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Lead再起
配信リリースとなった18thシングル『HURRICANE』を発表した頃、自分達が置かれた状況について、メンバーはブログで正直に綴り始めます。
その時のことを振り返って谷内伸也は、そのような状況でもプッシュしてくれるファンがいたこと、今まではずっとその存在が当たり前だと感じていて、そしてそんな当たり前さえ見えなくなっていたことに気付かされたと話しています。
結果は、配信での売れ行きはレコチョク着うたチャートでデイリー3位、ウィークリー9位を獲得。CD化への道を切り拓きました。
リリースされたシングルは見事、2011年8月9日付のオリコンデイリーチャートで7位、8月10日付のオリコンデイリーチャートでは5位の結果に。解散を回避することに成功しました。
その後19thシングル『Wanna Be With You』は最高3位、20thシングル『Still』は最高4位と、デビュー当時よりも高いチャートアクションを誇るようになっていきます。
その一年後、メンバーの鍵本輝はブログにてこう綴っています。
つい一年前までは、未来を想像することがとにかく怖かった。何をしてもうまくいかず、結果が出ず「諦める」という言葉が頭に浮かぶほど、 自分の中からポジティブが消えていました。今はその理由がわかってます。全ては僕自身の招いたことでした。辛いことからは目を背けて現実から逃げるくせに、勝手に自暴自棄になって、ときには人に迷惑をかけて……(略)今、マジで心の底から思います。 あの頃の自分を思い切り殴り飛ばしてやりたいと。こうして気付かせてくれた、僕を変えてくれた、どんな時もそばで支えてくれてLeadをここまで導いてくれた、そんなみなさんに胸を張って「We are Leaders!」と言ってもらえるように、 一意専心、全力でやります。
またもう一度、あの頃のLeadがパワーアップして戻ってきた瞬間でした。
突然のリーダーの卒業
2013年1月30日、Leadオフィシャルブログ『Leadship』にて、スタッフから「Leadの活動に関する大切なお知らせ」というタイトルのブログが更新されます。
メンバーの中土居宏宜が同年3月に開催されるファンクラブイベント『Leaders Party 10!』の最終公演をもってグループを卒業すること、そして4月以降は谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝の3人で引き続き活動する、というファンにとっては衝撃的な内容でした。
ファンからは今までに無いほど沢山のコメントが集まり、いつか来るかもしれなかった、だけどこんなにすぐだとは思わなかったという悲痛なコメントで溢れ返ります。そしてその後すぐに、メンバーからの報告も投稿されました。
Leadのその後
メンバーの古屋敬多は、中土居卒業後のLeadをリスタートではなく「第2章」と呼んでいると話します。
4MC(4人体制だったLead)だった頃があったからこそ今があり、そこから生まれる言葉もある。だからこそ、忘れずに軸の部分をそこに置いておきたいとのこと。
そして3人体制のLead第2章が始まってから発売された7thアルバム『THE SHOWCASE』は、前回のアルバムから数えると4年ぶりのものとなりました。
4人でのラストシングルとなった『Still』には中土居宏宜の声はなく、ファンからは嘆きの声も。
Leadはパフォーマンスや歌唱力に加え、メンバー同士の仲の良さも大きな魅力の一つでもあったため、ファンにとっては一人が欠けてしまった現実を大きく突きつけられた瞬間でもありました。
しかし、その一方でiTunesアルバムランキングではJ-POPカテゴリーで1位、総合でも2位と成功を収め、これまで大きな岐路を乗り越えてきた彼らの努力への花束とも言える結果となりました。
そしてこのアルバムにはディスコ、ソウル、R&BにEDM、そしてロックと様々なアレンジがされた楽曲が盛りだくさん。アルバムのタイトル通りまるでショーケースのよう。
メンバーは同作について、このアルバムがLeadというダンスボーカルユニットの名刺となるような物を目指して作ったと言います。
そして楽曲順はまるでライブのセットリストのような完成度。どの楽曲もライブパフォーマンスを念頭に置いて制作されており、ファンが一緒に盛り上がれるような仕上がりとなっています。
「Leadはライブが楽しい」
よくそう言われる彼らですが、そのライブを作るのは一朝一夕ではありません。誰かを楽しませたいという彼らの気持ちがこの1枚にぎゅっと凝縮されているような気がします。
これからLeadを知る人にも、かつてLeadに熱狂していたあの頃のファンにも、『THE SHOWCASE』は強くおすすめできる会心作です
Leadの現在
毎年夏になると開催される全国ツアーは、2020年から新型コロナの影響でファンと対面でのライブを行うことが叶わず、オンラインライブに。
しかし、2021年にZepp Tokyoで行われた『Lead ONLINE LIVE 2021〜GuiDance〜』、そして未来型ライブ劇場harevutaiで行われた『Lead Upturn 2021 ONLINE LIVE〜Sonic Boom〜』では完全無観客のオンラインライブならではの映像に新しくチャレンジ。
会場全体を生かした演出とメンバー達を目前で堪能できるカメラワークで、コロナ禍のピンチを見事に楽しいものに変えてしまいました。
しかも、これがメンバーのセルフプロデュースで作られた公演とのこと。
好奇心旺盛でこれまでにも色んなことに積極的にチャレンジしてきたLeadらしいライブとなり、現地ならではの観客の歓声とパフォーマーのアンサンブルはなくとも、観るものをワクワクさせてくれました。
そして、今年はそんな彼らとって20周年のスペシャルなアニバーサリー。『Lead 20th Anniversary Live ~導標~』と評して念願の対面ライブが!しかし、メンバー2人の新型コロナ陽性が判明し、惜しくも大阪公演が中止に。
「Lead 20th Anniversary Live ~導標~」大阪公演中止のご案内https://t.co/SFVD346KNx pic.twitter.com/JGsPhzicCm
— Lead [Official] (@Lead_tv) August 3, 2022
大阪公演を楽しみに待っててくれていた方、ごめんね。
俺たちももちろんそうだけど、敬多はSNSとかでライブや周年を盛り上げようと頑張り、そして大阪のステージを楽しみにしてました。
このご時世に言いたい事だらけですが、9月の東京に向けて頑張るしかない。
そこで挽回します!— 鍵本輝 [Lead] (@Akira_Lead) August 3, 2022
メンバーもSNSなどでとても楽しみにしている様子が度々うかがえていたため、寂しい発表でした。
9月に開催される予定の東京公演では、彼らのとびきりのパフォーマンスが披露できる機会が無事に訪れるよう願っています。