1994年と言えば、スポーツでの出来事が多く、イチローが200本安打を達成。
プロ野球史上初の最終戦首位同率決戦中日対巨人(10.8決戦)があったのもこの年です。
では1994年にはどんな曲が流行したのでしょうか。
懐かしの名曲たちを思い出してみましょう。
1990年代前半は、どんな曲が人気?やっぱり小室哲哉プロデュースの曲が独占かなぁ
実はこの年GLAYがメジャーデビューしているんだよね。
どんな曲があるか見てみよう
目次
1994年のヒット曲まとめ
Mr.Children 「innocent world」
前作「Cross Road」により人気、知名度がアップしたMr.Childrenの代表作ともいえる1曲です。
この曲で名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たしたといっても過言ではないでしょう。
メッセージ性の強い歌詞と、アップテンポな曲調で爆発的なヒット。
最終的には193万枚を売り上げ、初のオリコン週間チャート1位を獲得。
1994年の日本レコード大賞も獲得と、Mr.Children だけではなく1994年を代表する曲といえるでしょう。
しかし、曲や歌詞が完成するにあたり、大きな苦労を要したようです。
曲の制作時点で作曲を行ったボーカルの桜井さんは、非常に疲れて悩んでいる時期だったそうです。
また、歌詞についてもプロデューサーでもある小林武史さんから何度もダメ出しされたそうでかなり悩んでいたと言われています。
しかし、曲、歌詞を制作してくる中で、どんどん気持ちがクリアになっていき、「innocent world」のおかげですっきりとした気分になったと後述しています。
カラオケでも大人気の曲ですが、ボーカル桜井さんのハイトーンボイスを歌える人は少なく難易度の高い曲でもあります。
広瀬香美 「ロマンスの神様」
広瀬香美さんイコール「ロマンスの神様」というだけではなく、冬と言えば「ロマンスの神様」といっていいほどに、日本の音楽史上に残る名曲が大ヒットした年も19994年です。
明るくノリの良い曲調で、女性の本音を歌詞にして多くの共感を得ました。
実は冬を歌った歌ではないのですが、スキー用品店「アルペン」のCMソングとして使われたことから、ウインターソングの定番として今も聴かれ続けている名曲です。
最終的には、175万枚の売り上げを記録して、広瀬香美さんが「冬の女王」といわれるきっかけとなった曲です。
今でも冬になると流れているこの曲は、日本人の心に住み着いてしまった曲だともいえるでしょう。
篠原涼子 with t.komuro 「愛しさとせつなさと心強さと」
篠原涼子さんといえば、今では人気トップ女優というイメージが強いのですが、この曲で一気に篠原涼子さんの名前を一躍有名にしました。
サビから入る小室哲哉さんらしい楽曲で、若者の心をつかみ、小室哲哉さんが人気プロデューサーとしての基盤を固めたともいえる曲です。
初動は良くなかったようですが、徐々に売り上げが加速し、1位になるのに2か月を要しているのです。
実は、この曲には初めて行った試みや、快挙が多かった曲でもあります。
最終的には202万枚を売り上げ、ダブルミリオンを達成しましたが、日本の女性ソロ歌手史上初めてダブルミリオンを達成したのはこの曲です。
また、当時カラオケにおいて本人が映ることは演歌以外、基本的にNGとされていましたが、この曲から歌手本人が映像に出るようになりました。
このカラオケについて発案したのは小室哲也さんだといわれています。
今ではアーティスト本人がカラオケ動画に出てくることは珍しくもないですが、当時としては画期的な試みだったのです。
先ほど、小室哲哉さんが人気プロデューサーとして基盤を固めた曲と言いましたが、小室哲哉さんが所属するロックユニットTMNの活動終了後の初仕事がこの曲だともいわれています。
このように初物尽くしの曲としても知られているのです。
B’z 「Don’t Leave Me」
1990年から2000年代の現在までにおいて、トップアーティストといえば一番にB’zを挙げる人は多いのではないでしょうか。
CD総売上枚数は8,262.4万枚を誇る歴代1位を記録。(平成30年度)
