WhiteberryやZONEなどが登場し、世間を賑わせた、第2次ガールズバンドブーム。
それまでの『SHOW-YA』や、プリンセスプリンセスのような、ロックバンドとはまた異なり、斬新で、ポップスに近い、若者向けのガールズバンドとして人気を博していましたよね。
そんな時代を踏襲し、ガールズバンド界に新たな風を吹かせてくれたのが、4人組ガールズバンド『SCANDAL』。
では、SCANDALがどのようなバンドなのか、本記事にて、彼女たちの経歴(歴史)・メンバープロフィール、オススメソングベスト3を絡めながらご紹介していきます。
目次
ガールズバンド『SCANDAL』とは?
バリバリのヘビーメタルなテイストを残しつつ、若者ウケの良いポップス調な印象を色濃く持ち、多くのファンから愛され続けているガールズバンド『SCANDAL』。
- HARUNA(ハルナ、ヴォーカル・ギター担当)
- MAMI(マミ、ギター・ヴォーカル担当)
- TOMOMI(トモミ、ベース・ヴォーカル担当)
- RINA(リナ、ドラム・ヴォーカル担当)
の4人で構成されるガールズバンドですが、何よりも面白いのが、コーラスならまだしも、ヴォーカル担当が4人全員であるということ!
もちろん、メインヴォーカルは、HARUNAさんが担当していますが、必要に応じて、それぞれが、ヴォーカルとしてハーモニーを奏でてくれるので、音に広がりが出て、またひと味違った音楽として、多くのファンを魅了してくれるのです。
ここからは、あくまで筆者個人の見解に過ぎませんが、この4人全員のヴォーカルによるハーモニーが、時にポップス調にもヘビーメタル調にも感じ、両者のいいとこ取りした、今の時代に適したロックバンドといえるでしょう。
音楽とは、まさに音を楽しむと書いて音楽ということを、4人それぞれの個性が合わさり奏でる音楽を通じて教えられたような気さえします。
ぜひ、そんな音を楽しんでいるSCANDALの音楽に、一度、触れてみてください。
SCANDALの経歴(歴史)
第2次ガールズバンドブームにさらなる勢いを与え、今なお、多くのファンに愛され続けているガールズバンド『SCANDAL』。
では、改めて、彼女たちが築いてきた経歴(歴史)を振り返ってみましょう。
SCANDAL結成経緯
SCANDALは、
- 清水翔太さん
- Little Glee Monster(芹奈さん、かれんさん)
などを輩出した、アーティスト養成学校『キャレスボーカル&ダンススクール』の出身者で結成されたガールズバンドです。
TOMOMIさんとRINAさんは大阪校、HARUNAさんとMAMIさんは名古屋校出身で、キャレスボーカル&ダンススクールの講師に、「楽器を始めてみないか?」と誘われ、それぞれがギターやベース、ドラムなどを始めます。
なにやら、『キャレスボーカル&ダンススクール』の間でガールズバンドプロジェクトを進めようとしていたのか、他の生徒たちにも楽器演奏を勧めようと声をかけていたとのこと・・・
ただ、あくまでアーティスト養成所でヴォーカル・ダンスをメインに教えている学校なので、バンドとなると興味を持たない生徒も多く、長続きしなかったのが実際のところでした。
そんな中、
- 後のSCANDALとなる4人のメンバーが最後まで楽器を辞めなかったこと
- TOMOMIさんとRINAさん、HARUNAさんとMAMIさんがそれぞれスクールの同級生
- HARUNAさんとTOMOMIさんが別の学校(大阪と名古屋)似通っていたが顔見知りだった
以上の要素が重なり、SCANDALとして、2006年、第2次ガールズバンドブームが吹き荒れる中、結成となりました。
バンド名『SCANDAL』の由来
SCANDALというバンド名の由来ですが、当時使用していたスタジオが含まれるビルの他の階で営業している風俗店の名をそのまま名付けてしまったのが由来とのこと・・・
ちなみに、何故、そんな場当たり的なバンド名の付け方をしたのかというと、急遽イベントに出させてもらうことになったのは良いものの、まだバンド名が決まっておらず、慌てて付けた結果、このような付け方になったのだとか・・・
ただ、女子高生ながらSCANDALというバンド名なので、イベントの来客たちには、『この娘らヤバい!』とインパクトを残すこととなり、まさに、結果オーライな顛末となった走ですよ。
インディーズデビュー
SCANDALは、2008年に、タワーレコード限定1stシングル『スペースレンジャー』で、インディーズながらデビューを果たします。
もちろん、当時は全くの無名だったので、リリース枚数は限定1000枚。
とはいえ、このお披露目により、現役女子高生ガールズバンドとして注目されるようになり、結成わずか2年にもかかわらず、アメリカの音楽フェスにも出演するようになりました。
さらに、タワーレコードの音楽フェスへの出演や、限定シングルリリースも重なり、SCANDALは、一気に注目の的となっていくわけです。
メジャーデビュー
SCANDALは、結成わずか2年で、現役女子高生ガールズバンドとして一躍有名となり、
なんと、インディーズデビューを果たした2008年と同じ年の10月22日に、エピックレコードジャパンからメジャーデビュー。
メジャー1stシングル『DOLL』をリリースするほか、メジャーデビュー3日後に、ミュージックステーションへの出演を果たし、大きな飛躍を遂げていきます。
ZONE以来の大ブレイク
2011年から2013年に再結成を果たすものの、結成わずか4年で幕を閉じたガールズバンドZONE。
ZONEは、第二次ガールズバンドブームの火付け役の1組とも言うべき大人気のガールズバンドでした。
そんなZONEの爆発的ヒット以来、約7年ぶりの大ヒットとなったガールズバンドSCANDAL。
2009年12月に放送された『日本レコード大賞』にて、新人賞を獲得するなど、新人ながら、高い支持を受け続け、若きガールズバンドたちの間で中心的存在として、多くのファンから絶賛され続けていきます。
瞬間センチメンタルの爆発的ヒット
2010年2月3日、SCANDALは、5thシングル『瞬間センチメンタル』をリリースしますが、ちょうど、人気アニメ『鋼の錬金術師』のEDに起用され爆発的ヒットをもたらします。
何よりも、タイトルと真逆の世界観を感じさせるような格好良い曲調が特徴的で、しかも鋼の錬金術師のEDに起用されたとあって、アニメファンも大注目!
大ヒットする魅力がたくさん含まれ、SCANDALは世界を震撼させるほどのガールズバンドとして大躍進を見せていくわけです。
そして、月日が流れ現在、2020年2月に新設した自身のレコードレーベルherから、始めてのアルバム(前レーベルのものも含めると9枚目)『Kiss from the darkness』をリリースし、さらなる活動範囲を広げていますね。
今後も、ますます精力的に活動を続け、日本を代表とするガールズバンドの1組として、多くのファンに魅力ある音楽を届けてくれることを期待しています。