エリック・クラプトンさんやボブ・ディランさんなど様々なアーティストの影響を受け、ファンに飽きさせない幅広い曲調が人気を生んだ天才シンガーソングライターのエド・シーランさん。
イギリスのミュージシャンであるため、日本国内では馴染みが若干薄いかもしれませんが、ファンを大切にする姿勢が日本国内でも評判良く、2018年に来日したときも、多くのファンが彼のジャパンツアーに駆けつけています。
そこで、本記事では、改めてエド・シーランさんの魅力に迫るべく、彼の経歴(歴史)・プロフィール、オススメソングベスト3を交えてご紹介していきます。
目次
天才シンガーソングライター『エド・シーラン』とは?
通常、音楽の世界で成功されている方を見ると、ひとつのジャンルの音楽に特化したアーティストが多いように見受けられます。
もちろん、それが全てとは言いませんが、ロックシンガーが民謡や浪曲を歌うことがなければその逆もないのが一般的・・・
しかし、そこまで極端ではないとしても、
- R&B
- ラップ
- ソウルミュージック
- バラード
など、異なる音楽に幅広く精通し、天才的才覚を発揮するシンガーソングライターがいます。
その人物が、イングランド生まれのシンガーソングライターのエド・シーランさん。
冒頭でもご紹介したとおり、彼は、
- エリック・クラプトンさん
- ボブ・ディランさん
など、ありとあらゆるアーティストの影響を受け育ってきました。
そして、11歳の頃から作曲を始め、赤裸々に自身の経験や感じたことをさらけ出し、多くのファンが共感する音楽をいくつも輩出しているのです。
音楽センス以外にもたくさんの魅力が・・・
エド・シーランさんは、音楽センスの溢れるトップアーティストの一人ですが、彼の魅力はそれだけではありません
タトゥー愛好家で上半身にタトゥーが入っているため怖い印象を受けがちですが、実は、気さくでファンや周囲の人たちを大切にする思いやりの深いアーティストでもあります。
ただ音楽が凄いだけでなく、人間性も凄いアーティストだからこそ、多くのファンやセレブたちが彼を慕ってくれているのでしょうね。
エド・シーランの音楽の魅力
さて、話をエド・シーランさんの音楽の魅力に話を戻し、もう少し掘り下げてご紹介していきたいと思います。
エド・シーランさんの音楽のベースはソウルミュージックです。
それも海外独特のノリの音楽なので、J-POPに慣れ親しんだ日本国民が彼の音楽に対して、好き嫌いが別れやすいのも否めません。
ただ、ソウルミュージック独特のビートは心地よく癖になりやすいですし、独創性の強い音楽なので、少しでも共感できればはまりやすい音楽でもあります。
エド・シーランさんの音楽は非常に癖が強く、聴けば聴くほどはまってしまう音楽なので、まずは、一度じっくり彼の音楽に触れてみてください。
きっと、何度か聴いている内に心が揺さぶられ、彼の音楽の虜となってしまうはずですよ。
エド・シーランの経歴(歴史)
天才的才覚を発揮し、アーティストとして世界中から支持を受けているエド・シーランさん。
果たして、彼はどのような経歴を経て、今の人気を得てきているのでしょうか?
ここからは、エド・シーランさんの経歴(歴史)を振り返って見ましょう。
ホームレスだった頃のエド・シーラン
今や世界から高い支持を受けているトップアーティストのエド・シーランさんですが、実は、デビュー前は超極貧で、ホームレス状態でした。
幼少の頃から音楽に触れる環境で過ごしてきたエド・シーランさんは、11歳の頃から作曲を手がけ、16歳になったころには音楽を勉強するためにロンドンに移住。
ところが、都会の高額な家賃を払うほど生活が豊かではなく、路上ライブを続けながらもホームレスになってしまうのです。
なんとか、知人宅に泊めさせてもらったり、時には地下鉄やバッキンガム宮殿の門の近くで野外生活を強いられることも・・・
それでも音楽を諦めなかったエド・シーランさんは、なんとか路上ライブを続けながら、地道な音楽活動の末に知名度を少しずつ上げていったのです。
一念発起して渡米・・・
徐々にライブが盛況になり、自主制作CDが制作できるレベルまで稼げるようになったエドシーランさんは、なんと、一念発起してロサンゼルスに渡りライブ活動に精を出します。
ひとつ間違えば、またホームレス状態に逆戻りだったエド・シーランさんですが、このギャンブルが大成功!
ロサンゼルスでのライブも大盛況で、たまたま彼のライブの盛況ぶりを知った俳優・ミュージシャンのジェイミー・フォックス氏が、自身のラジオ番組にエド・シーランさんを出演させ、一気に知名度が拡大・・・
このことがきっかけで、ジェイミー・フォックス氏から、ハリウッドのレコーディングスタジオ付きハウスを提供してもらうことに・・・
エド・シーランさんは、ロサンゼルスに渡って音楽活動を続けたおかげで、ホームレスからの一発逆転人生を手にしたのです。
ハリウッドでのメジャーデビュー
エド・シーランさんの快進撃はまだ止まりません。
ジェイミー・フォックス氏に音楽の才能や将来性を見いだされると、彼のバックアップを受けながら、レコードレーベルと契約。
2011年6月、『Aチーム~飛べない天使たち~』でメジャーデビューを果たします。
運命の出逢いをきっかけに、エド・シーランという天才アーティストが世界に注目されることになるわけですから、本当に人生何が起こるか分からないものですね。
全米でも大絶賛!
