小林さんちのメイドラゴン – あらすじ・名シーン・名言紹介!【人間×ドラゴンの日常コメディ】

小林さんちのメイドラゴン – あらすじ・名シーン・名言紹介!【人間×ドラゴンの日常コメディ】

独身OLとメイド姿のドラゴン娘たちとのドタバタな日々を描いた、人外日常コメディ『小林さんちのメイドラゴン』

人間とドラゴンという種族の違う者同士が互いの違いを認識しながら、日々楽しく笑って過ごす姿にほっこりさせられる作品です。

この記事では『小林さんちのメイドラゴン』のおすすめポイントとなる、名シーンや名言を中心に紹介していきます。

ネタバレも含みますのでご注意ください。

『小林さんちのメイドラゴン』とは?


「月刊アクション」で2013年より連載中の『小林さんちのメイドラゴン』。作者はクール教信者さん

独身OL小林さんのもとにやってきたドラゴン娘・トールと、その仲間たちの日々を描いた人外日常コメディです。

コミックスは11巻まで発売中で、累計発行部数は210万部を突破。さらに、作中に登場する各ドラゴンたちを主人公にしたスピンオフ、


『小林さんちのメイドラゴン カンナの日常』
『小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記』
『小林さんちのメイドラゴン ルコアは僕の××です。』
『小林さんちのメイドラゴン お篭りぐらしのファフニール』

が第四弾まで発売されています。

2021年7月にはアニメ第2期も放送がスタート。ぜひ今見てほしい大注目の作品です。

『小林さんちのメイドラゴン』あらすじ


SEとして日々、忙しく働く小林さん。ある日、会社へ出勤しようと玄関を開けたら、そこにはドラゴンの姿がありました。

とりあえず、ドラゴンを家に招き入れることにした小林さん。すると、そのドラゴンはメイド姿の女の子へと姿を変えました。

彼女の名はトール。昨夜、酔っ払った小林さんと山の中で出会い、意気投合。一緒に暮らそうと許可を貰ったため、ここに来たのでした。

しかし、小林さんには人を雇う余裕がありません。酔った勢いとはいえ、いい加減な約束をしてしまったことを謝りつつも、無理なものは無理なんだと断ります。きっぱりと断られてしまい落ち込むトールは、大人しく帰ることに。

罪悪感を感じながらも仕事に行こうとした小林さんでしたが、すでに時間は始業開始10分前。このままでは遅刻する!と焦った小林さんは、帰ろうとしていたトールの背中に乗せてくれるようお願いします。

嬉しそうなトールを見て2人でいるのも悪くないか…と思い直した小林さんは、トールを雇うことを決めます。こうして、小林さんとトールの同居生活が始まりました。

『小林さんちのメイドラゴン』の魅力はここ!

『小林さんちのメイドラゴン』を読んでいただくにあたって、魅力を2つ紹介します。

キャラクターの可愛さ!


1つ目の魅力は、ドラゴンたちキャラクターの可愛さ。彼女たちの本来の姿はドラゴンなのですが、人間の姿になると可愛い女の子に大変身します。

小林さん大好き!なトールを筆頭に、トールを追いかけてきた幼女ドラゴン・カンナ、色気ダダ漏れ巨乳美女・ルコア、甘いものの魅力にハマったトールのライバル・エルマなど。ゲームオタクで執事風のファフニールは男性なのですが、性格がツンデレっぽくて可愛いです。

元はドラゴンのため人間を見下すこともありますが、愛嬌があってなぜだか憎めません。

また、人間なんて…と言っていたわりには、ごく自然に人間界の生活に馴染んで楽しんでいるのもギャップ萌え

人間とドラゴン…異種族の距離間


2つ目の魅力は、人間とドラゴンの異種族の距離間

トールは小林さんが大好きですが、人間とドラゴンでは価値観が違うため、すべてを理解し合えるわけではありません。だからといって、無理に互いに歩み寄ろう分かち合おうとしてるわけでもないのです。

