2013年にデビューしてから韓国のみならず、世界中で人気旋風を巻き起こしている“バンタン”ことBTS。
2019年に発売したアルバムでは、ビルボード200の1位にランクインされました。
2020年もStay Gold、Dynamiteなどヒット曲を連発。
特に全ての歌詞を英語で歌ったDynamiteは世界的な大ヒットとなりました!
「BTSって名前は聞くけど、よくわかっていない」「メンバーは何人いるの?」など、今更人には聞けない方のために、グループとメンバーの紹介をしてみたいと思います。
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目次
BTS(防弾少年団)ってどんなグループ?
「防弾少年団(방탄 소년단)」は韓国語で「バンタンソニョンダン」と読みます。
“BangTanSonyeondan”からBTSの文字をとり、「BTS」で韓国では「バンタン」と呼ばれています。
最近ではブラインドアイデンティティーを新たに公開し「現実に安定することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春」という意味のBeyond The Sceneを加えているようです。
2013年にミニアルバム「2 COOL 4 SKOOL」を発表し「NO MORE DREAM」でデビューしました。
そして2021年には、アメリカでグラミー賞にノミネートされました。
日本でも2013年からショーケースやイベントへの参加をしていましたが、2017年に地上波音楽番組に「DNA」で出演し、今のような注目を浴びるようになりました。
彼らのファンの通称は「ARMY」で、意味は「軍隊と防弾チョッキはいつも一緒」
だから「バンタンとファンは常に一緒だよ」ということで、彼らは何かあるたびにARMYに感謝しています。
有名になってもARMYとの関係を忘れないのが素敵ですね。
BTS(防弾少年団)の始まり
どうやって防弾少年団というグループが誕生したのか?それはBig Hitエンターテインメントが開催したオーディション「ヒップホップオーディションHIT IT」でした。このオーディションは防弾少年団としてデビューするメンバーを募集したオーディションで、グループ名の方が先に誕生していたことがわかります。
このオーディションでは約30人もの練習生がデビューをかけて争いました。オーディション中にはグループのコンセプトが度々変更されたこともあり、自分が目指すコンセプトと離れてしまったという理由で辞めていく練習生もいました。
オーディション開催時はヒップホップグループがコンセプトでしたが、最終的にはダンスパフォーマンスを基調としたアイドルグループへと変更されていました。メンバーは徹底的なダンス練習を行い、その練習時間は「1日15時間」とも言われています。
2013年6月、ついに防弾少年団が音楽番組で初披露されデビューしました。「防弾少年団」というグループ名には「10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止めて自分たちの音楽を守り抜く」という意味が込められており、学歴社会や社会に対する反発を防弾少年団が楽曲に変えて発表していきました。
しかし、当時のK-POPアイドルグループの中でBig Hitエンターテインメントはまだまだ規模の小さい芸能事務所だったため大規模なプロモーション活動ができず、認知度もそれほど高くありませんでした。
また、音楽面でも大衆受けする楽曲とは言えず、ギャングスタ・ラップという暴力的な日常をラップの歌詞に乗せた楽曲が特徴だったのです。新人賞は受賞したものの「大ヒット」という結果は残せませんでした。
2015年には楽曲に変化が見られました。今までは歌詞が審議にかけられるほど強い言葉と音楽を発信してきましたが、3rdミニアルバム「花様年華Pt.1」ではヒップホップ色を抑えた曲調になっています。
そして、青春時代に誰もが葛藤して悩んだ部分をクローズアップした歌詞が若者たちの共感を生んだのです。デビューから3年後、防弾少年団はタイトル曲「I NEED U」で初めて音楽番組1位を獲得。その年の様々な賞を総なめにしていきました。
BTS(防弾少年団)の活動は韓国から世界へ
3rdミニアルバム「花様年華Pt.1」は「花様年華シリーズ3部作」となっており「花様年華Pt.1」がヒットしたことを受けて「花様年華Pt.2」ではビルボード200にランクインし、大手芸能事務所に所属しているアイドルグループと変わらない結果を残しました。
この頃から韓国以外の国でも防弾少年団に対する注目度が伸び始め「花様年華シリーズ」最後のアルバム「花様年華 Young forever」は「花様年華Pt.2」に新曲を追加したリパッケージアルバムであったにも関わらず、前作を超える売上を見せました。
2016年、世界での人気が加速し始めます。10月に発売した2ndフルアルバム「WINGS」が23カ国のiTunes総合アルバムランキングで1位を獲得しました。韓国国内の音楽チャートでは月間・年間売上数の最高記録を樹立し、ビルボード200では26位にランクインするなど、韓国の歌手として史上初の記録を作り続けたのです。
