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瀬央ゆりあのおすすめ公演
東上公演初主演作『ザ・ジェントル・ライアー〜英国的、紳士と淑女のゲーム〜』
2022年に上演された本作は、オスカー・ワイルドの戯曲「An ideal husband(理想の夫)」を原作とした、瀬央にとって初の東上公演主演作品です。
舞台は19世紀末ロンドン。
独身貴族のアーサー(瀬央)と、理想の夫婦と呼ばれる親友の政治家ロバート(綺城ひか理)と妻ガートルード(小桜ほのか)の3人の前に、アーサーの元婚約者ローラが現れます。
ローラの巻き起こす、とあるスキャンダルを巡って、アーサーが真実の愛に目覚めるコメディタッチのストーリーで、本作は演出の田渕大輔が、主役のアーサー役のイメージが瀬央にピッタリであるという理由で選んだだけあって、瀬央の持つハンサムながらナイーブな面も持つ等身大の男役としての魅力を存分に引き出しています。
また、衣装も非常に豪華で内容もユーモラスなため、宝塚初心者の方でも気楽に楽しむことができます。
エキゾチックな魅力が光る『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』
2022年11月から2023年2月に上演された、並木陽の小説「斜陽の国のルスダン」を原作とした作品です。
13世紀のジョージアを舞台に、ジョージア王国の人質として送られたルーム・セルジュークのディミトリ王子と、後に女王となりディミトリの妻ともなるジョージアのルスダン王女を中心に描いた歴史作品であり、本作で瀬央は敵役の亡国ホラズムのジャラルッディーン王を演じました。
単なる敵役に留まらず、ディミトリを受け入れる知恵と懐の広さも併せ持ち、更にそのエキゾチックなビジュアルはジャラルッディーンそのもの。
作品としてもドラマ性が高く、本作で瀬央ゆりあのファンになったという声も多いおすすめの作品です。
初の外部出演作品『HiGH&LOW THE 戦国』
2024年に上演された、LDHが手掛ける「HiGH&LOW PROJECT」の新シリーズであり、同期の水美舞斗と共に出演した、瀬央にとって初の外部出演作品です。
瀬央が演じたのは、内乱によって砂漠化した「須和国」城主の盟友、村上吏希丸。
本作を演じるにあたり、「宝塚の男役という形を一旦壊して、リアルの男性らしさを再構築していく必要があった」と語っており、女性としての自分が考える男性とリアルの男性のギャップを埋めることに力を注いだそうです。
ソロのダンスシーンも披露し、宝塚とはまた異なる多くの新規ファンを獲得しました。
初の2番手羽根を背負った舞台『ROBIN THE HERO』
2025年3月から6月にかけて上演中の朝美絢大劇場トップお披露目公演であり、12世紀イングランドの伝説的ヒーロー、ロビン・フッド(朝美)の物語。
瀬央にとって初の2番手羽根を背負った記念的作品でもあります。
星組時代はあくまで「2番手格」という扱いでしたが、本作で舞台最後の演出である大階段降りにおいて2番手羽根を背負ったことで、明確に2番手として扱われるようになりました。
瀬央が演じたのは、ロビンの父の仇である十字軍の司令官ガイ・ギズボーン。
王道の勧善懲悪ストーリーのため、観劇後にもさわやかな満足感が残る良作です。
まとめ
瀬央ゆりあは、元星組の男役2番手格であり、専科に異動後、2024年12月29日付けで雪組へ組替えし、2番手男役となったタカラジェンヌです。
多くのトップスターを生み出した「花の95期生」の一人でもあり、大人の男性らしいビジュアルと高い演技力、歌唱力で人気を博しています。
多くのファンに愛される彼女の魅力を、ぜひご自身で確かめてみてください。