天才ラッパーKREVAとは…? 経歴やプロフィール、おすすめ曲を紹介!

天才ラッパーKREVAとは…? 経歴やプロフィール、おすすめ曲を紹介!

かつて『B-BOY PARK』というラップの大会で3連覇を成し遂げるなど、輝かしい栄冠を手にしている天才ラッパー『KREVA』さん。

彼の紡ぐ歌詞は、ただ韻を踏むラップ独特の歌詞ではなく、1つのストーリーを感じさせるフレーズのちりばめ方が実に巧妙で、多くのファンが一つの世界観を味わうべく、彼の音楽の虜となっています。

では、改めて、ラッパーであるKREVAさんとはどんなアーティストなのでしょうか。

本記事では、KREVAさんの経歴(歴史)・プロフィール、オススメソングベスト3を交えながら、彼の魅力を存分にご紹介していきます。

ラッパー『KREVA』とは?


ロックバンド『Nulbarich』や三浦大知さんなど多数のアーティストとコラボ経験があり、ラッパーとして絶大な人気を得ているアーティストKREVAさん。

とはいえ、彼のことを知らない人も多いと思いますので、まずは、KREVAさんがどんなラッパーなのか軽くご紹介してきますね。

芸術的センスあふれるラップが魅力的


通常、ラップという音楽スタイルは、音に合わせつつも韻を踏んだ歌詞とリズムでファンを魅了するスタイルを言います。

なので、音楽というよりは和歌や短歌のようなスタイルに近い印象があり、曲よりも歌詞・フレーズ・リズムが生命線とも言うべきなのですが、KREVAさんのラップは、少しそれと異なります。

ラップによる主義主張を繰り返すというよりは、音に合わせてメッセージや世界観を描いていくといったクラブミュージック的な印象の音楽に近いです。

そのように感じるのは、KREVAさんが芸術的センスの高いアーティストであり、作曲も手がけているからこそ・・・

その天才的センスをファンが賞賛し、KREVAさんは多大な人気を博しているのです。

充実したコラボ企画を立案し、ファンを飽きさせない!


KREVAさんは、彼個人の音楽スタイルだけでなく、あらゆるジャンルのアーティストとも融合することができるアーティストです。

そのため、いろんな音や映像に染まることができ、とにかくファンを飽きさせません。

先ほどご紹介した三浦大知さんやロックバンド『Nulbarich』はもちろんのこと、

  • 石川さゆりさん
  • MIYAVIさん
  • SONOMIさん

などともコラボし、音楽が奏でる世界観をさらに広げているわけです。

特に、面白いのが、演歌歌手・石川さゆりさんとロックミュージシャンMIYAVIさんの二人とコラボした『火事と喧嘩は江戸の華~feat. KREVA, MIYAVI~』

演歌とロックとラップ・ヒップホップがコラボすると、ここまで粋で疾走感の高い音楽が完成するんだと、新たな世界観に衝撃を受けますよ。

さて話を戻しますが、KREVAさんの音楽は、ラップ・ヒップホップという一つの枠に縛られることなく、時におしゃれで格好良く、時には泥臭く、時には演歌や全く異なるテイストの音楽を取り込みキャッチーで斬新な音楽として変形していくことにあります。

ラップ・ヒップホップを主軸に、様々な音楽と融合しながらいろんな色に染まることができるからこそ、ファンが全く飽きることなく、彼を天才ラッパーとして崇め続けるのです。

正直なところ、今でも、

「主義主張が強すぎて嫌」

と、ラップやヒップホップを敬遠される方は少なくありません。

しかし、KREVAさんのラップ・ヒップホップは、できる限り主義主張を目立たせずにラップ・ヒップホップとしての音楽として成立させています。

きっと、これまで抱いていたラップやヒップホップに対するイメージががらりと変わるはずなので、特にラップに対して嫌悪感を持っている人には、KREVAさんの音楽に触れて、

「こんな新しいラップ・ヒップホップがあるんだ」

と体感してみてくださいね。

勉強家で歌詞のワードセンスが抜群!


