【インタビュー】allicholy|初の全国流通盤「after dawn」リリース直前ロングインタビュー!

【インタビュー】allicholy|初の全国流通盤「after dawn」リリース直前ロングインタビュー!

「メランコリックな日常に寄り添う歌を。」というコンセプトで都内を中心に活動するバンドallicholy(アリコリー)。

先日「リフレイン(Rearrange)」を先行配信させたばかりの彼女たちですが、7月28日に初の全国流通盤となるアルバム「after dawn」を発売しました!

今回は、「after dawn」の発売を記念し、バンド結成秘話や、メンバーのルーツ、そして一足先にアルバムについてもお話を伺いました。

ボリュームたっぷりのロングインタビューの様子をお届けいたします!

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allicholy・インタビュー

—— 本日はありがとうございます!みなさんの自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

れい菜:ギターボーカルをやっているれい菜です。パフェを食べるのが好きです。
よろしくお願いします。



ソリマチ:鍵盤を担当してます、ソリマチです。
映画を観るのが好きで、フランス映画を始めとして、年に250本ほど観てます。今年の夏の目標は、クリームソーダをたくさん飲むことです。



クドウ:ベースのクドウシュンです。下手(しもて)のノッポです。



ななえ:ドラム担当でallicholyの1番お姉さんのななえです♡



ササキ:どうも、こんにちは!allicholyのギターのササキシュンスケです。
allicholyの中では、加入してから1番年数も短いということで、新参者としてやってます。
サウナスパ健康アドバイザーという資格を持っているくらいには、サウナが大好きです。よろしくお願いします。



クドウ:面接かよ(笑)。


—— allicholy結成の動機/経緯を教えてください。

ソリマチ:ボーカルのれい菜とは高校時代からの知り合いで、一緒に音楽をしたいねっていう話をしてました。
それで大学に入ってから、同じバンドサークルの友人たちを誘って、バンドを組みました。


—— allicholyの音楽は「〇〇!」と簡単にジャンル分けできない、様々な音楽的ルーツが感じられます。皆さん、どんなアーティストに影響を受けてきたのでしょうか?音楽を始めたきっかけなどと共に教えて頂けますか?

れい菜:YUIさんに憧れて弾き語りを始めたので、その影響は大きいと思います。
最初に練習した曲で覚えたAadd9の響きが好きで、今でもよく使います。



—— Aadd9の開放弦の感じ、良いですよね…(笑)

れい菜:その後、きのこ帝国に出会って、シューゲイザーとポップスを同時に表現するバンドがあることにびっくりして、私もそんな音楽がやってみたいと思いバンドを始めました。
歌詞を大切にしている曲が好きで、最近は古川本舗や羊文学、赤い公園をよく聞きますね。


—— 歌詞について、後ほどまた聞かせてください。皆さんはいかがですか?

ななえ:私は、小中学生の時からアイドル曲やアニソンが好きで、高校生の時にUNISON SQUARE GARDENと出会いました。
ドラムを始めたきっかけとしては、小学生の時に一度体験する機会があったり叩いてみた動画をずっと見ていたりしていて、高校生になって軽音楽部に入部し本格的に始めましたね。



ササキ:元々そんなに音楽好きじゃなくて、ミスチルくらいしか聞いてなかったんですけど、中学の親友がベースやっていて、その影響でギターを始めました。
一番大きな転機はハヌマーンとの出会いで、ポストロックにはまり、その後the cabs(現KEYTALKの首藤義勝が在籍していたバンド)とかにはまっていって、マスロック・シューゲイザーに傾倒していきましたね。



ソリマチ:影響を受けたものは、クラシックと川谷絵音さんの音楽です。
高校に入ってから軽音楽部のキーボードに誘われて、PE’Zやゲスの極み乙女。のコピーバンドを通してバンドの楽しさを知りましたね。好きなアーティストはさとうもかさんとKan Sanoさんで、最近は80年代の音楽もよく聴いてます。


クドウ:バンドにはまったきっかけはナッシングス(Nothing’s Carved In Stone)とストレイテナーで、最近聴いているのはodolです。バンド始めたきっかけは、高校に進学したときのノリです。


—— 改めて伺うと、皆さんバラバラというか…バンドとしては幅広いルーツをお持ちですね。ジャンルに囚われないサウンドのルーツが垣間見えた気がします。

—— allicholyの楽曲は、日常を美しく切り取る歌詞と、それを音で再現するバンドサウンドが素敵だと感じています。作詞や作曲はどのようにして行っているのでしょうか?

