Awesome City Club – 映画『はな恋』の“勿忘”で話題のバンドとは…?

Awesome City Club – 映画『はな恋』の“勿忘”で話題のバンドとは…?

幸福感に溢れたキラキラしたサウンドと、男女のツインヴォーカルのコントラストが心地良い3人組バンドAwesome City Club(オーサムシティクラブ)。

菅田将暉さんと有村架純さんのW主演映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」のインスパイアソング「勿忘(わすれな)」が、2月2日付のSpotify Japan 急上昇チャートで1位を獲得。

2月10日には3rdアルバム「Grower」もリリースし、今話題を集めているバンドです。

シティポップブームの中心にいて、以前から洗練された音楽性で高い評価を得ていました。

今回は、一度聴くとまた必ず聴きたくなるAwesome City Clubをご紹介します。

Awesome City Clubとは?


https://www.awesomecityclub.com/

Awesome City Clubのバンド名は、「架空の街 Awesome Cityのサウンドトラック」というコンセプトから名付けられました

下北沢のバンドシーン出身ですが、東京のシティポップを鳴らすのですはなくて自分達の街の音楽にしたほうがしっくりきたので、架空の街のサウンドトラックにしました。

メンバー全員がバンド経験者ですが、いわゆるバンドっぽいものから抜け出したかった為にプロジェクトを表すClubにしました。

一見オシャレでクールなシティポップですが、R&Bやソウル、ファンクなどのブラックミュージックを軸にグルーヴィーな音楽を展開しています

モデルもしている女性ヴォーカルPORINさんのファッションセンスと、透明感ある歌声も人気です。

自由で柔軟な発想はコンセプトやバンド名だけでなく、クラウドファンディングのCAMPFIREでシングルを制作するなど、従来のやり方にこだわらない活動でも注目を集め、イギリスの「Gurdian」、アメリカの「MTV IGGY」など海外メディアからも取り上げられています。

FUJI ROCK、ROCK IN JAPAN、 RISING SUNなどの大型フェスにも多数出演。

良い意味でプレイヤー的な我が強い人がいないことから、軽快で穏やかな、そして楽しい音楽を聴かせてくれるのがAwesome City Clubです。

メンバー

5人組のバンドをコンセプトに結成されたAwesome City Clubですが、現在は3人で活動しています。

atagi(Vo/Gt)

本名は安宅広志(アタギヒロシ)。

ヴォーカル・ギターと、楽曲のソングライティングを担当。

元キングヌラリヒョンのメンバーで、ソロとしてアコースティックギターで弾き語りもしています。

小学6年生でギターを初めて、60年代ソウルミュージックや70年代ダンスクラシックにどっぷりと浸かりました。

最近はあまりかけていませんが、トレードマークだった眼鏡はVIKTOR&ROLFがお気に入りなほどオシャレでハイセンス。

PORIN(vo/Syn)

本名は土志田美帆(トシダミホ)。

ヴォーカルとシンセサイザーを担当し、作詞もしています。

幼いころからピアノを習っており、中学生の頃に陸上部に所属しながらバンドを始めました。

アコースティックギターを持って路上ライブをしていたところ、メジャーレーベルの関係者から声がかかり本格的に音楽活動がスタート。

元fewtonのメンバーです。

ルーツは沖縄音楽グループのネーネーズと宇多田ヒカルさん、NOKKOさん、河村隆一さん、チューリップ。

モデルとして活動することもあり、ファッションにも造詣が深く、アパレルブランド「yarden」のディレクターも務めています。

渋谷の古着屋Barrack RoomとBOYに頻繁に通っていました。

モリシー(Gt/Syn)

本名は森嶋浩司(モリシマヒロシ)。

ロックバンドthattaの元メンバーです。

ソロでの活動の他に、DAOKOさんや須田景凪さんのサポートミュージシャンや、レコーディング・エンジニアとしても活動しています。

ギターとシンセサイザーなどの弦楽器や鍵盤だけでなく、民族楽器も弾けるマルチプレイヤー。

大のコーヒー好きで、いつか自分の店を持つことが夢です。

Awesome City Clubの経歴

リハーサルスタジオから始まりメジャーデビュー

Awesome City Clubは、リハーサルスタジオで働いていた主宰マツザカタクミさん(2019年脱退)が同僚のatagiさんを誘い、ドラムのユキエさん(2020年脱退)とモリシーさんが加わって、2013年に結成されました。

そのスタジオにアルバイトとして入ってきたPORINさんにマツザカタクミさんが声をかけ、サポートメンバーを経て正式加入し、5人編成で本格的にバンド活動を始めます。

MEMO

マツザカタクミさんは自由に自分達がやりたい音楽を作れるように、コンセプトを架空の街のAwesome Cityで鳴っているサウンドトラックとしました。また女性2人と男性3人の5人編成をバンドの必須条件にしました。