韓国では「Mnet Asian Music Awards」や「MelOn Music Awards」など、毎年ビッグアーティストが受賞している大賞を防弾少年団が受賞したことが話題となりました。
現在では様々な事務所からデビューしたアイドルが世界中で活躍していますが、少し前までは「アイドルなら◯◯エンターテインメント」という方程式が出来上がっていたため、防弾少年団はその殻を破ったグループといっても過言ではありません。
2017年からは本格的に海外での活動が始まりました。ワールドツアーもデビュー当時は公演数が少なかったのですが、段々と増えており北米や南米、アジアなど10以上の国を周るほどになりました。
日本では2013年に行われた初めてのファンミーティングが渋谷O-WESTだった防弾少年団。その後ZEPP TOKYOや国際フォーラムなど徐々に会場が大きくなっていきました。そして2017年のワールドツアーでは京セラドームという初のドーム公演を行えるまでに大きくなって帰ってきてくれました。
2017年は防弾少年団としても新たなステージが準備された年でした。防弾少年団は新たなグループアイデンティティーを公開し「現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春(Beyond The Scene)」という新たなコンセプトを発表しました。
そして、防弾少年団のグループ表記を以前から使われていた「BTS」を主に使っていくことも発表されました。本格的な海外進出に向け、覚えやすい「BTS」表記にしたと考えられます。
BTSとして新たなステージに進んだメンバーは、アメリカ4大音楽賞の1つといわれている「American Music Awards」に韓国のグループとして初めて招待されました。そこで「DNA」を披露したBTSは、英語ではなく韓国語で人気曲「DNA」を歌い上げ、観客だけでなく授賞式に出演していた有名アーティストたちもBTSのファンにしてしまったのです。
この出演では、RMの見事なまでの英語力も発揮されました。通訳を介さず自分の言葉で司会者の質問に答えるRMや、言葉の意味がわからなくても歌とダンスで場を盛り上げるBTSのインタビューは「言葉なんか関係ない」と言っているかのようでした。
アメリカのバラエティ番組への出演も果たしたBTSは、日本の音楽番組にも出演しています。有名な音楽番組「ミュージックステーション」はゴールデンタイムだったこともあり、老若男女問わずBTSの音楽が知れ渡りました。
2018年には、ついにアジア初の「ビルボード1位」を獲得しています。BTSが1位を獲得したのは「ビルボード200」という週間アルバムチャートです。シングルチャートの「ビルボードHot 100」では、2012年に「江南スタイル」でPSYが2位を獲得していますが、週間アルバムチャートではBTSが初となり、K-POPが世界で認められた瞬間でした。
それらの実績が評価され、BTSは2018年の「大韓民国大衆文化芸術賞」で花冠文化勲章を最年少で受賞しました。BTSが評価される理由として、海外で歌うとき楽曲を英語にするのではなく、ほとんど韓国語で歌っていることが挙げられます。
また、MVなどでは韓国の伝統的な服や楽器などを使用して自身の曲以外の部分でも韓国を世界にアピールしています。2020年は新型コロナウイルスの影響で海外での活動が思ったようにできませんでしたが、その中でもオンラインという形で世界中のファンと交流をはかりました。
リリースした楽曲は全米チャート1位を次々と獲得し、名実ともに“世界一のボーイズグループ”となったBTS。2022年6月10日には、グループの歴史を3枚のCDに詰め込んだアンソロジーアルバム『Proof』を発表。同作も当然のように爆発的ヒットを記録しています。
そんな最中に発表されたのは、まさかの活動休止。6月14日、グループのYouTubeチャンネル『BANGTANG TV』上で公開された動画のなかで、
グループとしての活動を休止すること、各メンバーはソロ活動開始の準備をしていることなどが発表されました。
現在は兵役義務を果たすため、全メンバーが入隊しています。
2025年を目安に活動再開を希望しているとコメントしていたので、BTSが揃った姿を見られる日も遠くはなさそうです。
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更なる功績の数々
グラミー賞ノミネート
BTSが第63回グラミー賞にて、K-POPアーティストとして初ノミネートされ、「Dynamite」を披露しました。惜しくも受賞は逃したものの、米国で存在感を見せつけました。
「I NEED U」再生回数1億回突破
「I NEED U」のYoutube再生回数が1億回に達し、これで通算30回目の再生回数1億回突破を成し遂げました。韓国アーティストでは初となる偉業になりました。
第35回日本ゴールドディスク大賞受賞
日本レコード協会主催の日本ゴールドディスク大賞にて「ベスト・エイジアン・アーティスト」8部門で受賞しました!連続3回目の受賞になりました。