月城かなとのプロフィールや魅力、退団後の活動を徹底解説

月城かなとのプロフィールや魅力、退団後の活動を徹底解説

月城かなとは、スターダストプロモーションに所属する女優であり、宝塚歌劇団の月組トップスターとして活躍したタカラジェンヌです。

2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団、2021年に月組トップスターに就任し、2024年7月7日の「Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA 110!」東京公演千秋楽で退団。

トップ娘役の海乃美月とコンビを組み、「今夜、ロマンス劇場で」「グレート・ギャツビー」など数多くの話題の舞台を生み出し、月組人気の立役者として観客を魅了しました。

そんな月城かなとのプロフィールや魅力、退団後の活動について、徹底解説していきます。

月城かなとのプロフィール

    愛称:れいこ
    生年月日:1990年12月31日
    出身地:神奈川県横浜市
    身長: 172cm
    代表作:「エリザベート」「ダル・レークの恋」「今夜、ロマンス劇場で」「グレート・ギャツビー」等

月城かなとの経歴は?

たった3カ月のレッスンで宝塚に合格


小さい頃は、引っ込み思案でおとなしかったという月城。

7歳の頃からピアノを習い始め、中学ではミュージカル研究部に所属していました。

宝塚に入るきっかけとなったのは、高校1年の時に同級生が貸してくれた雪組トップスター・朝海ひかる主演の「Romance de Paris」。

朝海の中性的で透明感のある雰囲気に憧れ、更に宝塚の舞台を生で観劇したことで宝塚への入団を決意。

通っていた田園調布学園高等部は学業が厳しく、また両親からの「受験は一回のみ」という条件もありましたが、わずか3カ月の受験準備の末に見事一回で合格し、2007年に宝塚音楽学校へ入学しました。

「和物の雪組」で磨かれた演技力


2009年に多くのトップスターやトップ娘役を輩出したことで知られる「花の95期」の一人として宝歌劇団に入団し、雪組に配属。

「美しすぎる」とまで言われるクラシカルな美貌とノーブルな雰囲気で注目され、2013年の「Shall we ダンス?」を始め、3回にわたって新人公演主演を務めました。

当時の雪組は、早霧せいな×咲妃みゆによるゴールデンコンビで強い人気を誇っていた時期。

特にトップスター早霧の格好が悪くても全力で演技に打ち込む姿勢に感銘を受け、彼女から多くのことを学んだといいます。

また、雪組と言えば和物(日本物)の舞台。

宝塚の悲劇物の傑作「星逢一夜」、自身初のバウホール公演初出演作品「銀二貫」、原作漫画の再現度の高さで話題となった「るろうに剣心」など数々の舞台を経験することで、和物特有の殺陣や美しい所作、情念の籠った演技などを身に着け、舞台人として大きく成長しました。

「芝居の月組」へ異動、トップスターに

2018年6月〜7月「THE LAST PARTY〜S. Fitzgerald’s last day〜」で月組3番手として東上公演初主演を務めた後、同年8月〜11月「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」で物語のキーマンであるルキーニに大抜擢された月城。

トップスターへの登竜門と呼ばれる大役であり、「(脚本家・演出家の)小池先生からは今までにないくらい怒られた。けど絶対めげない、諦めないと思って挑んだ」と当時を振り返っています。

ルキーニは、狂気をまとったテロリスト。

月城のノーブルなイメージとは180度異なった役柄なだけに、その配役に疑問を持ったファンも多かったようですが、蓋を開けてみれば狂気と知性を同時に感じさせる見事なルキーニとして絶賛されました。

一方で、2019年5月の「夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-/クルンテープ 天使の都」東京公演中に負傷。

次の公演である「チェ・ゲバラ」も休演したため、かなりの大怪我だったのではないかと推測され、一説ではその後の彼女の舞台に激しいダンスシーンが少なく、その人気にもかかわらずトップスター在任期間が通常の長さだったのは、この怪我が原因と言われています。

2021年の「ダル・レークの恋」で2度目の東上公演主演を果たし、同年8月16日付けで月組トップスターに就任。

相手役に海乃美月を迎えて、「川霧の橋/Dream Chaser」で新トップコンビお披露目公演を行いました。

同期である95期生の星組トップスター礼真琴(れいまこと)、花組トップスター柚香光(ゆずかれい)に続く3人目のトップスター誕生で、なおかつ愛称が「れいこ」であることから、「3れい」との呼び名も。

特に柚香に関しては「宝塚に入っていなかったられいのファンになっていた」と語っており、特に親しい間柄としてファンの間で話題となりました。

月組人気の立役者

月組トップスターに就任してからは、「今夜、ロマンス劇場で」「グレート・ギャツビー」「応天の門」など、コメディタッチのものから文学作品、漫画原作のものまで幅広いジャンルの舞台で演じ、その卓越した演技力とクラシカルな美貌とで多くのファンを魅了しました。

2024年7月7日の「Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA 110!」東京公演千秋楽で、宝塚歌劇団を海乃と同時退団。

退団会見で、「どのタイミングで次代に繋ぐのがベストかと考え、大劇場公演5作での退団を決意しました」と早期に退団時期を決めていたことを明かしています。

トップスター就任時に、「人として面白いと思ってもらえる男役になりたい」と語った通り、月組人気の立役者として活躍し、15年にわたる宝塚人生の幕を閉じました。

退団後は、スターダストプロモーションに所属。

今後は、舞台やコンサートで活躍するのではないかと期待が寄せられています。

月城かなとの魅力は?

「芝居の月組」を体現する演技達者


トップスターの魅力を全面に打ち出すことの多い宝塚の舞台において、月城の演技はスタンドプレイを良しとせず、「作品を見せる」ことに重点を置いた「芝居の月組」らしいもの。

自身も「大切にしているのは周りの役者との調和」と語っており、トーク番組などでも自分の話よりも、周りをよく見ていて受け答えをするシーンが多く見られます。

また、雪組で培われた所作の美しさや繊細な表現、クールな役からコミカルな役までこなす幅の広さで、特に芝居好きのファンから人気を集めています。

万人受けする抜群の美貌とクラシカルな雰囲気

宝塚独特のロマンチックで二次元的な美貌と比較すると、月城のビジュアルは万人受けするクラシカルな美しさ。

クールで品の良い雰囲気がある一方で、えくぼのできる愛嬌のある笑顔もギャップを感じさせて魅力的です。

そのため、演技力はもちろんビジュアル面でもファンが多く、「宝塚のイケメンと言えば?」という話題では常に上位に上がっています。

誠実で努力家、控えめな性格の持ち主


ビジュアルも実力も兼ね備えたトップスターにもかかわらず、月城の性格はとても控えめです。

人と競争するのが苦手で、若手の頃はとにかく叱られないようにと息をひそめていたとのこと。

周りからの期待や応援もプレッシャーで、「自分は舞台役者に向いていないのではないか」と悩むほどだったと言うのは驚きです。

しかし、一度決めたことは必ず実行する芯の強さと、「上級生たちの芝居稽古を見るのが好き」「与えられた役をどう演じるかを考えるだけで幸せ」という大の芝居好きの側面が、彼女を素晴らしい舞台役者に育て上げました。

そんなトップスターらしからぬ等身大の悩みを抱えた人物である点も、彼女の魅力と言えるでしょう。

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