2007年は、第1回東京マラソンが開催され、スポーツ界も盛り上がりました。
IKKOさんの「どんだけぇ~」が流行語になり、ジェンダーレスの先駆けになったのもこの年でした。
女子中高生の間では携帯小説が大流行し、青春時代の恋愛をテーマにしたドラマや映画がたくさん生み出されました。
音楽界ではB’zがハリウッド・ロックウォークに殿堂入りしたり、EXILEにJ Soul Brothersが加入して14人体制になったりと、嬉しいニュースや新たな改革が目立ちました。
そんな2007年にどんなヒット曲が誕生したのか見ていきましょう。
目次
2007年の流行ヒット曲まとめ
秋川雅史「千の風になって」
今でも多くの人の記憶に残る1曲ではないでしょうか。
「千の風になって」は、多くのアーティストによってカバーされている名曲です。
この曲は『Do not stand at my grave and weep(私のお墓で佇み泣かないで)』という英語の詩が元になっており、この詩自体も追悼の場で読み継がれてきた有名な詩なのだそうです。
「千の風になって」として日本でも少しずつ広まり始めたのは、作詞・作曲家の新井満さんが妻を亡くした友人を励ますため、原詩を日本語に訳して自ら歌い始めたのがきっかけでした。
さらに、テノール歌手の秋川雅史さんが紅白歌合戦でこの曲を歌ったことで一気に有名になりました。
発売されたシングルは111.5万枚を突破し、第49回日本レコード大賞では作曲賞を受賞しました。
宇多田ヒカル「Flavor Of Life」
2007年2月28日に発売された、宇多田ヒカルさん18作目のシングル曲です。
当時、特に若い女性の間で大流行していたドラマ「花より男子2」の挿入歌として宇多田さんが書き下ろしました。
もともと彼女が原作のファンだったことからこの依頼を引き受け、ドラマの視聴者層を踏まえて分かりやすい歌詞を心掛けて作ったそうです。
最終的にドラマではバラードバージョンが採用され、ストーリーが盛り上がりを見せる各話の終盤で流されていました。
歌詞の内容と宇多田さんの切ない歌声が主人公の心情とリンクして、多くの女子が胸を締め付けられたはずです。
オリコンシングルチャートでは初登場から3週連続1位を獲得。
音楽配信数が700万ダウンロードを突破し、一時、デジタルシングル売り上げ世界第1位に輝く快挙を成し遂げました。
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コブクロ「蕾」
コブクロの「蕾」は、2007年3月21日に発売された14作目のシングル曲です。
ドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」の主題歌として書き下ろされました。
ドラマの放送終了後にCDが発売されるという極めて異例な発売時期でしたが、その人気は高く、CDの売り上げは自身初の50万枚を越え、着うた配信は300万ダウンロードを突破しています。
作詞作曲を手がけたコブクロの小渕さんは、亡くなったお母さんへの想いをこの「蕾」に託しました。
多くの人の共感を呼んだ「蕾」は、第49回日本レコード大賞で念願の大賞を受賞しました。
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嵐「Love so sweet」
メンバーの松本潤さんも出演したドラマで、話題を呼んでいました。
嵐の「Love so sweet」は、すでにご紹介したドラマ「花より男子2」の主題歌として有名です。
嵐がこのドラマの主題歌を務めたのは、前作で提供した「WISH」に引き続き2度目でした。
メロディーラインが覚えやすいのはもちろんのこと、爽やかさと甘酸っぱさが入り混じった雰囲気が、ドラマのラブコメ要素にピッタリです。
オリコン週間シングルチャートでは初登場首位を獲得。CD売り上げは43万枚に上り、年間シングルチャートでは4位にランクインしました。
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KAT‐TUN「Keep the faith」
音楽プロデューサーの氷室京介さんがKAT‐TUNに提供したことでも話題になりました。
この当時KAT‐TUNの人気は凄まじく、オリコンシングルチャート首位を獲得したのはもちろんのこと、初動売り上げは35万枚に上り、この記録は2007年度の最高記録となりました。
KAT‐TUNはデビューシングルの「Real Face」以来5作連続で、オリコンチャート初登場第1位を獲得しました。
桑田佳祐「明日晴れるかな」
山下智久さん主演のドラマ「プロポーズ大作戦」の主題歌として起用されました。
日本を代表するバンド、サザンオールスターズの桑田佳祐さんは、2007年5月6日に9枚目のシングル「明日晴れるかな」をリリースしました。
桑田さん個人のソロシングルとしては前作の「東京」から実に約4年11か月ぶりで、ファン待望の新曲でした。
累計36万枚を売り上げたこのシングルは、第22回日本ゴールドディスク大賞でシングル・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。
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Mr.Children「旅立ちの唄」
新垣結衣さん主演の映画「恋空」の主題歌に抜擢されました!
2007年10月31日に発売されたこのシングル曲は39.5万枚を売り上げました。
歌詞の内容は、大切な人との別れを歌ったものですが、それを悲しいものとして捉えるのではなく、あえて前向きに祝福し、旅立つ相手の背中をそっと押してあげる応援歌のように思えます。
「旅立ちの唄」の歌詞を読み解きながら聴くもよし、映画とリンクさせながら聴くもよし。
この歌は聞けば聞くほど印象が変わる不思議な魅力を持った曲です。
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NEWS「Weeeek」
この曲を聞けば明日からまた1週間頑張れそうですよね。
ジャニーズのアイドルグループNEWSの7枚目のシングルです。
日常生活の中の様々な出来事を乗り越えながら、軽快なリズムに乗せて1週間を駆け巡るような1曲です。
とにかくキャッチーで1度聴いたら忘れられないこの曲は、なんとGReeeeNがNEWSに楽曲提供した曲なんです。
後にGReeeeNも自身のアルバムでセルフカバーしています。
CD売り上げは33万枚を超え、NEWS自身初めて2007年度年間チャートでTOP10入りを果たしました。
Hey!say!JUMP「Ultra Music Power」
デビュー曲のCD売り上げは30万枚を突破しました。
Hey!say!JUMPは2007年のバレーボールワールドカップのイメージキャラクターに就任し、「Ultra Music Power」でデビューを果たしました。
ジャニーズのアイドルグループがイメージキャラクターを務めたのは、V6、嵐、NEWSに続いて4組目となり、結成当時は平成生まれのメンバーのみで編成されていることでも話題になりました。
作曲は子供たちに大人気のアニメ「忍たま乱太郎」で音楽を担当する馬飼野康二さんが務め、明るくはつらつとした楽曲は、パワーにみなぎった平成の時代に広く受け入れられました。
ちなみにメンバーの薮宏太さんはJr.時代に「忍たま」の主題歌を務め、また後に山田涼介さんと知念侑李さんもNYCとして同様に主題歌を担当しています。
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BUMP OF CHICKEN「花の名」
穏やかな曲調ながら、その中に凛とした芯の強さを感じられる曲です。
「花の名」は、2007年10月24日に発売されたBUMP OF CHICKENの12枚目のシングル曲で、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の主題歌として起用されています。
作詞作曲を担当したヴォーカルの藤原基央さんは、監督の山崎貴さんと綿密に話し合い、脚本や完成前の映像などを参考にしながらこの曲を書き下ろしました。
デモテープを制作した段階ではアコースティックギターで伴奏していたそうなのですが、いざバンドで演奏してみると、藤原さんの想像以上にスケールの大きな曲だったと感じたそうです。
TOKYO FM主催の「FM FESTIVAL RADIO AWARD IN JAPAN “LIFE MUSIC 2007”」では、大賞にあたるLIFE MUSIC OF THE YEARを受賞しています。
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