シャドーハウス – エミリコとケイトの尊い主従愛! 登場キャラクター・魅力を徹底解説!

シャドーハウス – エミリコとケイトの尊い主従愛! 登場キャラクター・魅力を徹底解説!

2021年4月より放映され好調のうちに幕を閉じたアニメ、『シャドーハウス』

原作は週刊ヤングジャンプでソウマトウが2018年40号より連載している漫画で、既刊8巻まで発売されています。

どことも知れない場所にたたずむ巨大な洋館、シャドーハウス。

そこには貴族の真似事をする顔のない一族シャドーと、彼らの顔役として仕える無数の生き人形が暮らしていました。

生き人形の一人・エミリコは、主人であるケイトの役に立とうと奮闘する中でシャドーハウスの恐るべき秘密を知っていき、仲間たちと戦いを挑みます。

今回は『シャドーハウス』のキャラクター・あらすじ他、アニメと原作の違いなどをご紹介していきます。

目次

『シャドーハウス』のアニメ情報

監督:大橋一輝 全13話 エンディング:『ないない』ReoNa

アニメには珍しく歌のないオープニングも話題になりました。エミリコ&ケイト、ショーン&ジョン、ルウ&ルイーズ、リッキー&パトリック、ラム&シャーリーのダンス早変わりが見所です。

原作者、ソウマトウの情報

2014年、週刊ヤングジャンプに連載した「黒」は牧歌的な絵柄とミステリアスでダークな作風が話題を呼びました。こちらも無垢で幼い少女が主人公で、真っ黒な姿をした謎の生物が登場する『シャドーハウス』の前身といえる作品でした。

素朴で愛くるしい少女のキャラクターデザインや、アンティークな小物や背景の作画に定評があります。ソウマトウのTwitterでは『シャドーハウス』関連のらくがきや告知イラストが投稿されています。

またpixivFANBOXでも活動しており、『シャドーハウス』『黒』などの裏話が読めることで知られています。

『シャドーハウス』のキャラクター・声優紹介

ケイト・シャドー(声優:鬼頭明里)

代表作

  • 『鬼滅の刃』竈門禰󠄀豆子
  • 『地縛少年花子くん』八尋寧々
  • 『虚構推理』岩永琴子

シャドーハウスに住むシャドー一族の一人でエミリコの主人。エミリコの対となる存在で、本作ではダブル主人公を務めました。
疑い深く頑固な一面はあるものの、従者であるエミリコを気遣い彼女の個性を尊重する聡明な少女です。
負の感情を抑圧すると頭からプスプスすすが上がる模様。
エミリコとは深く強固な信頼関係を築いており、彼女と共にシャドー家転覆を企てます。なお生き人形は主人と近い語感の名前を付けられるケースが多いですが、エミリコのみ例外でした。
原作ではシャドー家の陰謀で大事な人を亡くした過去がほのめかされています。

ジョン、パトリック、ルイーズ、シャーリーが同期です。

エミリコ(声優:篠原侑)

代表作

  • 『放課後ていぼう日誌』黒岩悠希
  • 『おちこぼれフルーツタルト』中町ぬあ
  • 『となりの吸血鬼さん』天野灯

本作の主人公。ケイトに仕える生き人形で天真爛漫、真っ直ぐで優しい性格をしています。とても無邪気で人を疑うことを知りません。
天然な言動が行き過ぎてお花畑と揶揄されることもありますが、決してへこたれない前向きな明るさが人を惹き付けます。主人であるケイトの事が大好きで、彼女の役に立とうと常に一生懸命。やる気が空回りして失敗するのが玉に瑕です。

特技は掃除と裁縫でケイトとミアに手縫いの人形をプレゼントしました。読み書きは得意ではないのでケイトに教えてもらっています。
自他ともに認める食いしん坊で好物はパン、特にケイトがくれる上等なパンは甘く柔らかく絶品らしいです。お披露目会の様子を見ると甘い物も大好きな模様。

原作ではローズマリー班に所属していましたが、のちにエミリコ班の班長に昇格。同期はショーン、ルウ、ラム、リッキーです。
なおケイトとエミリコは別声優ですが、他の主従コンビはどちらも同じ声優が担当しています。

ショーン(声優:酒井広大)

