舞台「ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!!」菅原孝支役や舞台「刀剣乱舞」大倶利伽羅役など、2.5次元舞台で人気の俳優・猪野広樹。
2024年2月には「狂炎ソナタ」でミュージカル初主演を務め、ますます活躍の幅を広げています。
今回は猪野のプロフィールや、これまでの経歴についてご紹介しましょう。
目次
猪野広樹のプロフィール
名前:猪野広樹(いの ひろき)
生年月日:1992年9月11日
出身地:神奈川県
身長:175cm
趣味:旅、スポーツ、サッカー、ロードバイク
特技:殺陣、アクション
芸能界デビューまでの経緯
猪野が芸能界に興味を持ったきっかけは、中学生のころに受けたスカウトです。最初のうちは断っていたのですが、何度か声を掛けられるうちに「やってみようかな」という気持ちに。親からは反対されていましたが、憧れの俳優・市原隼人が出演していたドラマ「ROOKIES」のエキストラに参加したことを機に本気で役者を目指すことを決意します。
撮影現場で刺激を受けた猪野は、帰宅前に親と電話して「今から原宿に行ってくる」と宣言。もしスカウトされたら芸能界に挑戦させてほしいと伝えました。その後竹下通りに繰り出したところ、なんと市原が所属するスターダストプロモーションから声をかけられます。帰宅して親と話し合った結果、期限は高校1年生から大学3年生まで、勉強や部活を優先するという条件付きで事務所に所属することを許してもらいました。
高校時代はほかの生徒と同じような学園生活を過ごし、出演時間の短いドラマの端役や1日で終わるような仕事をこなしていきます。その後大学へ進学し、2012年3月に舞台「SAKURA」で舞台デビューを果たしました。
ちなみに大学では異文化間のコミュニケーションについて研究しており、ボストンへの留学も経験しています。
やがて親と約束した活動期限の大学3年生になったため、猪野はマネージャーに仕事を辞めようと考えていることを伝えます。しかしマネージャーからもう少し頑張ろうと説得され、この一言を機に改めて親と話し合い役者を続けることを決めました。
猪野広樹の経歴
猪野が本格的に役者としての活動をするようになったのは、大学に進学した2012年ごろからです。
ここからは役者としての猪野の経歴について、舞台出演と映像作品への出演に分けて見ていきましょう。
舞台への出演
2012年に初舞台を踏んで以来、舞台を中心に活動している猪野。2013年4月には乙女ゲームを原作とした舞台作品ブランド・オトメライブの舞台「華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド」に出演し、2013年9月には同ブランドの舞台「CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜 A live Moment」の主演として神賀旭役を演じています。
また2015年3月に出演した舞台「最後のサムライ」では、デビューのきっかけとなった事務所の先輩・市原隼人と初共演を果たすことに。稽古場での市原は猪野から見て、「言葉ではなく背中で語るタイプ」だったと語っています。
2014年ごろまではオトメライブの公演が中心でしたが、2015年11月に舞台「ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!!」に菅原孝支役で出演してから漫画原作の2.5次元舞台に出演する機会も増えはじめました。舞台「戦国無双 〜四国遠征の章〜」(2016年6月)の毛利元就役やミュージカル「ROCK MUSICAL BLEACH 〜もうひとつの地上〜」(2016年7月)の朽木白哉役などを経て、2017年6月には舞台「刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜」の大倶利伽羅役に抜擢されています。
2019年4月からは舞台「僕のヒーローアカデミア The ‟Ultra”Stage」シリーズに飯田天哉役で出演し、2019年12月からは舞台「ペルソナ5 the Stage」シリーズの主演を務めることに。他にも舞台「血界戦線」(2019年11月)のザップ・レンフロ役や舞台「デュラララ!! ~円首方足の章~」(2021年8月)の折原臨也役など、数多くの人気キャラクターを担当しています。
2023年2月には、横浜流星が主演・宮本武蔵役を務める舞台「巌流島」に出演。映画監督として知られる堤幸彦が演出を手がけた注目作で、出演に向けて猪野は「様々なものがグローバルになり、多種多様な価値観が産まれる昨今で、日本にしかできないエンターテイメントをお届けできるよう努めてまいります」と意気込みを明かしていました。
さらに2023年10月には、明治座の創業150周年を記念して制作された船越英一郎主演舞台「赤ひげ」で医員・森半太夫役を務めています。公演初日後の合同取材会の場では、船越から「とってもナイーブで、そして頭がいい。クレバーな青年ですね。だけどものすごく秘めたる情熱みたいなものがある」と評価されていました。
さまざまな舞台経験を経て、2024年2月にはミュージカル「狂炎ソナタ」でミュージカル初主演を務めることに。“死”に触れることで最高の楽曲を生み出す作曲家・Jを演じました。
ドラマや映画での活躍
猪野が初めて映像作品に出演したのは、2009年7月から10月にかけて放送されていたドラマ「猿ロック」です。5人の監督が手がけたエピソードを2、3週に分けて放送するスタイルのドラマで、猪野は第5話の1週目に出演しています。
その後2010年放送の「宇宙犬作戦」第1話に出演して以降は、舞台での活動が中心に。やがて2017年1月放送開始の「スター☆コンチェルト〜オレとキミのアイドル道〜」で、連続テレビドラマ初主演を務めることが決まりました。
同作は新人男性アイドル候補生のグループ・スター☆コンチェルトが、共同生活を送りながら成長していく様子を描いたドラマ。猪野はグループのリーダーであり、明るく人懐っこい性格の瑛倉ヒロキを演じています。
「スター☆コンチェルト」以降はドラマ「クズの本懐」(2017年1月)や「この世にたやすい仕事はない」(2017年4月)、「リピート〜運命を変える10か月〜」(2018年1月)への出演を経て、2018年7月から「ディキータマリモット-オウセンの若者たち-」で再び主演に抜擢されました。
同作はとあるミュージカル公演で出番の少ない俳優たちが楽屋で過ごす様子を描いたワンシチュエーションコメディドラマであり、公演の千穐楽を描いたスピンオフ映画「いつまでも忘れないよ」が2019年5月に公開されています。