【呪術廻戦】伏黒恵は禪院の末裔?御三家や父親との関係を徹底解説!

【呪術廻戦】伏黒恵は禪院の末裔?御三家や父親との関係を徹底解説!

原作、アニメ、劇場版と、飛ぶ鳥を落とす勢いの快進撃が止まらない「呪術廻戦」。
この記事は、そんな呪術廻戦の中でも屈指の人気を誇る伏黒恵の特集です。
彼の抱える壮絶な生い立ちや人間関係について、改めて考えてみたいと思います。

【呪術廻戦】伏黒恵の基本情報

本題に入る前に、まずは伏黒恵がどんな人物なのかおさらいしていきましょう。

プロフィール


伏黒恵は、呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁と、ヒロイン・釘崎野薔薇の同級生です。
身長は175㎝(成長中)で、誕生日は12月22日。作中で読書をしている場面が描かれており、特に実話系の本を多く読んでいます。好きな食べ物は生姜に合うもの、嫌いな食べ物はパプリカです。

原作での初登場は第1話の冒頭、五条と連絡を取りながら宿儺の指を探しているシーンでした。

冷静沈着な頭脳派


作中における伏黒の立ち位置は、いわば「直情的な主人公を諫めるクールな二枚目」というポジションです。冷静で頭が良く、情報分析や心理戦も得意としています。
テンションの高い五条や虎杖たちに振り回される事もありますが、巻き込まれたら渋々最後まで付き合ってくれる優しさも備えた人物です。

伏黒は自分の事を、「全ての人を救うヒーロー」ではなく「不平等に人を助ける呪術師」であると語っています。虎杖を助けたい理由についても「私情です」と説明していました。
直情的ではないというだけで、実際は歳相応に感情で決断を下す一面もあるのです。
アニメで伏黒を演じている声優の内田雄馬さんも、伏黒を「感情的な部分が強い人」だと評しています。

自分の中で生まれた感情をそのまま口に出して他者と共有するか、自分の中で思考・整理して処理するか、それが虎杖と伏黒の違いなのかも知れません。

【呪術廻戦】伏黒恵の術式と領域展開

呪術師には、1人1人に与えられた術式と呼ばれる固有技と、術式を応用して自分のフィールドに相手を閉じ込める領域展開と呼ばれる必殺技があります。

術式は呪力コントロールのできる者であれば誰でも使用できますが、領域展開は作中でもほんの一握りの人間にしか発動する事ができません。
しかし伏黒は、まだ学生でありながらこの双方を会得しています。詳しく見ていきましょう。

十種影法術


伏黒の術式は、両手で作ったハンドサインの影を媒介に10種類の式神を召喚する十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)です。
式神たちはそれぞれ動物や妖の象を模しており、術者である伏黒が調伏の儀を完遂する事で使役できるようになります。

攻撃も索敵もこなすオールラウンダーな玉犬、索敵と空中戦に長けた、撹乱や陽動を得意とする脱兎など、これまでも多様な式神たちが登場してきました。
原作でもまだ全ての式神が出揃ったわけではないので、今後どのような仲間が増えていくのか注目です。

嵌合暗翳庭


伏黒は、1年生3人の中で最も早く領域展開を会得しました。

技の名前は嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)。影で満ちた生得領域を足元に展開し、際限なく式神を召喚して敵を攻撃する、というものです。
また、自分自身を影の中に溶け込ませて身を隠す事もできます。会得したのは八十八橋編で、宿儺の指を取り込んで強化した特級呪霊に対して発動させ、単独撃破するに至りました。

とはいえ、伏黒の領域展開はまだまだ不完全です。発動時は足元に影を敷いただけの状態で、敵を閉じ込める結界としては機能していませんでした。
今後じっくり修練を積む機会が訪れるかは分かりませんが、領域展開を使える数少ない呪術師としてさらなる成長と活躍を期待しましょう。

【呪術廻戦】伏黒恵と禪院家の繋がり

伏黒は禪院姓ではありませんが、本編中でも度々禪院家や御三家との関係を示唆されています。一体何故なのでしょうか?

呪術師になるまで


伏黒が使う十種影法術は、禪院家相伝の特別な術式です。由緒正しき禪院家の血縁者の中で脈々と受け継がれてきたものですから、当然その術式を使える伏黒も禪院家の血筋を引いている、という事になります。

結論を言うと、伏黒の実父である伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)が元々は禪院家の人間だったのです。
甚爾については後述しますが、彼は若くして禪院家を出奔しており、伏黒姓の女性の元へ婿入りしています。その女性との間に産まれた子供が伏黒です。

それからしばらくは落ち着いていたものの、伏黒の母親が何らかの理由で亡くなった事をきっかけに甚爾が荒れてしまい、津美紀(つみき)の母親にあたる女性と付き合った後に蒸発しました。

取り残された当時小学生の伏黒と津美紀は、まだ高専在学中だった五条悟によって保護され、禪院家との繋がりを断った上で高専からの金銭的な援助を約束してもらい現在に至ります。
子供だけで生活していくというのは現実的ではないので、2人にとっては非常にありがたい申し出だった事でしょう。

しかし、全てを無償で享受できるはずがありません。
これらの要求を通すにあたり、伏黒が将来呪術師として働く事が条件付けられたのです。
五条からの説明で自身の状況を理解した伏黒は、津美紀を守るためにとその条件を吞みました。

こうして、禪院家相伝の術式を受け継ぐ呪術師・伏黒恵が生まれたのです。

五条との関係


伏黒が高専入学前から五条と知り合いだった背景には、上記のような事情があります。伏黒本人は実父の顔さえ覚えていない状態なので、実質五条が保護者のような立ち位置であると言っても過言ではないでしょう。

