バラエティー豊かなヒーローが集う、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の中でも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは異色のヒーローチームといえます。
しかし、その奇抜さ故に、ファンが多いことも事実です。彼らが醸し出す、独特なゆるさはアベンジャーズにはない魅力を感じさせます。
今回の記事ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーを紹介しつつ、彼らの活躍を解説していきます。
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目次
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、宇宙で活動していたお尋ね者たちで結成された、ヒーローチームです。
トレジャーハンターや殺し屋、賞金稼ぎといった、正義のヒーローとは程遠いメンバーが集結し、盗みから傭兵まで活動内容は何でもアリ。
しかし、正義の心がないわけではなく、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(銀河の守護者たち)」の名の通り、銀河を守るために戦うことも多々あります。
また、メンバー間の結束力も強く、チームを「家族」と称するなど、アベンジャーズとは違った人間関係が描かれました。
初期メンバーとなったのは、
- スター・ロード/ピーター・クイル
- ガモーラ
- ロケット
- グルート
- ドラックス
の5人です。シリーズ2作目ではさらにメンバーが増えていきます。
ここからはメンバーそれぞれの特徴から、チームに加入した経緯を紹介していきましょう!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー
スター・ロード/ピーター・クイル
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーで、唯一の地球人です。
少年時代は地球で過ごしていますが、愛する母が亡くなったその日にヨンドゥ率いる宇宙海賊団・ラヴェジャーズに誘拐され、その後は宇宙で生活していくことになります。
ヨンドゥからは盗みの技術を無理矢理叩きこまれており、父親代わりではありますが、複雑な感情を抱いていました。成長したピーターは、自らをスター・ロードと名乗るお調子者に変貌し、トレジャーハンターとして活躍しています。
絶大なパワーを持つオーブを巡った戦いに巻き込まれ、その場に居合わせたお尋ね者たちとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを結成しました。
少年時代に誘拐されたため、地球のサブカルチャーに関する知識は80年代でストップしています。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では、彼が好んで聞いている60~80年代のヒット曲がBGMとしても使用されました。
ガモーラ
銀河最強の存在であるサノスの娘で、訓練された暗殺者です。
サノスの命令を聞くふりをしながらも、彼の計画に危機感を感じており、命令に反してオーブを持ち去ろうとしました。
同じくオーブを狙っていたピーターやロケットたちと手を組み、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの初期メンバーとして活躍します。
当初はピーターのことを拒絶していましたが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の時点では互いに信頼し合い、恋人と言える関係にまで発展しました。
ドラックス
サノスの部下・ロナンに妻子を殺された戦士です。
ロナンやサノスへの復讐心に燃えており、仲間のことを顧みず、身勝手な行動をすることもあります。
サノスの娘であるという点から、ガモーラに対しても不信感を抱いていました。
ピーターやロケットが収監された刑務所に居合わせており、なりゆきで脱獄に協力し、そのまま行動を共にしていきます。
ロケット
遺伝子改造され、アライグマの姿になってしまった賞金稼ぎです。メンバーの中では機械に強く、メカニックとしても活躍します。
愛くるしいビジュアルをしていますが、性格は凶暴そのもので、賞金目当てに容赦なくピーターに襲いかかりました。
ピーターを捕まえたのと同時に、自らも警察に逮捕されてしまい、刑務所へと送られます。
その後は脱獄計画を立て、ピーターと協力し脱獄に成功。そのままガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーとして戦っていくのでした。
グルートとは長年連れ添った仲で、「アイ・アム・グルート」しか話さない彼の言葉を完璧に理解しています。一方、ピーターとはお互いに自己主張が激しい、衝突することもありました。
グルート
ロケットの相棒である人型の木です。「アイ」「アム」「グルート」の3単語をその順番通りにしか話すことができません。
そのため、意思疎通が困難ですが、ロケットだけはグルートの言葉を理解していました。人間の言葉はある程度理解していますが、指示通りに動かないことも多々あります。
いつもロケットと行動しているため、彼についていく形でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに参加しました。
めずらしい生物であるらしく、その価値は銀河中のアイテムや種族をコレクションしているコレクターにも認められるほどです。
ベビー・グルート
グルートが遺した木片から誕生した、小さなグルートです。周囲からは小枝と呼称されており、愛くるしい姿でチーム随一の癒しキャラとして立ち回ります。
グルートと同じく「アイ・アム・グルート」しか話せません。また、子供であるため、戦いの中でも緊張感がなく、自由奔放な性格をしています。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の頃には成長し、反抗期に突入しました。
ネビュラ
サノスの娘であり、ガモーラの妹です。
サノスに人体改造をされており、身体をバラバラに分解されても死ぬことはありません。
当初はガモーラをライバル視しており、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとは敵対関係にありました。
しかし、サノスへの恨みを自覚し、ネビュラに対する本心を明かしたことがきっかけでピーターたちとも交流するようになっていきます。
マンティス
他人の心を読んだり、触れた相手を眠らせたりできるエイリアンです。
その能力は強大なパワーを持つ相手にも能力を使うことができます。
本来はエゴと名乗る男が支配する惑星に住んでおり、彼に仕えていました。
しかし、エゴに襲われそうになっていたピーターを救うため、彼を見限り、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と共に戦っていきます。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの登場作品
続いて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが登場したMCUを一挙紹介していきます。
ここから先は映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の内容だけでなく、シリーズ全体に関するネタバレが含まれています。
