キングダム – あらすじ・キャラ・名言&名シーンを紹介!中華統一物語

キングダム – あらすじ・キャラ・名言&名シーンを紹介!中華統一物語

2021年4月からアニメ3期が放送中の『キングダム』
原作でも気迫のある作品でしたが、声があてられるとより一層、キャラたちの迫力が増していますね。

映画の続編製作が決定したこともあり、今後もさらに人気沸騰すること間違いなしの一作ではないでしょうか。

今回はそんな『キングダム』の作品情報からあらすじ、心にグッとくる名言・名シーンを改めて紹介していきます!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
※名言はネタバレがあるので注意

『キングダム』は誰のどんな作品?


『キングダム』は中国春秋戦国時代末期を舞台に、中華統一を果たした秦で活躍した将軍の物語です。史記を元にしているため、実在の人物をモデルにしたキャラが多く登場します。

作者は原泰久(はら やすひさ)先生で、2006年9月から2021年9月現在も『週刊ヤングジャンプ』にて連載されています。第17回手塚治虫文化賞では「マンガ大賞」を受賞していて、2021年7月の時点で累計発行部数が8,300万部を突破しています。

MEMO

テレビ朝日のバラエティー番組「アメトーーク」でも“キングダム芸人“による企画が放送され、放送後は本屋から『キングダム』の漫画が消えたほどなんです!

2011年〜2014年にかけてアニメ第1シリーズ・第2シリーズが放送、2020年から第3シリーズが放送されています。

さらに、2019年には山崎賢人(やまざき けんと)さん主人公で実写映画化され、原先生も「納得の脚本です‼︎」と大絶賛する作品になっています。2020年に映画の続編製作も決定されおり、公開が楽しみですね。

『キングダム』の登場人物の紹介

信(しん)


本作の主人公で「飛信隊(ひしんたい)」隊長とても仲間思いで戦や大将軍に物怖じしない勇敢さがあり、信の秘めたる可能性は名高い大将軍たちも認めています。

幼い頃に戦争で家族をなくした下僕の身ながら、親友の漂(ひょう)と共に中華に名を轟かせる天下の大将軍になるため日々鍛錬を積んでいました。

漂の王宮入りをきっかけに秦王の嬴政(えいせい)と出会い王座奪還に協力します。この経験を生かして初陣の魏国との戦いで武功を上げ、一気に百人将(ひゃくにんしょう)へと昇進。その後も、多くの大将軍たちの熱い志を受け継ぎながら大将軍への道を一歩ずつ進んでいきます。

用語解説

伍(ご):歩兵を5人1組とした秦軍の編制単位。

百人将:20の伍を率いる隊長のような存在。

飛信隊:信が百人将になった際に拝命された隊の名。

漂(ひょう)

信の親友であり兄弟的存在でもある人物で、信と同じく戦争により身よりをなくし下僕の身となっていました。信を剣の稽古に誘い、ともに天下の大将軍を目指そうとします。

秦王の影武者として王宮へ仕えることになり王座争いの最中で重傷を負いながら信の元へ戻りますが、自分の使命と大将軍になる夢を信に託して力尽きます。物語の随所で信が漂の志を胸に戦う姿が多くみられます。

嬴政(えいせい)

13歳という若さにして秦国国王となった後の始皇帝です。複数の国からなる中華を統一することを目指しています。また、幼少期に人質としてひどい仕打ちを受けた過去があります。

漂と瓜二つの顔をしており、王座争いの際に漂を影武者として王宮に迎え入れました。王という身でありながら剣術を身につけているため、王座奪還のために自ら戦うことも厭わないです。
王座奪還のため一緒に戦った信のことを非常に信頼しています

河了貂(かりょうてん)

今は滅んでしまった山の民・梟鳴(きゅうめい)という一族の末裔です。金目当てで王座奪還に協力し、信・嬴政と一緒に過ごしていくうちに仲間意識が芽生えます。

その後、自分も同じ戦場に立つため軍師となり、持ち前の判断力と時に前線に出ることで知略をめぐらし飛信隊の指揮をとります。

羌瘣(きょうかい)

飛信隊副長。祭(さい)という儀式で1人だけ選ばれる暗殺集団・蚩尤(しゆう)の一員で、羌(きょう)族の一人です。人間離れした身体能力と戦闘力を持っています。

同じ羌族の一人で姉のように慕っていた羌象(きょうしょう)が殺されたため、復讐のために戦にも参加することで情報収集をしています。魏国との戦いでは、同じ伍のメンバーとなり凄まじい舞による剣術で敵を次々と葬りました。

『キングダム』のあらすじ

時は紀元前、物語の舞台は中国西方に位置する秦国です。>信は下僕の身でありながら、親友の漂と1,000を超える剣術の試合をしつつ「天下の大将軍」になることを日々夢に見ていました。

ある日、漂が王宮へ行くこととなりしばし一人で過ごすになった信ですが、王宮の混乱によって血を流しボロボロになって帰ってきた漂から任務を託されます。そして、王座奪還を目指す漂に瓜二つの秦王・嬴政(えいせい)と、王座奪還の道中で河了貂(かりょうてん)と出会います。