れい菜:作詞は、普段から思いついたら携帯のメモ帳に書くようにしています。
歩いている時とか、帰り道とかで、その日振り返って、良かったこと、嫌だったこと、きれいだったものなど、とにかく思ったこと感じたことを全部メモしていって、それを起点に、曲のイメージを想像して、膨らませて書いています。
あとは、ひらがなのやわらかい感じが好きなので、歌ったとき、文字にしたときにそれがなるべく損なわれないようにというのを意識しています。

作曲は、わたしが作る場合は弾き語りで、まっちー(ソリマチ)が作る場合は曲の雰囲気をある程度打ちこんだ状態で、みんなに共有します。
それを基にスタジオで合わせて各々フレーズを作って、完成させています。



ソリマチ:今回だと、「遠避行」とかはそんな感じで、スタジオで作っていったよね。



クドウ:「光る少女」と「リフレイン」のアレンジは、ある程度できた状態だったね。
あとは、コロナ禍でスタジオで合わせるのが難しかったから、結構オンラインでやりとりもしてました。



 

—— 7/28にリリース予定の「after dawn」について聞かせてください。ズバリ!どんなアルバムでしょうか?

クドウ:みんなの言うことを奪いすぎないように言うと…(笑)



れい菜:いいのに!一言でまとめてくれたら綺麗で良いじゃん!



クドウ:バンドも慣れてきて、楽曲数も最初の頃より増えて、レコーディングもライブもちょっとは場数を踏んで、大人びた感じのallicholyが出てると思います。
「大人っぽいアルバム」です。


れい菜:わたしはきらきらしたアルバムだとおもいます!今回のアルバムから五人体制になって、全体的に音が華やかになって、表現できる曲のイメージも広がったなという印象があって、曲ひとつひとつがきらきらと、活き活きとしている感じがします。



ソリマチ:今まで以上に一人一人の個性が出ているアルバムだと思います。それぞれの楽器の聞き所もあるところが魅力です。


—— 取材をさせて頂くということで、リリース前に聴かせて頂きましたが、本当にバンドアンサンブルの妙が、聴いてて楽しかったです。

れい菜:わたしはきらきらしたアルバムというのがもうずっとあって…今までは自分が作ってきた歌詞とかもそうだけど、暗いとか、今なんでこんな嫌なんだろうということばっかり書いていた気がするんですけど、今回のアルバムは、音的にも五人になって全体的に華やかになってきらきらしているし、自分も前向きな歌詞が多くなったので、気持ち的にもきらきらしてるんじゃないかなと思います。



ななえ:今回はまっちーが作曲した曲が多くて、前回のアルバムと比べて雰囲気ががらっと変わってますね。
きらきらふわふわ光に包まれているような感じになっているので、そういった違いも楽しめるアルバムになっていると思います。



ササキ:一言でいうと、”産みの苦しみ”みたいなものを味わったアルバムでしたね。
過去曲のリメイクもあったりで、リメイクだからせっかくだから何か変えたほうがいいのか、それとも元の雰囲気を保ったほうがいいのか、新しく入った五人目としての苦しみというものも大きかったんですが、それ故のいろいろ自分に任せてもらえているという嬉しさ、充実感がありましたね。



れい菜:話すの上手だね(笑)。


—— 今お話頂いた通り、今作はササキさんがallicholyに加入されて初となるアルバムだと思います。5人体制になった経緯や、現体制になって変わったことがあれば教えてください。

