「2.5次元ミュージカル」2次元でも3次元でもない今や一つのジャンルとして確立されたスタイルとは一体。
テニミュや刀剣乱舞などに代表される『2.5次元ミュージカル』の「2.5次元ミュージカルとは」から「2.5次元ミュージカルの楽しみ方」まで基礎からお伝え致します。
ある日、都内某所にて…
最近よく「2.5(?)ジゲンミュージカル」ってのをよく聞くんだけど…
たしかに最近たくさんミュージカル関連の催しを見かけるよね。あれはなんだろうね…?
それは2.5次元ミュージカルのことだと思うわ。せっかくだから私が簡単に解説していくね!
目次
今さら聞けない!?2.5次元ミュージカルってなに?
さあ、皆さんは最近「2.5次元ミュージカル」という言葉を見たり、聞いたりしたことはありませんか?
「聞いたことはあるけど、何なのかよくわからないや…」
「2.5次元ってなんやねん!?」
いろんな反応が聞こえそうですね(笑)
そんな皆さんに今日は2.5次元ミュージカルの魅力をたっぷり紹介していきたいと思います!!
2.5次元ミュージカルは今や知る人ぞ知るエンタメ界の一大ジャンルの担い手。新しい文化をエンタメ界に吹き込むそんな存在です。
2018年末の紅白歌合戦にミュージカル「刀剣乱舞」から刀剣男士たちが出演したことは大きな話題を呼びました。
記憶に新しい方もけっこういらっしゃるんじゃないですかね??
とはいえ、いくら話題になっていても…
「…実際に足を運ばないといまいちピンとこないよ~」
「そんな話題があったのか…!!(笑)」
といった方もいるでしょう。
そこで、この記事では
・そもそも2.5次元ミュージカルとは何ぞや?
・2.5次元ミュージカルの魅力とは?
・なんで今2.5次元ミュージカルが注目されているの?
について書いていこうと思います。
2.5次元ミュージカルは、アニメや漫画、ゲームなど、いわゆる2次元と呼ばれるジャンルを原作としたミュージカルです。
簡単に言えば、2次元の人気キャラクターが3次元になって登場してくるわけです。
2次元と3次元の間なので2.5次元というわけですね。
ね?わかりやすいでしょ(笑)
今がアツいぞ!!2.5次元ミュージカルの魅力とは
さあ、そんな2.5次元ミュージカルの原点とも称される作品は
少年漫画を原作としたミュージカル「テニスの王子様」、通称テニミュです。
ここで原作を読んだことのある人なら誰しもが思うことがあるでしょう。
「いくつもある実現不可能な技の数々をどう演技するのか?」
そう、その通りです。中の人も過去に原作を読んでいることからそのことが気がかりで仕方ありませんでした(笑)
話すと長くなっちゃうので、気になる人はぜひ劇場へ!!
【テニスの王子様のあらすじ】
主人公はアメリカ各州のJr大会で4連続優勝の経歴を持つ天才テニス少年・越前リョーマ。
日本に帰国したリョーマが、テニスの名門・青春学園中等部で全国制覇を目指しながら仲間たちと成長していく物語。個性豊かで強力なライバルたちと異次元スキルで戦う青春スポーツ漫画。
気を取り直して…
実際はそれ以前にもアニメや漫画を原作としたミュージカル作品がなかったわけではないのですが、
現在の2.5次元の潮流を作り出したきっかけは、やはりテニミュと言えます。
この「テニスの王子様」、当時あった2.5次元ミュージカルのそれ以前までのスタイルをぶち壊す漫画原作ミュージカルとの大きな違いがありました。
え~、どんな違いがあるの!?
有名俳優を抜擢しないで、できる限り原作を忠実に再現することを目指したんだよ!!
そうなんです!!
いわゆる2次元キャラクターは派手な髪色であったり、「トサカだろっ」とツッコミたくなるようなビジュアルをしていることも良くありますよね?
遊戯王の主人公・遊戯の髪色を再現しようとしたら大変なことになるのは容易に想像できますよね??