当初はレーベルに所属せずにフリーで活動を開始。

SoundCloudやYouTubeに曲をアップし、様々なイベントに出演したり、フランスのバンドTahiti 80の来日公演サポートアクトなどで、着実に評価とファンを獲得していきます。

そして2015年4月に、ビクターエンタテインメント内に設立されたレーベルCONNECTONE(コネクトーン)の第1弾アーティストとしてデビューが決定。

フルアルバム「Awesome City Tracks」でメジャーデビューすると、iTunesロックチャートで1位を獲得します

革新的なプロモーションを展開

Awesome City Clubが次に展開したのは、当時は一般的ではなかったクラウドファンディングのCAMPFIREを使ったプロモーション方法です。

1stシングル「アウトサイダー」の制作資金をCAMPFIREで集めることでした

ネットを介して支援してくれる人達から少額ずつ資金を調達するクラウドファンディングは、SNSとライブを繋げて着実にファンを増やしていたAwesome City Clubならではの方法といえます。

その後もCAMPFIREで、2nd「Don’t Think, Feel」と3rd「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」のシングル3作を制作。

MEMO

クラウドファンディングのリターンには、PVやライブDVDの他にも、限定Tシャツ屋形船カラオケパーティーツアーのバックステージ招待女性限定のAwesome City Club女性チームと行く女子会atagiさんとカラオケモリシーさんと一緒にブルースセッション等々、支援者には感涙ものばかりです。

またデビュー前に行った自主企画イベント「Awesome Talks -vol.1-」では、来場者全員に特典として日本初のバーチャル7インチシングルを配布

この試みは、配布されたコースターをダウンロードしたアプリを使用してスマホにかざすと、アルバム「Awesome City Tracks」収録の「It’s So Fine」をリリースに先がけて聴けるというものでした。

SNSのnoteで刊行した「Awesome City Funclub」マガジンには、貴重なライブ映像や写真、PVのメイキング、メンバーの座談会やアルバム解説などをアップ。

7インチアナログ盤としてもリリースされたシングル「ASAYAKE」は、より楽曲に没入できるように視点を360度自由に動かせるVRのPVを制作しています。

MEMO

主宰マツザカタクミさんは、『テレビやラジオにたくさん出るより、アイデアを仕掛けていくことがプロモーションの仕方として面白い。海外のアーティストのように、「今面白いからやる」というフットワークの軽さで動きたい。』とAwesome City Clubの活動について語っています。

バンド存続の危機によって架空の街からリアルを歌う

都会的なセンスの楽曲と洗練されたパフォーマンス、新しいプロモーションの数々や、親しみを持てる距離感で、シティポップシーンを牽引するバンドになったAwesome City Club。

順調にファンを増やし評価を得ているように思われていましたが、実は2017年はバンド存続の危機に直面していました。

活動にマンネリを感じるようになり、バンドの活力が失われていたのです。

PORINさんは状況を打破しようとダンスを習い始め、atagiさんはバンドを去ろうと言い出す寸前だったそうです。

MEMO

以前から楽曲制作もしていたatagiさんですが、完成したものが自分のイメージと違っていることのストレスが蓄積していました。

そんな状況の2017年1月にリリースした「Awesome City Tracks 4」では、架空の街からリアルな現実世界をテーマに歌い、初のアコースティックツアーを敢行。

切迫しているバンドを表すかのような活動が目立っていました。

トラブルに見舞われたRISING SUN ROCK FESTIVALで再結束

転機は8月のRISING SUN ROCK FESTIVAL。

この日は機材トラブルでベースの音が出ていなかったのですが、ピンチに直面したことで逆にメンバーが結束し、結果的には最高のステージに。

MEMO

このときメンバーもバンド活動に危機感を持っており、払拭するためにステージを最高のものにしようと意気込んでいました。

RISING SUNの後に、atagiさんは抱えていた悩みや自分の思いをメンバーに語り、バンド存続の危機を回避しました。

atagiがリーダーシップを取り始める

この件以降は、楽曲制作もヴォーカルのatagiさんがリーダーシップ取り始めます。

2018年3月に1st EP「TORSO」と、12月にはフルアルバム「Catch The One」をリリースし、デビューからのオシャレでクールなイメージに加えて、熱くてエモい、新たなAwesome City Clubを印象付けました。

MEMO

「TORSO」のレコーディング後に5人で飲んだ際には、atagiさんが『家族みたいになればいいんじゃないか?』と言い、メンバーは『それいい。』と答えるほどバンド内のモヤモヤが解消しました。

この件でバンドの結束が強化したと思われていましたが、結成以来主宰としてAwesome City Clubをリードしてきたマツザカタクミさんは、『自分の中で考えていたバンド像とは変わってきた。これまでは長男だったが、末っ子になった感じ。』と心境の変化を口にするようになります。

