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月城かなとのおすすめ公演
雪組在籍時代『るろうに剣心』
2016年2月〜5月に上演された、少年ジャンプ連載の大人気漫画「るろうに剣心」の宝塚版です。
類まれな美貌を持った月城が演じたのは、美貌の冷徹な剣士・四乃森蒼紫。
二本の刀×ロングコート×青い髪という2次元キャラクターならではのビジュアルを完全に再現し、本作で初めてポスターに掲載され、制作発表にも参加。
雪組内に留まっていた月城の人気が、外にも広がったターニングポイントとも言える作品です。
月組2番手男役時代『桜嵐記』
2021年5月から8月にかけて上演された、トップスター珠城りょうの退団公演。
南北朝時代の武将、楠木正行の短くも鮮烈な生涯を描いた日本物であり、宝塚の傑作舞台と呼ばれるものの一つです。
月城が演じたのは、楠木3兄弟の末子である楠木正儀。
刻一刻と悲劇に近づく物語の中で率直に胸の内を述べる正儀の存在は、清涼剤のようなすがすがしさを感じさせます。
また、本公演は珠城の退団公演であると同時に、珠城から月城へのトップスターの引き継ぎ公演でもあるため、当て書き演出も多く見られるのが特徴。
死を前にした正行の意思を正儀が引き継ぐくだりは、本作の名場面として多くのファンの心に刻まれています。
大劇場トップお披露目公演『今夜、ロマンス劇場で』
2022年1月〜3月にかけて上演された、月城かなと×海乃美月の大劇場トップお披露目公演。
2018年2月に公開された主演:綾瀬はるか×坂口健太郎の映画を原作に、映画監督を夢見る助監督の健司と、モノクロ映画から飛び出してきたヒロイン美雪のロマンティックなラブストーリーです。
「芝居の月組」ならではのチームプレイが光る作品として人気が高く、スターオーラを封印してごく普通の青年を演じた月城の自然体で丁寧な演技は、芝居巧者としての実力を強く感じさせるものでした。
特にラストシーンの美しさは必見です。
トップ時代の代表作の一つ『グレート・ギャツビー』
2022年8月〜10月に上演された、アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドによる20世紀アメリカ文学の傑作と呼ばれる小説「グレート・ギャツビー」の宝塚版。
禁酒法時代のアメリカを舞台に、周囲によって引き裂かれた恋人を一途に愛し続ける裏社会の男ジェイ・ギャツビーの物語で、「月城かなとの舞台で一番好きな作品は?」という質問で、最も頻繁に取り上げられる作品です。
主人公ジェイ・ギャツビーの野心と執着、品格と誠実さの入り混じった複雑な感情を巧みに演じ、本作の脚本・演出を務めた小池修一郎も手放しで絶賛。
また、月城の美貌を引き立たせる白スーツ姿やロングコート、煙草を吸う仕草などのビジュアル面も人気の大きな理由となっています。
まとめ
月城かなとは、宝塚に留まらない万人受けする美貌とノーブルな佇まい、卓越した演技力で人気を集めた元・月組のトップスターです。
2024年11月21日から12月1日にかけて、退団後初のコンサート『de ja Vu』を大阪と神奈川で開催することが発表されており、本公演は宝塚時代の楽曲やジャズ、ポップス、ミュージカルなど様々なジャンルを横断したにぎやかな内容になるとのこと。
月城かなとの魅力を、ぜひご自身で感じてみてください。