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imaseのおすすめ曲
Have a nice day
imaseのメジャーデビュー曲「Have a nice day」は、コロナ禍において彼が感じたことが表現されている楽曲です。
「戻れないね 離れないで/喜びも驚きもないままで/戻れないね 離れないで/喜びも驚きもない中で」
サビの歌詞は、非常にシンプルでありながら思わず頷いてしまう程コロナ禍を的確に表現していて、聴き手にしみじみとした余韻と奥深さを感じさせるものです。
繰り返されるピアノの和音と素朴なビートで構成されるサウンドも、至ってシンプルそのもの。
その中で所々ふわりとしたシンセ音が織り交ぜられたり、サビや後半にかけて音色が彩度を増していくような変化があったりと、さりげないサウンドアレンジが光ります。
コロナ禍での辛さに寄り添うと同時に、新しい日常への励ましも与えてくれるかのような音像は、楽曲のメッセージをふわりと聴き手に届けてくれます。
ぽつぽつとつぶやくような歌い方も切なく胸を打つ裏声も、どこかローファイなサウンドも、どこを取っても聴き手を癒す力に満ちた楽曲です。
MVのイラストを手がけるのは、imaseがTikTokを通じて出会ったイラストレーターKOPAKU。
廃墟化していた場所が命を宿すようなイメージで描いたという繊細なタッチのイラストは、楽曲の世界観と見事に調和していて、両者の魅力を押し広げる作品に仕上がっています。
でもね、たまには
JT 新CM『ひといき習慣』シリーズの書き下ろしをさせていただきました!
忙しい時こそ、意識的に「ひといき」つかなきゃなぁ、と作りながら改めておもったぜ、オンオフの切り替えマジ大事!みんなも『ひといき習慣』意識してみよう!
「ひといき習慣 マニフェスト」篇 30 秒https://t.co/NXusdzdfSw pic.twitter.com/NtpmEUZXLv
— imase (@imase_1109) June 8, 2022
「でもね、たまには」は、JTのテレビCM「ひといき習慣」シリーズの主題歌としてimaseが書き下ろした楽曲で、2022年7月1日に配信リリースされました。
現在も出身地の岐阜に在住し、音楽活動を行うimaseですが、仕事で東京にいる際は都会独特のせわしなさを感じると言います。
彼は、そのような忙しい中でもこの曲を聴くことで一息つこうと思ってもらえるように、という願いを込めてこの曲をつくりました。
空気を和ませるような、リラックスしたウィスパーボイスと心地良いメロディー。
焦燥感漂う日々の中で、少し休憩して、無理しないで、とでも言うかのようなサウンドの隙間も印象的です。
2番にはラップが入り、小気味良く韻が踏まれたリリックには彼の言葉選びのセンスが散りばめられています。
そしてその後は更に優しい歌声で、更に優しい言葉を語りかけるのです。
「今からでもほら壊れるなら/そこから引き返して」
「溜め込みすぎないで」
楽曲を通してループしているコード、幾度も登場するハミングも、聴き手をのんびりとした気持ちにさせてくれます。
「ビルに隠れた空 見上げてよう/歩き出すのはそれからで」
この歌詞を実践したくなる穏やかさが一貫されています。
程よく力を抜く、というのは、自分を保つための大事なスタンス。
しかし、常に何かに追われた生活の中では意外と難しいことかもしれません。
ティーンから絶大な人気を誇る彼ですが、この楽曲のメッセージは幅広い世代の人々が自分ごとに感じられる内容になっています。
彼は、疲れたときには地元の自然の中をドライブして、インスピレーションを得ていると言います。
「でもね、たまには」からは、そのような彼の伸び伸びとした雰囲気が滲み出るかのよう。
imase自身の等身大な魅力が凝縮された楽曲だと言えるでしょう。
ゆっくり起きたり、音楽を作ったり、友人と遊んだりと、彼のリアルな日常を描いたMVにもほっこりしてしまうはずです。
NIGHT DANCER
「NIGHT DANCER」は、TikTokに投稿したサビ部分が再生回数1.7億回超え、UGCも1.8万本超えとリリース前から話題を集めていた楽曲で、2022年8月19日に待望の配信となりました。
imase初のアップテンポな楽曲で、地声で歌う部分が多いのも他の楽曲とは一味違うポイント。
リズミカルでありながら、R&Bのテイストが色濃く反映されたこの楽曲は落ち着きと色気を放っています。
パートごとにリズムの乗り方を工夫して、聴き心地の良い箇所を増やしたと語る彼。
その言葉通り、セクションごとに少しずつ変化のつけられたリズムは楽曲の展開を印象付けるだけでなく、自然と体を揺らしてしまうような気持ち良さを際立たせます。
歌詞は、男女の関係性や小さな世界を描いたもの。
「君といたい 溺れてたい/明日が来なくたって もういいの」と徐々に平静でいられなくなっていく様子が切なく、リアリティがあります。
繰り返されるのは、「どうでもいいような 夜だけど」という冷たさを感じるフレーズ。
淡々と過ぎる日々の中に存在する愛しく儚いひと時や、理性と感情の狭間にいるかのような複雑な心情が巧みに表現されています。
寂しさ、虚しさといった感情を日本人ならではの感性と考え、楽曲に映し出せるよう意識をしていると語るimase。
この楽曲のやや無機質なサウンドや歌詞は、そういった感性を見事に演出していて、聴き手の心に訴えかけるものがあります。
思い思いに踊るもよし、浸るもよしな「NIGHT DANCER」。
imaseの表現の更なる広がりを感じる楽曲です。
最後に
時代を読む鋭い考察力と抜群のセンスを備えながらも、軽快さと和やかさを醸し出すimase。
いい意味で”今っぽさ”に溢れた彼は、まさに新世代のアーティストだと感じさせます。
花開いたばかりの才能から、目が離せません。