シングル連続初登場首位獲得数:49作(歴代1位・継続中)というお化けユニットです。
そのB’zが14作シングルとしてリリースした曲が「Don’t Leave Me」
ブルース調で少し暗めの今までとは少し違った曲調となっており、B’zの新しい側面を見せた曲ともいえます。
木曜ドラマの主題歌でもあるこの曲は売り上げもミリオンを達成しました。
LAで撮影されたPVも話題となった曲です。
中島みゆき 「空と君のあいだに」
中島みゆきさん自身2作目のミリオンセラーとなった曲が「空と君のあいだに/ファイト!」です。
「同情するなら金をくれ」のフレーズでもおなじみのドラマ「家なき子」の主題歌ということもあり、スマッシュヒットを記録しました。
今までとは少し違う強めの曲調で、犬の気持ちになって書かれた歌詞とも中島みゆきさん本人が語っています。
実はこのシングルはカップリングである「ファイト!」もA面となる両A面シングル曲として販売されており、ミリオンヒットになった要因のひとつともいわれています。
松任谷由実 「Hello, my friend」
日本ポップの女王といわれる松任谷由実さんがリリースした25枚目のシングルがこの曲です。
1990年代はドラマやCMとのタイアップが売り上げを伸ばせるかどうかのポイントでもありました。
この曲も、フジテレビ系月9ドラマ『君といた夏』主題歌になっていますが、オリコン1位、ミリオンセラーを記録しています。
切ない恋愛を歌い、夏の終わりの切なさと恋人との別れを表した曲だともいわれています。
TRF 「Survival dAnce 〜no no cry more〜」
小室哲哉さんプロデュースでまっさきに思い浮かぶダンスグループがTRFです。
ものすごい勢いでミリオンヒットを連発し90年代を代表するアーティストですが、最初のミリオンをたたき出したのがこの曲です。
90年代のカラオケ市場では大人気です。
振付しながら多くの人に歌われ、愛された曲と言えるでしょう。
大黒摩季「あなただけ見つめてる」
1990年代は小室哲哉さんプロデュースと同時に長門大幸さんが率いるビーイングが音楽業界を席巻していた時期でもあります。
代表格はB’zやWANDSなどが挙げられます。
女性の代表としては大黒摩季さんやZARDが思い浮かびます。
その大黒摩季さんが6枚目のシングルとしてリリースした曲です。
「あなただけ見つめてる」はアニメ『SLUM DUNK』の初代エンディングテーマで、相乗効果もあり、ミリオンセラーを達成しています。
恋人の男性に尽くして尽くす女性を歌われたものですが、そのような女性に対する皮肉っぽい意味合いでも歌われています。
サバサバしたイメージの大黒摩季が男性に尽くす曲を歌うところもシニカルな意味合いを深めています。
TRF「BOY MEETS GIRL」
先ほど紹介した「Survival dAnce 〜no no cry more〜」が製作された後に間がなくリリースされた曲が「BOY MEETS GIRL」です。
本当は、「Survival dAnce 〜no no cry more〜」のあとミニアルバムの制作にとりかかる予定だったのですが、コカコーラからの依頼により、急きょリリースされました。
急きょリリースされたのですが完成までには苦難の連続だったらしく、小室哲也さんが一番苦労して完成させた曲と後述しています。
この曲もミリオンヒットを達成して、TRFの勢いを加速づかせた曲でもあります。
この曲は、今でもカバーされたり、さまざまな番組でも収録されたりしているので、今現在も多くの人に愛されている曲ですね。
WANDS 「世界が終るまでは…」
ビーイングの代表的なアーティストであるWANDSの8枚目のシングルです。
こちらはアニメ『SLUM DUNK』の2代目エンディングテーマでも知られています。
この曲は、シングルチャートの10位以内に9週間ランクインするロングセラーでした。
今までは強いロック調の曲が多かったWANDSが比較的ゆったりとバラードっぽい仕上がりとなっています。
ミリオンセラーも達成し、平成アニソン大賞においても1989年から1999年のアーティストソング賞にも選ばれています。