人気オーディション番組「スーパースターK」を機に2016年にデビューして以降、韓国国内のヒットチャートを席巻してきたシンガーソングライターのBOL4 (ボルフォー)。
韓国最大の音源ストリーミングサービスであるMelonが主催する音楽授賞式『Melon Music Awards』で、1年で最も愛されたアーティスト (楽曲)に贈られる「TOP10」に3年連続 (2017年〜2019年)で選ばれるなど、数々の授賞式の常連としても人気の高さを証明してきました。
今回は、2025年初めには約1年半ぶりのアジアツアーを開催する、BOL4のプロフィールや経歴、魅力・代表曲を徹底解説します。
目次
BOL4プロフィール
- 名前:アン・ジヨン(안지영)
- 生年月日:1995年9月14日
- 出身地:慶尚北道 栄州市 休川洞
- 身長:165cm
- 血液型:A型
- 家族構成:両親・弟 (1997年生まれ)
- 愛猫:レオ (スコティッシュフォールド)
- 学歴:栄州女子高等学校 (卒業)
誠信女子大学校 (現代実用音楽科 14/ 除籍) - 所属事務所:SHOFARエンターテインメント
2011年に結成され、2016年4月22日にデビューした、シンガーソングライターのBOL4 (ボルフォー)。
ボーカルのアン・ジヨン、ギターのウ・ジユンの2人組構成のデュオとしてデビューしましたが、2020年4月のウ・ジユンの脱退後は、アン・ジヨン1人体制で活動しています。
人気オーディション番組「スーパースターK」シリーズが輩出した女性アーティストの中で、最も大衆的に高い人気を得たアーティストであり、歴代オーディション番組に一般人として参加した“女性グループ”の中でも最も大きく成功したアーティストです。
また、YouTube再生回数は、「宇宙をあげる (2016年8月)」1億回、「好きだと言って (2016年12月)」8,676万回、「いい雰囲気になるわ (2017年9月)」1億2,000万回、「旅行 (2018年5月)」1億回を記録中。(2024年8月基準)
インディーズ出身アーティストのミュージックビデオとしては異例的に、発売されてから6年以上、長いもので8年経った曲であるにもかかわらず、未だに再生回数の上昇を見せています。
さらに、1億ストリーミング再生楽曲保有数もIU、TWICE、BTSに続き4位であり、「スーパースターK」シリーズ出身の女性アーティストの中で唯一、韓国の代表的な音楽ストリーミングサービス・Melonでダブルミリオンを記録したアーティストであり、IU、AKMU、Zion.Tと並ぶK-POP界屈指の“音源強者”です。
“音色ヤクザ”とも称されるアン・ジヨンの独特な歌声と発音が特徴で、ポップスの雰囲気の曲をよく消化させ、楽曲そのもののみならずアン・ジヨンのボーカルそのものもBOL4の音楽性を表す要素のひとつ。
さらに、2人体制時代からアン・ジヨンがBOL4楽曲の作詞・作曲の中核を担っており、とくにアルバムのタイトル曲の多くはアン・ジヨンが自ら作詞・作曲を手掛けて、BOL4のヒットチャート席巻に導いてきました。
BOL4の読み方は?
BOL4の正式アーティスト名は、『볼빨간사춘기 (ポルパルガン サチュンギ)』。
日本では、この正式アーティスト名を日本語で表した『赤頰思春期 (あかほおししゅんき)』名義で活動しています。
『BOL4』は、『Bolbbalgan4 (ポルパルガン サ)』と併せて使われるアーティスト名の別表記のひとつ。
韓国語では「ボルサ」と発音されていますが、日本公式では「ボルフォー」と発音します。
BOL4のこれまで
BOL4結成
2011年、慶尚北道の栄州女子高校に在学中、アン・ジヨンとウ・ジユンは、「苗字が“母音”で始まる点」と「名前の“子音”が同じ」という理由から、高校1年生のときに親しくなりました。
ジユンが地元・栄州市唯一の実用音楽学院へ先に登録し、学校歌謡祭に参加するためのグループへ、ジヨンを勧誘。
するとジヨンは「私は、歌手になるのが夢だけど、あなたもそうなの?」と尋ね、ジユンは「これは秘密なんだけど… 私も歌手志望生だよ」と、お互いの夢を確かめ合ったのち、学校歌謡祭に一緒に出演したことがBOL4の始まりでした。
オーディション番組『スーパースターK』を通じてデビュー
初期のBOL4は、ボーカルのアン・ジヨン、ベースのウ・ジユン、さらにギターのクォン・ジウォンの3人組構成。
そこにパーカッションやピアノのサポートメンバーを2人追加し、栄州市内でのバスキング(ストリートライヴ)や、学園祭、地域行事、実用音楽塾の公演などに参加して、音楽の実力を育ててきました。
2012年のMnet『スーパースターK4』、2013年のMnet『スーパースターK5』、SBS『KPOP STAR 3』に参加したものの、いずれも予選で脱落。