ソリマチ:元々僕が曲ごとにキーボードとギターを弾き分けていたんですが、どの曲にも両方の楽器を入れたいと思い、リードギターを新しく呼ぶことを考えました。



クドウ:5人になって変わったことは…全曲にキーボードが加わったことによって、よりポップスに近づいたかなと思います。
ポップスの曲に近い、けど完全にポップスじゃない、そのいいバランスのところの曲になったかなって。



ソリマチ:ポップスとロックのどちらの良さもあるよね。


—— 先行シングル「リフレイン(Rearrange)」は「blue moon」にも収録されていた曲ですが、今回は冒頭からシンセが入ってきたり、これまでのバンドサウンドとは異なる演出が印象的でした。リアレンジをすることになった背景を教えていただけますか?

れい菜:たしか、リフレイン録り直したいっていう話だったんだよね。



クドウ:シンプルにやり直したいというのと、やり直しをするなら「月みたいだった」は原曲に忠実にというコンセプトあったから、「リフレイン」は対比させたいという話があった気がする…。



れい菜:「リフレイン」は意外とバンド内人気が高くて、録り直したい曲第1位として上がったので、この機会にと思いました。



ソリマチ:僕自身が展開の多い曲が好きなので、「リフレイン」も同様、単調にならないようにしました。特に、ギターだけ違う動きをするBメロや、ピアノとドラムが速い動きをする2番など、今回は各楽器が目立つアレンジを意識しましたね。
冒頭は、アコギを二本重ね録りしたので、音の広がりを感じてもらえると思います。



ササキ:ギターが加わって、いろんな音が聞こえてくるようになったと思います。昔はシンプルな…鏡みたいな平面的な綺麗さって感じだったけど、今はきめ細やかで多面的な綺麗さがあると思います。


—— 「月みたいだった」も含め、今回のRearrange ver.のポイント、特に聴いてほしい点があれば教えてください!

ササキ:平たくいうと、深い意味での幅が広がったっていうのがあると思ってて…
今までまっちーがリードギターか、ピアノかっていうとこで作るしかなかったっていうのがあるんだけど、自分が入ることによって純粋に音が増えただけじゃなくて、緩急もついたし、みんな本当に自由に作るようになった部分が大きいんじゃないかと感じます。



れい菜:それが如実に出てるとこはありますか?


—— あ、代わりにありがとうございます(笑)。

ササキ:例えば「リフレイン」だったら、ギターがほぼいないところがあったりだとか、他の曲ではキーボードが結構後ろ目で、ギターが前に出たりだとか。
「月みたいだった」でいったら、キーボードソロだったとこが、ギターも前に出たりだとか、結構自由にやらせていただいてるな、と…。



れい菜:私も「リフレイン」の最後の、ギターとピアノが一緒に弾いてるところがいい感じで、好きです。



ななえ:「月みたいだった」のドラムは何も変わっていないと思いきや、実は前回は打ち込みで今回は生音でかなり音の感じが変わっているので、ぜひ聴き比べてみて下さい!
あとれい菜の歌もより繊細で大人っぽくなっているんじゃないかなあと思います。


—— 新曲「送り雨」についても教えてください。まず、あまり聞いたことのない言葉ですが、どのような意味が込められているのでしょうか?

れい菜:別れの際に「叶えられなかったこと全部を雨にして降らせたい」という曲なので、雨という単語は入れたいと思っていました。そこに「見送る」と「おくりもの」の二つの意味を込めて、「送り雨」としました。


—— 間奏で入ってくるサブベース的な歪んだベースが最高にカッコ良かったです。その後のコーラスも特徴的でしたが、音楽的にこだわったポイントなどがあれば教えてください。

クドウ:ベースは、イントロの和音に結構拘りました。間奏のベースに関していうと、クリーンに近いギターに歪んだベースが入ってくるのってかっこいいなと思ってアレンジしました。



ソリマチ:間奏のコーラスはもともと二声だったんですが、レコーディング当日に僕の声も入れて三声にしてみました。今回のコーラスは音楽理論としても綺麗にまとめることを意識しました。



ササキ:間奏のギターソロは、あえて音を乱すようなエフェクトをエンジニアの方に構築していただいて、その不規則な音の広がりが、パラパラと降る雨を想起させますね。ビニール傘に雨が降る音みたいな!


