10代から60・70代まで、まさに「老若男女」問わず知っているであろう歌姫といえば「浜崎あゆみ」の名前があがることでしょう。
1998年に歌手としてデビューすると瞬く間に話題の存在となり、数々のミリオンヒット作品を送り出した平成を代表する女性アーティストです。
また、浜崎あゆみといえばファッションアイコンとしても絶大な人気を誇った存在。
当時、大きなサングラスやヒョウ柄のアイテムなどを真似たという人も多いのでは?
今回はそんな「浜崎あゆみ」のプロフィールや現在に至るまでの経歴、人気曲などをご紹介します。
目次
浜崎あゆみのプロフィール
「浜崎あゆみ(はまさき あゆみ)」は日本を代表する女性歌手のひとり。
1978年10月2日生まれ、福岡出身のA型です。
歌手のイメージが強い彼女ですが幼少期はキッズモデルとして活躍し、その後は女優としても活動していました。
そんな彼女が歌手活動を本格的にスタートさせたのは1998年ごろ。
作詞のみならず作曲も手がけるなどほぼ全ての楽曲制作に携わっている他、ステージの演出や衣装なども彼女が中心となり制作されています。
また、数々のヒット曲をリリースし続ける中で、若者を中心にファッションリーダーとしても活躍。
ベストジーニストやネイルクイーンなど数々の賞を受賞し、ファッションアイコンとして様々なトレンドを生み出しました。
一時は拠点をアメリカ・ロサンゼルスに移すものの、現在は帰国し日本在住。
2019年に第一子、2021年に第二子を出産し、未婚ながら二児の母になったことでも話題になりました。
浜崎あゆみの経歴
歌手としてデビューする前はキッズモデルや女優、グラビアアイドルとしても活動していた彼女。
一体どのような経歴があるのか、歌手デビュー前から現在に至るまでを年代別にご紹介します。
デビュー前
浜崎あゆみが芸能活動を始めたのは、歌手デビューした1998年よりさらに前の小学生のころ。
スカウトがきっかけで、当時「浜崎くるみ」という名前でモデルとして活動をしていました。
その後、1993年にはテレビドラマ「ツインズ教師」で女優デビュー。
芸名を本名である「浜崎歩」に基づいた「浜﨑あゆみ」に改名し、様々なテレビドラマや映画への出演を果たします。
また、ほぼ同時期にグラビアアイドルとしての活動や、「AYUMI」という名前で歌手活動もスタート。
順風満帆のようでしたがいずれも鳴かず飛ばずの状態が続き、1996年には当時所属していたサンミュージックとの契約が切れてしまいます。
しかし、当時出入りしていたクラブ「ヴェルファーレ」でのとある出会いが歌手デビューのきっかけを生み出します。
その出会いというのが、エイベックスの創業者である松浦勝人。
浜崎あゆみ本人の希望と松浦勝人の誘いにより、サンミュージックを辞めたあとすぐにエイベックスへの所属が決まります。
1997年になるとボイストレーニングのためニューヨークへ渡米。
厳しいレッスンを終えた浜崎あゆみは、1998年に「poker face」で歌手デビューを果たすのでした。
デビュー前からデビュー後、大ヒットソング「M」のリリースに至るまでのストーリーは「M 愛すべき人がいて」として小説化されています。
2020年には女優・安斉かれんを主演とし連続ドラマ化されたことでも話題になりました。
デビュー後〜2010年
1stシングル「poker face」でデビューを果たすと、その後は2か月に1枚のペースでCDをリリース。
当時は浜崎あゆみを売り出すためにエイベックス内で大きなプロジェクトチームが立ち上げられていたこともあり、CMのタイアップやメディアへの出演を次々と獲得します。
すると、3rdシングル「Trust」で初のオリコンTOP10入りを達成。
その後もラジオパーソナリティーを務めるなど露出を増やし続けますが、同時にアンチファンの増加が彼女を苦しめます。
しかし、浜崎あゆみはラジオ番組内で自分を嫌う人に電話をかけるという奇抜な企画を実行。
それが功を奏し、当時公式サイトの掲示板がパンクするほどの注目を浴びました。
そしてついに、1999年にリリースした1stアルバム『A Song for xx』がオリコンランキングで1位を獲得。
その後はリリースする楽曲が続々と1位を獲得、本人が出演するCMも多数放送され、一躍人気者となります。
