AC/DC – 永久不滅のロック魂! 世界最強バンドの経歴&魅力を徹底紹介

AC/DC – 永久不滅のロック魂! 世界最強バンドの経歴&魅力を徹底紹介

AC/DC(エーシー・ディーシー)というバンドをご存じでしょうか?

洋楽ロック好きで知らない人はおそらくいないでしょう。
世界トップクラスのアルバムセールスを記録し、ロック殿堂入りを果たしたオーストラリア出身のスーパー・バンドです。

そんな彼らですが、残念ながら日本では知名度、人気ともにそれほど高くはありません。
この機会に、世界中に愛されているメンバーの紹介、おすすめ楽曲などをお届けし、魅力をふんだんにお伝えしたいと思います。

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AC/DC・バンドの軌跡


1973年、オーストラリアでマルコム・ヤングとアンガス・ヤングの兄弟を中心にAC/DCが結成されました。
すぐに音楽関係者の目に留まった彼らはレコード契約となり、結成翌年にはオーストラリアの全国放送でライブを行いました。
その勢いのまま快進撃を続け、1976年には世界規模のレコード契約を取り付けるまでに有名となりました。
その後、キッスやエアロスミスなど超大物バンドの前座としてヨーロッパを周り、着実に知名度を上げていきました。

そんな中、バンドにとって存続の危機というべき事態が起こります。
ボーカリストであるボン・スコットが不慮の事故によって死亡してしまいます。
吐瀉物が喉に詰まったことによる窒息が原因でした。
この痛ましい事故によってバンドメンバーは解散を考えましたが、「ボン・スコットはバンドを継続させることを望むだろう」と考え、新ボーカリストを迎えバンドを継続させました。

1981年には待望の初来日を果たし、日本青年館でライブを行いました。
世界規模でリリースされたアルバムがミリオンセラーを連発し、人気を不動のものにしていきました。
バンド解散の危機を乗り越えた直後のリリースとなった入魂のアルバム「Back in Black」は、売上げが5000万枚を記録し、彼ら最大のヒット作となりました。
マイケル・ジャクソンの「スリラー」に次ぐ歴代2位の売上げであると言えばそのすさまじさが伝わると思います。

アルバム売上げは全世界で累計2億4000万枚以上を記録し、2003年にはロック殿堂入りを果たしました。

2014年、マルコム・ヤングが認知症を煩いバンドを脱退します。
症状は悪化し2017年には亡くなってしまいます。
それでも後任のギタリストを加入させバンドは存続し、現在に至るまで活動を続けています。

音楽雑誌などの「史上最も偉大なアーティスト100」をはじめとするランキング企画では間違いなくランクインを果たしている、世界中で愛されているバンドです。
また、数多くの大物ロックバンドがAC/DCのファンであると話すなど、幅広い年代に多大な影響を与えています

主要メンバーの死去を何度も乗り越え活動を続けており、アルバムを大ヒットさせているなど幅広い年代にかけて音楽活動を続け、世界中からの支持を得ています。

音楽的志向


AC/DCは70年代に隆盛を誇ったハード・ロックを凝縮し、抽出したようなストレートなロックンロールを志向しています。

ワイルドなライブパフォーマンスがパンク・ロックの要素が強かったからなのか、70年代後半のパンク・ロックの流行で数多くのハードロック・バンドが姿を消す中、AC/DCの活動は続いていきました。

80年代に入り、ギターの速弾き等のテクニカルな動きがロック界で巻き起こりました。
しかし流行に流されず、あくまでシンプルでワイルドなロックンロールを貫いたことが、AC/DCの世界的な活躍に繋がったのです。

シンプルなコード進行で衝動をストレートに表現するムーブメントであるガレージ・ロックのルーツになったという声もあります。

メンバー紹介


ここではAC/DCの主なバンドメンバーを紹介します。
脱退したメンバーも含まれていますが、中心的なメンバーを取り上げることとします。

アンガス・ヤング(Gt)

AC/DCのリードギタリスト。
ブレザーと半ズボンのスクールボーイ・スタイルでステージ上を所狭しと暴れ回るプレイスタイルが特徴です。
止まらないヘッドバンキング、チャック・ベリーをまねたダック・ウォーク、寝転がり駒のように回ったりと、縦横無尽に繰り広げられるパフォーマンスに目を奪われます。

ギターとアンプのみという極限までシンプルなセッティングで弾きまくる姿に、ロックンロールの神髄を垣間見ることができます。

ライブの時に「服が汗で身体にくっついて困る」と姉に愚痴をこぼしたところ、「じゃあ半ズボンで演奏してみれば?」と提案され、スクールボーイ・スタイルをはじめたということです。

マルコム・ヤング(Gt)

アンガス・ヤングの兄でありAC/DCのリズムギタリスト。
暴れ回るアンガスに比べ、ステージ上では奥に陣取り目立ちません。
しかし超一流のリフメーカーである彼の生み出すギター・サウンドは、AC/DCの音楽に無くてはならないものです。