エド・シーランさんは、デビューシングル『Aチーム~飛べない天使たち~』で、メジャーデビューを果たしますが、なんと、いきなり
- 全英オリコンチャート3位
- 全米オリコンチャート16位
というヒットをもたらしました。
自身のホームレス体験も加味して手がけられたデビューシングルのヒットが、全英・全米の音楽ファンの心に突き刺さり、以降も大ヒットをもたらすエド・シーランさん。
このヒットが影響しているのか、世界を震撼させるシンガーのテイラー・スウィフトさんにもその存在を知られると、2013年に、彼女のツアーのオープニングアクトも務め、アメリカでの人気も拡大していきます。
人気拡大後のエド・シーラン
ジェイミー・フォックス氏、テイラー・スウィフトさんという、偉大なアーティストとの出逢いによって、エド・シーランさんの人気は拡大されていくわけですが、そんな中、2014年には2ndアルバム『x(マルティプライ)』もリリース。
その翌年には、8万規模収容数を誇る『ロンドン・ウェンブリースタジアム』で開催された3日連続のライブツアーも連日完売。
栄光をほしいまま手に入れたエド・シーランさんですが、何故か、突然活動休止し世界を放浪する旅へ・・・
日本を含め20カ国も旅して充電期間に入ったエド・シーランさんですが、2017年には活動再開しアルバム『÷(ディバイド)』をリリースし、ファンから大絶賛!
2017年から2019年まで行われた「÷ Tour」は総計7億ドルを超える興行収入、815万人もの総動員数を記録し、市場最も成功したコンサートツアーでU2が持っていたワールドレコードを破りました。
アジアツアーのライブのオープニングアクトとして『ONE OK ROCK』が出演しました。
現在も多くの音楽ファンから愛される天才アーティストとして、あらゆる音楽シーンで大活躍されているのです。
エド・シーランのプロフィール
国内外問わず、世界中の多くのファンから愛されているシンガーソングライターのエド・シーランさんですが、経歴でも少し触れたとおり、かなり波瀾万丈の人生を歩んでいます。
では、ここからは彼のプライベートな部分をプロフィールと称してご紹介していきますね。
芸術一家で育った幼少期
エド・シーランさんは、1991年2月17日、イングランド・ウェストヨークシャー・ハリファクス生まれの29歳。
美術講師の父・ジュエリーデザイナーの母の間で生まれ、作曲家となる兄も含め芸術一家でエド・シーランさんは幼少期を過ごしてきました。
ちなみに、両親はアイルランド人とイングランド人。
今では珍しくない外国人ハーフとして誕生していたんですね。
そんなエド・シーランさん自身も4歳で聖歌隊に入り、11歳には作曲を始めているのですから、完全にアーティストの血筋を引いていると言えるでしょう。
湯水のようにメロディが沸いて出ると発言しているのも、彼が幼い頃から音楽に慣れ親しんできたからこその自信の表れかもしれませんね。
エド・シーランの性格
エド・シーランさんはセレブの間でも顔が広く、様々なアーティストと接点を持っていることでも有名です。
例えば、ワンダイレクションのハリー・スタイルズ氏を居候させ、気がついたら隣で寝ていたというエピソードがあったり、テイラー・スウィフトさんとは、眠れない夜にメールしあう仲だというエピソードも・・・
とにかく、手がける楽曲も含め、自身のことをさらけ出す愛くるしいタイプのアーティストであり、だからこそエド・シーランさんに共感するセレブは実に多いのです。
また、セレブ気取りすることが一切無く、ファンやスタッフに歩み寄れる気の優しい性格であることは、彼が、MVの撮影で使った衣装全てを慈善団体に寄付したり、お年寄りのためのケア病棟の設立や小児科への寄付なども行っていることから理解出来ます。
誰に対しても分け隔て無く平等に寄り添ってくれる優しいアーティストであり、自身のこともさらけ出してくれる表裏のないタイプだからこそ、世界中のファンが、エド・シーランさんのことを愛して止まないのでしょうね。
タトゥーがダサい?
