舞台「ぼっち・ざ・ろっく!」キャスト、あらすじ、見どころを徹底解説

舞台「ぼっち・ざ・ろっく!」キャスト、あらすじ、見どころを徹底解説

女子高生バンドの日常を描いた4コマ漫画「ぼっち・ざ・ろっく!」。2023年8月に舞台化され、オーディションによって選ばれたキャストによる生演奏・生歌唱が話題になりました。

2024年9月には、メインキャストを引き継いだ再演と続編の制作が決定。今回は初演のキャストやあらすじを振り返り、再演・続編の見どころも徹底解説していきます。

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「LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」とは?

「ぼっち・ざ・ろっく!」は、「まんがタイムきららMAX」で連載されていたはまじあきの作品です。ギターが得意なのに極度の人見知りな女子高生・後藤ひとりが、女子高生バンドグループ”結束バンド“のメンバーとして都内のライブハウスで活動する日常が描かれています。

2022年10月からはテレビアニメも放送され、劇中曲を収録したアルバム「結束バンド」はCD初週売上7.3万枚、オリコン週間アルバムランキングではCD・ダウンロード・合算それぞれのランキングで売上1位の3冠を達成するという大ヒットを記録しました。

舞台版は「THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ」のひとつとして企画され、下北沢での上演実績が多い劇団「悪い芝居」の代表である山崎彬が脚本・演出を担当することに。山崎は舞台「ヴァニタスの手記」や「ダイヤのA The MUSICAL」など2.5次元舞台の脚本・演出も数多く手がけてきた演出家です。

結束バンドのメンバーは、オーディションで選ばれた音楽経験者4人。劇中ではアニメ版でも大人気だった楽曲「ギターと孤独と蒼い惑星」「青春コンプレックス」をはじめ、舞台オリジナル曲も含めた17曲が生演奏で披露されています。

公演は原作ファンから大好評を博し、2024年9月に再演と続編が上演されることが決定しました。

キャスト紹介

LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」の初演では、同作が初舞台となる守乃まも後藤ひとりを演じています。守乃は小学6年生の頃にギターを始め、ギターボーカルとしてさまざまなライブハウスで演奏してきたバンド経験者です。

ギターとの向き合い方や内向的な性格などプライベートでもひとりと重なる部分が多く、公演に向けたギター練習では必要なスキルをたった1ヶ月で習得したというエピソードも。公演ではアニメ版のひとりに引けを取らないギターテクニックを披露し、原作ファンからも「アニメからそのまま現実に出てきたみたい」と絶賛されています。

結束バンドのドラム担当・伊地知虹夏を演じたのは、ドラマーでありながらモデルや俳優としても活動している大竹美希。ドラムは6歳の時から始め、19歳の時にはオリジナル曲「#WEATHER」をリリースしています。

俳優としては舞台「ゲートシティーの恋」「パパ検定〜世界一かんたんな問題」などに出演した経験があり、安定した演技力と高いドラム技術で結束バンドを支えました。

ベース担当・山田リョウ役の小山内花凜は、スターダストプロモーションに所属するファッションモデル兼俳優です。2013年から2016年まで同じ事務所の澤田汐音、三瓶みなみ、田代ひかりとともにガールズバンドLe Lienとして活動していたベース経験者で、役者としてはドラマ「近キョリ恋愛〜Season Zero〜」や映画「ハニーレモンソーダ」などに出演しています。

小山内がベースを担当していたのは、「身長が高いからベースが似合いそう」と周囲に勧められたため。公演前のインタビューでは今回のオーディションがきっかけでバンド解散以来久しぶりにベースを演奏したことを明かし、「”音楽って良いな”と改めて気付けた。すごく感謝しています」と語っていました。

ギター担当・喜多郁代役の大森未来衣は、ミュージカルを中心に活動している俳優です。趣味で続けていたアコースティックギターの経験を活かして、オーディションのためにエレキギターを習得しています。

結束バンドの中では喜多が一番楽器経験が浅く、バンドに加入するまではライブ経験もない素人でした。大森も人前で演奏するのは舞台が初めてだったため、喜多が初めてのライブで抱えていた緊張や不安について「その感情は私と同じなので、そこを思い切り出しながらお芝居も演奏もやっていきたいです」とコメントしていました。

結束バンド以外のキャストについては、虹夏の姉でありライブハウス「STARRY」の店長・伊地知星歌役に舞台「遙かなる時空の中で6」「リコリス・リコイル」などで主演経験のある河内美里、インディーズバンド・SICK HACKのリーダーである廣井きくり役にYABI×YABIやCHIANZのベースを担当している月川玲がキャスティングされています。

初演について

「LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」の再演に向けて、まずは初演のあらすじや見どころなどを振り返っていきましょう。

あらすじ

同作の主人公・後藤ひとりは、バンドに憧れてギターを練習している女子高生です。いつかバンドを組んで活動していきたいと思っているものの、人見知りすぎて友達すらできない高校生活を送っていました。

ところがある日、結束バンドのドラム・伊地知虹夏に誘われてサポートギターをすることに。1日だけの約束だったはずが流されるようにバンドの正式メンバーとなり、ベース担当の山田リョウを含めた3人で初ライブを目指した練習を始めます。

ライブに必要な費用を稼ぐためにライブハウス・STARRYでアルバイトを始めたり、新メンバーを探すためにギターが弾けるクラスの人気者・喜多郁代に声をかけたりと演奏以外でも貢献しようと頑張るひとり。しかし喜多は、ひとりが虹夏に誘われた日に結束バンドとしてライブに出るはずだったメンバーでした。

喜多がライブから逃げ出した理由は、勢いでバンドに加入したものの思い通りにギターが弾けずに悩んでいたから。ひとりを通じて虹夏とリョウに再会した喜多は、大事な日に逃げたことを謝罪して再び結束バンドのメンバーとして迎え入れられます。

晴れて4人になった結束バンドは、STARRYで開催されるライブに出場するためオーディションに参加。様々な人との出会いや試練を乗り越えながら、初めてのライブに挑むのでした。

見どころや原作との違い

「LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」の大きな見どころは、結束バンド4人による生演奏でのライブシーン。オーディションで選ばれた4人が楽器経験者ということもあり、上演前から注目を集めていました。

オーディションにおける選考基準については、演出の山崎彬が「楽器の演奏スキルだけではなく、ご本人とキャラクターがどれくらいリンクしているかが大切だと思いました」と振り返っています。

舞台上には下北沢の街並みやライブハウスが忠実に再現され、クライマックスのライブシーンでは劇場がライブハウスへと変貌。客席へ向けて銀テープが発射される場面もあり、結束バンドの記念すべき初ライブを体感した気分になれる演出として大好評でした。

また舞台独自の演出として見逃せないのは、ひとりの心情を表現するためにアンサンブルキャスト7人が演じたひとりのイマジナリーフレンズ・ぼっち~ずです。ぼっち~ずはひとりと同じピンクの髪にジャージ姿で現れ、独特のダンスやリアクションでひとりの脳内を舞台上に再現していきます。

場面転換でのセットや小道具移動もぼっち~ずが担っており、その異様な存在感で登場のたびに観客の笑いを誘っていました。

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