—— 新曲「光る少女」はallicholyのこれまでの楽曲の中でも、コード進行やギターソロの面において、特にエモーショナルで印象的でした。この曲に込めた想いを聞かせていただけますか?

れい菜:実は、この曲は歌詞が先行ではなくて、曲からイメージが先に浮かんで、それに合わせて作っていった曲なんです。



ソリマチ:イントロのフレーズと、ギターソロのコード進行はもともと別に作っていて、調も違うものだったんですけど、うまい具合にマッチさせることができたところから、曲の全体のイメージが出てきました。



れい菜:そのまっちーがくれたデモをきいて、『四月は君の嘘』というアニメの、桜の降る音楽室で、ヒロインの子が主人公のピアノを聴きながら居眠りをするシーンがぱって思い浮かんだんです。
ちょうど間奏にあたるところの、光が瞬くような繊細な展開も、そのイメージとよく合うなあと思って、そこから膨らませて歌詞やメロディを考えていきました。
なので、いつもよりもドラマチックな曲になって、個人的にとてもお気に入りの一曲です。



ソリマチ:歌の良さを引き立てたかったので、いつもよりもコーラスを多めに重ねました。
サビでは三声、ラスサビでは部分的に四声にしたことで、ドラマチックになったかなと思います。
れい菜さんにたくさん歌ってもらいました(笑)



れい菜:たくさん歌いました!
自分の声にハモるの前回は苦手意識があったんですけど、今回は楽しくできたので成長したなと思います。



ササキ:allicholyは影響受けてるアーティスト的にもシューゲイザー色が強くて、ディレイとかをかけて空間系で広がりを持たせる曲が多いんですけど、この曲はあえてソリッドな音にしています。
今回のアルバムでは、今までのallicholyのイメージとは少し違うものにしようという話が上がっていたので、ギターについても、空間系から脱却してみようかなーと思いました。


—— その他、アルバム制作中のエピソードや、アルバム全体を通して(曲ごとでも)、伝えたいことがあれば教えてください。

クドウ:「送り雨」のまっちーのコーラスがあまりにも良すぎて、みんなでガッツポーズしました!(笑)



ソリマチ:えへへ。僕だけそれを知らないっていうね。



クドウ:エンジニアさんも含めて全員でガッツポーズした。あれはね〜びっくりしたね。



れい菜:いい曲になるなーって思ったよね。

私は、「光る少女」のメロディを…本当に…。 


ソリマチ:苦労しましたね。



れい菜:苦労したんですほんとに!(笑)
まっちーと一緒に試行錯誤して、最後のとても大事にしている歌詞のところでメロディを変えたり。

まっちーが前半と後半でメロディを変えるというのを提案してくれて、結果としてそれがとても良い感じになって。
大変だったけど、頑張ってよかったなって思ったし、このアルバムの中でも聴きどころだなと思うので、是非聴いて欲しいなって思います。


—— 意識して再度聴いてみたいと思います!最後にカルチャの読者にメッセージをお願い出来ますでしょうか。

れい菜:はじめまして!



ソリマチ:ここではじめまして?(笑)



ササキ:私たちの曲は、日常に寄り添うような歌詞の曲が多いと思うので、雨の日だとか、1人の夜だとか、そういった時に聴いてください!



れい菜:「after dawn」はallicholyとして初の全国流通盤なので、是非全国の皆さんに手にとって頂きたいです!



クドウ:CD発売と同時に配信も行いますので、たくさん聞いてもらえたらと思います!



ソリマチ:今後の僕たちの活動もよろしくお願いします。


「after dawn」

  • 収録曲
  • 1.月みたいだった(Rearrange)
    2.逃避行
    3.リフレイン(Rearrange)
    4.送り雨
    5.光る少女

  • 7月28日発売

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