極端な例ではありますが2次元キャラクターを3次元で表現し、それも美しく見せるというのは得てして難しいものです。
2.5次元ミュージカルではその難題をウィッグやメイク、衣装によって丹念に原作に寄せます。
アニメ原作などで既に声優がついているキャラクターは、役者の声の出し方まで寄せます。
こうして2.5次元ミュージカルはできあがっているのです。
その忠実さは、見に来てくれる来場客に
「まるで2次元キャラクターが本当に現実に存在したのか」
と錯覚させるほどです。
ちまたでよく言われるお話で、
2次元作品の原作ファンの中には実写化にアレルギーを持つ人が少なくないですが、
このように特にビジュアル面において原作再現を徹底している2.5次元は、原作ファンにも比較的受け入れられやすいように見受けられます。
こういった努力のおかげで実写化への抵抗を持ちがちな原作ファンにも比較的受け入れてもらえるようになっているんだよね。
とどまることをしらない魅力と注目度
これまでの話を聞いて
「外見では納得のいくものだが、中身はどうなんだ!?」
そんな質問が飛び交いそうですよね。
もちろん、高身長イケメンだけどクズだったり、美女でも心がブラックホールだったら幻滅しちゃうので中身は大切な要素ですよね!!
異論は認めますが(笑)
先ほど質問への回答ですが、
はっきり言って、見た目は良いけど「芝居は…歌は…」という場合も無きにしも非ずです!!
…….しかし、一方で!!
近年は俳優のレベルも上がってきており、若手俳優の登竜門のような土壌になってきています。
実際に現在グランドミュージカルでは2.5次元ミュージカル出身の俳優が数多く活躍しています。
例えば、
梅芸版『ファントム』の主演・演出の城田優さんや主演の加藤和樹さん、2019年に東宝版『エリザベート』のトート役に抜擢され、2020年も続投する古川雄大さんもテニミュ出身です。
城田優の経歴
1985年東京都生まれ。
2017年放映の大人気漫画原作の映画「亜人」に出演、他にも大人気シリーズ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」をはじめ連続小説「純と愛」など多くの名だたる名作に出演。その活躍は俳優業にとどまることを知らず、アーテイスト、モデルなど多方面で活躍されている。
加藤和樹の経歴
1984年愛知県生まれ。
2002年に第15回ジュノンボーイコンテスト最終選考に残り、そこから芸能活動を開始する。ミュージカル舞台での活躍が目立つが、メディアへの露出もあり、主な出演作は「仮面ライダーシリーズ」や人気漫画を原作とする「ホタルノヒカリ」「闇金ウシジマくん」をはじめ多くのドラマに出演している。
古川雄大の経歴
1987年長野県生まれ。
池井戸潤の代表作を原作とするTBSドラマ「下町ロケット」に出演。また来年春から放送予定の連続小説「エール」でも主要登場人物の1人を演じることが決まっている。ミュージカル俳優に限らず、アーティストとしてもアルバムを出しており、多彩な才能を発揮している。
また、原作を忠実に再現することに留まらず、新たな物語を生み出している2.5次元ミュージカルも現れはじめています。
オンラインゲームを原作とするミュージカル「刀剣乱舞」は、
原作自体に明確なストーリーが存在するわけではないことを逆手に取り、ビジュアルは原作を再現しつつも劇場で独自の物語を展開して人気を博しています。
通常のミュージカルに比べ、グッズやメディア展開のフッワークが軽く、初観劇の敷居が低いことも2.5次元ミュージカルの特徴と言えます。
まず、大抵の場合公演期間中にDVD/Blu-rayの発売が決定し、予約を受け付けます。全国の映画館でライブビューイングが展開されることや、動画配信サイトで公演が生配信されることもあります。チケットが取れなかったファンや 遠方のファンにも優しいですね。
一方で、観客の足元を見るような極端に高額なチケット代や、ランダム商法が横行するなど、本気で追おうとすると懐に優しくない側面もあります。とにかく儲けようという意思を感じるのは観客としては良し悪しですね。とはいえ、ライトに楽しみたいファンにとっては比較的入りやすいコンテンツです。
以上、2.5次元ミュージカルについて解説してきました。
まとめ
- 高クオリティーのアニメ原作作品等を鑑賞できる
- 有名俳優の卵を近距離で見ることができる
- 動画配信などのサービスが充実している
極端に高額なチケットや意図的な転売活動をはじめとしたランダム商法が横行しているので見極めが大切!!
さあ、これでみんなも2.5次元ミュージカル初心者卒業できるね!
教えてくれてありがとう! そのついでと言っちゃなんだけど、チケットも買ってくれない?
お断りします!