「ウザさMAX」と聞けば、ネガティブなイメージが頭に浮かぶのが通常でしょう。ところが、圧倒的なウザさを健全な笑いのネタとして昇華し、多くのファンの心をつかんだ歌い手こそ、クプラです。
今回は、ウザすぎるギャグセンスを武器に、ニコニコ動画やYouTubeの世界で暴れ回る唯一無二の歌い手・クプラについて徹底解説していきます。
目次
クプラとは?
【ポッキーの日の楽しみ方】
①この画像を大きい紙に印刷する
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②口のところに穴を開ける
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③ポッキーを刺す
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④クプラとポッキーゲーム
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⑤僕に恋をする pic.twitter.com/q3AxC1qVJP— クプラ (@cupula_cupula) November 11, 2018
クプラは主にニコニコ動画を拠点に活動している歌い手であり、同時に、ゲーム実況や雑談などを配信する生主としても高い知名度を誇ります。
高い歌唱力とウザさの奇跡的なコラボレーション!
ニコニコ動画で活躍する歌い手として、クプラが多くのユーザーから注目されている理由として、高い歌唱力とウザさが見事にマッチしているということが挙げられます。
常識的に考えれば相乗効果を生みそうにない2つの要素が見事に混ざり合い、面白くて中毒性の高いパフォーマンスとなって多くのファンを獲得しています。
クプラがこれまで行ってきたウザさMAXのパフォーマンスは様々ですが、とりわけ多いのが、自身のイケボやイケメンぶりに関する過剰なアピールと、それに関連する自虐ネタです。
一例として、自身のイケボやイケメンについてウザさMAXのアピールを繰り返した後に、美しくても童貞、あるいは独身、彼女もいないというように自虐したり、クリスマスにひとりぼっち、いわゆるクリぼっちであることを盛大にアピールしたりと、ちょっとウザいアピールと自虐を同時に行っているため、彼の言動には嫌みがありません。
「夜咄ディセイブ」で歌い手としてデビュー
2013年2月に、ボカロP・じん(自然の敵P)の代表曲「夜咄ディセイブ」をカバーし、歌い手としてデビューを飾ったクプラ。
しかし、彼の場合はデビュー作の時点でほかの歌い手とは一線を画しており、唯一無二と表現しうる彼のセンスは「『夜咄ディセイブ』をwwwwwwwウザさMAXで歌ってみたったwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwww」という動画のタイトルからもうかがえます。
もともとは、シリアスでダークな雰囲気をまとった楽曲ですが、クプラがカバーしたものについてはどちらの要素も感じられず、歌詞の中にあるセリフを少し変えたり、息づかいやリズムの取り方を大げさに変えてみたりしているため、オリジナルの楽曲であれば笑わないような部分でつい笑ってしまいます。
ニコ生主としても精力的に活動
主に雑談やゲーム実況などを行うニコ生主としても精力的に活動しており、歌い手としてしばしば見せる面白さやウザさはそのままに、自称イケボとオネエ口調を組み合わたパフォーマンスを行うなど、生放送でしか味わえない楽しさもあります。
また、雑談やゲーム実況での発言を元に、「ハーバルエッセンスの人」や「うざい手」など様々な愛称が付いてしまったこともあります。実際に使用していたシャンプーが愛称になるあたり、いかに彼が愛されているかということが伝わってきます。
クプラの魅力とは?
ファンの間ではすっかり「ウザさMAX」な点が定着し、「次はどのようなウザいネタをやらかすのか」という部分ばかり注目されているクプラ。しかし、彼が「ウザいキャラ」を前面に打ち出して笑いを取れる背景には、高い歌唱力があります。
高い歌唱力と唯一無二のパフォーマンス
ニコニコ動画やYouTubeなどで公開されているクプラの動画をチェックすると、歌詞やパフォーマンスのウザさに圧倒されますが、同時に、非常に高い歌唱力を持っていることにも驚かされます。
これまで彼がソロやコラボの両方でカバーしてきた楽曲も、高い歌唱力がなければ歌いにくいものばかりで、相方との呼吸を含めて、アーティストとして確かなセンスを持っていることに気づかされます。
難易度の高い楽曲をカバーする際にも、高音域まで伸びやかな声がしっかり届いているほか、歌詞や歌い方を大幅に変えても楽曲そのものは破綻しないことにも、音楽的なセンスを感じます。
うざくて笑える独創的な歌詞と歌い方
楽曲のアレンジに関するこだわりは人一倍強く、原曲がわからなくなるほど徹底的に歌詞を書き換え、独創的な歌い方を取り入れることがほとんどです。そのせいもあってか、すでに紹介した歌い手としての確かな歌唱力がかすんでしまうほど。
ファンからは、「なぜ真面目に歌わないのか」という趣旨のコメントを受け取ることもありますが、本人はいたって真面目に歌っているつもりであると反論しています。
しかし、クプラの懸命な主張もむなしく、カバーの際にコラボするほかの歌い手からも、真面目に歌っていないことを突っ込まれるケースがあります。
様々な歌い手やプロジェクトとコラボ
ウザさや面白さはそのままに、むしろ増幅される形で、しばしばほかの歌い手ともコラボしています。
2013年にニコニコ動画の歌い手として活動を開始し、翌年にはビクターエンタテインメントからメジャーデビューを果たした+α/あるふぁきゅん。とは、後に紹介する「しんでしまうとはなさけない!」をはじめ、様々な楽曲を息ぴったりのパフォーマンスでカバーしています。
+α/あるふぁきゅん。とコラボしてパフォーマンスを行う場合、2人の間にはいくつかの暗黙の了解があり、その中でも特に「茎わかめ」や「ゴリラ」さらには「こんぺいとう」など、詳しい事情を知らなければ意味がわからないフレーズが歌詞や会話に頻出していることが挙げられます。
その詳細についてはぜひ、実際に楽曲を聴いて確かめてください。
ほかには、クプラと同じように笑いのあるパフォーマンスにこだわる歌い手・詩人とのコラボも非常に印象的です。