デビュー前に声帯を痛め、歌手としての活動が危ぶまれてきたAimer(エメ)は、その苦難を乗り越え、2011年にメジャーデビューを果たしました。
肌を撫でるような独特なハスキーボイスが特徴的。アニメ・ドラマ・CMなど数多くのタイアップ曲を手がけ、その歌唱力には多くの人が魅了されてきました。
カバー曲も含め、どれもが素晴らしい楽曲であることは間違いありません。そこで今回は、彼女がこれまで歌ってきた楽曲をピックアップしてご紹介します。紹介方法として音楽配信サービス『Spotify(スポティファイ)』の再生回数を参考にランキング形式で掲載しています。もし気になる楽曲があれば、この機会にぜひじっくりと聴いてみてください。
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目次
Aimerの人気曲ランキングTOP10
10位「Blind to you」
2019年8月14日にリリースされたシングル「Torches」のカップリング曲「Blind to you」。アコースティックの音色による柔らかさが印象的です。ですがその柔らかさと比べ、歌詞に着目してみるとややしっとりとした雰囲気を感じるかもしれません。
中学時代はシンガーソングライターのアヴリル・ラヴィーンを好んでいたAimer。その時の影響を意図的に表現したのかは分かりませんが、今回の楽曲は邦楽というよりも洋楽に近いテイストを生み出しています。
曲調と歌詞で真逆を表現しているのは意図的でもあると本人は語っており、このような曲を以前から歌えるようにもなりたかったとも述べています。カップリング曲ではありますが、Aimerにとっても非常に重要な位置づけにある曲。最初はフィーリングで聞き流し、次にメロディと歌詞に分けて意識してみると、違った発見があるかもしれません。
9位「蝶々結び」
2016年8月17日にリリースされたシングル「蝶々結び」。表題曲である同曲は、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲・編曲を担当。また、コーラスとしても参加しました。
この楽曲に参加した野田洋次郎は、「蝶々結び」がリリースされる3~4年程前に初めてAimerの歌声を聴いたそうです。まるで恋心に気付いたかのようにAimerの歌声が好きだと感じたとのこと。
感情を揺さぶるバラード曲。蝶々結びから連想させる想いの強さが描かれています。また、コーラスとして参加した野田洋次郎の歌声がアクセントとなり、Aimerだけでは生まれなかった世界観がとても心地よく感じます。
8位「セプテンバーさん」
2016年8月17日にリリースされたシングル「蝶々結び」のカップリングカバー曲「セプテンバーさん」。RADWIMPSの代表曲として知られ、表題曲「蝶々結び」にRADWIMPSの野田洋次郎が携わったことでカバーが実現しました。
9月3日(セプテンバー=9月、さん=3)に歌いたくなる曲。Aimerの独特なハスキーボイスによって本家とはまた違った良さが生み出されています。「こんな僕だけど そう君となら」という歌詞は、まるで今回のコラボの野田洋次郎とAimerの2人を表しているようにも思えます。ぜひ本家と比べ、それぞれの良さを探してみてください。
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7位「LAST STARDUST」
2015年7月29日に発売されたアルバム「DAWN」に収録された「LAST STARDUST」。同楽曲はアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の挿入歌として使用されました。
同アニメの主人公・衛宮士郎の抱く想いがそのまま歌詞になったと言っても過言ではなく、実際に挿入歌として使用された「第20話-Unlimitedo Blade Works.」において、最高の盛り上がりを演出しました。
単語を一つ一つ噛みしめる歌声が、バラードでありながらこの曲の力強さを演出しています。ちなみに余談ですが、同楽曲は原作者・奈須きのこの指示で、次回作である『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』に使用する予定だったとのこと。しかし、アニメ監督が独断で挿入歌として使用してしまい、今の形に落ち着いたそうです。
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6位「Ref:rain」
2018年2月21日にリリースされたシングル「Ref:rain/眩いばかり」。その表題曲の一つである「Ref:rain」は、アニメ『恋は雨上がりのように』のED主題歌として使用されました。
作品の世界観に沿って、この楽曲では雨をテーマに書き上げられています。呟く言葉の一つ一つが、まさに雨のように思えます。しかしサビではAimerの広がりある歌声の本領が発揮。湿っぽい雰囲気が突如晴れ渡り、天気のような移り変わりを耳で感じることができるでしょう。
そしてこの楽曲のタイトル「Ref:rain」ですが、繰り返しを意味する「refrain」と、雨を意味する「rain」がかかっています。タイアップ曲ではありますが、作品を知らない人でも非常に心地よく感じる歌なので、ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか。