彩風咲奈は、宝塚歌劇団の雪組トップスターとして活躍しているタカラジェンヌです。
2007年に93期生として宝塚歌劇団に入団し、2021年に雪組トップスターに就任。
2024年10月13日の「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」東京公演千秋楽で退団することが発表されています。
173cmの長身と圧倒的なスタイルの良さ、男らしくロマンチックな風貌にダイナミックなダンスと、宝塚における理想の王子様のようなタカラジェンヌとして、「蒼穹の昴」「ベルサイユのばら」など大作の舞台に出演、ファンを魅了しています。
そんな彩風咲奈のプロフィールや魅力について、徹底解説していきます。
目次
彩風咲奈のプロフィール
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愛称:さき
生年月日:2月13日
出身地:愛媛県大洲市
身長: 173cm
代表作:「CITY HUNTER」「蒼穹の昴」「BONNIE & CLYDE」「ベルサイユのばら」等
芸名の由来:本名の「咲」を使った名前を赤ちゃんの名前辞典から探し、母親と相談して命名
彩風咲奈の経歴は?
ベルサイユのばらで一目ぼれした宝塚
一人っ子で活発だった彩風は、小学校では生徒会役員、中学校では生徒会長を務め、「もし宝塚に入っていなければ、教師になりたかった」と語るほどの大の学校好き。
一方で母親が大の宝塚のファンだったため、舞台を観ないうちから将来の夢を「宝塚の男役」に決めていたと語っています。
宝塚への入団のきっかけとなったのは、小学校6年生のお正月にNHKで放送されていた宙組の「ベルサイユのばら2001」。
本作で宝塚歌劇を初めて観て、オスカル役を演じた彩輝直に一目惚れ。
クラシックバレエを習っていたこともあり、これを機に入団を真剣に考えるようになりました。
宝塚歌劇団に93期生として首席入団
中学卒業後の2005年、宝塚音楽学校の入学試験に一発合格を果たした彩風。
2007年には93期生として宝塚歌劇団に首席入団を果たし、卓越したダンススキルと抜群のビジュアルで注目を集めて、2008年には多くのスター候補が経験する阪急阪神の初詣ポスターに起用されました。
2010年には、早くも「ソルフェリーノの夜明け」で新人公演初主演を務め、その後も新人公演主演を劇団最多タイの5回も務めるという実績を残しています。
彼女のターニングポイントとなった舞台は、大人気同名漫画が原作の「るろうに剣心」で演じた孤高の剣士・斎藤一。
「悪・即・斬」を信念とする硬派で男くさい男という彩風にとっては新しいタイプのキャラクターに加え、必殺技「牙突」を華麗に繰り出す高い身体能力と殺陣の演技。
「和物の雪組」の次代を担う若手としてマスコミにも注目され、大きな話題となりました。
雪組の御曹司
他の4組と比較すると所属する生徒を自組でじっくり育成するスタンスによって知られる雪組で、トップスターになるべく大切に育てられてきた彩風は、「雪組の御曹司」と呼ばれるようになります。
トップスター望海風斗のもと、男役2番手として「ファントム」「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」など宝塚の傑作と言われる数々の舞台に出演。
順調にトップスターへの道を歩んでいき、2021年4月12日付で雪組トップスターに就任しました。
「ベルサイユのばら」で幕引きを迎える宝塚人生
劇団からの期待を一身に浴びてトップスターとなった彩風の舞台は、同名の大人気漫画が原作の「CITY HUNTER」や、浅田次郎の歴史小説を原作とした豪華絢爛な「蒼穹の昴」など、見ごたえのある作品に恵まれています。
その総決算となるのが、彼女の退団公演となる「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」。
「ベルサイユのばら」に一目惚れして宝塚に入団し、新人公演で主演を務め、最後の舞台も「ベルサイユのばら」。
宝塚舞台の代名詞とも呼ばれる「ベルサイユのばら」に導かれたかのようなドラマチックな彼女の宝塚人生のラストステージは、宝塚ファンのみならず原作漫画のファンからも圧巻の舞台だと賛辞を浴びています。
彩風咲奈の魅力は?
色気に溢れたクラシカルなビジュアルと抜群のスタイル
彩風の舞台写真や公演ポスターは、どれもロマンチックでうっとりするようなものばかり。
煙るような色気のある目元と男らしくロマンチックな美貌、小顔かつ長身、長い手足による抜群のスタイルの良さ。
しっかりした体格なこともあり、宝塚の男役を象徴するスーツ姿が非常に映えるのも彼女の魅力でしょう。
クラシカルなスタイルに甘い美貌を兼ね備えた、まさに理想の宝塚の男役です。
ダイナミックさが魅力の高いダンススキル
173cmの長身と前述の長い手足から繰り出されるダイナミックで洒脱なダンスは、彩風の最大の武器。
早霧せいな・望海風斗と歌唱力を武器としたトップスターが続いていたところに、ダンスが得意なショースター型のトップスターとして人気を集め、雪組に新しい魅力を吹き込みました。
「和物の雪組」と呼ばれる雪組らしい安定した演技と併せて強い求心力を発揮し、圧倒的な主役オーラを生み出すトップスターです。
優しくて大らかなおっとりタイプの王子様
休日前夜に下級生上級生と時間を気にせず、みんなでごはんを食べるのが至福の時という彩風。
手作り料理の持ち寄りや鍋パーティをしながらおしゃべりするのも、それを眺めているのも好きだと語っています。
話し方も柔らかく丁寧で、その一人っ子らしいマイペースさ・大らかさと共に「ほんわかして優しい」癒し系の性格の持ち主として人気を集めています。
一方で、「もともとの私はちょっと融通の利かないところがあって、取り組んでいる作品以外のことを考えている自分が許せないところがありました」と語るストイックな面も。
特に学年が上がってからは、ちょっとの時間でも舞台について考えていたい、翌日の舞台がうまくいかなかったらそれは自分が努力を怠ったせいだと思いつめて、テレビすら殆ど見ない生活を送っていた時期もあったとのこと。
非常に努力家で責任感の強い人物であることが伝わってきます。
他人に優しく自分に厳しい、ビジュアル面だけでなく性格面でも理想の王子様と言えるでしょう。