自他共に認める最強の呪術師である五条が修行をつけた甲斐あってか、伏黒は若干15歳にして2級呪術師の称号を得るまでに成長しました。
飄々とした性格の五条に苛立つ伏黒の図は比較的よく見られる光景ですが、五条の呪術師としての実力と存在の大きさは伏黒も正しく理解しており、全幅の信頼を寄せています。

ちなみに、共に呪術界の御三家に数えられている五条家と禪院家の間には、古くから続く因縁がります。その昔、呪術を用いた御前試合の最中に両家の当時の当主たちが相打ちで死亡しているのです。

その一件以来、両家の関係は良好とは言えないものになりましたが、現当主である五条と禪院の血を引く伏黒の間に蟠りはありません。そもそも五条は呪術界の革新を目指して教鞭を執っていますし、伏黒も自分と禪院家との繋がりはすでに無いものだと考えています。
古臭い過去の因縁など、今を生きる彼らには取るに足らない事なのでしょう。

津美紀との関係


伏黒が津美紀と姉弟になったのは、伏黒が小学1年生の時です。
津美紀も伏黒姓を名乗っている事や、伏黒が血の繋がりのない津美紀を「姉貴」と呼んでいる事から、甚爾と津美紀の母親は一応婚姻関係を結んでいたのかも知れません。しかし甚爾が伏黒たちの元へ寄り付く事はなく、いつしか津美紀の母親も出て行ってしまい、伏黒家は一時2人きりの状態に。

そんな家庭環境に起因したのか、中学時代の伏黒は喧嘩に明け暮れる素行不良な問題児でした。周囲の人間を自分の基準で善人と悪人に分け、悪人側にカテゴライズした人間に力で制裁を下していたのです。

姉の津美紀は善人側に位置付けており、手を上げる事こそありませんでしたが、笑顔で綺麗事を吐く偽善者であると敬遠していました。

そんな津美紀は現在、病院のベッドで寝たきりの状態となっています。伏黒が中学3年生、津美紀本人が高校1年生の時に、正体不明の強力な呪力に当てられ昏倒してしまったのです。

どこまでも自分を肯定し向き合ってくれていた津美紀が呪われ、家族をあっさり見捨てた父親が自由気ままに生きている事に、世の中の「不平等さ」を垣間見た伏黒は、少しでも多くの善人が平等を享受できるよう、不平等に人を助ける呪術師になる事を決意しました。

高専へ進学し、本格的に呪術師としての活動を始めた伏黒は、姉の回復を切に願いながら日々邁進しています。

【呪術廻戦】伏黒恵と伏黒甚爾

禪院の人間でありながら呪術師になる道を選ばず、家族を捨てて出て行った甚爾の姿は、伏黒の目にどう映っているのでしょうか?
※ここからはアニメ未放送(2021年9月現在)の内容を含みます。アニメ派の方はご注意ください。

伏黒甚爾とは


改めて、伏黒甚爾(旧姓:禪院甚爾)は伏黒恵の実父です。
禪院家の生まれでしたが出奔して家と苗字を捨てています。理由は、特異な能力を持つ自分の存在を禪院家では認めてもらえなかったから。

甚爾は禪院真希と同じく、呪力を持たない代わりに常人離れした身体能力が与えられる天与呪縛の持ち主です。しかもその呪縛は真希よりも強いものであり、甚爾の肉体には呪力が全く宿っていないものの、研ぎ澄まされた五感によって呪力や呪霊の存在を感知できます。

呪力がないため素手で呪霊を払う事はできませんが、人間である呪術師や呪詛師であれば五条レベルの実力者相手でも渡り合う事ができる、化け物じみた存在なのです。

純粋な戦闘能力だけなら圧倒的ですが、その力は術式と血筋を何よりも重んじる禪院家では受け入れられませんでした。

幼い頃から冷遇され続けた甚爾の心は次第に荒み、やがて自分や他人を尊ぶ心も、生まれ育った生家も、全てを捨てる決断をするに至ります。

そうして出奔した後に伏黒の母親となる女性と出会い、伏黒が産まれてからは多少丸くなっていました。しかし彼女が亡くなってしまった事で再び荒んだ甚爾は、術師殺しで賞金を稼いではギャンブルで溶かし、女性の元を転々とする生活を送るようになります。

甚爾との関係


伏黒の中の父親の記憶は、自身が小学校に上がるより前の辺りで止まっています。甚爾が伏黒を禪院家に引き渡す約束を交わして見返りを受け取り、そのまま戻らなくなったからです。

そのため伏黒は父親の顔さえ忘れ、「どこかでのうのうと生きてる」程度の認識しかしていません。戦闘の渦中で偶然顔を合わせる場面もあったのですが、眼前の人物が自身の実父であると最後まで気付く事ができませんでした。

実は、伏黒の元に五条が現れた時点で既に、甚爾は命を落としています。賞金目当てで引き受けた殺しの任務の中で、敵として五条と対峙し、死闘の末に殺されているのです。

五条はそれを伏黒に伝え損ねているため、伏黒は今でも父親の所在を知りません。五条が封印され、禪院家が滅亡した今、伏黒がこの事実を知る日は来るのでしょうか…。

【呪術廻戦】アニメの続きはここから!


呪術廻戦のアニメは2クールの放送を終え、原作第63話までの内容が描かれました。
仮に第2期を製作するとした場合、原作通りの流れであれば開幕を飾るのは五条の過去編。すなわち甚爾が物語本編にしっかり絡み始める辺りです。

様々な人間に影響を与える重要人物ですから、しっかりチェックしておきましょう。
もちろん、伏黒や虎杖、釘崎たちの活躍からも目が離せません。乞うご期待です!

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