アニソン、テレビドラマの主題歌など、いろんなメディアを通じて、耳にすることが多く、様々な楽曲が多くのファンから支持されて続けている歌手「倖田來未」
しかし、彼女の音楽人生(歴史)を見ていくと、決して最初から順風満帆な音楽人生を歩んできたわけではありません。
では、具体的に、倖田來未さんの音楽にはどんな魅力があり、波瀾万丈な音楽人生の中で、高く支持され続けてきたのでしょうか。
本記事では、歌手・倖田來未さんにスポットを当て、経歴(歴史)、歌手・倖田來未の魅力、オススメの名曲ベスト3をご紹介していきます。
目次
歌手・倖田來未とは?
倖田來未さんと言えば、やはり『キューティーハニー』や『Crazy 4 U』といったような、ノリの良い楽曲を提供するアーティストという印象が強いですよね。
筆者個人として、結構ノリの良い曲が多いという印象を強く受けているんですが、決してそれだけが全てではありません。
- 『奇跡』
- 『愛のうた』
- 『you』
など、に染み渡り、泣ける楽曲もいくつか輩出しています。
では、倖田來未とはどんなアーティストなのでしょうか。
歌手・倖田來未の魅力
倖田來未さんの最も評価されているポイントは、良くも悪くも飾り気がないという点です。
それは全ての楽曲に相通じるポイントで、彼女目線の恋愛観を中心に、女性が共感できる素直な感情を、そのまま音に乗せて歌っているからこそ、魅力的なのです。
人の価値観って、決して他のなんかで補填できる物ではありませんよね。
情報・ノウハウだったら、知識として勉強すれば、いくらでも補うことは可能ですが、感情というのは、その人しか知り得ないことで、だからこそ共感できる物だと、どんどん興味がわき知りたくなっていく・・・
倖田來未とは、その感情をストレートに感じさせてくれるアーティストなのです。
そして、それは、時に男性たちの心にも突き刺さります。
彼女の13thシングル『奇跡』がまさにそれ!
柔らかな曲調・メロディーに沿って、人と人の出会いが奇跡なんだと信じることの素敵さを、この『奇跡』という楽曲で綴っています。
その希有な感情が、男女問わず多くのファンの心を揺さぶってくれています。
そして、ピュアな心をそのまま見せてくれるから、倖田來未さんに惹かれ、多くの女性ファンはもちろんのこと、男性ファンも魅了されていくわけです。
時にファンキーで時に癒やしてくれる、まさに、気まぐれのネコのような、彼女の魅力に少しでも触れてみてください。
きっと、倖田來未ワールドにはまり、良い意味で抜け出せなくなってしまいますよ。
倖田來未の歴史
感情をストレートに映し出す楽曲を世に多数輩出した女性アーティスト・倖田來未さん。
もちろん彼女自身、これまでの栄光を掴むまでに波瀾万丈な音楽人生を歩んでいます。
では、改めて、倖田來未さんの歴史・経歴を振り返ってみましょう。
倖田來未の生い立ち、デビューまでの経歴(歴史)
倖田來未さんは、1982年11月13日生まれ、京都府出身の37歳。
彼女のエンターテイメントとしてのスタートはなんと3歳の頃から・・・
祖父は尺八、母は琴の師範を務め、音楽一家として育ったこともあって、3歳の頃には日本舞踊をすでに始めていたそうです。
さらに、小学校4年の頃には、子役としてデビューも果たし、直接歌手としてではないとしても、エンターテイメントの世界に彼女は精通していたわけです。
とはいえ、当時は無名でしたし、後に、仲間由紀恵さん主演映画『大奥』の主題歌を歌うことになりますが、あまりそのことを知られることなく、数々のアーティストオーディションで落選・・・
その後、モーニング娘。追加オーディションにも参加したが、あえなく落選・・・
唯一彼女を「キャラクターが面白い」という理由で合格させてくれたのがavexだったのです。
なんとか、歌手としてデビューを果たすことは出来ましたが、とはいえデビューしたのはアメリカ・・・
まだまだ下積み時代が続き、1年近く経過した頃にようやく日本でもデビューしますが、完全に鳴かず飛ばず状態でした。
倖田來未の栄光と挫折
そんな倖田來未さんの歌手人生を一変させたのが、7thシングル『real Emotion/1000の言葉』。
この楽曲は、ゲーム好きな人ならおそらくご存じと思いますが、プレイステーション2のゲームソフト『ファイナルファンタジーX-2』のオープニングテーマとして起用されました。
