デビュー以来1つの枠にとどまらない活躍で、男女問わず絶大な人気を誇る女性声優・内田真礼(うちだまあや)。
声優やアーティストなど多彩な面で輝きを放つのはもちろん、自然体で飾らない姿は多くのファンの心をつかんで離しません。
本記事では内田真礼が持つ魅力に迫ります。
目次
内田真礼とは?
- 誕生日:12月27日
- 出身地:東京都
- 所属事務所:アイムエンタープライズ
- 受賞歴:第八回声優アワード 新人女優賞
内田真礼は数々のアニメ作品への出演を中心に、音楽活動、テレビ出演など幅広く活躍する女性声優。
キュートなルックスと明るく朗らかな笑顔が印象的で、写真集の発売はもちろん、過去には声優で初めて「週刊ヤングジャンプ」の表紙を飾ったことも話題となりました。
異分野への挑戦には、アフレコやラジオなど声優活動で培った様々な経験が役立っていると話す内田。
1つ1つの仕事に真摯に向き合い、努力を続ける姿は眩しいほどで、自然と応援したくなる魅力に溢れています。
内田は各種SNSで様々な発信を行っており、ファンにとって距離が近い点も特徴です。
フォロワー数が90万人を超える自身のTwitterでは、毎朝形を変えて「おはよう」と挨拶するのが日課。同投稿には毎回多くのファンから「いいね」や温かいコメントが集まります。
おはよー!☕️💓
— 内田真礼 (@maaya_taso) April 22, 2022
野球好きの一面
内田は語り出したら止まらないほどの野球好きで、福岡ソフトバンクホークスの大ファン。彼女の野球への想いは野球に関する仕事の機会にも繋がっています。
2018年には、福岡 ヤフオク!ドーム(現:福岡PayPayドーム)で「福岡ソフトバンクホークス対オリックス・バファローズ」の試合開始前に行われた、セレモニアルピッチに登場。
元プロ野球選手で憧れの新垣渚(あらかきなぎさ)を捕手に迎え、内田は投球に臨みました。
つづきまして!
今回、セレモニアルピッチの投球練習をしていただいた、東浜投手と新垣さん!
お二人のおかげで、まっすぐに投げられました!また機会があったら…!きっと!✨
そして福田選手とも!
今回、対談させて頂きましたよ〜!!
ホークスのみなさん、元気で明るくて、素晴らしい方達です!! pic.twitter.com/4pYBtXmDTv— 内田真礼 (@maaya_taso) September 8, 2018
実弟は人気声優・内田雄馬
内田の実弟は、TVアニメ『呪術廻戦』の伏黒恵役など幅広い役柄で光を放つ声優・内田雄馬(うちだゆうま)。
姉弟仲の良さで知られており、Twitterでは2人の微笑ましいやり取りを見ることができます。
共演した作品も多く、例えば、あだち充の漫画が原作のTVアニメ『MIX』では兄の立花走一郎役を雄馬、妹の立花音美役を真礼がそれぞれ担当し話題に。
実の姉弟にしか出せない空気感は作品に奥行きをもたらしました。
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親交のある声優・上坂すみれ
内田が仲の良い声優として挙げるのは、TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』など多数の作品で共演経験を持つ上坂(うえさか)すみれ。
性格や趣味は違うものの、絶妙な距離感で内田と親交を深める間柄です。
内田の楽曲『魔女になりたい姫と姫になりたい魔女のラプソディー feat.上坂すみれ』では上坂との共演が実現。2人が織り成す声優ならではの掛け合いは必聴です。
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内田真礼の歩み
ここからは内田が歩んだ道のりを辿ります。
声優を志した高校時代
子供の頃からゲームをこよなく愛し、多くの影響を受けてきた内田。彼女が声優の道を志したのは、進路選択の迫る高校3年生の頃でした。
好きなことを仕事にしたいと考えた内田は、いくつもの感動を受け取った「ゲーム」と、中学生時代の演劇部で楽しさを感じた「芝居」、どちらにも携われる「声優」になることを決意。
高校卒業後は声優養成所に通いながら、声優を目指して練習に明け暮れる日々を送ります。
声優としての活躍
その後、2010年発売のOVA『ぼく、オタリーマン。』への出演で、内田は念願の声優デビューを飾りました。
2012年4月にはTVアニメ『さんかれあ』のゾンビになった少女・散華礼弥役で初主演を射止めます。
そして同年10月に出演したTVアニメ『中二病でも恋がしたい!』のヒロイン・小鳥遊六花役が大きな話題に。主人公の少年を振り回す中二病の少女を、内田は可愛くコミカルに演じました。
以後もTVアニメ『ガッチャマン クラウズ』の主人公・一ノ瀬はじめ役など、数多くの作品で存在感を発揮。