2014年に高校を卒業し、ジヨンがソウルの誠信女子大学に進学した後も、毎週末往復5時間をかけて地元・栄州に通い、ジユンも両親の反対を押し切って音楽活動を続けていたため、『スーパースターK6』へ参加するにあたり、「最後にもう一度だけやって、(もしだめだったら) お互いの道を行こう」と覚悟を固めて挑戦しました。
そして、ついに地域予選を勝ち抜いて、最終予選の“スーパーウィーク”に勝ち上がったBOL4。
惜しくも、本選出場枠のTOP10に入ることは叶わなかったものの、大衆に顔と名前を知らせたのみならず、人気は急上昇し、多数のファン層を確保したことがきっかけとなり、2015年1月、SHOFAR MUSIC (現・SHOFARエンターテインメント)と契約を結びました。
デビューを前に、ギターのクォン・ジウォンが学業に専念するために脱退したため、ベースを担当してきたウ・ジユンがギターに切り替え、2人組構成のBOL4が誕生しました。
ヒットチャートを席巻する、K-POP界屈指の“音源強者”に
2016年4月22日、ハーフアルバム『RED ICKLE』をリリースしてデビュー、活動を始めたBOL4。
続く、2016年8月29日にリリースした初のフルアルバム『RED PLANET』タイトル曲の「宇宙をあげる」が、KBS『ユ・ヒヨルのスケッチブック』出演をきっかけに、ラジオ出演などを通じて口コミが広がり、チャートを逆走行し始め、約1ヶ月後の9月26日にMelonチャート1位を達成し、BOL4を本格的に大衆に知らせ始めました。
同年12月にリリースしたデジタルシングル『RED PLANET ‘Hidden Track’』のタイトル曲「好きだと言って」が、各種音源サイトでドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のOSTやBIGBANGを抜いて堂々と1位を占めたのをはじめ、 2018年5月にリリースした3rdミニアルバム『Red Diary Page.2』では、 タイトル曲「旅行」がBTSを抜いて各種音源チャート1位を席巻。
2019年9月にリリースした5thミニアルバム『Two Five』では、 タイトル曲「Workaholic」が全ストリーミングサイトで1位を席巻し、音楽順位総合チャートのiChartでは、主要チャート全てで1位を獲得する“Perfect All-Kill”を達成するなど、インディーズの枠を飛び越え、アルバムをリリースするたびに大衆に愛される、K-POP界屈指の“音源強者”として存在感を放ってきました。
韓国最大の音源ストリーミングサービス・Melonが主催する音楽授賞式『Melon Music Awards』をはじめ、『Gaon Chart Music Awards (現・CIRCLE CHART MUSIC AWARDS)』『Golden Disc Awards』『MAMA AWARDS』『Asia Artist Awards』など、数々の授賞式の常連としても、圧倒的な人気の高さを証明しています。
日本デビューや、アジアツアーも開催
2017年9月に台湾・台北で開催された『Bolbbalgan4 1st Live in Taiwan』を皮切りに、香港、タイ、マカオ、シンガポール、インドネシア、そして日本でも、コンサートやツアーを開催。
日本では、2018年8月の『赤頬思春期 1st Concert in JAPAN -旅-』で初公演、2020年の『赤頬思春期 JAPAN LIVE TOUR 2020~LOVE~』、そして、アン・ジヨンの1人体制後にも2023年8月に4年ぶりのアジアツアー『2023 BOL4 Asia Tour ‘愛.zip’』で来日公演を果たしています。
さらに、2019年6月5日には、「赤頬思春期 (あかほおししゅんき)」名義で日本でデビューし、日本での活動も開始しました。
ウ・ジユンが脱退し、1人体制に
2020年4月2日、BOL4の所属事務所のSHOFAR MUSICは、ウ・ジユンの脱退を電撃発表。
併せて、新しいメンバーの加入はなしに、BOL4はアン・ジヨンの1人体制で活動していく予定であることを明らかにしました。
1ヶ月後の5月には、6thミニアルバム『思春期集Ⅱ 花を見た蝶』をリリースしてカムバックし、精力的に活動を続けながらも、7月にはうつ病の治療をしていることを告白し、11月には「不安症状が悪化している」と、健康上の理由で活動を中断。
それでも、2021年10月にリリースしたデジタルシングル『Butterfly Effect』のタイトル曲「Butterfly Effect」は、主要音楽配信サイトのリアルタイムチャートで1位を占めたのみならず、デイリーチャートでも1位を獲得するなど、“音源強者”としての変わらぬ人気を証明しました。