『東京卍リベンジャーズ』の名言・名シーンを紹介!【タイムリープ要素が斬新なヤンキー漫画】

『東京卍リベンジャーズ』の名言・名シーンを紹介!【タイムリープ要素が斬新なヤンキー漫画】

ヤンキー漫画にSFやサスペンスの要素を盛り込んだ意欲作『東京卍リベンジャーズ(トウキョウリベンジャーズ)』

2021年4月よりテレビアニメの放送、2021年7月には実写映画の公開も控え、大きな盛り上がりを見せています。

この記事では、そんな『東京卍リベンジャーズ』のあらすじと魅力、そして厳選した名言・名シーンを紹介していきます。

※以下には、作品のネタバレを含みます。

目次

『東京卍リベンジャーズ』とは?

本作は『新宿スワン』作者の和久井健さんが「週刊少年マガジン」(講談社)で2017年より連載中の漫画。2020年には「第44回講談社漫画賞少年部門」を受賞。

主人公が過去と現代を行き来しながら、中学時代の元彼女が死ぬ運命を変えるために奮闘する物語が描かれます。

コミックスの売上は2021年4月のアニメ放送開始から大幅に増加し、2021年5月時点で累計発行部数が1,700万部を突破しました。

また、2021年5月27日にGEM Partnersが発表した定額制動画配信サービスの「タイトル別ウィークリーランキング TOP30」(調査対象期間:5月15日~21日)では、『東京リベンジャーズ』が『呪術廻戦』に次ぐ2位となる大躍進。

その人気はとどまるところを知らず、

  • 2021年7月9日(金)~北村匠海さん主演で実写映画化
  • 2021年8月〜木津つばささん主演で舞台化(大阪、東京、神奈川)

などのメディアミックス展開がこれからも控えています。

MEMO

アニメを初めとした別メディアでは、タイトルが『東京リベンジャーズ』となります。

『東京卍リベンジャーズ』のあらすじ

26歳の冴えないフリーター・花垣武道(タケミチ)は、
中学時代の元彼女・橘日向(ヒナタ)が犯罪組織「東京卍會」(以下、東卍(トーマン))の抗争に巻き込まれ、死亡したことをニュースで知ります。

そんな中、ある事件に巻き込まれたことがきっかけで、タケミチに過去に戻る能力が開花!

タケミチが戻ったのは、人生で最も輝いていた中学2年の不良時代でした。

こうしてヒナタの死を回避するため、タケミチはかつての憧れだった暴走族チームの東卍が悪に染まらないよう奮闘することに。

果たしてタケミチはヒナタを救うことができるのか?逃げ続けてきたタケミチのリベンジが始まります。

『東京卍リベンジャーズ』3つの魅力

『東京卍リベンジャーズ』には3つの魅力があります。

  • 諦めない主人公の成長物語
  • 登場人物のカッコよさ
  • 制限付きのタイムリープの緊張感

諦めない主人公の成長物語

喧嘩に弱い主人公タケミチの武器は「諦めないこと」
どれだけ勝ち目のない戦いでも、タケミチは諦めずに挑み続けるのです。

逃げ続けてきた過去と対峙し成長していくタケミチの姿には、何度も心を揺さぶられます。

登場人物のカッコよさ

タケミチが関わるのは、東卍を中心とした不良たち。
作中の登場人物たちは皆キャラが立っていて、本当に中学生?と疑いたくなるほどの深い名言を連発!

筋の通った登場人物たちの生きざまには痺れるほどのカッコよさがあります。

制限付きのタイムリープの緊張感

タケミチの過去と現代を行き来する能力には制限があります。

ヒナタの弟・橘直人との握手が能力発動の条件で、しかも、タケミチが戻れるのは12年前の今日のみ

ある過去を変えるチャンスは一度だけで、もし失敗をしても同じ時間に戻ることはできません。

だからこそ失敗できない緊張感があり、それがタケミチの必死さにも繋がるのです。

アニメ主題歌にも注目!

「東京卍リベンジャーズ」のアニメ主題歌は、オープニングとエンディングを実力派アーティストが手がけているので要チェックです!