嬴政が中華統一を目指していることを知った信は、大将軍になるための第一歩として魏国での初陣に参加し、大きな武功をあげることに成功します。次第に果敢に敵陣の将軍に立ち向かっていく信の姿は、秦国の大将軍の目にも留まるようになります。

かつて中華に名を轟かせた秦国の六代将軍の一人、王騎(おうき)からも秘めたる可能性を見込まれた信は、百人将に昇進と同時に「飛信隊」の隊名をもらいます。そして、王騎将軍は信が目指す大将軍の姿にもなりました。

飛信隊はそのほとんどが平民の出からなる隊ですが、信の熱や勢いが伝染することで兵たちも成長していきます。また、隊長の信や副長の羌瘣、軍師となった河了貂たちの活躍もあり、隊は窮地の中でも武功を上げていくのでした。

こんな生き方がしたい!『キングダム』名言・名セリフ5選

「いいな 信‼︎ 託したぞ‼︎」(1巻より漂)

王座争いの影武者として王宮に仕えることとなった漂が、信に向かって力強く言った一言です。

漂が担った任務は今後の中華を揺るがすものでありました。自分が絶命する前に信に託すことで、なんとしても任務を達成したい気持ちと信への絶対的な信頼が伝わります。

この時、漂から信に任務が託されなければ信が嬴政と出会うこともなく、大将軍への本格的な一歩が始まらなかったかもしれません。漂からの任務と、共に追っていた夢も一緒に背負うことになった信の涙は1巻ながらも心に響きます。

「戦は“数”じゃねェ “人”だ」(9巻より信)

中華を名を轟かす「天下の大将軍」を目指している信の一言です。

朝廷内でも圧倒的な勢力である呂不韋(りょふい)に真っ向から立ち向かうことは、万の軍にたった10人で立ち向かうほどおよそ不可能に近い、と考えている嬴政の家臣に対して放った言葉です。

初陣の魏国との戦いで、信は王騎将軍と少しの間だけ話すことになります。この時に、戦は将軍の才能が大きく勝敗を左右するということを聞き、実際に当時秦軍を率いていた麃公将軍の戦いを見て経験することで、その本質を感じ取ったのでした。

まだ10代という若さながら、戦を動かす大将軍になるために必要な本質を感じ取った信。
数よりも人が重要という点は、今の現代でもどこか通づるものがありそうですね。

「将軍とは 百将や千人将らと同じく 役職・階級の名称にすぎません。しかし そこにたどりつける人間はほんの一握り。数多の死地を越え 数多の功を挙げた者だけが達せる場所です。結果 将軍が手にするのは千万の人間の命を束ね戦う責任と絶大な栄誉。故にその存在は重く 故にまばゆい程に光り輝く」(16巻より王騎将軍)

 

超国との戦いの終焉、王騎将軍が因縁の敵である龐煖(ほうけん)に対して言ったセリフです。

王騎が致命傷を負って戦死喪失してしまう王騎軍の面々ですが、当の本人は決して諦めおらず、力を入れた矛が龐煖の首元まで達します。その時、にわかに王騎将軍が語り始めたのでした。

信が目指している大将軍という地位ですら役職・階級の一つに過ぎませんが、その地位についた時の存在は偉大で、同じく背負った責任も大きいということですね。
このような考えからの上司が職場にいたら非常にかっこいいのではないでしょうか。

「火を絶やすでないぞォ」(30巻より麃公将軍

合従軍戦の最中、龐煖と対峙している時に麃公将軍が信に向かって叫んだ一言です。

秦国は複数の国からなる合従軍(がっしょうぐん)からの侵攻を受け、麃公将軍が率いる隊が秦軍が敵の策に陥ってしまいます。
自身は片腕を落とし脇腹へ決定的一撃を受けながらも、龐煖に矛を振り落とします。そして、隊が全滅してしまう前に信に向かって後を託し後押しをするように叫んだのです。

麃公将軍の言う“火“はその後の信の戦い方にしっかりと受け継がれており、王騎将軍同様、信が大きな影響を受けた将軍の一人でもありますね。

「人の持つ本質は–光だ」(39巻より秦王・嬴政)

王宮内で丞相である呂不韋に向かって、嬴政が自分が考える中華統一について語っている時に放った言葉です。

呂不韋は戦争はなくならないため、金で中華を治めることを考えていました。
一方で嬴政は、人の本質は光だと考えており、中華統一後は戦争がなくなり平和な日々が訪れると考えています。これは幼い頃に奴隷として扱われていた頃、赤の他人の商人が命を賭して自分を助けてくれた経験から来ています。

胸を張って人の本質は光だとい言える人物には憧れますね。

まとめ

『キングダム』のあらすじや名言をご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
主人公の信をはじめ、嬴政や偉大な秦国の将軍たちからは胸にグッと刺さる名言が多く出ていましたね。

実は、『キングダム』に登場するキャラの生き様や戦の考え方は、企業の経営スタイルや考え方の指南書としても多く取り入れられているんです。紀元前を生きた人々の生き方や考えが、現代社会にも影響を与えていると思うと感慨深いものがありますね。

一度読み始めると続きが気になってどんどん読み進めてしまう原作ですが、まだまだ物語は終わりません。信と嬴政の成長と、各将軍たちの熱き戦い、中華統一がどう行われていくのか目が離せませんね!

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