多数のミリオンヒットを出した同年はNHK紅白歌合戦にも初出場を果たし、知名度を一気に広げたのでした。
「A Song for xx」は本人が作詞を手がけたことでも話題に。
その後も数多くの楽曲の作詞を手がけ、時には「CREA」という名前で作曲を行う機会も増えました。
順調な活動を続けていた彼女でしたが、2000年には突発性難聴により一時活動を休止します。
しかし、多くのファンの応援に応えるようにすぐに復帰。
同年以降は全日本有線放送大賞やALL JAPANのリクエストアワード、ベストヒット歌謡祭など様々な分野でグランプリを獲得し、その地位を不動のものとしました。
その後もリリースする楽曲のほとんどがオリコンランキングで1位を獲得し、中にはダブルミリオンを達成する作品も誕生するようになります。
さらに「ayu ready?」という冠番組を持つなど目覚ましい活躍を見せました。
しかし、2004年に冠番組が終了するとCM等への出演も少なくなり、その後は歌手活動に専念。
2007年には自身初となるアジアツアーを成功させ、2008年には歌手デビュー10周年の記念アルバムをリリース。
CM等の露出が減っても彼女の人気は衰えることなく、引き続き第一線での活動を続けます。
2010年代〜現在
これまでは比較的固定のメンバーによって制作された楽曲が多かったものの、2010年ごろからは「槇原敬之」や「小室哲哉」を作曲者として迎えた楽曲をリリース。
また、浜崎あゆみ自身も他のアーティストの作品を手がけるなど活動の幅をさらに広げます。
2012年にベストアルバム「A SUMMER BEST」をリリースすると、アルバムの総売上枚数は5000万枚を突破。
女性アーティストとしては史上初となる快挙を達成しました。
その後もデビュー15周年を記念した5か月連続のシングルリリースやツアーを決行するなど精力的に活動を続けるものの、2014年には15年連続で出場していたNHK紅白歌合戦への出演が途絶えてしまいます。
これを機に浜崎あゆみはCDの制作やライブ活動に専念。
デビューから20年となる2018年には全国アリーナツアーを行い、多くのファンを喜ばせました。
また、2019年には第一子を出産し母となったことを公表。
さらに2021年には第二子を出産しますが、現在も音楽活動は継続中。
衰えることを知らぬ圧倒的なパフォーマンスを披露し、たくさんの人を魅了し続けています。
浜崎あゆみの歴代ヒット曲
浜崎あゆみがこれまでにリリースした楽曲は、シングルだけでも50枚以上。
その中でオススメをピックアップするのは難しいため、今回は売り上げが多かった5曲をご紹介します。
時代的にはやや昔のものが多いので、一部の方は懐かしみながら、若い方は「こんな楽曲もあったのか」と楽しんでくださいね。
monochrome
「monochrome」は1999年にリリースされた10枚目のシングル「A」に収録されている楽曲です。
「A」は今でいうEPのようなシングルで、新曲を4曲収録した「4曲A面シングル」としてリリースされました。
当時としては異例の構成だったためかなりの話題を呼び、売り上げは50万枚を突破。
その後も販売枚数を伸ばし続け、累計約163万枚も売り上げた音楽史に残る作品です。
そんな「A」の1曲目に収録されている「monochrome」は、ほんのりと切なさが漂う失恋ソング。
別れてしまった恋人との日々を思い、運命があるならまた出会えるはず…と思いを巡らせる様子や、「私は大丈夫」と自分に言い聞かせる様子が歌われています。
これは今聞いても共感する人が多いはず。
また、同曲は当時大人気だった「桃の天然水」というドリンクのCMソングに起用されたことでも話題になりました。
「A」には「monochrome」の他に「too late」「Trauma」「End roll」を収録。
いずれも浜崎あゆみを代表する名曲となりました。
SEASONS
「SEASONS」は2000年にリリースされた16枚目のシングルで、浜崎あゆみにとって初となるドラマ主題歌。
リリースの2か月前から頻繁にオンエアされていたこともあり、早い段階から注目を集めていた一曲です。
発売されるとすぐに売上枚数50万枚を突破し、累計販売枚数は約136万枚を記録。
同年に行われた「第42回日本レコード大賞」では優秀作品賞と作詩賞を受賞し、2000年を代表する楽曲となりました。
