BTSは2020年1月には「第62回グラミー賞」の授賞式に出席し、韓国アーティストとしては初となるグラミー賞でのパフォーマンスを披露。翌年2021年3月の「第63回グラミー賞」では最優秀ポップ・デュオ / グループ・パフォーマンス賞にノミネートされ、ステージパフォーマンスを披露しました。
また今年6月からBTSは「Butter」と新曲「Permission To Dance」でビルボード10週連続1位を獲得し、「Butter」はビルボードで今年最も1位を占めた曲となりました。
今や世界中を魅了してやまないBTS。
今回はそんなBTSの人気曲から「Boy With Luv」について解説していきたいと思います。
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目次
「Boy With Luv」ミュージックビデオ再生回数
「Boy With Luv(Feat. Halsey)」はYouTubeのミュージックビデオの再生数回数の多さから、記録が更新されるごとに数々のメディアで話題となりました。
「Boy With Luv(Feat. Halsey)」のミュージックビデオは2019年4月12日の公開開始から約37時間後に、再生回数1億回を突破。YouTube再生回数世界最速記録を出し、翌年の2020年6月には再生回数8億回を突破しました。
なお現在のミュージックビデオ再生回数は13億回を超えています。(2021年8月時点)
またYouTube上で女子高生やプロダンサー、タレントなど様々な方が「Boy With Luv踊ってみた」という動画を上げたことでも話題になりました。
MVの内容
「Boy With Luv」は君への興味と愛、小さくて純粋な愛の喜びを歌った曲です。
カラフルに彩られた映画館や舞台、街灯の街などのセットが印象的なミュージックビデオで、次々と変わるシーンやラップパートでの暗転が見る人を惹きつけます。
ミュージックビデオの後半では、数十名のダンサーとのパフォーマンスが盛り上げりを最大限に演出し、彼らの軽快な音楽やダンスパフォーマンスから恋の喜びがうまく表現されているミュージックビデオとなっています。
またミュージックビデオ後半ではコラボしているHalsey(ホールジー)も一緒にパフォーマンスに参加しています。
Halsey(ホールジー)
ここでは「Boy With Luv」でBTSコラボしたアーティストHalseyについて紹介したいと思います。
プロフィール
本名:アシュリー・フランジパーネ。
出身地:アメリカ・ニュージャージー州出身
生年月日:1994年09月29日生まれ
デビュー前からYouTubeでカバー曲を披露し、ブログには数千のフォロワーが付くなどHalseyはデビュー前から注目を集めていました。
パーティーで出会ったミュージシャンの男性の知人のスタジオではじめてレコーディングした「Ghost」を自身のSoundCloudで公開したところ、ネットやラジオですぐに話題を呼びました。
Halseyはデビュー前後ですでに話題を集めていたことから、周囲からもその才能をかなり期待されていたようです。
2014年にメジャー・レーベルと契約し、デビュー・アルバム「バッドランズ」は全米初登場2位を記録しました。
2016年に参加したザ・チェインスモーカーズ「クローサーfeat.ホールジー」で全米1位を獲得。
その後2017年にリリースした自身の2ndアルバム「ホープレス・ファウンテン・キングダム」は全米初登場1位を獲得しました。
競争の厳しいアメリカの音楽業界で、デビューして数年でこれだけの業績を残すのはやはりHalseyの才能によるところだと思います。
以降自身の体験をもとにしたストレートな表現の歌詞が若い世代の支持を集めています。
作詞・作曲
原曲作詞・作曲
作詞
Pdogg, RM, Melanie Joy Fontana, Michael”Lindgren”Schulz,”hitman”bang, SUGA, Emily Weisband, j-hope
作曲
Pdogg, RM, Melanie Joy Fontana, Michael”Lindgren”Schulz,”hitman”bang, SUGA, Emily Weisband, j-hope
日本語バージョン作詞・作曲
日本語バージョンは原曲の作詞・作曲者に日本語詞の担当としてKM-MARKIT(ケムマキ)さんが加わっています。
作詞
Pdogg, RM, Melanie Joy Fontana, Michael”Lindgren”Schulz,”hitman”bang, SUGA, Emily Weisband, j-hope,
日本語詞 KM-MARKIT
作曲
Pdogg, RM, Melanie Joy Fontana, Michael”Lindgren”Schulz,”hitman”bang, SUGA, Emily Weisband, j-hope
Pdogg(ピドッグ)
「Boy With Luv」の作詞・作曲家であるPdoggさんは「Boy With Luv」の他にもデビュー曲「No More Dream」(2013年)から「Life Goes On」(2020年)まで数々のヒット曲を手がけています。
Pdoggさんは今年2月に社団法人・韓国音楽著作権協会が主催するKOMCA著作権大賞の大衆作詞、作曲部門の大賞を3年連続で受賞するという記録を出し、最も多くの著作権料を受け取った作詞家、作曲家となっています。
BTSの数々の楽曲を手がけ、華々しい功績を残しているPdoggさんは実はBig Hitのチーフプロデューサーでもあるんです。
BTSのそもそものはじまりはPdoggさんが17歳のRM(アールエム)さんと出会い、プロデューサーであるパンさんに紹介したことからはじまっていたという話はご存じでしたか?
