瀬央ゆりあのプロフィールや魅力、代表作を徹底解説

瀬央ゆりあは、宝塚歌劇団雪組の男役2番手として知られるタカラジェンヌです。

2009年に「花の95期生」の1人として、宝塚歌劇団の星組に配属。

2023年に専科に異動後、2024年12月29日付けで雪組に組替えし、2番手男役に昇格しました。

星組で培ったエンターテイメント性の高い魅せる演技と高い歌唱力、星組トップスター礼真琴（2025年8月10日退団予定）とのタッグなどで人気を博す、彼女のプロフィールや魅力、代表作について、徹底解説していきます。

瀬央ゆりあのプロフィール

瀬央ゆりあの経歴は？

3度にわたる受験を経て、宝塚音楽学校に合格

小さい頃は、3歳の上の兄と共に戦闘ごっこをして遊んでいたというほどおてんばだった瀬央。

とにかく活動的で、バレエ・ピアノ・そろばん・習字・プール・スキーと習い事三昧の毎日を過ごしていたそうです。

中学時代は新体操部のメンバーとして活躍していましたが、中学2年生の時に、幼稚園時代のピアノの先生と偶然街で再会したのが運命の分かれ道。

宝塚の大ファンだった先生は、167㎝という高身長の瀬央の姿を見て宝塚音楽学校の受験を勧め、宝塚について何も知らない瀬央に興味を持たせるべく、すぐさま広島からバスツアーで大劇場に連れて行ってくれました。

初の観劇は、トップスター和央ようか主演の宙組公演「白昼の稲妻／テンプテーション!」で、未知の世界にすっかり引き込まれて受験を決意し、3回の受験を経て合格。

宝塚に進みたいのか分からなかったけれど、落ちたことがすごく悔しくて挑戦し続けたというエピソードから、相当な負けず嫌いであることがうかがえます。

また、その受験期間で後に同期となりトップスターとなる、柚香光、月城かなと、桜木みなとなどと面識を持ち、親交を深めました。

「花の95期生」の一人として星組に配属

2009年に、後に多くのトップスターを生み出した「花の95期生」の一人として、宝塚歌劇団の星組に配属されました。

入団成績は45人中40番と下位でしたが、卒業間近に宝塚歌劇団の演出家である正塚晴彦から、「腐ったら終わりだからな、絶対に腐るなよ」と激励の言葉をかけられたこともあり、多くの努力を重ねます。

その甲斐もあって、2015年、新人公演に出演できる最後の機会である入団7年目で、北翔海莉×妃海風トップコンビ大劇場お披露目「ガイズ&ドールズ」の新人公演主演に抜擢され、多くの好評を集めました。

礼真琴との「ことせお」コンビで大人気に

瀬央のライバルは、宝塚に首席入団し、共に星組に配属された同期であり、「令和のトップ・オブ・トップ」と呼ばれた礼真琴です。

しかし、2人はライバルというよりも互いに支え合う相棒のような関係で、星組で2番手格として活躍していた瀬央は、彼女と共に「ことせお」という愛称で多くのファンを集めました。

一緒にハワイ旅行に行ったり、他の同期とみんなでコストコに行って、帰りは礼の家に集まって食事をするといった、非常に仲の良いものであることがファンの間ではよく知られています。

2023年に瀬央が星組で出演した最後の作品「1789-バスティーユの恋人たち-」の千秋楽では、礼が「もはや自分という認識、私であってあなた」と最大級の賛辞を送り、涙でいっぱいの姿を見せました。

瀬央自身も、2024年2月のタカラヅカニュースで、礼に対して「もはや自分」と発言しており、今もなお「ことせお」ファンの多さと、彼らのコンビへの愛情の強さは健在です。

専科を経験した後、雪組で2番手男役として活躍

2023年8月28日付けで、瀬央は専科へと異動しました。

専科に所属してからは、初の外部舞台「HiGH&LOW THE 戦国」や朝美絢トップお披露目の雪組公演「愛の不時着」などに出演し、新たなファンを獲得しました。

2024年12月29日付けで専科から雪組へ異動した後は、2025年3月12日から朝美絢大劇場トップお披露目公演の雪組公演「ROBIN THE HERO／オーヴァチュア！」に出演し、男役2番手として活躍しています。

センターとしてのオーラや、歌唱力・演技力と高いレベルの技術を持つ瀬央の今後の課題は、ダンス力とどこか一歩後ろに下がった印象を与える姿勢。

「花の95期生の神7」と呼ばれながら、入団の経緯や礼との比較などで、控えめな部分を持つ彼女がこれからどう成長していくのか、多くのファンが見守っています。

瀬央ゆりあの魅力は？

大人の色気を感じるビジュアルとすらっとした抜群のスタイル

大人の色気を感じさせる男らしくスマートな顔立ちと、172cmという高身長による美しいスタイルが非常に魅力的です。

「コスチュームの星組」と呼ばれる星組出身ということもあり、どんな奇抜な衣装も軽々と着こなし、特に「ディミトリ」のジャラルッディーンや、「1789」のシャルル・ド・アルトワ伯爵の衣装は一見の価値ありと言えるでしょう。

歌唱力と演技力に定評あり

厚く深みのある歌声には、定評があります。

また、長らく2番手格というポジションを務めていたこともあり、アクの強い役から悪役まで幅広い役柄を演じており、高い演技力も持ち合わせています。

明るさとフットワークの軽さが魅力！

明るくてフットワークが軽く、多くのタカラジェンヌと仲がいいのも彼女の魅力。

元星組生で仲の良かった現宙組トップスターの芹香斗亜と共に、初対面の現月組トップスター鳳月杏と、いきなりユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行ったエピソードは有名で、「瀬央とはニュートラルに接することが出来る」と多くのタカラジェンヌから愛されています。