代表作

  • 『A3!』佐久間咲也
  • 『ノブナガ先生の幼な妻』織田信永
  • 『百錬の覇王と聖約の戦乙女』周防勇斗

ジョンの生き人形。冷静に見えて意外と血気さかんで負けず嫌いな少年です。リッキーは天敵でしょっちゅう喧嘩をしています。
何かとエミリコを助け導いてくれる良き友人。眼鏡がなければ物がよく見えない程の近眼ですが、主人のジョンを立てて普段は使用していません。

ジョンとの仲は良好で同年代の友人のような信頼関係を築いています。

ジョン・シャドー(声優:酒井広大)

ショーンの主人。明朗活発、大胆不敵な性格の自信家。裏表がなく誰にでも鷹揚に接します。以前廊下ですれ違ったケイトに一目惚れして求婚を繰り返していますが、残念ながら相手にされていません。
すす入りコーヒーで洗脳されたショーンを殴り合いで正気に戻しました。

必殺技は火花のようなすすを圧縮し打ち出すジョンパンチ。

リッキー(声優:川島零士)

代表作

  • 『不滅のあなたへ』フシ

パトリックの生き人形。プライドが高く同期を見下しがちでショーンとは犬猿の仲。
シャドー家やパトリックへの忠誠心が篤く、常に主人の行動に注意を払っています。お披露目で同行したルウに仄かな恋心を抱いています。

パトリック・シャドー(声優:川島零士)

リッキーの主人。プライドが高く貴族的な振る舞いにこだわりますが、本人の未熟さ故上滑りしています。繊細で傷付きやすく、たびたびリッキーに心配をかけています。
お披露目の際にエミリコに励まされて以来仄かな恋心を抱きますが、影と生き人形の身分差を気にして素直になれません。同期の中で唯一すす能力に覚醒してないのがコンプレックスです。

ルウ(声優:佐倉綾音)

代表作

  • 『五等分の花嫁』中野四葉
  • 『かくしごと』筧亜美
  • 『カノジョも彼女』佐木咲

ルイーズの生き人形。非常に愛くるしい顔立ちをしており、ルイーズからは着せ替え人形のように溺愛されています。無口無表情で大人しい性格ですが優れた観察眼を持ち、ルイーズの気持ちの変化に敏感です。
お披露目での交流を経て、同期には笑顔を見せることも増えてきました。

ルイーズ・シャドー(声優:佐倉綾音)

ルウの主人。饒舌な楽天家でルウをお人形さんのように可愛がっています。

自分自身とルウの顔を心の底から愛するナルシストですが、その関心はルウの顔に集中しており、彼女の体が傷付いても当初は気付かないでいました。

のちにジョンに注意されこの傾向は改善されます。

生き人形の精神に干渉するレアなすす能力の持ち主で、無自覚にルイーズの忠誠心を操っていました。

あわせて読みたい!

ラム(声優:下地紫野)

代表作

  • 『ヴァニタスの手記』ルカ
  • 『アイカツオンパレード!』大空あかり
  • 『ブギーポップは笑わない』新刻敬

シャーリーの生き人形。極度の人見知り兼恥ずかしがり屋で、同期のエミリコとも最初は会話できませんでした。主人のシャーリーに対しても同様で、他のシャドーや生き人形のようにおやすみ前のキスをするなど、最低限のスキンシップすらとれていませんでした。
それ故同じ班のメンバーから無能呼ばわりされいじめられるなど不遇な扱いを受けています。
友人がいない寂しさを紛らわせる為か、自身の人さし指にリボンを結び、ラミーと名付けてお喋りする癖があります。実は暗算が得意で、一度見た物は忘れない特殊能力を持っていました。

お披露目ではエミリコと同行し、主人を助ける為頑張りますが、間に合わずシャーリーが消滅し自動的に失格。顔の見えない人形に落とされてしまいました。

シャーリー・シャドー(声優:下地紫野)

ラムの主人。言葉を全く発さず感情の起伏が読み取れない少女です。ラムとの交流もありませんでしたが、お披露目で彼女とダンスを踊り、僅かに意志が芽生えます。
しかし惜しくもラムが間に合わず消滅、すすに帰ったかと思いきやモーフとして生存しています。
ラムとシャーリーの存在は今後の物語の根幹に深く関わってきます。