第八回声優アワード(2013年度)では新人女優賞を獲得し、人気・実力ともに勢いを増していきます。
音楽活動の始動
2014年には内田にとって大きな転機となる音楽活動が始動。
声優として飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けていた彼女は、同年4月23日にシングル『創傷イノセンス』でソロアーティストデビューを果たします。
表題曲はTVアニメ『悪魔のリドル』のオープニング主題歌で、激しいサウンドを鳴らすロックナンバー。
作品に寄り添いながらも、これから音楽活動に挑んでいく内田の決意に満ちた楽曲となりました。
アーティストデビュー前には、自身の音楽活動について「カラーを付けずに色々なことができたら」と語った内田。
言葉通り、デビュー後の彼女はバラエティ豊かな作品を続々と送り出し、1人のアーティストとして飛躍していきます。
音楽活動を支える才能たち
内田をアーティストデビュー時から支えるのは、2人組音楽ユニットのClariSを発掘した音楽プロデューサー・冨田明宏(とみたあきひろ)。
楽曲制作をする前には、冨田が内田から話を聴くのが恒例となっており、そこから内田の「今の気持ち」が反映された楽曲が生まれます。
楽曲提供者の顔ぶれは多彩で、デビュー曲で作曲を務めたR・O・Nや、UNISON SQUARE GARDENの田淵智也(たぶちともや)など音楽シーンを沸かせる才能たちが、内田の新たな魅力を開花させてきました。
2ndミニアルバム『you are here』には、サニーデイ・サービスの曽我部恵一(そかべけいいち)が手掛けた楽曲『あの人に会いたい』が収録されています。
内田は曽我部が作る楽曲のファン。曽我部が提供した本作は、内田の透き通るような歌声が優しく響く、キラキラした楽曲となりました。
1つの枠にとどまらない活躍
内田は音楽活動を始める以前から、幅広い活躍で多彩な表情を見せてきました。
2012年に特撮ドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』で実写作品に初挑戦。同作への出演は、内田が活動の幅を広げるきっかけとなりました。
その後も内田はCM、朗読劇、テレビ番組のMCなど多方面に羽を広げ、見る者に新鮮な驚きを与え続けています。
あらゆる表現活動において、全力で取り組む姿が光る内田。彼女のさらなる活躍に期待が高まります。
内田真礼の魅力
ここからは内田の魅力を3つに絞って紹介します。
キャラに寄り添う高い熱量の演技
内田は声優デビュー以来、常に最前線を走り続け、主役から脇役まで幅広い役柄を演じてきました。
作品の中で生きるキャラに深く寄り添う姿勢には、内田の演技にかける強いこだわりが詰まっています。
例えば長年担当する『アイドルマスター シンデレラガールズ』の神崎蘭子役では、キャラ自身が昔と今では成長していると考え、そうした変化を演技へと昇華。
内田が演じるキャラは、そのどれもが生き生きとした姿を見せてくれます。
思い出を更新するライブ
内田は2016年開催の「UCHIDA MAAYA 1st LIVE 『Hello, 1st contact!』」(東京・中野サンプラザ)以来、「思い出更新」という言葉を掲げて音楽活動を続けてきました。
この言葉からは、これまでの思い出はもちろん、新しい思い出も全て携えて前に進もうとする内田の想いが伝わってきます。
リハーサル段階から全力でライブに向き合い、かけがえのない思い出を更新してきた内田。
2019年元日には日本武道館で「UCHIDA MAAYA New Year LIVE 2019『take you take me BUDOKAN!!』」を開催し、集まったファンと最高の時間を共有しました。
そんな内田のライブで欠かせないのは、音楽活動を強力に支える「真礼チーム」の存在です。
精鋭揃いのバックバンド「MAAYA BAND」を初め、内田と強い信頼関係で結ばれたスタッフ1人1人が全力でライブを盛り上げてきました。
内田と「真礼チーム」が一丸となって取り組むライブは、会場に訪れたファンにいつも想像を超える感動を与えてくれます。
声優バラエティ番組で見せる姿
動画配信サービスABEMAで人気の声優バラエティ番組「声優と夜あそび」。
曜日ごとにMCが変わる本番組に、内田は2019年4月放送開始の2nd Seasonから出演しており、心から番組を楽しむ親しみやすい姿を見せてきました。
内田と共に番組進行を担うのは、同じ事務所の先輩・下野紘(しものひろ)。TVアニメ『鬼滅の刃』の我妻善逸役など多数の人気キャラを演じ、近年はバラエティ番組への出演などでも引っ張りだこの声優です。
