テイラー・スウィフト|大ヒットアルバム「Fearless」再収録版解説!

テイラー・スウィフト|大ヒットアルバム「Fearless」再収録版解説!

アメリカのシンガーソングライター、テイラー・スウィフト。

デビュー当時から日本でも人気が高く、これまで11度グラミー賞を獲得するという驚異的な記録も持っています。

またグラミー賞最年少受賞作品となった(現在はビリー・アイリッシュが記録を保持)「Fearless」は、彼女のファンでない方でも一度は聴いたことのある作品ではないでしょうか。

「Fearless」「Love Story」「You Belong With Me」など、まるで恋愛映画を見ているかのような気分にさせるテイラーの楽曲の虜になったファンの方も多いと思います。

ところで、みなさん2021年にこの「Fearless」の再録版が出ていたのはご存知でしょうか?

今回はこの再録版アルバム「Fearless (Taylor’s Version)」について、再収録するに至った経緯や、オリジナル版との違いについて解説していきたいと思います。

「Fearless (Taylor’s Version)」リリース


2021年2月テイラーは「Fearless (Taylor’s Version)」をリリースするに当たり、アメリカの情報番組「グッドモーニング・アメリカ」に出演し、自身の2作目のアルバムの再録バージョン「Fearless (Taylor’s Version)」のリリースを2021年4月9日に予定していることを語りました。

なぜ今、過去のアルバムの再録版を出すのか疑問に思った方もいらっしゃると思いますが、これはレーベルを移籍したことにより、テイラーが所有権を失ってしまったアルバムを、再び自分の手に取り戻すために計画されたものの一環なんです。

「Fearless (Taylor’s Version)」にはオリジナルアルバムに含まれている20曲をはじめ、当時は世に出されていなかった未発表曲6曲も追加で収録されています。この未発表曲はテイラーが13歳から16歳の頃に書かれたものです。またカントリーシンガーとしても有名なKeith Urban(キース・アーバン)とのコラボ曲「That’s When」なども新たに追加されています。

テイラーのコメント


テイラーは「Fearless (Taylor’s Version)」をリリースするに当たりファンへ次のようなメッセージを述べました。


「Fearless」は空想と関心、その年代ゆえの青春の輝きや未熟さに満ちたものでした。
10代の女の子の好奇心に溢れた学びの日記であり、その少女は自分が想像していたおとぎ話のような物語が壊れる度に、新たな考えを学んでいったのです。新しいバージョンの「Fearless」をみんなに届けることができることを本当に楽しみにしています。

「Fearless (Taylor’s Version)」での新たな記録

「Fearless (Taylor’s Version)」は発売した週に179,000枚を売り上げ、2021年にリリースされたアルバムとして、2021年最も売れたアルバムとなっています。自身の再録版のアルバムが「Billboard 200」で首位になるのは、「Fearless (Taylor’s Version)」が初めてのことで、異例の快挙となりました。

収録曲紹介

「Love Story」

オリジナルバージョンの「Love Story」はカントリー調のサウンドをバックにまだあどけない少女らしいテイラーの歌声を聞くことができます。

「Love Story」はロミオとジュリエットを題材に書かれた曲で、これは当時17歳のテイラーがある男性との交際を親に反対されたことをきっかけに、自分の部屋に籠もって1時間で書き上げた作品なんです。17歳という若さで親への反発心をあれほど魅力的な楽曲に仕上げてしまうテイラーはやはりただものではないなという感じがします。

オリジナルバージョンの「Love Story」はテイラーの初のメジャーヒット曲であり、当時のアメリカのカントリーチャートで1位、全米シングルチャートでは4位を記録して世界中でも大人気となった曲です。
MVではテイラー扮するジュリエットの美しいドレス姿が目を引きます。
また「Love Story」は10年以上経た現在でも人気曲であり、YouTubeの再生回数は6億回を越えています。(2021年9月時点)

「Love Story (Taylor’s Version)」

「Love Story (Taylor’s Version)」は少女から大人の女性になったテイラーの深みを増した歌声を聞くことができると共に、楽曲内でのちょっとした変化も楽しむことができるようになっています。例えば2番のclose your eyesのcloseや、その直後のCause you were RomeoのRomeoが強調されていたりといった変化などです。

「Love Story (Taylor’s Version)」では当時のライブ映像やファンとの撮影ショットが含まれており、Fearless当時の裏側を見られるカントリー時代からのファンにとっては嬉しい内容になっています。

再録バージョンである「Love Story (Taylor’s Version)」はアメリカで580万回オンデマンド再生(オーディオとリリック・ビデオの再生回数を合わせたもの)、24時間で1万回ダウンロードを記録し、オリジナルバージョンを超える勢いで人気を呼んでいます。(2021年2月16日時点)

「You Belong With Me」

「You Belong With Me」は心地良いポップなサウンドと共に片思いの女の子の思いを歌っている曲です。

アルバム「Fearless」の中でも最大のヒット曲となった曲で、YouTubeの再生回数は12億を超えています。(2021年9月時点)

MVでテイラーは、幼馴染のカッコイイ男の子に片思いをする地味な女の子を演じています。幼馴染にはガールフレンドがいましたがひょんなことでぶつかり、最後はテイラーがパーティーに美しいドレス姿の少女となって現れ、男の子と両想いになるという話で締めくくられています。

女子なら誰もが夢見るストーリーですよね。

「You Belong With Me (Taylor’s Version)」

「You Belong With Me (Taylor’s Version)」はオリジナルメロディはそのまま、全体的に重厚感の増した楽曲にアレンジされています。

またMVではFearlessツアーのテイラーのパフォーマンス姿と、キッチンで音楽を聞きながらはしゃいでいるプライベートのテイラーを見ることができ、ファン必見のMVになっています。

「Fearless」発売当初のアルバム人気

2008年にリリースした「Fearless」は、当時史上最年少でグラミー賞最優秀アルバム賞に輝いた作品で、最優秀アルバム賞を含んだ4部門を獲得しています。2009年アメリカで最も売れたアルバムとされています。
さらに全米アルバム・チャートでは11週連続で首位を獲得しています。

当時日本でも美人歌姫として人気を呼んでいたテイラーですが、テイラーが獲得した賞や、ランキングを見るだけでも、彼女がどれだけの勢いでトップスターへの階段を登って行ったのかが分かりますね。

「Journey To Fearless」


オリジナルアルバム「Fearless」といえばテイラーの大ヒットアルバムとして有名ですが、アルバム「Fearless」を伴って行われたライブツアーも大盛況でした。

「Journey To Fearless」はFearlessツアーの様子をはじめ、ライブの舞台裏やプライベート映像にプラスしてテイラーの成功ストーリーが語られたドキュメンタリー作品にもなっています。
「Journey To Fearless」はもともとアメリカのドキュメンタリー番組でシリーズ化されて放送されたものに、さらに映像を加えて編集されたものです。

テイラーのプライベートの素顔から成功までの道のりを見られることからファンとして一度は見てみたい映像作品となっています。

おわりに

今回はテイラーの再録版アルバム第一作目の「Fearless (Taylor’s Version)」をご紹介しました。

再録版は今回の「Fearless (Taylor’s Version)」の他5作が制作を予定されています。まだまだ続く再録バージョンの公開。オリジナルバージョンとの違いを楽しみながら、再びテイラーの過去作品を聞き直してみたいですね。

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