春乃さくらは、宝塚歌劇団宙組のトップ娘役です。
2016年に102期生として宝塚歌劇団に入団、初期配属から現在まで宙組に所属し、2023年に宙組トップスター芹香斗亜の相手役としてトップ娘役に就任しました。
165cmの長身と穏やかで大人びたビジュアル、高い歌唱力で知られ、「Xcalibur エクスカリバー」や「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」など数々の舞台で活躍しています。
そんな春乃さくらのプロフィールや魅力、代表作について、徹底解説していきます。
目次
春乃さくらのプロフィール
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愛称:さー、さく
生年月日:3月11日
出身地:京都府京都市
身長: 165cm
代表作:「カルト・ワイン」「Xcalibur エクスカリバー」「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」等
春乃さくらの経歴は?
「自分じゃない人生を演じるのが好き」な女の子
小さい頃からおしゃべりで天真爛漫、幼稚園でお芝居をすることになった時、全員の台詞を覚えてしまうほどお遊戯会や学芸会が大好きだったという春乃。
小学1年生の時から地元の合唱団に参加し、5年生でオーディションを受けて京都市少年合唱団で活躍していました。
中学2年生からは宝塚音楽学校を受験する生徒が多く通う、声楽・バレエ・日本舞踊を専門とする日曜教室「宝塚コドモアテネ」に通い、そこで初めて宝塚の舞台を観劇しました。
雪組トップスター音月桂主演の「仮面の男」「ROYAL STRAIGHT FLUSH!!」の華やかさに衝撃を受け、宝塚の受験を決意したそうです。
芝居が好きな理由に、「自分じゃない人生を演じるのが好きだから」と語る強い憧れの力を武器に、二度目の受験で見事合格を掴みました。
同期と切磋琢磨する中で初のエトワールに抜擢
入団成績は26番で、毎年の宝塚の合格者数が約40名であることから平均的な成績だったと言えます。
入団直後の彼女は、トップ娘役候補というよりは一般的な娘役というイメージが強く、「もう一度体験したい舞台は、同期全員で初舞台で行ったロケット(ラインダンスのこと)」「同期みんなで頑張ろうと励まし合っていた」など、同期への思い入れの強さを語っており、共に切磋琢磨していた姿がうかがえます。
彼女が注目され始めたのは、2021年4月〜5月に上演された「Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス」です。
パリオペラ座のバレエダンサーであり、敵国のドイツ人兵士と恋に落ちたことで暴行を受ける悲劇の女性を演じ、その演技力と美しいソロで「期待の娘役がいる」と話題を集めました。
続く同年6月〜9月の「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」と同時上演のショー「Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-」で、初のエトワール(フィナーレにおいて、舞台中央の大階段で一番最初に歌声を披露する娘役)に抜擢。
2021年の宝塚専門誌「宝塚グラフ8月号」でも、当時の宙組トップスター真風涼帆が「声がキレイで賞」に春乃を挙げており、この年は彼女のターニングポイントと言えるでしょう。
苦汁をなめたコロナ禍
(※動画は、2022年「NEVER SAY GOODBYE」本公演のもの)
2022年、新人公演に出演できる最後の学年となる入団7年目で初のヒロインに大抜擢された春乃。
しかも演目は、2006年に宙組の伝説的トップコンビ和央ようか×花總まりが退団公演で演じた大人気舞台「NEVER SAY GOODBYE」、相手役は同期かつトップスター候補の一人・風色日向ということもあり注目を集めました。
しかし、2022年はコロナ禍の最中であり、兵庫と東京で1回ずつしか上演されない新人公演のうち、兵庫公演が中止。
また、当時宙組男役3番手だった桜木みなと主演「カルトワイン」で初の東上ヒロインに抜擢されましたが、こちらも公演関係者にコロナ感染者が出たため、公演期間の後半~千秋楽が上演中止となってしまいます。
とは言え、トップ娘役就任に必要なステップを着実に踏み、次第に頭角を現していきました。
宙組トップ娘役に大抜擢
2023年6月12日付けでトップスター芹香斗亜の相手役として、トップ娘役に就任。
コロナ禍もあり観客に姿を見せることが少なかったため、トップ娘役の発表の際、「春乃さくらってどんな人?」という声が多かったのは、残念ながら事実です。
しかし、その声はトップ娘役就任直前の公演「カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜」で一変。
立場は人を作るという言葉通り、ビジュアルも演技も一気に垢抜け、一躍注目を集めました。
その後のトップコンビお披露目公演「Xcalibur エクスカリバー」では、新生宙組のトップ娘役として堂々たるスター性を発揮し、まさに「令和のシンデレラガール」に相応しい鮮烈なイメージを与え、多くのファンを獲得しました。
相手役の芹香が、2025年4月27日付けで「宝塚110年の恋のうた/Razzle Dazzle」東京公演千秋楽をもって退団することが決定していますが、春乃は残留する模様。
男役2番手であり、初の宙組生え抜きのトップスターになると目される桜木みなとの相手役に就任すると予想されており、その場合は宙組ファンの悲願である宙組初の生え抜きトップコンビが誕生することになります。
宝塚のスポンサーである池田泉州銀行のイメージガールにも抜擢された彼女の去就に、大きな関心が寄せられています。
春乃さくらの魅力は?
穏やかで大人びたビジュアルと165cmの長身
宙組と言えば、「コーラスの宙組」であると同時に、所属する組子の高身長とスタイリッシュさによる現代的な大人の魅力が特徴です。
春乃の穏やかで大人びたビジュアルと、165cmという娘役としては高い身長は、宙組と非常に相性が良いと言えるでしょう。
芹香と春乃のトップコンビは、そんな宙組らしさが光る理想的な並びだと好評を博しています。
高い歌唱力と明るくおっとりとした雰囲気
幼少期から合唱団で活躍し、高校時代には入学式での声の美しさに放送部から勧誘を受け、地元京都の放送部コンクールで優勝しています。
入団後はエトワールにも抜擢され、「さくらの歌が上手すぎるので、その動画を撮って持っている」という同期も沢山いるとのこと。
また、兵庫出身でユーモアのある芹香に対して、京都出身の天然ぶりを感じさせる春乃という組み合わせも、彼女のおっとりとした雰囲気やコンビの魅力を引き立てています。
「ポジティブに考える事」が特技の朗らかキャラ
彼女の性格は、とにかく明るく朗らか。
受験生時代からの友人で、入団後ルームメイトでもあった同期の花組男役・太凰旬の春乃評は「笑顔がキラキラ」「声が綺麗すぎる天使」と手放しの褒めようです。
またおしゃべりが大好きなため、先生から怒られることが多かったのも、よくネタになっています。
注意を受けても、それを素直に「はい!」とポジティブに受け入れる素直な姿勢が、多くの人に愛される理由なのでしょう。
また、仲間に辛いことがあった時、自分ごとのように喜怒哀楽を共にし、助けになろうとする強い正義感の持ち主であることも大きな魅力です。