エド・シーランさんと言えば、タトゥー愛好家としても有名ですが、何故か、専属の彫り師から苦情が出るほど、彼のタトゥーがダサいと言われているようです。
というのも、タトゥーは、何かを願う意味合いや想いを込めてで入れる(愛する我が子や家族の健康や幸せを祈願して名前を入れるなど・・・)ものだったり、おしゃれの一環として入れることが多いのですが、エド・シーランさんの場合は少し違っているみたい・・・
いろいろ情報を探ってみると、彼の考えは独特で、全く関係の無いペンギンのタトゥーを好みで入れてみたり、とにかく独創的でダサいと有名なんだとか・・・
そのために、注文通りにタトゥーを入れているにもかかわらず、技術が無いと世間から批判を受けて顧客が減ってしまったと彫り師の方たちは嘆いているという話も・・・
もちろん、その話は、エド・シーランさん自身が彫り師本人から苦情として聞いている話。
それで、彫り師のために別の知人セレブを紹介するなど、いろいろ対応もされているらしく、彫り師の方たちにとっては、セレブが顧客に着くという嬉しい結果も得られているために、どこか複雑な心境という本音も吐露されていますね。
正直タトゥーに対する社会全般の心象は、決して良くありませんが、文化圏の違いによっては、どこか公認されているところもあります。
確かに、タトゥーに対する考えの違いが賛否両論である以上、なんとも言いがたいことは理解しますが、そんな世間の目を気にすることなく自分流を貫くエド・シーランさんなりの流儀も含め、お茶目でかわいらしく評価できるのではないでしょうか。
格好ぶることなく、自身やファン・スタッフを含めた周囲の人たちの心に寄り添い、流儀を貫き通すエド・シーランさんの人間性に、多くの人たちが惹かれているわけですし、今後も自分の流儀を通しながら、血の通ったアーティストとして活躍し続けてほしいですね。
エド・シーランのオススメソングベスト3
エド・シーランさんが、血や心の通ったソウルフルなアーティストであることは、彼の経歴(歴史)やプロフィールから存分に伝わりました。
では、そんな人間味溢れ、誰に対しても分け隔て無く心を寄り添わせてくれるエド・シーランさんのオススメソングベスト3をご紹介していきますね。
シェイプ・オブ・ユー(Shape of You)
シェイプ・オブ・ユーは、エドシーランさんが2017年にリリースしたアルバム『÷(ディバイド)』に収録されている楽曲の1つ。
第一印象としては、明らかに海外のソウルミュージックのノリが強い印象を与える楽曲ですね。
イントロ部分から流れるウインドチャイムと木琴の中間のような音がビートを刻み、独特の世界観を醸し出していますが、歌詞の内容は、年下の男性が年上の女性の体を求めていくといった内容で、かなりエロティックな楽曲と言うこともできます。
ある種、本能向きだしといったエド・シーランさんらしさ全開の楽曲ともいえるのですが、純粋に、インド映画的なノリというか、海外ならではのソウルミュージック感満載な楽曲なので、新たな音楽スタイルを求めている人は、ぜひ、一度聴いてみてください。
シンキング・アウト・ラウド(Thinking Out Loud)
シンキング・アウト・ラウドは、2014年7月に発売されたエド・シーランさんのシングル楽曲。
筆者個人の印象としては、ミュージックビデオの影響も強いのかもしれませんが、ラブロマンス映画の劇中歌に適しているような、ゆったり感が強くメロウな印象を受ける曲調がなんとも堪らない楽曲ですね。
もちろん、メロウといいながらも愛が重たいというわけではなく、少しライトでポップな作りになっていますし、リラックスして聴いてもらうと、存分に歌の世界観を楽しめますよ。
あまり深く考えずに、ライト感覚で一度聴いてみてください。
アイ・シー・ファイア(I See Fire)
アイ・シー・ファイアは、2013年公開の映画『ホビット 竜に奪われた王国』の主題歌として起用されたエド・シーランさんの楽曲。
歌詞の内容は、映画の世界観とリンクしていて、強大な力を前にして次々と仲間が散っていったとしても諦めずに戦い抜いていくという内容の歌詞になっています。
どこか内に秘めたる闘志を感じさせるような楽曲であり、アコースティックギターひとつで歌っているだけに非常に切ないのですが、情熱的な魂のこもった一局に仕上がっています。
歌単体で聴くと言うよりは、映画とセットで世界観を感じながらじっくりかみしめて聴くとより気持ちが伝わりアイ・シー・ファイアを楽しめますよ。
何かにくじけそうになり苦しい日々を過ごしている人の背中を押してくれる楽曲でもあるので、ぜひ、一度聴いてみてください。
最新情報
ONE OK ROCKの新曲「Renegades」を共作
4月16日にリリースされたONE OK ROCKの新曲「Renegades」は、Ed Sheeranとの共作ということで注目を集めています。
MVのほかにもメイキングムービーも公開されたりと、普段見ることの出来ない裏側まで楽しめる今回の楽曲は必見・必聴です!
最後に・・・
エド・シーランさんは、芸術一家の子供として生まれ、4歳の頃から音楽に慣れ親しんできた天才アーティストですが、一方で、ホームレスを経験するなど波瀾万丈な日々を過ごされてきています。
そんな波瀾万丈を経験しているからこそ、誰もが共感できるソウルミュージックを手がけることが出来たのです。
また、栄光を手にした後も、着飾らず思いやりのある態度でファンや周囲の人たちと接し続けてきたからこそ、彼は世界中から愛され続けています。
エド・シーランさんの音楽は、全く着飾っていないソウルミュージックなので、ぜひ皆さんもじっくり向き合いながら聴いて、彼の魅力に触れてみてくださいね。