目次
imase・経歴
楽曲制作の始まりとTikTokへの投稿
幼い頃から好奇心旺盛な性格だったというimase。
しかし音楽については、聴くのも歌うのも好きだったもののリスナーとして楽しんでいただけで、楽器などの経験はなかったと言います。
高校卒業後は、実家の家業に従事していました。
そんな彼が音楽を始めたのは2020年11月。
友人がギターを始めたのを見て、彼もギターを購入したことが始まりでした。
短期間で集中的に練習したという彼は、ある程度ギターを弾けるようになってからは弾き語りを、弾き語りするなら作曲をと、自然に楽曲制作へ向かっていったと語ります。
また、TikTokで多くの人々が音楽を発信するのを見ていたことも大きな影響の1つ。
知識も必要なフル尺の曲は難しくても、ショートムービなら素人でも作れるのではないかと考えたそうです。
少しずつ機材を揃えてパソコンでの楽曲制作を始めた彼。
彼はGReeeeNや米津玄師といったJ-POPを聴いて育ちましたが、日本を拠点にグローバルな活動をするR&BアーティストVivaOlaをきっかけに洋楽も聴くようになったと言います。
そういったポップスやR&B、そして洋楽のリズムを取り入れつつも、どのような楽曲がバズるのかを念頭に置き、楽曲に落とし込んでいったimase。
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当初は友人に聴かせたり、YouTubeにトラックをアップしたりしていましたが、2021年5月、初めてTikTokへオリジナル曲を投稿します。
TikTokでバズる多くのアーティストたちのように、自分もバズりたい。
まずはサビだけのショートムービーの投稿から始め、TikTokの拡散力を活かして楽曲制作の協力者を集めたい。
オリジナル曲の投稿は、そのような極めて現代的な衝動と考えが背景にありました。
@imase119
彼の最初のショートムービーには、予想以上の反響が寄せられます。
そこから彼はますます楽曲制作に没頭し、活動は本格化していきました。
歌詞については、映画のお洒落な言い回しから自然と影響を受けているだろうと語るimase。
ショートムービーの背景にも取り入れていた「レオン」や「ショーシャンクの空に」を好きな映画に挙げています。
歌唱スタイルの確立
imaseの初期の楽曲は、地声の低音ボイスと裏声の高音ボイス、2つを重ねてつくられていました。
それは、彼が自分の歌声に自信がなかったことと、他の人と差別化できるポイントにしたいという考えのもとでした。
最初に投稿した動画はハネたものの、その後思うように手応えを感じられていなかった彼。
そんな中、Z世代向けのスター発掘番組「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」への参加が決定します。
人前で歌うオーディションでは歌を重ねることが出来ないため、彼は歌唱方法を思索。
J-POPシーンではあまり見られない海外のR&Bシンガーの歌唱法、地声と裏声をセクションごとに使い分けて歌うという手法を取り入れることにします。
裏声を自身の武器にすべく、徹底的に練習したと語るimase。
そうして彼が確立していったのが、地声と裏声を分けた歌唱スタイルと、柔らかく透き通るような裏声でした。
オーディション自体は三次審査で敗退という結果に終わったものの、その参加をきっかけに自らの強みを獲得した彼は、次々とバズを生み出していきます。
メジャーデビューと飛躍的な活動
2021年10月、彼のオリジナル曲「Have a nice day」が、TikTokでの再生回数や影響力などから生成される国内週間楽曲ランキングで2位を獲得。
11月には、「逃避行」が同ランキングで首位に躍り出ます。
@imase119
両曲とも、TikTokのVlog系動画におけるBGMや振付ダンス動画として人気を集め、imaseの名を急速に広めていきました。
12月19日、TikTok再生回数が3億回を超える程の人気を博していた「Have a nice day」のフルバージョンを配信リリース。
同時にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たしました。
同曲は、Spotify日本バイラル週間チャートで首位を獲得。
彼は、独学で音楽制作を始めてから僅か1年余りという驚異のスピードで、J-POPシーンの中心に駆け上がったのです。
💫" #VIRALTop50 Japan" 更新💫
1.7-1.13週 は…
🥇 "Have a nice day"
🥈 "We Don't Talk About Bruno"
🥉 "TO THE MOON"SNSで注目の音楽が分かる👀#Spotify のバイラルチャートをチェック✨
▶︎https://t.co/gZ4vsbmGDu@imase_1109 @EncantoMovie@jnrchoi_ pic.twitter.com/ZDs2BqMw9m— Spotify Japan (@SpotifyJP) January 17, 2022
翌年1月、配信シングル「逃避行」をリリースします。
4月には初のタイアップとなる、ポカリスエットCM主題歌「Pale Rain」を発表。
ラッパーのPUNPEE、作曲家のToby Foxとの共同制作であるこの楽曲で、imaseは歌唱と歌詞を担当しています。
今年の新しい #ポカリCM 🌥です。
主題歌は、imase with PUNPEE & Toby Fox「Pale Rain」
世代も、フィールドも、国境も超えて作った
3人の想いがつまった一曲です。
映像に加えてimase(@imase_1109)さんの歌詞にも
注目してみてください。
ぜひリプで感想をいただけると嬉しいです。 pic.twitter.com/d846dNAxfW
— ポカリスエット【公式】 (@pocarisweat_jp) April 4, 2022
その後も、JTのテレビCM主題歌や、テレビ東京系ドラマ「チェイサーゲーム」エンディングテーマを書き下ろし。
更には『ポケットモンスター』による音楽プロジェクト「Pokémon Music Collective」の第1弾楽曲を担当と、続々と大型タイアップに抜擢されます。
『ポケットモンスター』シリーズのゲームサウンドをもとに新しい音楽を世に届ける音楽プロジェクト、「Pokémon Music Collective」が始動!
第1弾は、アーティストのimaseさんの「うたう」。
くわしくはこちら!https://t.co/qvCgmaJwRg #PokemonMusicCollective pic.twitter.com/va087skWHq— ポケモン公式ツイッター (@Pokemon_cojp) September 14, 2022
TikTokのオリジナル曲総再生回数も12億回を突破するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで飛躍を遂げていくimase。
今後については、音楽経験のなかった彼自身の姿を通じて、音楽に参入することのハードルを下げたいと語っています。
音楽に限らず、何かやりたいことを始めるのに年齢は関係ないことを体現していきたい、とも。
2022年10月現在、彼のリリースは配信シングルのみですが、アルバムへの憧れも語っています。
今年初めて生のライブを観て熱量に感動し、自分も大きなステージでライブをやってみたいと思った。
チルな曲以外にも、様々なジャンルの曲を作りたい。
ポップミュージシャンとして、長く愛される曲を作りたい。
彼の語る夢や目標には、歓声を送りたくなるような素直さと、本当に成し遂げていくのだろうなと思わせる勢いがあります。
imaseはこれからどのような世界を見せてくれるのか、期待が膨らむばかりです。