YOASOBIの『アイドル』をはじめ、邦楽チャートにもボカロ出身のアーティスト楽曲が続々と並ぶ2023年。上半期のボカロシーンでは、どんな曲がヒットしたのでしょうか。
今回は2023年6月末までに投稿されたボカロ曲(合成音声ソフトを用いた楽曲全般)の中から、特に話題となった楽曲を14曲ご紹介します。
目次
2023年上半期のボカロヒット曲14選 Part.1
強風オールバック / ゆこぴ
『強風オールバック』は、2023年3月15日に投稿され爆発的な人気を獲得した楽曲。
耳に残るリズムと可愛いイラストMVが話題となり、YouTube 4900万回再生、ニコニコ動画290万回再生超を記録しています。(以下、再生数は2023年8月15日現在のもの)
楽曲は、タイトルのとおり強風の日は髪の毛が乱れてオールバックになってしまうという多くの人が共感できる日常の一コマを描いたもの。
ボーカル・可愛ユキが小学生ボーカロイドということもあり、調子はずれなリコーダーやカスタネット、トライアングルといった楽器を用いていることでも印象的な楽曲です。
また、7月には日清カップヌードルとのコラボも実現。
「夏は食っとけシーフード篇」として替え歌CMが制作され、テレビ放送されました。
ゆこぴは2018年から活動をしているボカロP。(ボカロ初投稿曲は削除済)
『強風オールバック』で大ブレイクし、続く『寝起きヤシの木』もYouTube 1000万回再生を記録するといった人気を見せています。2023年注目のボカロPです。
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デビルじゃないもん / DECO*27×ピノキオピー
『デビルじゃないもん』は、DECO*27とピノキオピーによる初の共同制作曲。
2023年1月13日に投稿されYouTubeでは800万回再生を突破するなど、豪華すぎるコラボが話題となりました。
天使のような悪魔を『ヴァンパイア』を手がけたDECO*27の初音ミク、悪魔のような天使を『神っぽいな』を手がけたピノキオピーの初音ミクが歌唱しているのがポイント。
それぞれミクの調声に特徴があり、コラボならではの歌声の違いを楽しめます。
ポップでノれる音楽も2人のミクによる会話風の歌詞に合っており、可愛いところ。
MVには天使・悪魔の装いをしたミクも登場します。
2人の音楽的な個性が混ざり合った2023年上半期のボカロ名曲です。
匿名M / ピノキオピー
『匿名M』は、2023年2月17日に投稿されたピノキオピーによる楽曲。
オモコロなどで活躍をする人気ブロガー・ARuFaとコラボをしたボカロ×人間歌唱曲で、“匿名M”と名乗る初音ミクにARuFaがインタビューをするという独特な形式が話題となりました。
YouTube 2200万回再生、ニコニコ動画160万回再生以上を記録している人気曲で、「人間じゃないので」と繰り返す歌詞が印象的。
ボカロ初期の頃に多く見られた音楽ソフト・ボーカロイドをテーマとした楽曲となっており、人間に対してモノを申すボーカロイドという構図にボカロ好きはクスリとしてしまうこと間違いなしです。
また、本楽曲はボカロや初音ミクという存在がメジャーになった今だからこそできたものでもあります。ピノキオピーらしい皮肉の効いた歌詞に注目です。
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