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星風まどかのおすすめ公演
宙組トップ娘役時代『オーシャンズ11』
2019年4月から7月にかけて上演された、同名のハリウッド映画の宝塚版。
主人公のダニー・オーシャン(真風涼帆)をリーダーに、11人の男たちがホテル王の金庫に眠る大金を狙うエンターテイメント作品です。
星風が演じるのは、ダニーの元妻でありホテル王の恋人のテス。
犯罪や裏社会がベースとなる舞台なだけに、当時は正統派のお姫様的イメージを持たれていた星風には荷が重いのではないかと言われていましたが、幕が上がると評価は一転。
裏の顔を持った男たちの中でも度胸があって魅力的な大人の女性を好演し、彼女の演技の幅の広さが知られるきっかけともなりました。
宙組トップ娘役ラスト公演『アナスタシア』
2020年〜2021年にかけて上演された、星風まどかの宙組トップ娘役時代最後の作品。
ロシア革命で殺害されたロマノフ皇帝一家の末娘、アナスタシアの生存伝説をベースとした愛と旅立ちの物語であると同時に、星風の新たな旅立ちを祝した物語でもあります。
タイトルロールのアナスタシア(アーニャ)を演じた星風は、記憶喪失によって失われた自身の出自を追い求める中で成長していく少女のしなやかな美しさと、数々の難曲を歌いこなす高い歌唱力で圧倒的なヒロイン力を見せつけ、本作で彼女に惚れ込んだというファンは数知れず。
特に主題歌「Journey To The Past」での真風とのデュエットは、「まかまど」コンビの集大成として必聴です。
「コーラスの宙組」による厚みのある美しいハーモニーも素晴らしく、宙組の傑作舞台であると同時に、星風まどかの代表作として真っ先に挙げられる神作品として強い人気を博しています。
花組大劇場トップお披露目公演『元禄バロックロック』
2021年から2022年に上演された本作は、柚香光×星風まどかの大劇場トップお披露目公演。
花の国際都市「エド」を舞台に、忠臣蔵をベースとした個性的かつ洒脱な世界観と衣装で強烈なインパクトを与えるエンタメ作品です。
本作の星風は宙組時代の王道路線から一転、艶っぽく姉御肌な大人の女性キラを好演。
時に主人公さえ手玉に取る大胆さとどこか憎めない可愛さも感じさせ、花組トップ娘役となった彼女の新しい魅力を存分にアピールしました。
また、同時上演のショー「The Fascination!」はダンスをメインとしたステージで、どちらかと言えば歌がメインだった宙組時代とは異なり、ダンサーとしての星風まどかを堪能できる作品となっています。
花組トップ娘役時代『うたかたの恋』
2023年に上演され、過去にも再演を繰り返した宝塚歌劇団を代表する悲恋もの。
19世紀に実際に起こった、オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの心中事件「マイヤーリング事件」をベースに描かれた愛と破滅の物語です。
星風が演じるマリーは、可愛らしく正統派のヒロインでありながら、祝福されない恋への苦悩を滲ませる魅力的な女性。
貴族の令嬢らしい豪華なドレス姿も素晴らしくハマっており、真剣な恋をしたことのないルドルフが恋に落ちるのも納得な人物像となっています。
物語冒頭からデュエットや舞踏会のシーンが相次ぐ「ダンスの花組」らしい舞台展開と、耽美かつロマンチックな世界観によって、花組時代の代表作として人気の高い作品です。
まとめ
星風まどかは、歌・ダンス・芝居力と三拍子揃った、宙組と花組の元トップ娘役です。
上品で可愛らしいビジュアルと相手の魅力を最大限に引き出す寄り添い力も備え、パーフェクトな娘役として人気を集めました。
2024年5月の退団後は、コンサートやミュージカルなどで活躍。
そのパーフェクトなヒロインぶりは必見です。