主宰マツザカタクミとユキエの脱退

そして数か月の長い話し合いの末に、マツザカタクミさんは2019年8月14日の自主企画イベント「Awesome Talks」をもってバンドから脱退を発表。

マツザカタクミさんは理由について、『Awesome City Clubの今後の活動や方向性をメンバー5人で話し合いを重ねてきたがズレが生じてしまい、このままの5人で活動を続けていくことが難しくなった』と説明しています。

MEMO

脱退はしましたが、『メンバー未満友達以上の関係で、刺激を与えあえる同志として今後も繋がっていく』とし、現在でもメンバーとの交流は続いています。

2019年には所属レーベルをavex/cutting edgeに移籍し4人で活動していましたが、ドラムのユキエさんも自身とバンドの方向性の違いを理由に、2020年8月をもって脱退。

ユキエさんは、『お互いにムカついたり呆れたりもしたけれどメンバーが好き。Awesome City Clubのこれからが益々光り輝く様にと祈りながら、私も進んでいきます』とコメントしています。

大人の歌を聴かせる新生Awesome City Clubに

atagiさん、PORINさん、モリシーさんの3人体制になったAwesome City Clubは、シングル「ceremony」を2020年10月にリリース。

2021年2月には、ゲストアーティストにRIP SLYMEのPESを迎えた3rdアルバム「Grower」もリリースしています。

その先行シングルとして1月に配信された「勿忘」が、Spotify Japan 急上昇チャートで1位を獲得。

先進的なアイデアやオシャレでクールなイメージだったAwesome City Clubが、多くの人に良質な歌と音を聴かせる成熟した大人のバンドに変貌しています

MEMO

Awesome City Clubのメンバー全員が、映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」のバンドのライブリハーサルシーンに出演。 PORINさんはウエイトレス役でも出演しました。

Awesome City Clubオススメ人気曲

Awesome City Clubの多幸感やキラキラ感に満ちたサウンドは、R&Bやファンク、ソウルなどのブラックミュージックの透明度を高めたサウンドプロダクションと、メンバーの演奏テクニックとセンスから生み出されています。

メンバーそれぞれが多種多様な音楽をバックボーンに持つことにより、シティポップの枠に留まらないオリジナリティ溢れる楽曲も特徴です。

高音ボイスでソウルフルに歌うatagiさんと、キュートで透き通るような歌声のPORINさんとのコントラストも魅力のひとつ。

勿忘

「花束みたいな恋をした」を鑑賞した後に、映画をイメージして書き下ろした「勿忘(わすれな)」。

Twitterでも『はな恋の良さが詰まっている』『観終わって、Awesome City Clubの勿忘を聴くまでが1本の映画』と好評です。

YouTubeの公式アカウントにアップされているPVが約3週間で200万再生を突破し、Awesome City Club最大のヒット曲となっています。

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アウトサイダー

クラウドファンディングのCAMPFIREで制作したメジャーデビューシングル。

ファンキーなうねるベースラインと軽快なカッティングギター、キラキラした多幸感溢れるメロディ、ツインヴォーカルのハーモニーやコーラスも心地良い、まさにAwesome City Clubらしい一曲。

「必要以上に人の目を気にしてときに傍観者になってしまうが、本当は誰もがそのままの自分を理解してほしいと思っているんじゃないか」といった、SNSを通した人との繋がりをテーマにした歌詞にも注目です。

今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる

クラウドファンディングCAMPFIREで制作した2曲目です。

昭和歌謡風のサウンドと独特なビート、ツインヴォーカルのハーモニーとコーラスワークも楽しい、懐かしさも感じるナンバー。

カラオケにもいけます。

Don’t Think, Feel

CAMPFIREでの3作目です。

ブルース・リーのセリフ『Don’t Think,Feel(考えるな感じろ)』を、恋愛に置き換えたひとひねりある歌詞が特徴的です。

この曲も「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」に引き続き、元SUPERCARのいしわたり淳治さんがサウンドプロデュースと作詞に参加。

シティポップ全開のキラキラしたPVは、アパレルブランドGAPの「1969 RECORDS」プロジェクトとして、Gapフラッグシップ銀座店で撮影されました。

ceremony

3人になったAwesome City Clubが、2020年10月にリリースした「ceremony」。

三井アウトレットパーク「WINTER SALE」の全国CMタイアップになりました。

日常にある穏やかな幸せや愛を歌った、優しさ溢れる曲です。

最新情報

配信シングル「またたき」解禁
Awesome City Clubの配信シングル「またたき」が4月20日にラジオ番組『STEP ONE』にてオンエアされました!

最後に…

男女ツインヴォーカルにフォーカスした、エモーショナルでグルーヴィーな音楽を作り始めたAwesome City Club。

国民的なバンドに向けて進み始めたこれからのAwesome City Clubに注目です!

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