「もっとも過小評価されたリズム・ギタリスト」とレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロは言っています。
常に真剣に音楽に向かい合っていたマルコム・ヤングはメンバーに信頼されたバンドのまとめ役です。
2017年、煩っていた認知症が悪化し、惜しまれながらも亡くなっています。

ボン・スコット(Vo)

AC/DCのボーカリスト。
ボーカルの他に作詞を担当しています。
以前所属していたバンドではドラマーとしても活躍していました。
最初はAC/DCのドライバーとして雇用されていましたが、前任ボーカルの脱退に伴いボーカリストとなりました。
これぞハード・ロック!という声質で、粘っこくからみつくようなボーカルスタイルが特徴です。
カリスマ的な人気を誇ったボーカリストで、「歴史上最も偉大な100人のシンガー」に名を連ねている実力者でもありました。

1980年、吐瀉物が喉に詰まったことによる窒息で亡くなりました。

ブライアン・ジョンソン(Vo)

AC/DCのボーカリスト。
ボン・スコットの死後、オーディションによってAC/DCのボーカルに加入しました。
ボーカルの他に一部作詞を担当しています。
その個性あふれる金切りハイトーン・ボイスは一度聴いたら忘れられなくなるでしょう。
ミュージカルと自動車レースを愛する、ハンチングキャップがいかした男です。

クリフ・ウィリアムズ(Bs)

AC/DCのベーシスト。
「リズム・セクションとしての僕の役割はギターをサポートすること」と本人は言っています。
歯切れが良く、正確かつ安定したプレイでAC/DCの音楽を下から支え続けた職人です。

フィル・ラッド(Dr)

AC/DCのドラマー。
シンプルな8ビートでAC/DCのストレートなロックを支えるリズム隊の要です。
「彼がいない間のAC/DCには欠けていたものがあった」とバンドメンバーは述べています。
AC/DCのサウンドに無くてはならない人です。

ヘドバン必須!名曲5選

ここではAC/DCの名曲を5つに絞りご紹介したいと思います。
共通しているのは、曲の構成がとてもシンプルである点です。
シンプルだからこそ何も考えずに乗れるのが彼らの良いところ。
ヘドバン必須の名曲をお聴き下さい!

T.N.T.

軸になっているのはドラムとマルコム・ヤングの印象的なギターリフです。
ギターとしては単純なフレーズですが、緩急をつけ、音をうねらせグルーブを生み出しています。
それが単純な縦ノリにとどまらないAC/DCのサウンドとなっています。
文句なしに乗れる曲です。

Highway to Hell

AC/DCはハードロックバンドには珍しくミドルテンポの曲が多いです。ミドルテンポでも乗れる曲で、サビでは誰もが拳を突き上げたくなるでしょう。

この曲の見所は、ドラムです。
単純な8ビートでも重量感たっぷりであり、曲を力強く下から支えています。
ドラムだけで何の曲かわかってしまいそうな印象的なドラミングが感じられると思います。
ドライブの時に大音量で聴くと盛り上がるでしょう。

Thunderstruck

細かいことは考えずに乗れる名曲です。
出だしのギターフレーズは世界中のギター・キッズ達がコピーしたと言います。

激しく動きまくるアンガス・ヤングに注目しがちですが、後ろで静かに、でも強弱を考えた熱いリフを弾くマルコム・ヤングの音を聴いて欲しいです。

Back In Black

ミドルテンポの名曲です。
全世界で5000万枚を売り上げたモンスター・アルバム「Back in Black」の表題曲です。
印象的なリフを繰り返し、力強くボーカルが引っ張っていく縦ノリブルース・ロックです。
中盤では熱いギターソロがうなり、勢いを増したボーカルが曲を盛り上げます。
終盤では、全パートユニゾンで跳ねるグルーブを聴かせてくれます。
彼らのお約束「非常にシンプルだが楽しいロック」となっています。

Let There Be Rock

爆速でノリノリの曲です!
ライブバージョンを選出しました。
まあアンガス・ヤングが暴れる暴れる!
緩急をつけながらサビで爆発させる手法はロックに限らずEDM等電子音楽でも使われる盛り上げ方ですが、AC/DCは熱さが違います!

音自体は相変わらずシンプルですが、スピーディな縦ノリ感をメンバーが余すところなく表現している、文句なく名演といえるものです。
ロックンロールの神髄がここに詰まっています。

最後に

AC/DCは全世界で累計2億4000万枚以上のアルバムセールスを記録し、ロック殿堂入りをはたしたオーストラリア出身のスーパー・バンドです。
幅広い年代のロック界に多大な影響を与えた世界トップクラスのビッグ・バンドです。

彼らの音楽は非常にシンプルで、ストレートなロックンロールを志向しています。
単にシンプルなだけではなく、そのフレーズの中に強弱を盛り込み強烈なグルーブ感を生み出す彼らの音楽は、世界中で愛されています。
自然に身体が動き、拳を突き上げたくなる縦ノリロックンロールは、落ち込んだときなどに聴けばいやなことも忘れさせることでしょう。

メンバー交代を繰り返しながらも音楽への飽くなき探求を長年にわたり続けてきた、日本でもっとも過小評価されたバンドであるAC/DC、この機会に聴いていただきたいと思います。

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