声優と夜あそび2021、ラストも楽しかった〜っ🤣🤣🤣ウィークエンドを、お楽しみに〜っ😏#下野内田と夜あそび pic.twitter.com/yJiCXcxJkP
— 下野紘 (@shimono_kousiki) March 23, 2022
番組では内田と下野が様々な企画に挑戦。2人が創り出す楽しくて穏やかな時間は、見ているだけで自然と笑みがこぼれ、癒やしを与えてくれます。
2022年4月から放送を開始した「声優と夜あそび 2022」でも、内田と下野のコンビが続投。毎週土曜日にロケ番組「ウォーカーズ」が放送中です。
内田真礼の演じたキャラ3選
ここからは内田が演じたキャラを3つ紹介します。
シャロ/『ご注文はうさぎですか?』
TVアニメ『ご注文はうさぎですか?』。本作では、高校進学のタイミングで引っ越してきた主人公の少女が、下宿先の喫茶店を舞台に優しくて温かい日常を過ごす物語が描かれます。
内田は主人公の友人の1人で、お嬢様学校に通う頑張り屋の少女・シャロ役を担当。
真面目でツッコミ役に回りがちなシャロを、内田は愛らしく表情豊かに演じました。
ノーマン/『約束のネバーランド』
TVアニメ『約束のネバーランド』。本作では孤児院での穏やかな日常から一転、過酷な運命に立ち向かう3人の少年少女の物語が描かれます。
作中で内田は、頭の回転が速く、落ち着きのある少年・ノーマン役を好演。
透明感のある美しい低音ボイスに、優しく包容力のある演技は、多くのアニメファンの心を撃ち抜きました。
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カタリナ・クラエス/『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』。
本作では乙女ゲームの世界を舞台に、悪役令嬢に転生した主人公が、破滅する運命を回避すべく奮闘する物語が描かれます。
内田が演じたのは主人公のカタリナ・クラエス役。誰にでも分け隔てなく接するフラットな性格で、男女問わず登場キャラたちの心を射抜いてしまう天性の人たらしでもあります。
アニメではカタリナの脳内で繰り広げられる、小さな5人のカタリナによる会議シーンが大きな話題に。異なる性格を持つ5人の掛け合いを、全て1人で表現した内田の演技は圧巻です。
内田真礼の楽曲3選
ここからは内田の楽曲の中から3曲を紹介します。
ギミー!レボリューション
- 作詞:こだまさおり
- 作曲:田淵智也
- 編曲:やしきん
TVアニメ『俺、ツインテールになります。』のオープニング主題歌で、聴いているだけで楽しくなるポップな楽曲。
本作では心地よいバンドサウンドを背に、次々と表情を変える内田の歌声が多幸感をもたらしてくれます。
声優としての内田の魅力が炸裂しており、歌詞には<Rescue!!>など掛け声が多く入っているのも本作の醍醐味。
ライブでは会場全体のテンションを一気に上げる定番の楽曲です。
youthful beautiful
- 作詞・作曲:RIRIKO
- 編曲:白戸佑輔、RIRIKO
TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』のエンディング主題歌で、青春と向き合った疾走感あふれるロックナンバー。
タイトルは内田が歩んできた道のりが伝わってくるもので、全力で駆け抜けてきた音楽活動と、そこで手に入れた女性らしさが表現されました。
青春の中にある一瞬のきらめきを閉じ込めた言葉はリアルで、歌詞に登場する「君」と「僕」は、聴き手の立場によって異なる捉え方が可能。
感情を振り絞るかのような内田の歌唱が、聴き手の心を強く揺さぶる楽曲です。
2021年に発売したシングル『ストロボメモリー』には、原曲を大胆にアレンジした『youthful beautiful -y0c1e Remix-』が収録。
聴こえる?
- 作詞:林英樹
- 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)
TVアニメ『社畜さんは幼⼥幽霊に癒されたい。』のエンディング主題歌で、fhánaの佐藤純一が作編曲を手がけたポップで壮大な楽曲。
内田の優しく落ち着いた歌声には、聴き手の心を包み込んでくれるような温かさがあります。
色々な葛藤を抱えながらも今を受け入れ、一歩を踏み出す勇気をもらえる楽曲です。
MVでは内田と、もう一人の自分としてクマの着ぐるみが登場。楽曲に寄り添う楽しくて可愛らしい映像は必見です。
最後に
声優デビューから10年以上にわたって、第一線を走り続けてきた内田。
2022年4月23日にアーティストデビュー8周年を迎えた音楽活動にも、さらに磨きがかかります。
日々着実に歩みを進め、進化を続ける彼女から今後も目が離せません。