『アベンジャーズ/エンドゲーム』の壮絶なラストから早2年が経過し、いよいよマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)フェーズ4が本格的にスタートしました。
インフィニティ・ストーンをめぐる戦いが幕を閉じ、マーベルの世界はまったく新しい方向へと進んでいます。
フェーズ4からは、Disney+独占配信のドラマやアニメも加わり、さらに多くのMCU作品が公開&配信される予定です。
この記事では、今後展開していくMCUフェーズ4に期待したい、5つの要素をまとめていきます。
目次
MCUフェーズ4の注目ポイント5選
女性ヒーローの活躍
フェーズ4開始以前に公開された女性ヒーロー単独作は『キャプテン・マーベル』の1作品だけです。
ブラック・ウィドウやスカーレット・ウィッチなど、女性ヒーローもチームの一員として活躍していましたが、映画の主役になることはありませんでした。
しかし、フェーズ4では既に公開されている『ブラック・ウィドウ』を皮切りに、女性ヒーローをメインに据えた作品が多数公開される予定です。
現在確定している女性ヒーローが主役の作品は、イマン・ヴェラーニ主演の『ミズ・マーベル』、ドミニク・ソーン主演の『アイアンハート』などがあります。
さらには『キャプテン・マーベル』の続編である、『ザ・マーベルズ』の公開も決まっており、女性ヒーローが大活躍するフェーズになることは間違いありません。
多様性を重視したヒーローたち
現在のマーベルがもっとも力を入れていることは、ヒーローたちの「多様性」です。
前述した女性ヒーローとも繋がりますが、フェーズ4では人種・性別・性的趣向など、多様性を取り入れたキャラクターが登場します。
顕著にあらわれている作品が、2021年11月に公開が予定されている『エターナルズ』です。この作品では韓国で活躍するマ・ドンソク(ドン・リー)や、パキスタン系のクメイル・ナンジアニといった、多様性を重視したキャスティングがされました。
また、MCU初となるゲイのヒーローに加えて、障害を持つヒーローが登場するなど、『エターナルズ』は「多様性」を重視した作品です。
そのほかにもフェーズ4には、アジア人ヒーローを描いた『シャン・チー』、アフリカ系の女性が主人公の『アイアンハート』がラインナップされています。
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賞レース級のアメコミ映画
一昔前まで、アメコミ映画は娯楽作という位置づけでした。しかし、近年では単なる娯楽作ではなく、芸術性のあるカルチャーとして認識されつつあります。
その証拠にアカデミー賞作品賞候補となった『ブラック・パンサー』や、アメコミ映画で初の主演男優賞を獲得した『ジョーカー』など、賞レースにも名前が挙がるようになりました。
現在のところ、MCU作品がアカデミー賞主要5部門を受賞した経験はありません。
「賞こそがすべて!」というのは暴論ですが、芸術性と娯楽性が両立したアメコミ映画が現在のトレンドといえます。
フェーズ4ではアカデミー賞監督のクロエ・ジャオを筆頭に、タイカ・ワイティティ、ライアン・クーグラーといった注目のクリエイターが集結しています。キャスト面だけでなく、監督や脚本家、撮影スタッフにも力を入れているのがフェーズ4のポイントです。
新ヒーローチームの誕生
2021年10月現在、フェーズ4以降に製作されるMCU作品は、20作品を超えています。バラエティーに富んだラインナップが用意されていますが、『アベンジャーズ』のようなヒーロー集結作は含まれていません。
その一方で、新しいヒーロー、ヴィランチーム結成の動きは着実に進んでいます。
ヴィランチームのキーパーソンとなるのは、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で初登場した、ヴァレンティーナです。彼女は職を失ったジョン・ウォーカーに接触し、チームへの勧誘をおこないました。
ヴァレンティーナは映画『ブラック・ウィドウ』にも登場しており、今後のストーリーに関わる、重要人物であることは確定済みです。
また、ミズ・マーベルやケイト・ビショップなど、次世代のヒーローが登場することもあり、「ヤング・アベンジャーズ」結成への期待も高まっています。
マルチバース
フェーズ4を語るうえで、避けてはとおれない要素がマルチバースです。これは並行世界をあらわす言葉であり、ストーリーにさまざまな可能性を生む、まったく新しい概念といえます。
極端にいえば、「マルチバース」という言葉を使うことで、どんなキャラクターを登場させても矛盾が生じなくなりました。
その最たる例が12月に公開が予定されている、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』です。
この作品ではシリーズとは直接関係のない、サム・ライミ版『スパイダーマン』に登場した、ドクター・オクトパスが参戦します。まさに、マルチバースによって可能となった、『スパイダーマン』映画の集大成です。
このように、マルチバースが取り入れられた結果、今まで実現できなかったコラボレーションも可能になりました。
確定ではありませんが、ソニーが権利を有する『ヴェノム』や、20世紀フォックスで製作されていた『X-MEN』シリーズといった、他社製作のマーベルキャラクターとの共演も噂されており、ファンの期待が高まっています。
最後に
ストーリーだけでなく、映画の作り方や概念、世界観すらガラッと変わっているのがMCUフェーズ4です。
マルチバースの導入が決まった今、シリーズになにが起きても不思議ではありません。
さらなる衝撃に備えつつ、過去作をきっちり復習しておきましょう!