柚希礼音 プロフィールや経歴、宝塚時代から現在の活動まで徹底解説

柚希礼音 プロフィールや経歴、宝塚時代から現在の活動まで徹底解説

柚希礼音は、宝塚歌劇団星組の元トップスターであり、現在は女優として舞台などを中心に活躍しています。

華やかで明るくはっきりした顔立ちと高身長、堂々とした体格、そして卓越したダンススキルという強力な武器を持ち、「オーシャンズ11」「眠らない男・ナポレオン」などの有名舞台を演じて、絶大な人気を博しました。

2015年に宝塚を退団した後は、主に女優として活躍しており、「マタ・ハリ」「ボディガード」などの多くの有名作品に出演しています。

そんな柚希礼音のプロフィールや魅力、宝塚時代から現在の活動について、徹底解説していきます。

柚希礼音のプロフィール

    愛称:ちえ
    生年月日:6月11日
    出身地:大阪府大阪市
    身長:172cm
    血液型:B型
    代表作:「オーシャンズ11」「眠らない男・ナポレオン」「ボディガード」など
    芸名の由来:歌が苦手だったため、「音(歌)」に「礼」を込めるという意味で家族と相談の上で命名

柚希礼音の経歴は?

バレエ留学を夢見る少女が飛び込んだ宝塚の世界

柚希の舞台人としてのスタートとなったのは、クラシックバレエです。

友達がバレエを始めたのをきっかけに9歳から習い始め、高校までずっとコンクールなどに出場し続けて、高校2年生の頃には「私にはバレエしかない!」と思う程でしたが、身長が高かったために組める男性が国内で見つからず、アメリカへのバレエ留学を決意。

とは言え、バレエで食べていくのは難しいということもあり、家族会議の結果「次のコンクールで3位以内に入れなかったら宝塚を一度受ける」ということになりました。

そして3位に入れなかったために、宝塚音楽学校を受験。

声楽の練習はわずか2ヶ月、宝塚の舞台の初観劇は受験直前1ヵ月前という状況でしたが、そこで見た元花組トップスター真矢みきの「失われた楽園―ハリウッド・バビロンー/サザンクロス・レビュー」で、宝塚でもたくさんダンスが出来ることを知って俄然奮起し、見事合格を果たしました。

挑戦に挑戦を重ねた若手時代

1999年に85期生として、入団した柚希。

入団時の成績は次席と非常に優秀で、本配属前の組まわりの月組「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演では、若手スター候補が経験するドアボーイ役を演じました。

星組本配属後には、その卓越したダンススキルによって次々に名前のある役柄を演じ、2000年のベルリン公演には最下級生で出演。

また、新人公演主演5回、バウ公演主演4回、東上公演主演1回と星組の期待のトップ候補として矢継ぎ早に大役を演じて周囲の期待を上回る成長を遂げ、一気にトップスターへの道を駆け上がりました。

宝塚歌劇団100周年を代表する「トップ・オブ・トップ」へ


2009年4月27日付けで、相手役に夢咲ねねを迎えて、入団11年目という早期で星組のトップスターに就任します。

「オーシャンズ11」「眠らない男・ナポレオン」など様々な人気舞台で評判を呼びましたが、彼女のトップとしての能力は、舞台上だけでなく後輩の育成力にも発揮されました。

「早期に教え込むよりも、相手のタイミングに合わせないと刺さらない」という方針により、「自分の技術を磨くことに専念してその背中を見せる」というスタイルを貫き、それによって多くの優秀な人材が育ちました。

特に、当時星組2番手で後に柚希の後任として星組トップスターに就任した紅ゆずると、後に宙組トップスターに就任した真風涼帆とは「星組3兄弟」と呼ばれ、今でもコンサートで共演するほど強い絆で繋がっています。

また、現星組トップスターの礼真琴も、自身の芸名を「礼音」の一字からもらうほど柚希を尊敬していることが知られています。

トップスター在任歴は6年と、平成以降のトップスターとしては2番目の長期政権となり、松尾芸能賞・文化庁芸術祭賞・菊田一夫演劇賞と数々の優秀な賞を受賞し、2014年にタカラジェンヌとしては2人目の武道館公演も行って、「トップ・オブ・トップ」と呼ばれるに相応しい記録を打ち立てました

2015年5月10日の「黒豹の如く/Dear DIAMOND!!」東京公演千秋楽で退団しましたが、退団時には宝塚史上最多の1万2000人のファンが集まって退団を惜しむほどの騒ぎとなり、彼女がどれだけ人に愛されたかが伝わってきます。

退団後は舞台を中心に活躍


退団後は、アミューズに所属。

宝塚時代は「男としての柚希礼音」として作り上げてきたため、女優への転身直後は「そもそも本来の自分とは?」から始まり、女役を演じるにあたっては『「~だわ」というような女言葉の語尾だけでもちょっと恥ずかしくて』という状態だったそうです。

そんな彼女の転換点となったのは、2018年のミュージカル「マタ・ハリ」。

無理に女性らしくあろうとして、演出家から「ぶりっ子しているように見える」と指摘を受け、今までの自分のキャリアや強みが全て無駄になったように感じた時期もありましたが、宝塚で男役を学んだように、演じる中で女性の心や振舞いを学べばよいという境地にたどり着き、性別という型ではなく役の心を重視した舞台人へと成長しました。

また、2020年にはコロナ禍で多くの演劇やミュージカル等が中止や延期となり、世間の活気が失われていく中で、「いつも私たちのそばにいて支えてくださっている、舞台を楽しみに待っていてくださる方々に感謝と笑顔を、歌を通して届けたい」との思いから、柚希の声掛けによって、元宝塚のトップスター・トップ娘役19名によるリモート歌唱動画「青い星の上で」(2001年星組公演「夢は世界を翔けめぐる」の楽曲)をYouTube上で発表。

退団してもなお、強い求心力を持つスターであることを改めて感じさせました。

柚希礼音の魅力は?

男らしさを感じさせるはっきりとした顔立ちと体格、強い求心力

温かみのある華やかではっきりした顔立ちと高身長、堂々とした体格で、男役として非常に理想的なビジュアルの持ち主です。

体育会系の雰囲気を持つ星組のイメージとも合致し、その場にいるだけで視線が吸い寄せられる強い求心力も併せ持ち、「トップ・オブ・トップ」の名に相応しい魅力の持ち主と言えるでしょう。

女優としての現在は、男役という型にはまらず、より自分らしさをアピールするスタイルへと変化しており、新たなファン層を獲得しています。

高い演技力に加え、卓越したダンススキル

柚希礼音の最大の魅力と言えば、小学生から学んできたダイナミック且つ表現力の高いダンススキル。

演技力にも定評があり、更に持ち前の負けん気もあって、当初は苦手だった歌唱力にも磨きがかかり、舞台人として非常に高いスキルを備えています。

彼女のライフワークとしても知られるソロコンサート「REON JACK」は、ダンスを中心とした構成となっており、彼女のダンスの実力とその思い入れを存分に知ることが出来ます。

負けず嫌いで、常に自分らしさを求めるポジティブな探究心


負けず嫌いで、ポジティブな性格の持ち主であることが知られています。

一度挑戦を決めたら絶対に乗り越えようという強い意志、そして男役であっても女役であっても「自分らしさを失ってはいけない」ということを多くのメディアで語っています。

また、大阪出身の関西人で、前述の多くの後輩たちから慕われているエピソードからも分かる通り、面倒見が良くユーモアのあるキャラクターでも人気があります。

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