人間は学校や会社で毎日誰かと会って、そこで大切な仲間や思い出を見つけていくけれど、ドラゴンは敵を倒すために仲間が必要なだけ。共に時間を過ごしたいと思う相手への尊敬や愛情、友情、絆というものがドラゴンにはありませんでした。

互いの価値観の違いは知っているけれども、それはそれ。たとえ分かり合えないとしても、一緒にいることはできるはずというのが、本作の大きなテーマとなっています。

『小林さんちのメイドラゴン』名シーンベスト4

ここでは、トールたちを受け入れた小林さんの人柄がわかる名シーンを4つ紹介します。

トールが小林さんちのメイドになるまで(1巻第2話)


トールが小林さんのメイドになるまで。

山で出会い意気投合した2人。行き場がないトールに「じゃ うちくる?」と言った翌日、トールは小林さん宅を訪ねてきたのでした。しかし、無理と断られてしまい…。

小林さんと暮らせる!とうきうきしていたトールは、はっきり「無理」と言われてしまいショックを受けます。そして、静かに小林さんのもとから去ろう…というところで、会社に遅刻しそうだと気づいた小林さんから「翔べる!?」と声をかけられて、背中に乗せることに!

嬉しそうに翔ぶトール。その姿を見た小林さんは、一度は断ったもののトールとの同居生活もいいかもと思い直し、メイドとして雇うことを決めました。

小林さんから「翔べる!?」と聞かれた後、目に涙を浮かべながら笑顔で「はい!」と答えたトール。小林さんに頼られたことが心の底から嬉しかったのでしょう。一瞬にして心をグッと掴まれました。

小林さんに尽くしたいトール(6巻第49話)


大好きな小林さんのために、いろいろと尽くしていたトールが考えを改めるシーン。

仕事人間で身体がボロボロの小林さんを癒したいと日々さまざまな奉仕をしていますが、少しズレていて失敗ばかりでした。アドバイスをもらうため、小林さんと同じ会社で働いている滝谷とエルマに相談したトール。そこで滝谷から、想いが強すぎるとかえって迷惑になるのでは?と指摘されてしまいます。

今まで大好きな小林さんのためにと自分の力を使って奉仕していたトールでしたが、それは小林さんにとっては迷惑だったのかもしれない。わかっているつもりだったけど改めて言われたことで、トールは小林さんへの向き合い方を考え直します。

いつもは元気いっぱい直球のトールが、めずらしく真面目に考える姿が印象的でした。そしてその後、帰宅したトールと小林さんのやりとりにほっこりさせられます。

カンナを取り戻しに来た父(8巻第69話)


カンナを連れ戻しにきた父に、小林さんが啖呵を切るシーン。

自身のいたずらが原因で追い出されてしまったカンナ。そこへカンナの父が迎えにきました。

追い出されたまま戻ってこないカンナを心配して、迎えに来たのかと思った小林さんでしたが、そんなことで連れ戻しに来たのではないと言われてしまいます。父がカンナを迎えに来たのは、敵との戦いにカンナの力が必要なったからという理由だけだったのです。

ドラゴンとはいえ、親子の2人。カンナのことをただの道具としてしか見ていない父の発言に、小林さんは怒りをあらわにしました。

確かにドラゴンと人間では住む環境が異なります。それでも、親子の絆は変わらないはず。まったく理解できない父に対し、小林さんは

「人間の価値観 覚えて出直してこい。このクソ野郎」(8巻第69話より)

と啖呵を切りました。

普段は争いごとを好まず冷静に物事を進めていく小林さんが、感情をあらわにします。小林さんの中で、トールたちが大切な存在であることが感じられるシーンでした。

1人の時間を過ごす小林さん(10巻第88話)


ふとできた1人時間で、考えを整理する小林さん。

トールたちと暮らし始めて、いつの間にか大切なものや責任を負うことが増えてきた小林さんは、その責任の重さに気持ちが沈みかけていました。少しだけ、1人で考える時間が欲しい…。そう考えていた時にふと1人の時間ができ、トールたちとの未来を考えます。

