1997年といえば日本において消費税5%がスタートした年でした。
サッカー日本代表がワールドカップ本大会へ初出場を決めたのもこの年。
海外では香港が中国に返還され、ダイアナ元英国王妃交通事故で無くなるなど大きな出来事が起こった年でもありました。
日本国内におけるCD売り上げが1997年から1998年にかけてピークになりました。
では1994年にはどんな曲が流行したのでしょうか。
懐かしの名曲たちを思い出してみましょう。
目次
1997年のヒットソング
安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」
「安室奈美恵と言えばこの曲!」というべき彼女の代表曲。
「他の楽曲はよく知らないけど、この曲は耳にしたことがある」という方も多いはず。
この年の1月、ドラマ「バージンロード」の主題歌に起用され、邦楽女性ソロアーティスト歴代1位のシングル売り上げを記録しました。累計出荷枚数は約250万枚にもおよびます。
1年間の産休のための活動休止の前に、第39回日本レコード大賞では大賞を受賞し、第48回NHK紅白歌合戦では紅組のトリとしてこの曲を歌い上げました。
安室奈美恵さんを代表する1曲であると同時に、今なお結婚式での定番曲として人気を博しています。
KinKi Kids「硝子の少年」
Kinki Kidsのデビュー作にして自身最大のヒットシングル。
KinKi Kids =「硝子の少年」というイメージを連想させる程の名曲です。
作曲はジャニーズ作品も多数手がけている山下達郎さん、作詞は元「はっぴいえんど」の松本隆さんの豪華なメンバーが担当しています。
作曲者の山下達郎さんは、依頼元のジャニー喜多川さんから最低条件として「オリコンチャート初登場1位」「ミリオンセールス」を提示されていたそうで、のちに「相当のプレッシャーだった」とコメントしています。
老若男女問わず、サビのメロディーなら口ずさめるほど知られたこの曲。
2016年には20周年イヤーに突入したこともあり、この曲名にちなんだサブタイトル付きでNHKの番組「SONGS」の400回目の放送にKinKi Kidsが登場しました。
Le Couple「ひだまりの詩」
1997年に人気を博した、フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下2』の挿入歌に起用された楽曲。
1990年代のテレビドラマの影響力は大きく、主題歌・挿入歌に起用されたことでヒットにつながることが増加していきました。
武田鉄矢さん主演「101回目のプロポーズ」で使われたCHAGE&ASKAの「SAY YES」などは有名ですよね。
「Le Couple (ル・クプル)」はフランス語で日本語にすると「夫婦」という意味になります。
ギター藤田隆二さんとボーカル藤田恵美さんによるユニットでしたが、2005年に惜しまれながらユニットは解散してしまいました。
妻・恵美さんの優しさに包まれるようなボーカルと、離れ離れになってしまった相手を想う気持ちを歌った歌詞が相まって何度も聴きたくなる平成の名曲です。
SPEED「STEADY」
鮮烈なデビューから一世を風靡したダンス&ボーカルグループ「SPEED」の初ミリオンセラーを達成したシングル。
今の20代後半〜30第前半の世代は小学校・中学校でSPEEDの話題で持ちきりなっていた世代ではないでしょうか?
秋元康さんプロデュースのAKB48とういったアイドルグループが台頭してくるよりもっと以前に、3年8ヶ月という短い活動期間ながらもパワフルな歌唱力とハイレベルなダンスパフォーマンスで世間のファンを魅了した彼女たち。
同時期にすでに地位を確立していた安室奈美恵さんは、沖縄のタレント養成所「沖縄アクターズスクール」の先輩にあたります。
ファンキーな曲に力強いメッセージを込めた歌詞は、当時のメンバーの同世代 (当時メンバーは小中学生) に強烈なイメージを残したはずです。
今井美樹「PRIDE」
「私は今〜」の歌い出しで有名な今井美樹さんの代表曲。
今井さんや曲を知らなくても、歌い出し・メロディーを口ずさめる人は多いですよね。
オーディオ専門店の娘として生まれ、幼い頃はジャズを聴いて育ったという今井さん。
フライトアテンダントを目指して上京しましたが、「an・an」の雑誌モデルを務めたことからモデル業を開始し、続いて女優・歌手としての活動もスタートさせて行きました。
作詞・作曲を担当したのは、当時プロデューサーとして今井さんに携わっていたご主人・布袋寅泰さん。この曲発表の数年後にお二人はご結婚されました。
この楽曲の提供を受けたとき30代半ばだった今井さんは、自分のキャリアについての思いが意図せず歌詞にも散りばめられていて驚いたと語っています。
今井さん本人もライブでは必ず歌うというほどお気に入りの1曲。
愛する人への真っ直ぐな想いがストレート伝わってくる名曲です。
GLAY「HOWEVER」
1994年のメジャーデビュー後、25年にわたりビジュアル系ロックバンド界をリードしてきたGLAYの代表曲。
25年間の活動の中で「最多観客動員数」ギネス記録などの金字塔を打ち立ててきた同バンドの初ミリオンセラーを記録した曲で、1997年の発表時にはオリコン月間ランキング1位を記録しました。
その他にもドラマのエンディングテーマや「カップヌードル」のCMソングとしても起用され、多くの賞を受賞している評価の高い楽曲です。
ボーカルTERUさんの歌声とバンドサウンドが紡ぐ、雄大な世界観の中に大切な人へのメッセージが込められたラブソングです。