そして、若いファンの注目を受け、爆発的な支持を受け始めると、飾らないストレートな歌詞に共感され、一気に栄光の架け橋を上り詰めていきます。
- Crazy 4 U:テレビアニメ『ギルガメッシュ』主題歌
- Butterfly:ドラマ愛の劇場「コスメの魔法2」
など、ドラマ・アニメファンにも受け入れられ、爆発的なブレイクを果たしていく一方、2004~2007に起用されたJリーグ中継テーマシング『奇跡』で、アニメ・ドラマファンや女性ファンだけでなく、男性ファンをも魅了・・・
アメリカでデビューしていたこともありますが、この頃には世界的人気アーティストとして数々の成功を収め、多くの名曲を世に輩出していくわけです。
しかし、2008年、人気絶頂だったにもかかわらず、彼女の飾らない物言いや性格が徒となり、オールナイトニッポンでの失言が一気にファンの怒りを買うことに…それは「35歳になると羊水が腐ってしまう」といった内容の発言でした。
もちろん、彼女自身、他意は無く、当時結婚したばかりの女性マネジャーに、早く子供を産んでほしい思いで発言した話だったのです。
とはいえ、当然、30代・40代の女性たちにとっては、まるで「女性として終わっている」という発言に聞えますし、怒りを覚えるのも無理はありません。
倖田來未さんのファンの多くは女性であったこともあって、結局avexはこの発言を謝罪し、彼女は音楽活動自粛と共に謹慎することになってしまいました。
ただ、コアなファンは彼女を決して見捨てたりはしていませんでした。
もちろん、正式に倖田來未さんの謝罪を受けた形ではありましたが、失言騒動があった約5ヶ月後には、ミュージックステーションに出演し、音楽活動も再開・・・
再び、女性ファンからの支持も取り戻し、ファンキーでありながら、時に聴き手の心に寄り添う歌手として成功を収めていくわけです。
結婚・出産
そんな倖田來未さんですが、自身も2011年11月にロックバンド『BACK-ON』のヴォーカル・ギターを担当するKENJI03さんと結婚し、妊娠・出産を機に、しばらく音楽活動を休止します。
音楽活動を再開したのは翌年10月のこと・・・
女性ファッション雑誌ViViのインタビューが復帰最初の仕事だったそうです。
その年の12月には54thのシングル『恋しくて』もリリース。
ますます精力的に音楽活動にはげみ、歌手活動20周年も迎え、世界を股にかけて活躍しています。
栄光と挫折を繰り返し、歌につなげてきた平成の歌姫
以上が、倖田來未さんの簡単な経歴(歴史)です。
ちょっと振り返ってみただけでも、如何に彼女の音楽人生が波瀾万丈に満ちあふれているかが理解出来ますよね。
もちろん、それは、彼女自身の性格も災いしているわけですが、良くも悪くも飾る毛がなく、本音で語り裏表がないからこそ、共感できるものも多いのです。
それは、これまでリリースした倖田來未さんの楽曲全てで紡がれ、多くのファンを魅了し続けてきました。
きっと今後も、一部で叩かれる(バッシング・批判)ことはあっても、周りの風に流されることなく自分流の音楽をとことん突き詰めていくことでしょう。
そんな飾り気のない(嘘偽りのない)リアルな倖田來未サウンドを、今後も奏で続けてほしいと願っています。
倖田來未のオススメ楽曲ベスト3
real Emotion/1000の言葉
real Emotion/1000の言葉は、2003年3月に発売された、倖田來未さんの7thシングルで、先程もご紹介したとおり、ファイナルファンタジーX-2のOPにも起用されています。
曲調は結構ファンキーで、ダンスミュージックのような印象を受けるため、まさに若者のための楽曲と言えるでしょう。
また、歌詞に目を向けても、夢と現実のギャップを体験し苦しみあえぐ若者たちに向けて共感できる内容となっているだけでなく、そこから一人じゃないから前に進んでいこうというメッセージが伝えられています。
少しファンキーな装いでリアルを描きながらも、ちゃんと生きる勇気を与えてくれる楽曲なので、特に夢を追いかけながら現実を目の当たりにして苦しんでいる人に聴いてほしい一曲です。
愛のうた
愛の歌は、倖田來未さんの37thで、多くの女性ファンに共感された名曲ですよね。
ある大切な人(もしくは愛する人)に対して、その恋心が今一瞬だけでも真実であってほしい・・・そんな女性の気持ちがストレートに描かれているから、誰もが共感でき心がうっとりしてしまうのでしょう。