ミア(声優:大西沙織)

代表作

  • 『ウマ娘 プリティーダービー』メジロマックイーン
  • 『ブギーポップは笑わない』霧間凪
  • 『ガヴリールドロップアウト』月乃瀬=ヴィネット=エイプリル

サラの生き人形。ケイトの上階(サラの部屋)で仕事をしています。
姉御肌で面倒見のいい性格ですが、主人のサラは他の生き人形と彼女が仲良くするのを快く思わず、たびたび折檻を加えていました。

上位シャドーを目指すサラからプレッシャーをかけられており、常に優秀であろうと努力してきましたが、エミリコが自分を飛び越えて班長になった為冷たく当たるようになりました。

サラ・シャドー(声優:大西沙織)

ミアの主人。上昇志向と選良意識が強い少女で、エミリコを失敗作やできそこないと呼んで憚りません。その一方ですす能力に開花してないコンプレックスを持ち、内面に歪みを抱えています。

ミアをサディスティックに虐待して憂さを晴らすなど、苛烈な一面を持ち合わせていました。

バービー(声優:釘宮理恵)

代表作

  • 『ハヤテのごとく!』三千院ナギ
  • 『灼眼のシャナ』シャナ
  • 『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリック

バーバラの生き人形。エミリコたち生き人形のリーダーでもあります。常にハンドベルを携帯し、生き人形たちを監視しています。
口が悪く態度も尊大で暴力的。しかしリーダーとしては確かな資質を持ち合わせており、亡霊騒ぎでも的確な行動をとりました。

エドワード(声優:羽多野渉)

代表作

  • 『黒子のバスケ』実瀬玲央
  • 『アイドリッシュセブン』八乙女楽
  • 『あんさんぶるスターズ!』乙狩アドニス

エミリコたちが受けたお披露目の試験官。完璧主義で傲慢な性格の成人男性です。ケイトがすす能力の覚醒を伏せていた事を問題視し、シャドー家の反乱分子になるのではと危惧しています。アニメではラスボス的なポジションでした。

『シャドーハウス』アニメと原作の違いとは?(ネタバレあり)

『シャドーハウス』アニメと原作では大きな違いがあります。序盤~中盤にかけてはほぼ原作通りですが、終盤はエミリアの誘拐を皮切りに大きな変化が起きました。
ここでは『シャドーハウス』アニメと原作の相違点を挙げていきます。

エミリコの名前の由来

原作ではエミリコの名前の由来は詳細に明かされていません。わかっているのは「ケイトがエミリコの個性を尊重して直々に名付けた」ということのみです。
対してアニメ3話では、エミリコがケイトに仕えて3日目にケイトが読んでいた本の主人公、「エミリー」からとったと言及されています。
エミリーがエミリコになったのは、そちらのほうがよりへんてこでエミリコに合ってるから、らしいです。

窓掃除中にミアとニアミスするシーンがカット

原作におけるエミリコとミアの出会いは、エミリコが窓掃除中に上階のミアと目が合った、という形で描かれています。
一方アニメではミアとニアミスはカット。
原作ではミアと出会った直後に渡り廊下を歩くバービーを発見→手を振って睨まれる、という展開ですが、少々変更が加えられています。

ローブ様は未登場

原作では重要キャラと匂わせる登場の仕方をしたローブ様。亡霊騒ぎの時にエミリコ・ショーン・ラムたちと邂逅し、導いてくれた謎の青年です。
ところがアニメではローブ様の出番はカット、いなかったことにされています。
ローブ様は現在進行中の原作にて深く絡んでくるキャラクターなので、全13話できっちりラストまで描ききるとなると蛇足になったのかもしれません。

お披露目にて、ケイトのモノローグがカット

お披露目にて、原作ではケイトがエミリコに心の中で語りかけるシーンがあります。これはアニメでは完全にカットされています。
原作のケイトは生き人形にとって名前が重要ではない事実に言及し、お披露目が終わったらその秘密をエミリコに話す、と心の中で誓っていました。
11話からはアニメオリジナル展開に舵を切るので、その兼ね合いで削除されたのでしょうか。

エミリコの誘拐

11話からは原作の既定路線を外れ、完全にアニメオリジナル展開となりました。これは原作者のソウマトウも了承しており、「本来想定していた原作の展開だった」と話しています。

