Yogee New Waves – ネオ・シティポップの象徴的バンドの代表曲3選

Yogee New Waves – ネオ・シティポップの象徴的バンドの代表曲3選

9月29日(水)に、およそ2年半ぶりとなる4枚目のニュー・アルバム「WINDORGAN」をリリースするYogee New Waves
そのニュー・アルバムの中から新曲の「SISSOU」が8月11日(水)に先行配信されました。

「SISSOU」はタイトル通りに疾走感のあるサウンドに「さらば ADIOS GOOD BYE 再見 またね」と、世界各国のお別れの言葉を散りばめた一曲で、公式サイトによれば「新たな道を進む決意や想いを、からっとした空気感を感じさせるサウンドで描いている」といいます。

2014年にデビューしてからFUJI ROCK FESTIVALの若手の登竜門であるRookie A GoGoへの出演で頭角を現し、現在ではネオ・シティポップを象徴するバンドとまで評価の定着したYogee New Waves。

はっぴいえんどや山下達郎などからの影響を昇華しつつ、都会におけるポップスの進化をテーマに活動する彼らの代表曲から、オススメの3曲をご紹介します!

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「Climax Night」

Yogee New WavesのファーストEPとして2014年4月に店舗限定で発売され、ロングセールスを続けた「CLIMAX NIGHT e.p.」に収録されたこの曲は、まぎれもなく彼らの代表曲と言えます。

当時まだ大学に在学中だったメンバー。MVでVo.の角舘健悟は、いかにも“今どきの若者”で、クールなシティボーイといった雰囲気を漂わせています。

キャッチーなメロディーに、爽やかなギターのリフが絡み合う楽曲ではありますが、どこか諦めの感情が混じったようなネガティブな感覚。それは往年のシティポップのテーマを引き継ぎつつも、現在の若者としての感情が表現されているのかもしれません。

「Ride on Wave」

2017年5月にリリースされたアルバム「WAVES」に収録された一曲。

アルバムを再生すると最初にこの曲の軽快なイントロが流れ出します。
先にご紹介した「Climax Night」からは一転、ネガティブさはやや抑えられ、「RIDE ON WAVE この波に乗りどこまで行こうか」と、ポジティブで力強い言葉に心が踊らされるかのようです。

「Ride on Wave」がアルバムからの先行で発表された2017年の1月には、ベースの矢澤直紀が脱退するというニュースがファンを賑わせました。
突然の報せに心配していたファンも少なくありませんでしたが、バンドは新しいメンバーを含め、軽井沢のひっそりとした山奥でアルバム「WAVES」のプリプロダクションとセッションを重ねていたといいます。

メンバーの脱退というピンチを打開すべく、新しい波を起こすために彼らは力をしっかりと蓄えていたのでした。
そんな想いがほとばしるかのように、「Ride on Wave」の明るく軽快なサウンドと、力強い言葉がファンの気持ちをリードします。

「to the moon」

2019年12月にリリースされた4枚目のEP「to the MOON e.p.」に収録されたタイトル曲。
テレビ東京 ドラマ25「ひとりキャンプで食って寝る」の主題歌として作られました。

ジャケットのアートワークで使用された写真は「To THe MOON」と地面にスプレーで書かれたものですが、これは角舘が一人でニューヨークを訪れた際に偶然発見したものらしく、その言葉からの発想がこの曲に結実したとのことです。

「別に明日死ぬわけじゃないし ここは東京 いかれた気分さ」と、東京オリンピックを前にした人々の騒めきをアイロニカルにとらえた歌詞が見られるものの、浮遊感のあるシンセサイザーの音やリバーブの効いたボーカルやギターが、独特でロマンティックなサウンドを構築しています。

今年の2月に活動休止を発表したネオシティポップの立役者であるSuchmosや、今なお、さらなる躍進を見せるnever young beach
ネオ・シティポップが次のステージに進む中、新しいサウンドの一角を担うのはYogee New Wavesであることは間違いありません。

9月29日(水)リリースのニュー・アルバム「WINDORGAN」では、バンドとしてどのような展開を見せてくれるのか、ファンのみならず、全音楽ファン必聴の仕上がりとなっていることでしょう!

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