オープニング主題歌:Official髭男dism「Cry Baby」

2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場を果たした人気バンドOfficial髭男dism
本楽曲は、アニメのためにボーカルの藤原聡さんが書き下ろしたものです。

MEMO

転調回数の多さが特徴的な楽曲で、何度も時間を行き来する作品内容が意識されています。

エンディング主題歌:eill「ここで息をして」

2021年にブレイク期待のシンガーソングライターeillさん。
本楽曲も同じくアニメのための書き下ろしで、ジャズ風の曲調にeillさんの力強い歌声が心地よいラブソングです。

MEMO

eillさんのメジャーデビューシングルとしてリリースされた楽曲で、ヒナタのタケミチへの思いが込められています。

『東京卍リベンジャーズ』の名言5選!

ここからは作品を彩る名言を5つ紹介していきます。

花垣武道/タケミチ「その手ぇ離せって言ってんだよ!!バカ野郎!!もう二度と譲れねぇモンがあんだよ」(原作1巻・第5話/アニメ第3話)

初めに紹介するのは、主人公のタケミチが東卍副総長・龍宮寺堅(ドラケン)に向かって放った言葉です。

タケミチの通う中学に突然現れ、タケミチを遊びに連れ出そうとする東卍総長・佐野万次郎(マイキー)とドラケン。
そこにタケミチが危険だと聞きつけたヒナタが、あろうことかマイキーにいきなりビンタをお見舞いしたからさあ大変。

タケミチの手を引いてその場から去ろうとするヒナタですが、ぶち切れた様子のドラケンがヒナタの腕を離しません。

そんなドラケンに対して毅然と立ち向かうタケミチは、もう二度と譲れないものがあるのだと激しい剣幕で凄みます。

過去に戻って来た時「ヒナタを守る」と約束していたタケミチ。
彼の言葉と表情には、ヒナタを危険な目に合わせたくない切実な思いが宿っていました。

大切な人を守るためなら、どれだけ自分より格上の相手であろうと一歩も引かない。
タケミチの強い意志が感じられる名言です。

橘日向/ヒナタ「タケミチ君はタケミチ君だよ」(原作3巻・第20話)

続いて紹介するのは、彼女のヒナタが絶望するタケミチにかけた言葉です。

タケミチは東卍副総長のドラケンを死の運命から救おうと悪戦苦闘。

しかし、同じく東卍でタケミチにとってトラウマ的存在の清水将貴(キヨマサ)と遭遇し、タケミチは自分が根本的に何も変わっていないことを思い知らされます。

そんなタケミチの前に現れたのは彼女のヒナタ。
すぐにヒナタの真意は明かされるのですが、雨の中で仰向けに倒れるタケミチの口に突然キスをします。

ヒナタがキスをしたのは、他の誰でもなく「タケミチ」だから。

そして、人のために感情をあらわに出来るタケミチはカッコいいと、ヒナタは目を逸らさずに伝えてくれました。

ヒナタに勇気づけられたタケミチは、ドラケンを救うため再び自分の足で立ち上がります。

誰か一人でもいいから、ありのままの自分を受けいれてくれる存在がいるのは心強いものです。

ヒナタがタケミチにかけた言葉は、次に紹介するタケミチの名言に繋がります。

花垣武道/タケミチ「オレはッッ 花垣武道だ!!!」(原作4巻・第25話)

ヒナタの名言を受けて次に紹介するのは、因縁の相手キヨマサとの再戦が決着する直前にタケミチが発した言葉です。

タケミチは重傷のドラケンを背負って病院まで向かう途中、ドラケンを刺した張本人のキヨマサと再遭遇。

一度は逃げ出しそうになるタケミチですが、グッとこらえてキヨマサに1人で立ち向かいます。

この戦いの中で、タケミチは自分のダメな人生が他人のせいではなく、自分の「弱さ」のせいだと気付くのです。

どれだけ情けない姿をさらそうとも、タケミチは諦めません。
この時にタケミチが折れずに戦い続けられたのは、ヒナタの言葉があったから。

そしてヒナタがかけてくれた言葉に呼応するかのように、自分が自分であることを受けいれる言葉を発し、キヨマサに打ち勝ちます。

自身の弱さをもまるっと受け入れた瞬間であり、胸が熱くなるタケミチの名言です。

弱さを受けいれるのは怖いですが、弱さを受けいれた先にこそ強さがあることを、タケミチは教えてくれます。

松野千冬「胸張れよタケミっち 大事なのは結果じゃねぇ!」(原作10巻・第82話)

4つ目に紹介するのは、タケミチが未来から来た事実を打ち明けた際に、東卍壱番隊副隊長の松野千冬が口にした言葉です。

東卍壱番隊隊長となったタケミチは、暴走族チーム・黒龍(ブラックドラゴン)という新たな火種を前に、全てを一人で抱え込もうとしていました。

そんなタケミチの気持ちに気づいてくれたのは千冬です。千冬は本当にいいヤツで、下を向くタケミチを励ましてくれます。

千冬になら全てを話せると思ったタケミチは、未来から来たことを含め、今まで歩んできた道のりを一気に喋ってしまうのでした。

突拍子もない内容だったにも関わらず、全てを信じた千冬はタケミチが1人で戦っていたことをすごいと賞賛。

千冬が信じてくれた理由は、タケミチが「相棒」だから。

ここまで苦労してきたタケミチの頑張りをねぎらうかのような言葉と共に、ニッと笑いかけてくれる千冬の表情は見逃せません。

タケミチと千冬は同い年でもあり、2人は名実共に無二の相棒となります。

こんな風に何でも打ち明けられ、元気をもらえる存在がいてくれるのは羨ましいですね。

三ツ谷隆「どんなに苦しくても 力は守る為に使えよ 生まれた環境を憎むな」(原作10巻・第84話)

5つ目の名言は、東卍弐番隊隊長の三ツ谷隆が副隊長の柴八戒に対して語った言葉です。

三ツ谷と八戒は兄と弟のような関係。

黒龍の総長・柴太寿を兄に持つ八戒は、姉の柚葉を守るために、子供の頃から暴力を振るってきた太寿を殺そうと考えていました。

そんな八戒の思いを見抜いたのか、人を傷つけるためではなく、守るために力を使えと話す三ツ谷。
そして、生まれた環境を憎むなと続けます。

三ツ谷は母子家庭で、幼い頃から妹2人の世話を一手に担ってきました。
ずっと妹2人を守ってきた三ツ谷だからこそ出た言葉であり、説得力が違います。

不良でありながら、頼れる兄貴分でもある三ツ谷の優しさとカッコよさに思わずグッとくる名言です!

『東京卍リベンジャーズ』の名シーン5選!

ここからは、本作の名シーンを5つに絞って紹介します!

龍宮寺堅/ドラケンがマイキーに心を語るシーン「下げる頭持ってなくてもいい 人を想う”心”は持て」(原作2巻・第12話/アニメ第5話)

最初に紹介するのは、ドラケンが人としての器の大きさを垣間見せる名シーンです。

暴走族チーム・愛美愛主(メビウス)と東卍メンバー・林田春樹(パーちん)の親友がトラブルになった結果、親友の彼女が暴行を受け入院。

非道な行いを許せないパーちんの思いを受け、マイキーは愛美愛主との抗争を決断していました。

そんな中、マイキーを連れて彼女の入院する病院を訪れたドラケンは、遭遇した彼女の父親から激しく責め立てられることに。

ここで驚くべきことに、ドラケンは頭を下げて謝罪を始めます。

続けてマイキーの頭をも下げさせるドラケンに、無関係な自分たちが謝罪する必要はないと反発するマイキー。

しかし、ドラケンの真意を知ったマイキーはドラケンに謝り、2人して頭を下げ続けます。

ドラケンは人を思いやる「心」を大切にしていたのです。

東卍のメンバーたちには大切な存在がいる。自分たちの問題は自分たちで解決すべきで、決して家族など大切な人たちを巻き込んではいけないとドラケンは話します。

本当に中学生なのでしょうか?反則級のカッコよさです!

ドラケンの優しさとカッコよさが光る名シーンであり、マイキーとの信頼関係の厚さにも心を揺さぶられます。

佐野万次郎/マイキーの絶対的な強さに痺れるシーン「東卍はオレのモンだ オレが後ろにいるかぎり 誰も負けねぇんだよ」(原作3巻・第15話/アニメ第7話)

次に紹介するのは、マイキーが東卍最強であることを印象付けるシーンです。

愛美愛主総長の長内信高が大勢を引き連れて、マイキーやドラケンたち数人しかいないところを奇襲。

東卍メンバーのパーちんは、親友の仇である長内に1対1で戦いを挑むも、圧倒的な力量差の前に敗北を喫します。

傷ついたパーちんを受け止め、

「オマエ 負けてねえよ」(原作3巻・第15話より引用)

と告げたのはマイキー!

パーちんが手も足も出なかった長内を、なんと一度の蹴りだけで倒してしまいます。

これだけでもカッコいいマイキーですが、東卍メンバーたちは「自分が後ろに控えている限り誰も負けることなどない」のだと、自信に満ち溢れた表情で愛美愛主のメンバーたちに向かって宣言するんです!

ここでマイキーに惚れない人はいないでしょう。

この人になら背中を預けられる。どれだけ強い相手にでも立ち向かう勇気をくれる。

絶対的存在であるマイキーのカリスマ性とカッコよさにガツンとやられる名シーンです!

花垣武道/タケミチの折れない覚悟が確立されたシーン「絶っ対ぇ、助けるから」(原作4巻・第33話)

3つ目に紹介するのは、未来に戻ったタケミチが絶対に折れないと覚悟を決めたシーンです。

ドラケンを死の運命から救い出し、変化した未来でヒナタとの再会を果たしたタケミチは、一時の幸せを味わいます。

まるで初々しいカップルのような2人の関係性には、思わずニヤニヤしてしまうこと請け合いです。

しかし、そこから事態は急転。

タケミチの目の前で、ヒナタの乗る車に東卍の車が激突し、炎上する衝撃の展開を迎えます。
瀕死の重傷を負ったヒナタは、車から助け出そうとするタケミチを自分から引き離して死亡。

普通なら立ち直れないほど苦しく悲しい状況ですが、タケミチは折れませんでした。

タケミチは涙を流しながら、絶対にヒナタを死の運命から救い出すと固く誓います。

タケミチの強い決意が示され、彼にとってヒナタがどれだけ大切な存在なのかがわかる名シーンです。

場地圭介が誰よりも仲間を思っていたとわかるシーン「”東卍創立メンバー(あいつら)”は オレの”宝”だ」(原作8巻・第61話)

喧嘩っ早く、何を考えているのかわからない東卍壱番隊隊長の場地圭介
そんな場地が誰よりも仲間思いで、東卍を大切にしていたことが判明するシーンを紹介します。

暴走族チーム・芭流覇羅(バルハラ)との抗争中、元東卍メンバーの羽宮一虎に刺されるも、かすり傷だと言って大勢の敵を1人でなぎ倒し続ける場地。

しかし、場地は致命傷を負っていました。

そして、自らの死を悟った場地は、なんと自分自身の腹に刃を突き立てます!

虫の息の場地はタケミチと壱番隊副隊長の千冬の前で、東卍を裏切るような行動をしていた真意や自らを刺した理由を明かしました。

全ては東卍を思っての行動だったのです。

驚くべき行動をした理由は、親友の一虎に罪悪感を抱かせないためであり、マイキーと一虎の争いを止めるためでした。

東卍創立メンバーの名前を1人ずつ口にし、東卍の仲間たちが自分にとっての宝であると語るシーンでは、場地の海のように広く深い仲間たちへの思いが胸に響きます。

涙なしでは見られない、作中でも屈指の泣けるシーンです。

佐野万次郎/マイキーが仲間を許すシーン「”これからも 一虎(オマエ)は 東卍(トーマン)の一員だ オマエを許す”」(原作8巻・第64話)

最後に紹介するのは、マイキーの兄を殺した過去を持つ一虎を、マイキーが許すシーンです。

「血のハロウィン」と呼ばれた東卍と芭流覇羅の抗争は東卍の勝利に終わるも、「場地の死」という大きな犠牲を払う事態となりました。

場地を刺した罪から逃げず少年鑑別所に入った一虎。
面会に訪れたドラケンが、マイキーから預かっていた伝言を一虎に伝えます。

そこには一虎がこれからも東卍の一員であること、そして「一虎を許す」という言葉がありました。

過去の一虎は、マイキーの誕生日プレゼントのため盗みに入ったバイク店で、マイキーの兄の命を奪ってしまいます。

本来なら自分の家族を殺した相手を許すのは簡単なことではありません。

しかし、場地の仲間たちへの思いを知ったことがマイキーを動かしたのでしょう。
多くの葛藤を経て、マイキーは一虎を許し、再び仲間として受け入れることができたのです。

償いきれない罪の重さに押しつぶされそうになっていた一虎は、マイキーからの伝言に涙します。

人を許すことの難しさと、何とも言えない感情に胸が締め付けられる切ないシーンです。

まとめ

今回の記事では『東京卍リベンジャーズ』のあらすじや魅力、そして名言・名シーンについて紹介してきました。

登場人物たちの生きざまが反映された名言や名シーンは、どれもが胸を打ち感情を揺さぶります。

もし今回の記事で本作に興味を抱いたのであれば、どの媒体からでもいいので作品世界に浸っていただけたら幸いです。

そして、あなたにとっての名言・名シーンを是非探してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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