見て惚れ込み、メンバーにスカウトしました。

BAND-MAIDの楽曲は、SAIKIさんから『こういう曲がいいんじゃない?』とアイディアを貰って、メロディやリズムパターンをKANAMIさんが作り、それを各メンバーが自分の楽器を使って作り上げています。

高校生の頃に軽音楽部でバンドを組んでいたこともあって、BAND-MAID以前にシンガーソングライターとして活動していたときから、バンドでリードギターをしたかったのだとか。

3歳からピアノを習っていた為にクラシックや、ファンク、フュージョン、パンク、ラテン・ロックなど様々なジャンルの音楽を聴いています。

パワフルでテクニカルな変幻自在のギタープレイは、天才とも称されています。

その反面、3rd シングルのカップリング「Screaming」のギターソロパートを障害物競争に例えメンバーにはその意味が全く伝わらなかったり、ふわふわしているときと生徒会長のように真面目になるときもあったり、『夢の中で空にメロンが生えてたの』という言い出すことも度々あり、『マジ意味わかんない』とギャルっぽく毒を吐くなど、多重人格っぽいとも言われています。

AKANE(Dr)

  • 誕生日 12月14日
  • 出身地 兵庫県
  • 本名 廣瀬茜(ひろせあかね)

BAND-MAIDが海外ツアーに行くと、小鳩ミクさんは部屋にピンポンダッシュに行き、SAIKIさんはベッドに入り、KANAMIさんは真っ先にAKANEさんの部屋番号を聞き、MISAさんはずっと部屋に居続けるほど、メンバー全員から愛されているバンドのリーダーです。

幼少期からピアノを始め、吹奏楽部でトロンボーンを吹くなどクラシック音楽に浸っていましたが、18歳頃からドラムを始めました。

パンクやメロコア、邦ロックが好きで、マキシマム ザ ホルモンナヲさんに強く影響を受けています。

大食いとしても知られ、好きな食べ物は細麺で固ゆでの豚骨ラーメンで、家系の好きなトッピングは玉ねぎ、替え玉を5玉したこともあり、新横浜ラーメン博物館を訪れた際には、通常の3/5ほどのミニサイズを10杯食べました。

小鳩ミクさんとSAIKIさんがパーソナリティを務めているラジオ番組「BAND-MAID NIPPON」では、出演していないAKANEさんいじりがお約束になりつつあります。

メンバーの誰かと一緒にいるときでも、『あ~!』『どうしよう、どうしよう』と1人でずっと喋っていたり、いつもモグモグと何かを食べていて、インタビュー中でも顔が常に動いているなど、じっとしていられない性格です。

寝るときには目を開けたままで、寝言でも食べ物に関することを言うこともあるほど。

MISA(Ba)

  • 誕生日 10月15日
  • 出身地 岡山県

Twitterの個人アカウントに『アルコールが好きです。』と書き、Instagramにも頻繁にお酒が登場するなど大のお酒好き。

ステージドリンクにビールやウイスキーを用意するほどで、泥酔しながら演奏していたこともあり、酔うとさらに演奏が良くなるそうです。

ハマっていった順番は、チューハイ→泡盛→日本酒→ラム→ビールとウイスキー。

幼少期から母親の影響でビートルズジミ・ヘンドリックス奥田民生さんなど聴いて育ち、3歳からピアノを始め、スマッシング・パンプキンズブラーなどの、グランジ、ブリット・ポップのバンドが好みです。

ア・パーフェクト・サークルズワンに在籍し、現ピクシーズのメンバーのパズ・レンチャンティンが好きなベーシストです。

BAND-MAIDの前にもオルタナティヴ・ロックバンドを組んでいたこともあり、飲みながら演奏するのはその頃からのスタイルです。

Instagramに描いた絵を載せることも多く、宇宙や花、ビールなどをモチーフにしています。

休日の過ごし方は、ずっと寝たり、映画を見たり、古着屋巡りをしたり、1人で飲んでゲームをするなど、ロックバンドのベーシストでありながらも普通に過ごしています。

口数は少ないですが、 小学生男子が思いつきそうなギャグをぼそっと言うなど、メンバーの中で一番ふざけているのがMISAさんです。

海外人気の理由とコメント

活動を始めてまもなく、Jrock RadioのFacebokに「Thrill」が取り上げられたことによって、先に海外で人気に火が付いたBAND-MAIDは、今でも世界的に良く知られている日本のバンドであり続けています。

BAND-MAIDの海外人気の要因として挙げられるのは、やはりメイド姿で骨太のハードロックを鳴らしていること。

官主導で行われている日本のカルチャーを国外に向けて発信するクールジャパンとはまた違った、よりディープでマニアックでクールジャパンと大手を振って紹介できないメイド喫茶という場所から誕生したという点が、海外にも数多居るオタク心を刺激しているのではないでしょうか。

メイドというと、食事や掃除など主人の身の回りのお世話をする使用人のことですが、メイド喫茶で働いているメイドは、いわゆる主人と使用人の関係とは少し違います。

お客はお目当てのメイドさんが働いている時間に合わせて来店し、若干高めの値段設定の料理を注文し、お目当てのメイドさんがその料理を運んでくるときにする、食事を食べさせてくれたり、写真撮影などの追加サービスも目的にしています。

つまり主人であるお客と、使用人であるはずのメイドの立場が逆転している、ということがメイド喫茶の特筆すべき点です。

そんなメイドの格好をして、本来反体制的であり怒りの音楽とも言えるハードロックを鳴らす、そのズレやギャップが、多くの音楽好きがBAND-MAIDに熱狂している理由です。

怒りのハードロックではありますが、BAND-MAIDの音にはドロッとしたものを感じられず、あるのは突き抜けた爽快感。

まず見た目で驚き(こんなのロックバンドじゃない!)、音を出した瞬間に裏切られる(なんていうサウンドだ!)、それがBAND-MAIDです。

ここからは、BAND-MAIDに魅了された海外ファンの声の一部をご紹介します。

  • アメリカのロックは死んだ。ロックが生き残っている日本人に神のご加護を。この女性達は素晴らしい!
  • ベースもドラムも素晴らしい!グルーヴ、ドライブ、リラックスした雰囲気…最高だよ
  • 西洋のメタルバンドはそれ自体を恥じるべきだ
  • 日本はロックやメタルを絶滅から救っている
  • ベースソロに続いてギターソロが顔面をレンガのように殴りつけてきた。すごくいい!本物だ、最近のバンドでは珍しい
  • いいねボタンを一度しか押せないのが物足りない
  • 最近の曲も聞いてみるといい、ハズレ無しだよ!
  • この前ロンドンで3回目のライブに行ったよ
  • MIKU大好きだ!みんな才能がある!
  • ベースが前に出てるのがいいよ。大概のバンドだと埋もれてしまうのに、ベースがすぐに引っ込むことがない
  • ドラムがどれだけこのバンドを支えているかよくわかる。AKANEはリンゴ・スターと同じカテゴリーに入るね

また小鳩ミクさんとKANAMIさんの2人は、今年2月にイギリスの世界的パワーメタルバンドであるドラゴンフォースのギタリストハーマン・リさんとリモートでコラボしています。

メイド姿をしたハーマン・リさんが見られた激レアな配信でした。

最後に

メイドによるハードロックというコンセプトに頼らずに、音にもこだわった本格派のハードロックバンドがBAND-MAIDです。

もしまだ知らなかった方は、BAND-MAIDの骨太ハードロックに浸ってみてください!

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