「天気予報の恋人」というドラマの主題歌だったためラブソングのイメージをお持ちの方も少なくありませんが、実は生き方や人生について考えさせるメッセージ性の強い曲。
楽曲前半では過去を羨むような歌詞が歌われていますが、後半では未来に期待するような歌詞が歌われています。
落ち込んでいるときに聴くと、グッと心に染み入ること間違いなし。ぜひ聴いてみてくださいね。
M
「M」は2000年にリリースされた浜崎あゆみ19枚目のシングルです。
同曲は携帯のCMソングに起用されたことで注目を浴び、リリースされるとすぐに売上枚数50万枚を突破。
累計販売数は約131万枚を記録し、「A」「SEASONS」に続く3番目のヒット作となりました。
「M」の注目ポイントは、同曲で初めて作曲を務めた「CREA」という人物。
実は浜崎あゆみ本人であったことがのちに明かされ、多くのファンを驚かせました。
また、「M」はしばらくの時を経て2019年に再び話題に。
というのも、これまでタイトルの「M」は歌詞に出てくる「MARIA」の「M」だとされていましたが、実は「松浦勝人」のイニシャルであったことが明かされたのです。
衝撃の事実を公表した小説「M 愛すべき人がいて」は累計販売数16万部を超える大ヒット。
先出のようにその後ドラマ化されるなど、ファンのみならず多くの人を沸かせました。
「M=松浦勝人」であると思いながら聴き直すと、当時とはまた少し印象が変わります。
Boys & Girls
「Boys & Girls」は1999年にリリースされた9枚目のシングル。
同曲は本人が出演するコスメのCMに起用されたこともあり、浜崎あゆみの認知度アップ&大ブレイクのきっかけになりました。
累計販売数は自身4番目となる約103万枚を記録し、「第41回日本レコード大賞」にて初めて優秀作品賞を受賞。
浜崎あゆみを代表する一曲として現在もライブ等で親しまれており、ベストアルバムにも4回ほど収録されています。
そんな同曲の内容は、今を生きる人への応援ソング。
<輝きだした/僕らを誰が止めることなどできるだろう>とサビのフレーズをご存知の方も多いかもしれませんね。
また、楽曲中で歌われている悶々とする気持ちや不安は、今聞いてもとてもリアルです。
もしかしたら当時以上に共感できるかもしれませんよ。
「Boys & Girls」がミリオンセラーとなったのは、のちに発売された「A」がミリオンセラーとなった後。
浜崎あゆみの人気がじわじわと高まっていたことがわかりますね。
Independent
「Independent」は、2002年にリリースした27枚目のシングル「H」に収録されている楽曲です。
「H」も今でいうEPのようなシングルで、3曲A面作品としてリリースされました。
同作品は3種類のCDジャケットで限定盤と通常盤が発売され、のちにミリオンヒット記念盤なるものを追加で販売。
累計販売数は100万枚を突破し、2002年の邦楽で唯一のミリオンセラー&オリコン年間シングルチャート1位となりました。
収録された3曲の中でもとりわけ人気の「Independent」は、馴染みのいいクラップから始まる元気な一曲。
悩んだり落ち込んだりしながら日々を生きる様子や、身近な存在を大切に思う気持ちが歌われています。
同曲は日本プロ野球の中継ソングとして起用されたこともあり、ライブでは野球の要素を取り入れたパフォーマンスが披露されることも多々ありました。
「H」には「Independent」の他に「July 1st」と「HANABI」を収録。
どちらもCMソングに起用され、「Independent」同様大変人気の楽曲となりました。
浜崎あゆみのまとめ
少女から母となり、今もなお多くの人を魅了し続ける「浜崎あゆみ」。
カリスマ的な存在の彼女でしたが、現在はSNSで日常を発信するなど、いい意味で少し親しみやすい一面も見えるようになりました。
現在はCDリリースよりも音楽ストリーミングサービスが主流となっていることもあり、かつてのようなミリオンセラーを出すことはなかなか難しいかもしれません。
しかし、だからこそ浜崎あゆみが成し遂げた数々のミリオンヒットは伝説となり今後も語り継がれることでしょう。
今後はどのような楽曲・パフォーマンス・ファッションで我々を魅了するのか楽しみですね。