人気オンライン小説が原作のTVアニメ『シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜』(以下、シャングリラ・フロンティア)。
同作ではバグが多い数々のクソゲーで培ってきたゲームスキルを武器に、神ゲーとして名高いフルダイブ型VRゲーム(仮想空間上の世界に専用の機器で意識全てを接続してプレイするゲーム)に挑む主人公の冒険譚が描かれます。
そんな作品を支えるのが、感情を揺さぶる珠玉の主題歌達です。
本記事では、『シャングリラ・フロンティア』のOP・ED主題歌・挿入歌をまとめて紹介します。
※以下には一部作品のネタバレを含みます。
目次
TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』とは?
概要
TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』とは、硬梨菜の同名オンライン小説をアニメ化した作品。
原作は2017年5月19日より小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載を開始し、2024年10月時点で累計PV数は6億回を突破しています。
原作小説の書籍化を経ないまま、2020年7月からは漫画雑誌「週刊少年マガジン」にて不二涼介が手がけるコミカライズが始動。
連載開始時から大きな注目を集め、同雑誌における読者アンケートで史上初の四冠を達成し、2023年に発表された第47回講談社漫画賞では「少年部門」を受賞しました。
コミックスの累計発行部数は、2024年10月時点で1,000万部を突破しています。
2023年10月から2024年3月にかけてTVアニメの1st Seasonが放送され、2024年10月からは待望の2nd Seasonが連続2クールで放送開始。
ゲーム化も決定しており、今後も本作の世界はますます広がりを見せようとしています。
あらすじ
物語の舞台は、専用の機器でプレイするフルダイブ型のVRゲームが主流となった、今よりも少しだけ先の未来。
バグが多く評価の低い「クソゲー」を心から愛する高校生の少年・陽務楽郎は、数多の理不尽なクソゲー攻略に熱中し、卓越したゲームスキルと折れない精神力を磨き上げてきました。
そんな楽郎が出会ったのは、多くのゲーマーから「神ゲー」として高い評価を受け、総プレイヤー数3,000万人を誇るゲーム「シャングリラ・フロンティア」。
これまでクソゲーを中心にプレイしてきた楽郎でしたが、ひょんなことからこの神ゲーに挑むことに。いつも使用するプレイヤーネーム「サンラク」を冠し、鳥頭のマスクに半裸姿のキャラクターとなった彼の冒険が幕を開けます。
TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』の見どころ
TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』の見どころは、何と言ってもゲーマー心をくすぐる要素が詰まっていることでしょう。
ワクワクさせてくれるのが、主人公が冒険するゲーム「シャングリラ・フロンティア」の作り込まれた設定です。
ファンタジー要素のある壮大な世界観、考察しがいのあるシナリオ、強敵とのひりつくようなバトルなど、挙げればきりがないほどの魅力を備えた同ゲーム。
その描写のリアルさにより、視聴者は実際にゲームの世界に入り込んだかのような感覚を味わうことができます。
そんな神ゲーをプレイするサンラクは、ゲームを全力で楽しむ姿が印象的。
どれだけ苦境に立たされても、むしろその方が燃え上がるサンラクの姿には、見ているこちらまで勇気をもらえるはずです。
TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』1st Season 第1クールOP・ED主題歌・挿入歌
OP主題歌『BROKEN GAMES』FZMZ
1st Season 第1クールのOP主題歌には、5人組覆面アバターバンド・FZMZ(ファゾムズ)による楽曲『BROKEN GAMES』が起用されています。
FZMZは音楽シーンをひた走る5つの才能が集結し、2023年10月1日に本OP主題歌でデビュー。
同楽曲はデビュー作ながら、YouTube上に公開されたリリックビデオが約1週間で再生回数20万回を突破するなど大きな話題に。
同年10月22日には、ラッパーのJACKが(sic)boy、ギタリストのGAVIがSurvive Said The ProphetのIvan、そしてドラムのKAMATAが凛として時雨のピエール中野であることが判明しました。
ボーカルのMAQUMA、ベーシストのHONNWAKA88の正体については未だ不明です。
そんな彼らが手がけた同楽曲ではイントロから凄まじい轟音を響かせ、畳みかけるようなラップパート、そして心地よい旋律を持つサビが高揚感をもたらします。
MAQUMAが太鼓判を押すのが、サビにおけるJACKの伸びやかなハイトーンボイスで、聴き手はその美しさに心を奪われることでしょう。
また、歌詞では、理不尽なゲームにも恐れず真っ向から立ち向かう主人公・サンラクの姿が表現されました。
ED主題歌『エース』CHiCO
ED主題歌で力強く作品を盛り上げるのは、CHiCOによる攻撃的な楽曲『エース』。
CHiCOはクリエイターチーム・HoneyWorksと共に、コラボユニット・CHiCO with HoneyWorksのボーカルとして、TVアニメ『アオハライド』を皮切りに数多くの人気アニメ作品の主題歌を担ってきました。
2023年4月からはCHiCO with HoneyWorksとしての活動を休止し、ソロプロジェクトを始動。2024年2月にはソロワンマンライブを成功させています。
今回の主題歌で作詞・作曲を手がけたのは、CHiCOが憧れる人気ボカロP・DECO*27。彼はTVアニメの世界に寄り添いつつ、疾走感溢れるアップテンポなナンバーを作り上げました。
激しく響くサウンドの中でも光を放つ、CHiCOの熱を帯びた歌声が聴き手の心を射抜く同楽曲。
歌詞にはCHiCO自身の決意表明を思わせる言葉が散りばめられ、それらはどんな困難にも折れずに立ち向かう主人公・サンラクの姿にも重なります。
第11話挿入歌『鉄打ち唄』ヴァイスアッシュ(CV:大塚明夫)
『鉄打ち唄』は第11話で使用された挿入歌で、兎の国の頭・ヴァイスアッシュがサンラクの武器を「真化」させるべく直々に鍛えた際に歌った楽曲です。
一流の鍛冶師でありながら長らく金づちを握ることのなかったヴァイスアッシュでしたが、「七つの最強種」の一角・墓守のウェザエモンと戦うことを打ち明けたサンラクのために、再び金づちを握ります。
規則的なリズムで武器に金づちを打ちつける音と共に響き渡るのが、ヴァイスアッシュ役を担う声優・大塚明夫の低く力強い歌声。
そこからは、ウェザエモンの過去を知るヴァイスアッシュの深い思いやりも感じられ、胸を熱くしてくれます。