曲調もイントロからサビに渡るまで、倖田來未さんのもう一つのバラードチックなゆったり感が前面に響いているという印象を受けます。
ストリングス系のメロディーLINEに彼女の柔らかい歌声が重なり、タイトル通り愛のうたとして、全体を包み込んでいます。
その優しさ・愛おしさがあるからこそ名曲として多くのファンから支持されているわけです。
特にこの曲は失恋してしまった人や、これから愛を育むんだけど、いろんな状況下の中で不安を抱えている人に、聴いてほしい一曲ですね。
どこかで癒やしだったり、優しさを求めている人が聴いても、凄く心に染み渡りますので、非常にオススメですよ。
you
youは、倖田來未さんの19thシングルで、端的に説明すると、この曲は完全なる女性たちに向けた冬のラブソングです。
心身冷え込む厳しい状況下の中でも、愛するあなたがいればそれだけで良いというような、一人の男性に対する愛を、ストレートな感情で紡いだ珠玉の一曲といえるでしょう。
それは、例えるならば、中島美嘉さんの雪の華の世界観に相通じるものがあるのかもしれません。
この曲も愛をストレートにぶつけている楽曲で、人は、一人では決して生きることが出来ない生き物であるにもかかわらず、恋することが時にとがめられることがあり、そこにどこか反発し、『愛し合ってはいけませんか?』と空に向かって訴えかけています。
少し回りくどい言い回しになってしまいますが、そんな、愛一筋に突き進むカップル(または夫婦)の気持ちが痛いほど伝わってくる楽曲ですよね。
雪の華よりはライト感覚なのかもしれませんが、別れの理由が死によるものでなく、単純な喧嘩による別れだったとしても、そのことに後悔し、もう一度そばにいさせてほしいと思う気持ちは、誰にでもあるはずです。
そんな気持ちを女性目線でストレートに描いている楽曲がyouなのです。
愛が永遠に続けば良いけど、決して、永遠ではない・・・そのことを感じながら、でも愛し合いたい・・・
その辺は、言葉に言い表すのが難しく、凄く複雑なんですが、愛し合いたいという女性目線の気持ちがストレートに伝わってくるので、シンプルに愛を求めている人は、共感できるので一度聴いてみてほしいとオススメします。
倖田來未の楽曲はいずれも甲乙付けがたい!
以上が、倖田來未さんの、名曲の中でも特にオススメしたいベスト3曲です。
正直、倖田來未さんの楽曲を、より選別してオススメするのはかなり悩みました。
というのも、どれも倖田來未さんを象徴とする楽曲であり、他のアーティストと異なり、これぞ代表曲と決められる飛び抜けた一曲が無いからです。
このような言い方をすると、どれも中途半端のように聞えるのです、決してそんなことはなく、高いレベルで倖田來未さんの飾り気の無さが心に響き、それぞれの音・歌詞の魅力が突き刺さるので、甲乙付けがたいというのが正直なところです。
今回は、冒頭からご紹介した『奇跡』を除いて、その中から、より共感が持ちやすい名曲トップ3をご紹介しました。
当然、他にも
- Crazy 4 U
- Butterfly
- 好きで、好きで、好きで。
など、紹介しきれなかった倖田來未さんの名曲はたくさんあります。
また、一方では、
- め組の人(ラッツ&スター)
- 小さな恋のうた(MONGOL800)
など、いろんなアーティストの楽曲をカヴァーしています。
その全てが、倖田來未サウンドへと変貌し、いろんな変化を楽しませてくれるので、気になる人は一度彼女の楽曲を聴いてみてください。
特に女性は、倖田來未流のストレートな感情表現に共感し、時にファンキーで、時にしっとりしたサウンドに聴き惚れてしまうことでしょう。
最後に
さて、今回は、倖田來未さんの経歴(歴史)や、彼女の音楽性の魅力、オススメの名曲ベスト3をご紹介しました。
倖田來未さん自身、飾り気のないタイプで、そのことが時に災いをもたらし、波瀾万丈の音楽人生を歩んでいますが、その分、自身の経験をストレートに楽曲にぶつけ、多くのファンから高い支持を受けています。
飾り気のないストレートな音楽だからこそ、誰の心にも響き共感を持てるのです。
特に同じ女性の立場で共感できる世界観を、様々な楽曲で描いているので、気になる人は、一度、倖田來未さんの音楽を聴いてみてくださいね。