人間とドラゴンでは生きる時間が違うし、いずれはトールたちも元いた世界に戻る可能性だってある。何とも言えない不安や寂しさを、頭の中でグルグルと小林さんは考えます。

結局、答えは見つからなかったのですが、考えを整理できたことで気持ちが落ち着いてきた小林さん。答えは出なくても考えることが大事。そして、今この瞬間をまずは大切にしていこうと再び前を向き始めます。

『小林さんちのメイドラゴン』名言ベスト3

『小林さんちのメイドラゴン』には、私たち読者の心をグッと掴む名言があります。ここでは厳選して3つ紹介しましょう。

「一緒にいよう そんだけ」(1巻第6話)


いたずらが原因で追い出されてしまい、行く場所がないカンナに小林さんが言ったセリフです。

ひとりぼっちのカンナを放っておけなかった小林さんは、一緒に暮らそうと提案。しかし、カンナは人間なんか信じない!と疑います。そんな彼女を安心させるように、

「一緒にいよう。そんだけ」(1巻第6話より)

と語りかけました。

自分の行いのせいとはいえ、追い出され知らない世界に来てひとりぼっちになってしまったカンナ。不安でいっぱいの彼女の気持ちを汲んだうえで、寄り添う小林さんの優しさに胸がじんわりと温かくなりました。

「私のメイドを持っていくな これは私んだ」(2巻第20話)


トールを連れ戻しに来た父。ここに居たいという彼女の想いを聞こうともせず、一方的に否定する父に小林さんが放った名言です。

ここが私の居場所と訴えかけるトールですが、父はそれを否定。さらには、この世界はお前を認めないし、今後認めることはないとトールの気持ちを踏み潰すように追い込みます。

そんな2人のやりとりを静かに見守っていた小林さんでしたが、あまりにも悲しそうなトールの後ろ姿を見て、ついに口を出してしまいます。

短い時間ではありながらもトールと過ごしてきた小林さんだからこそ、私だけでもトールの意志を尊重してあげたい。リスクばかりを考えるのではなくトール自身の気持ちを大事にしてほしいと、トールの父に立ち向かいます。

「姿形なんて関係ないだろう…いたい者といればいいのだ」(11巻第97話)


テレビで見たプロポーズ場面を見て、結婚やトールとの関係について考える小林さん。自分には縁のない話だと思いながらも、トールとの関係性が何なのか考えてしまうのでした。

それを会社の同僚である滝谷に相談していると、そこへエルマが加わり「一緒にいたいと思える相手との時間を大事にしてほしい」と真面目に訴えかけてきて…。

人間でもドラゴンでも、いたい者といればいいし問題はない。だから、一緒に生きていきたいと思える相手がいるのならば、その相手との将来を真剣に考えてほしい。彼女は、そう伝えたかったでしょう。

作者・クール教信者とは?


『小林さんちのメイドラゴン』の作者・クール教信者さんは、2021年7月のクールで3作品がアニメ化されるという快挙を成し遂げた漫画家です。

自身のサイトやPixivに作品を投稿していたところ、『旦那が何を言っているかわからない件』が人気を集めて、一迅社より単行本化されました。その後も数々の作品を生み出しており、これまでにアニメ化された作品は5作品!


男女のラブコメから百合もの、おねショタ系など、個性的な作品を扱っています。なかでも作者の特徴は、巨乳キャラ。自身も「巨乳趣向の強い作家」というほど、巨乳女子が登場しています。『小林さんちのメイドラゴン』のドラゴンたちも、巨乳キャラばかり。作者の趣向が盛り込まれたキャラクターにもご注目ください。

まとめ

人間とドラゴンというと何となくバトル的なものを思い浮かべますが、『小林さんちのメイドラゴン』はどちらかというとほっこりした日常系です。

種族や性別に関係なく、大事にしたいと思えるものがあって、それのためならば自分自身でさえも捧げたいと思えるほど。

人間の世界に溶け込んで過ごすトールたちの日常を通して、大切な人と過ごす貴重な時間のありがたさを教えてもらえる作品ですので、ぜひご覧ください。

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