ミュージカル「テニスの王子様」の海堂薫役や、ミュージカル「刀剣乱舞」の大倶利伽羅役などで注目を集めている2.5次元俳優・牧島輝。
2025年12月からは東宝ミュージカル「十二国記」に出演することも決定しており、ますます注目を集めています。
今回は、俳優活動だけでなく音楽やアート活動でも独自の才能を発揮している牧島について、詳しいプロフィールや代表作などをご紹介します。
目次
牧島輝のプロフィール
名前:牧島輝(まきしま ひかる)
生年月日:1995年8月3日
出身地:埼玉県
血液型:A型
身長:177cm
体重:65kg
特技:イラスト、似顔絵
趣味:バスケットボール(5年)、水泳(7年)、ツーリング
デビューまでの経緯
牧島は幼稚園のころから水泳を7年間、中学生になってからはバスケを5年間続けており、体を動かすことが得意な少年でした。
一方で漫画を読むことも大好きで、中学生の頃には「DEATH NOTE」や「花より男子」など漫画を原作とした映画やドラマにハマります。さまざまな実写化作品に触れているうちに漫画の世界に入れる役者という仕事に興味を持ち、17歳の時に俳優養成所に通い始めました。
それまでは一般的な高校に通っていた牧島ですが、養成所に入ることを機に定時制に入り直しています。母親からも高校だけはちゃんと出るように言われていたため、養成所でのレッスンと並行して定時制に通い続け、無事に卒業しました。
本格的な芸能活動を始めたのは、2014年ごろから。2015年に映画「なりすまっしゅ!!!」や「陽光桜 -YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」に出演し、2016年2月に上演された劇団たいしゅう小説家の舞台「カンタンには死にたくない!(仮)」で舞台デビューを果たしています。
牧島輝の経歴
養成所を出た後は東映マネージメントに所属し、数多くの作品に出演してきた牧島。役者としての活動に留まらず、音楽やアート活動にも力を入れています。
ここからは、牧島の経歴を俳優活動とアーティスト活動に分けてそれぞれ見ていきましょう。
俳優としての活動
舞台「カンタンには死にたくない!(仮)」で舞台デビューを果たした牧島は、2016年12月から若手俳優の登竜門とも呼ばれるミュージカル「テニスの王子様」シリーズで青春学園2年生・海堂薫役を演じることになりました。
これを機に2.5次元舞台俳優として名が知られるようになり、2018年6月には舞台「MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~」に碓氷真澄役で出演。2019年1月に上演されたミュージカル「刀剣乱舞~三百年の子守唄~2019」では、伊達政宗とゆかりの深い刀剣男士・大倶利伽羅役に抜擢されています。
さまざまな2.5次元舞台への出演を経て、2020年7月には「週刊少年マガジン」で連載されていた人気漫画「炎炎ノ消防隊」の舞台版で主演・森羅日下部役を務めることが決定。キャストが発表された際、牧島は自身のSNSで「作者の大久保先生の漫画が好きで超読んでいたので森羅役、とても嬉しいですし、楽しみです」と喜びを表現していました。
牧島自身も幼いころ消防士に憧れていた時期があり、役作りの中で森羅に共感する部分も多かったと明かしています。牧島演じる森羅は原作ファンからも大好評で、2022年1月に上演された続編「破壊ノ華、創造ノ音」にも出演しました。
2021年年12月には、ミュージカル「刀剣乱舞」でも共演経験のある太田基裕とミュージカル「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」で二人芝居に挑戦。人気短編小説家・トーマスと彼の幼なじみ・アルヴィンの友情を描いた作品で、牧島がトーマス、太田がアルヴィンを演じています。牧島にとっては初の二人芝居でしたが、太田との息の合った演技で観客の心を掴みました。
また舞台以外では、2022年12月に公開された映画「海岸通りのネコミミ探偵」で映画初主演を務めています。牧島演じる猫塚照が、和田正人演じるペット探し専門の探偵・猿渡浩介のもとで見習い探偵として働く日々を描いた作品です。
さらに2023年2月には、舞台「キングダム」への出演が決定。主人公・信の親友である漂と、漂にそっくりな秦王・嬴政の2役を小関裕太とのWキャストで演じました。牧島は「カンパニーの中で一番詳しい」と言われるほど「キングダム」を読み込んでいたこともあり、原作ファンからも絶賛される演技で漂と嬴政を演じています。
役者になってからも、ジャンルを問わず様々な漫画を読み続けてきた牧島。同じ漫画好き仲間である俳優・有澤樟太郎とは好きな漫画や演じてみたいキャラクターを語り合うほどの仲だったのですが、「二人で舞台をやるならどんな作品がいいか」と語り合ったことがきっかけで此元和津也の人気漫画「セトウツミ」の舞台化が実現しました。
同作は、男子高校生2人が放課後の時間を河原で過ごす何気ない青春をコミカルに描いたもの。舞台は牧島と有澤のW主演で制作され、天然ボケな瀬戸小吉を有澤が、クールなツッコミ担当・内海想を牧島が演じています。
さらに2025年1月には、古屋兎丸の漫画を原作とした舞台「ライチ☆光クラブ」の主演・ゼラ役を担当したことでも注目を集めました。同作は2012年・2013年にも江本純子の脚本・演出で上演されていますが、2025年版は劇団時間制作の谷碧仁が脚本・演出を手がけた新たな作品です。
牧島は小学生の頃に出会った「ライチ☆光クラブ」に出演することについて、自身のSNSで「何度も読んだこの作品に関われること、とても嬉しく思います。」とコメントしていました。
アーティスト活動について
俳優としてさまざまな舞台で歌やダンスを披露してきた牧島ですが、2021年2月にはシングル「かくれんぼっち」でメジャーデビューを果たしました。
楽曲は音楽ユニット・ツユのリーダーであるぷすの作詞作曲編曲によるもので、ネガティブな感情を俳優ならではの表現力で歌い上げた牧島らしい楽曲に仕上がっています。
2022年5月にはアーティスト活動名を“さぐぱん”に改め、「かくれんぼっち」やYu(vague)とのコラボレーション楽曲を含む全6曲を収録した1stミニアルバム「さぐわん」をリリースしています。Billboard JAPAN週間アルバムセールスチャート1位とオリコン週間アルバムランキング1位の2冠を達成しました。
役者として活動する傍らで絵を描くことも続けており、2024年9月に初のアートワーク作品展「PALEDA -Melt-」を開催。会場では長年描き続けてきた絵画をはじめ、この作品展用に新たに作成した絵画やタフティング作品、オリジナルブランド「PALEDA」のアイテムなど60点以上が展示されました。