宝塚歌劇団花組は、宝塚の顔とも呼ばれる最も宝塚歌劇団らしい魅力に溢れた組として知られています。
2024年5月27日付けで、永久輝せあ×星空美咲の新トップコンビが誕生したことでも話題となっています。
これから新トップのお披露目公演「ドン・ジュアン」、大劇場お披露目公演「エンジェリックライ」「Jubilee(ジュビリー)」も上演され、花組の新しい時代が始まります。
そんな花組の魅力について、歴代トップや現トップ、次期トップ候補たち、おすすめ公演といった観点から、徹底解説していきます。
目次
宝塚歌劇団 花組とは
宝塚歌劇団 花組の特徴
宝塚歌劇団花組は、公演数と生徒数の増加に伴い、1921年に月組と一緒に誕生した組です。
「雪月花」にちなんで名づけられ、当時は第一部を「花組」、第二部を「月組」が担当したことから、最も歴史が古い組とされています。
イメージカラーは赤〜ピンク。
2024年5月時点、組長を美風舞良(みかぜ まいら)、副組長を紫門ゆりや(しもん ゆりや)が務めています。
宝塚歌劇団の筆頭組であり、歴史と伝統を重んじる最も宝塚らしい組として常に高い人気を保っています。
特に花組の男役は「花男」と呼ばれ、キザで男くさく華やかな個性を特徴としており、宝塚の象徴としてご存じの方も多いでしょう。
また、伝統的にダンスが得意な組子を多く輩出しているため、「ダンスの花組」とも呼ばれています。
歴代トップスターのプロフィール
蘭寿とむ(らんじゅ とむ)
愛称:とむ、まゆ、らんとむ
生年月日:1975年8月12日
出身地:兵庫県西宮市
身長:169cm
代表作:「逆転裁判 蘇る真実」「ファントム」「オーシャンズ11」等
蘭寿とむは、1996年に82期生として宝塚に首席入団、2011年にトップスターに就任しました。
宝塚音楽学校入学から卒業まで一貫して主席の座にあり続けたという逸話の持ち主であり、圧倒的な声量と、いかにも花男らしいキザな男らしさに溢れたトップスターとして知られています。
見ているだけで観客の顔が赤くなってしまうほどの魅力から、「赤面王子」「100年に1人の逸材」と呼ばれるほどの人気を博しました。
2014年の退団後は、ジーアールプロモーションに所属し、舞台・ドラマなど幅広く活躍。
2016年には一般男性と結婚、2022年には第一子を出産しています。
明日海りお(あすみ りお)
愛称:みりお、さゆみし、みりりん、みりそ
生年月日:1985年6月26日
出身地:静岡県静岡市
身長: 169cm
代表作:「ベルサイユのばら」「ME AND MY GIRL」「ポーの一族」等
明日海りおは、2003年に89期生として宝塚歌劇団に入団、2014年にトップスターに就任しました。
「トップオブトップ」と呼ばれるタカラジェンヌの一人であり、この世のものとは思われないとまで言われた中性的でロマンチックな外見、芸事に真摯に取り組むストイックな性格、歌・ダンス・演技力と三拍子揃った実力と、まさに完璧なスターとして多くのファンに熱狂的に愛されました。
またタカラジェンヌ初の横浜アリーナコンサート、コンビを組んだトップ娘役の数は4人(蘭乃はな・花乃まりあ・仙名彩世・華優希)と過去最多、大劇場主演公演数は平成以降では歴代最多の12作品と、数々の記録を打ち立てていることでも知られています。
2019年に退団した後は研音に所属、NHK連続テレビ小説「おちょやん」や舞台「王様と私」、ディズニー映画「ムーラン」の日本語吹き替え版声優など、幅広い分野で活躍しています。
柚香光(ゆずか れい)
愛称:れい
生年月日:3月5日
出身地:東京都杉並区
身長: 171cm
代表作:「はいからさんが通る」「うたかたの恋」「二人だけの戦場」等
柚香光は、2009年に95期生として宝塚に入団、2019年にトップスターに就任。
英国ブランド「JOSEPH(ジョゼフ)」やコスメブランド「チャコット」のモデルも務め、ビジュアルモンスターとまで言われる美貌と圧倒的なオーラの持ち主として人気を集めています。
その存在感は、「舞台のどこに立っていても、彼女の立っている場所が光っているように見える」と言われるほど。
また、抜け感さえ感じさせる卓越したダンス能力を兼ね備えており、なおかつキザで男らしい役柄がはまり役のため、花男の魅力を全て兼ね備えたトップスターと言えるでしょう。
一方でおおらかで細かいことを気にしない性格の持ち主であることも知られており、そのギャップに惹かれるファンも多くいます。
2024年5月26日の「アルカンシェル」東京公演千秋楽で宝塚を退団しました。
永久輝せあ(とわき せあ)
愛称:ひとこ
生年月日:8月8日
出身地:東京都世田谷区
身長:170cm
代表作:「壬生義士伝」「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」「激情」等
永久輝せあは、2011年に97期生として宝塚に入団、2024年5月27日付けでトップスターに就任。
4度にわたる新人公演主演を務め、若手の頃からトップスターの器として活躍してきました。
雪組育ちの繊細かつ憂いのある演技には定評があり、花組の華やかさと合わせて、陰のある色気を持った男役として人気があります。
全国ツアー初主演の「激情」では、愛ゆえに落ちていく青年下士官ドン・ホセの姿を情熱的に演じ、大きな話題を呼びました。
2024年7月16日から、トップお披露目公演「ドン・ジュアン」の上演が予定されています。