即ち『シャドーハウス』のIFルートがアニメ版で描かれたわけです。

アニメにて、ケイトに大量の水を飲まされたエミリコは顔の見えない人形に連れ去られてしまいます。原作ではエミリコの誘拐は起きません。

ケイトの手紙作戦はカット

原作では「生き人形の正体は人間である」とケイトが手紙にしたためてジョンに渡します。
アニメはこの逆で、「婚約のことを真剣に考えてくれるなら部屋にこい」とジョンに手紙で呼び出された先で、ケイトが直接真実を伝えていました。

エドワードとエミリコの対決

アニメにて、顔の見えない人形を使ってエミリコをさらったのはエドワードでした。エドワードはケイトが何を企んでいるか吐かせようとエミリコを尋問しますが、エミリコは全く落ちません。
挙句におしゃべりを持ちかけてきて、すっかり調子を狂わされてしまいました。

顔の見えない人形に化けてエミリコを救出する

ケイト・ジョン・ショーン・パトリック・ルイーズは顔の見えない人形に化けて、エミリコが囚われている棟へ潜入します。これは頭脳明晰なショーンの発案でした。
この最中にルイーズはルウに、パトリックはリッキーにそれぞれの本音を伝え、すす入りコーヒーの洗脳を解きました。

エドワードのラスボス化

原作ではおじいさまがラスボス、アニメではエドワードがラスボスです。これが一番大きな違いかもしれません。
最終13話にて、エドワードはケイトに直接揺さぶりをかけ彼女の口を割らせようとします。エドワードの同期のアイリーン達も彼に協力しました。

絶体絶命のその時、ケイトを助けにおじいさまとともにある棟へ侵入したジョンが拘束されます。
しかしジョンは諦めず、「エミリコを連れて飛べ!」とケイトに命令。ケイトはジョンを信じ、すす能力を使ってエミリコとともに脱出。
飛距離が足りず墜落するかに思われましたが、ジョンパンチがケイトの背中を押してくれ、無事逃亡に成功しました。エドワードたちはケイトたちを追って子どもたちの棟に来ますが、これはシャドーハウスのルール違反であり、おじいさま配下のシャドーに厳重処分を下されました。

意味深なラストシーン

13話のラストシーン、ケイトとエミリコは逃亡中に助けてくれた白いリボンのモーフの正体を話し合い、「あれはシャーリーではないか」と推測に至ります。

シャーリーはラムと対になる指に白いリボンを巻いていたので、この推理は説得力がありますね。

エミリコの同期たちは歌を唄いながら主人に尽くし、騒動が一段落した後の平和な日常が描かれました。
しかしコーヒーカップが割れた瞬間エミリコとケイトは真顔になり、互いに見詰め合って「シャドー家の為に」と呟きます。

なんだか不穏なラストシーンですね……割れたコーヒーカップはシャドー家の未来を暗示しているのでしょうか?

エミリコ同期組は既に正気に戻っていますし、あれだけの大騒ぎをやらかした後なので、シャドー家の洗脳がまだ続いている可能性は低そうですが……「シャドー家の為に」の合言葉は、それすら全て見越したおじいさまの陰謀では、と疑わせます。

邪推しなければ「シャドー家(に囚われている全ての生き人形と、生き人形を愛する主人)の為に」、でしょうね。

『シャドーハウス』の魅力とは?

徐々に全貌が見えてくる、ミステリアスな世界観

『シャドーハウス』の第一の魅力は、『魔女の家』『Ib』『クロエのレクイエム』など、名作フリーゲームを思わせるダークでミステリアスな世界観です。

生き人形とは何か、シャドーとは何か、シャドーハウスとは一体何なのか……最初はまるでわからず語られず、読者を困惑させた設定の全貌が、物語の進行に伴って見えてくるのは大変ハラハラドキドキしました。
洋館を舞台にした探索ゲームが好きな人は親和性が高いと思います。

タイプ別の主従コンビを応援したくなる

『シャドーハウス』には様々なタイプ別主従が登場します。本作自体がエミリコとケイトのダブル主人公制をとっており、シャドーと生き人形は一対の勘定です。

ですがその形は千差万別。

エミリコとケイトのように互いを深く理解しあった主従もいれば、ラムとシャーリーのようにスキンシップ不足ですれ違っている組もあります。

かと思えばジョンとショーンのように対等で健全な友情を築くコンビ、自分の分身のルゥを着せ替え人形のように溺愛するルイーズ、リッキーとパトリックのように主従の一線を引いた間柄など、シャドーと生き人形のコンビの数だけユニークな関係性が楽しめるのが見所です。

あなたもお気に入りのペアを探してみてはいかがでしょうか?