BTSの作詞・作曲家としては知ってはいても、BTSとここまで深いかかわりのある人であったことを知っていらっしゃった方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
KM-MARKIT(ケムマキ)
BTSのベストアルバムが発売されました✨
今回はJapanese verの全曲の作詞と、Stay Goldの歌詞共作、及び全曲のレコーディングディレクションをさせて頂きました。デビュー曲からずっとご一緒させて頂き、想えば本当にいい思い出でいっぱいです。
リリースおめでとうございます‼️#BTS #TheBest pic.twitter.com/HDntbOMQm5
— KM-MARKIT (@kmmarkit) June 17, 2021
「Boy With Luv -Japanese ver.-」には日本語歌詞、日本のラップアレンジがつけられています。その日本語歌詞、ラップアレンジを担当しているのがKM-MARKITさんです。
KM-MARKITさんは10歳からの6年間の幼少期をアメリカ・ニュージャジー州で過ごし、日本に帰国後に音楽活動を始められました。
倖田來未さん、久保田利伸さん、Zeebra(ジブラ)さん、Full Of Harmony(フル・オブ・ハーモニー)さんなどの楽曲に参加しながら、作家としても活動。w-inds.(ウィンズ)さん、SWAY(スウェイ)さん、Samuel(サミュエル)さんの楽曲にも携わってきました。
またKM-MARKITさんは「Boy With Luv -Japanese ver.-」だけでなく「Lights」のラップアレンジも担当されています。
「Boy With Luv」曲の意味
ここで「Boy With Luv」の曲の意味を日本語バージョンの歌詞から詳しく考察していきたいと思います。
「気になるのさ how’s your day
Oh, tell me (oh yeah, oh yeah, ah yeah, ah yeah)
何が君の幸せ?
Oh, text me (oh yeah, oh yeah, oh yeah, oh yeah) 」
「教えて 君のこと」
日常や、君の幸せについて問いかけている歌詞から
君の些細なことに関心があって、君のことをもっとよく知りたい、教えてほしいという思い。
Listen my my baby 僕は
羽ばたくあの大空を
君に恋する気持で空も羽ばたけそうな気分だということ
(Ooh ah ooh ah ooh ah ooh ah ah) love is nothing stronger
(Ooh ah ooh ah ooh ah ooh ah ooh) (than a boy with)
than a boy with love
love is nothing stronger than a boy with love=恋する少年ほど強いものはない
君と知り合って ya (oh)
変わった人生が ya (ya)
些細な事すら些細でなくさせてくれた ya (oh yeah)
何から何まで (ay ay)
特別な my babe (ay ay)
君に恋をしたことで日常が特別なものへと変わっていった。
みんなは言う あの少年が英雄になったと (oh nah)
英雄にもなったと思えるくらい自分がすごい人間だと感じている
以上の歌詞の考察から「Boy With Luv」は初めて恋を知った純粋な喜びを表現した曲であることが分かります。
恋をした自分は英雄になれるほど最強で、恋をした自分以上に強いものはないんだ。恋をするとそれぐらい強くなれるんだということを主張したい気持が感じ取れます。
まとめ
以上BTS「Boy With Luv」の楽曲解説をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
「Boy With Luv」はBTSの力もさることながら様々なアーティストの力で素敵な作品に作り上げられていることがわかりますね。
新曲「Permission to Dance」ではEd Sheeran(エド・シーラン)とコラボをしているBTS。今後も様々なアーティストとのコラボによって輝きを増すBTSの作品に注目していきたいですね。
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