まだ映画を鑑賞していない方はご注意ください。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの結成が描かれた作品です。
宇宙でトレジャーハンターをしていたピーターは、隠されていた秘宝・オーブを手に入れたことをきっかけに、ガモーラとロケット&グルートと出会うことになります。
指名手配されていた4人は逮捕され刑務所に収監されますが、同じ刑務所に入っていたドラックスを加え、刑務所を脱獄。脱獄に成功したメンバーでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが結成されました。
当初は反発し合っていたメンバーも次第に息を合わせはじめ、アドリブを駆使しながら、強大な敵と戦っていきます。
今作で重要になるのは、ピーターが盗み出したオーブと呼ばれるお宝です。その正体は宇宙に6つしかないインフィニティ・ストーンの1つ、パワー・ストーンであり、触れた人間を即消滅させてしまうほどのパワーを持っていました。
しかし、ピーターは素手でパワー・ストーンに触れても死ぬことはなく、この展開が次回作への伏線となっています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
今作ではピーターの出生に関する秘密や、メンバー間の関係性がより深く描かれました。また、マンティスが初登場した作品です。
劇中にはピーターの父親であるエゴが登場します。彼はセレスティアルズと呼ばれる神に等しい存在で、惑星を作り上げてしまうほどの力を持っている男です。
つまり、ピーターの正体は人間とセレスティアルズのハーフであり、普通の人間ではありませんでした。
しかし、ピーターは宇宙を飲みこむ計画を立てていたエゴに反発。ピーターの母親を殺害したのもエゴであることが判明し、二人は対立していきます。
結果的にエゴを撃破し、ピーターの中にあったセレスティアルズの能力は失われました。
映画の最後には、ガーディアンズに恨みを持っている惑星ソヴリンの女王・アイーシャが、謎のポッドを前に「アダム…」と呟くシーンがあります。
これは、続編に登場するヒーロー、アダム・ウォーロック誕生の伏線です。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
宇宙で活動していたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと、地球を守ってきたアベンジャーズのメンバーが共演した作品です。
サノスに敗れ宇宙に放り出されていたソーを、ガーディアンズのメンバーが救出し、両チームに初めての接点が生まれました。
また、今作ではサノスがメインヴィランとなるため、義理の娘であるガモーラ&ネビュラの存在が欠かせません。
サノスに捕まったガモーラを救うべく、ピーターがアイアンマンやスパイダーマンと共闘するシーンもあり、両シリーズのファンにとっては胸が熱くなる作品といえるでしょう。
ラストにはインフィニティ・ストーンを6つ集め終えたサノスが、宇宙全体の生命を半分消滅させ、ガーディアンズのメンバーはロケットとネビュラ以外、塵となってしまいました。
アベンジャーズ/エンドゲーム
前作のラストから5年後。
ガーディアンズの中で唯一生き残ったロケットとネビュラは、アベンジャーズたちと協力し、消滅した人間を復活させることに成功しました。
サノスとの全面戦争に駆けつけたガーディアンズたちは、アベンジャーズと共に戦います。
ピーターは今作で久しぶりに地球へと帰還しましたが、サノス撃破後にはソーを乗せた宇宙船で、再び宇宙へと旅立ちました。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー今後の活躍
『ワンダヴィジョン』からスタートしたMCUのフェーズ4では、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに関連する作品が4つあります。
最後に4つの作品で確定している事項を紹介していきましょう。
マイティ・ソー/ラブ&サンダー
『マイティ・ソー』シリーズの第4作目です。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の最後では、ソーとガーディアンズが仲良く地球を去る様子が映し出されました。
ソーとは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも一緒に行動し、特にロケットとのコンビがフォーカスされたため、今作にガーディアンズが登場するのも必然と言えるでしょう。
今作ではソーと元恋人・ジェーンの活躍が描かれることが確定しています。一見蚊帳の外にも思える、ガーディアンズたちがどのような役目を与えられるのかに注目です。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル
Disney+オリジナル作品であり、『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』よりも後のストーリーとなっています。
この作品に関しても「新キャラクターが登場する」ということ、映画よりも短い時間の作品になること以外、ほとんど明らかになっていません。
「ホリデー・スペシャル」の通り、2022年のホリデーシーズンに配信される予定です。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOL.3
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの3作目。
今作では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のラストに存在が示唆された、アダム・ウォーロックが登場します。
原作のアダム・ウォーロックは人工生命体のヒーローとして活躍しており、サノスを出し抜いてしまうなど、作品によってはキーマンとして描かれることもありました。
しかし、MCUではすべてが原作通りに進むとは限りません。アダム・ウォーロックもヒーローではなく、ヴィランとして描かれる可能性もあります。
映画の公開は2023年とまだまだ先なので、情報解禁まで気長に待ちましょう。
アイ・アム・グルート
Disney+で配信される、グルートを主人公にした短編作品。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』時には成長していましたが、今作の主人公は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の時と同じ、ベビー・グルートです。
時系列も明らかになっていませんが、再びキュートなベビー・グルートが観られるとあって、ファンの期待も高まっています。
最後に
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの独特なノリや、ボケ多めの漫才のような掛け合いは、他のヒーローチームにはない魅力があります。
個々のメンバーも癖が強すぎますが、チームになると見事に調和してしまう点も、彼らに惹かれてしまうポイントの1つでしょう。
次にガーディアンズが姿を見せるのは、2022年公開予定の『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』です。
ガーディアンズの魅力にソーが食われてしまわないか若干心配ではありますが、彼らのハチャメチャな活躍に期待しましょう!
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