キャラクターが愛くるしい

『シャドーハウス』の魅力の大部分を占めているのは、エミリコやケイトに代表されるキャラクターの愛くるしさです。

食いしん坊で一挙手一投足が微笑ましいエミリコは言うに及ばず、顔が一切描かれないケイトたちシャドーも、仕草がとても丁寧に描かれているので自然に感情移入ができます。

さらには男気あふれるジョンや参謀ショーン、無口無表情なルゥとおしゃまなルイーズ、主人に一途に尽くすリッキーとツンデレパトリックなど、どのキャラクターにもどんどん愛着が湧いていくのが素晴らしいですね。

パンちゃんやモーフなど、人型以外のマスコットキャラクターの可愛さにも注目してください。

小物や背景に感じられる、アンティークな時代考証のこだわり

最後に挙げるのは単行本のおまけに挿入される、アンティークな時代考証のこだわりです。
『シャドーハウス』の時代背景は言及されていませんが、英国庭園が存在する点や鉄道が敷かれている点を踏まえ、産業革命後19世紀イギリス、およびヨーロッパがモデルの可能性が高いです。

エミリコたちの衣装もヴィクトリア朝時代をモチーフにしており、単行本に掲載された細かい図解はファン必見!
お披露目エピソードの際は英国庭園の様式解説も挿入されるなど、隅々まで作者のこだわりが感じられるのが素晴らしいですね。

エミリコたちが庭園に出る鍵となったガレット・デ・ロワのエピソードも西洋では有名。19世紀イギリス周辺の文化や習俗が好きな読者は、ぜひ小物にも注目してください。

『シャドーハウス』の名場面・名セリフ

ラムがシャーリーのもとに駆け付けるも、願い虚しくシャーリーが消滅するシーン

アニメ10話、ラムがシャーリーの手をとった瞬間に時間切れでシャーリーが消滅。想いが通じ合った瞬間に別れが待っていた、二人の心情を想像すると切ないです。

すす入りコーヒーの洗脳からショーンを目覚めさせる為、ジョンが殴り合いを吹っかけるシーン

アニメ11話、ジョンがショーンの洗脳を解くため殴り合いをします。どこまでいっても脳筋全開のジョンの行動が痛快でした。

ケイトとエミリコが手を取り合って飛ぶ、最終話クライマックス

アニメ最終話、ケイトがさしだす手をエミリコが掴むシーン。数限りない試練を乗り越えて強まった二人の絆が感じられます。

『シャドーハウス』好きにおすすめの漫画

『眠れる森のカロン』(茂木清香)

不思議な森の奥にたたずむ洋館に迷い込んだ少年が、そこに住む少女・カロンと出会い、おぞましい記憶を取り戻していくホラー漫画。
愛らしい少年少女をメインキャラクターに据え、洋館の秘密に迫っていくストーリーテリングは『シャドーハウス』とも通底しています。

『アンダーザローズ』(船戸明里)

19世ヴィクトリア朝を舞台に貴族の次男と家庭教師の禁断の恋を描いたゴシックロマン。『シャドーハウス』の背景や洋館の存在感が好きなら一読の価値あり、本場の英国庭園に圧倒されてください

おわりに

以上、ソウマトウ原作『シャドーハウス』の魅力をお伝えしました。アニメと原作の展開が別物で、びっくりした方も多いのではないのでしょうか?

最新話では過去編から現在に立ち戻り、本作のキーパーソン・クリストファーの来歴やケイトの過去など、シャドーハウスの秘密がどんどん炙り出されていきます。
二期が実現するかどうかは未定ですが、『シャドーハウス』にはまだまだ魅力的なキャラクターがたくさんいるので、続編をやるならぜひ出してほしいですね!
興味がでた方はぜひアニメや漫画をご覧ください。

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