ラップ・ヒップホップの世界って、結構、韻を踏むことに重視して、歌詞全体の世界観にそれほどの意味が無い場合も多々あります。

しかし、KREVAさんの歌詞の世界観は、全体的なストーリーがしっかりしていて、そのフレーズ一つ一つがいろんな知識を持っていないと完成しないと思えるくらいクオリティが高いワードを詰め込んでいる点が秀逸。

例えば、先ほどご紹介した『火事と喧嘩は江戸の華~feat. KREVA, MIYAVI~』の歌詞として登場する

『宵越しの金は持たぬ』

という江戸文化や

『おじゃんがなる』

の言葉のルーツなど、意味を理解した上で巧みにフレーズとして埋め込んでいます

また、歌詞としてはボツにはなっているものの、高速道路・首都高という言葉も埋め込もうとしていて、歌詞の世界観に即しているのか、首都高が出来たルーツなども調査して、入れ込んで良いかどうかを判断しています。

このように、一つ一つのワードに徹底的なこだわりを持ち、その歴史・ルーツ・意味を勉強しているからこそ、とんでもなく広がる世界観の音楽が完成しているのです。

筆者自身ラップ・ヒップホップのジャンルは精通しているわけではありませんが、間違いなく、KREVAさんは最高峰のラッパーといえるでしょうね。

KREVAの経歴(歴史)


自身の音楽に対するこだわりも高く勉強家で、いろんなスタイルに柔軟に合わせた音楽を提唱できるラッパー『KREVA』さん。

では、彼の魅力を探るべく、これまでのKREVAさんの経歴(歴史)を振り返ってみましょう。

幼なじみとヒップホップグループを結成した時代


KREVAさんは、東京都立国際高等学校を経て、慶應義塾大学環境情報学部に進学し高学歴を手に入れますが、ラッパーになる方が手っ取り早く稼げると考え、幼なじみのCUE(現・CUEZERO)とともにヒップホップグループ『BY PHAR THE DOPEST』を結成。

ラップ・ヒップホップを中心に、インディーズながらも音楽活動を続けていくわけです。

それにしても、高学歴を手にしている訳ですし、大企業に就職した方が安定した給与だってもらえるはずなのに、それを蹴ってまで『ラップの方が間違いなく儲かるし稼げる』と自信満々にラップ・ヒップホップの世界に進んでいくとは・・・

しかも、当時、メジャーデビューできたわけでもなく、インディーズでの活動を約3年も続けていたわけですから、相当自信を持っていた様子がうかがえます。

おそらく、当時から言葉を紡いでいくことに対して得意にしていたのでしょうね。

KICK THE CAN CREW結成


『BY PHAR THE DOPEST』のメンバーとして活動している一方、KREVAさんは、別のユニットやソロとして活動していた

  • LITTLEさん
  • DJ SHUHOさん
  • MCUさん

とともに、ラップ・ヒップホップユニット『KICK THE CAN CREW』を結成させます。

KICK THE CAN CREWの名の由来


ちなみに、『KICK THE CAN CREW』の名の由来は、彼らの楽曲にもある『カンケリ』が由来となっていて、

『KICK THE CAN CREW』=缶を蹴る奴ら

という意味合いを指し示しています。

まさに、それぞれのグループの垣根さえも越えた、ラップ・ヒップホップを愛する面々が集まったグループといえますね。

『マルシェ』の大ヒット、突然の解散・・・


さて、話を元に戻しましょう。

KICK THE CAN CREWは、2002年1月に5枚目のシングルとして『マルシェ』をリリース。

このマルシェが大ヒットし、2002年の紅白歌合戦に出場を果たします。

しかし、人気絶頂の中、2004年に突然の解散・・・

解散理由は、単独での活動とKICK THE CAN CREWでの活動を掛け持ちしていたため多忙になってしまったこともあり、個々の活動に専念するためとのこと・・・

実にもったいない話ですが、ラップ・ヒップホップに対するこだわりが強かったKREVAさんのことですし、中途半端な形になるのがいやだったのかもしれませんね。

ソロとしての活動


KICK THE CAN CREW解散後、KREVAさんは、ソロとしての活動を開始させていきます。

2004年9月にリリースされたソロデビューシングル『音色』を皮切りに、2年間で

  • シングル7枚
  • アルバム2枚

をリリースさせ、ソロとしての活動を活発化させる一方、

  • 吉井和哉さん
  • 久保田利伸さん
  • 草野マサムネさん

など、あらゆるアーティストとのコラボも行い、現在のソロとしての活動につながっていくわけです。

なお、2014年には、ブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS(イン・ザ・ハイツ)』日本版の歌詞も担当されていますし、2020年2月には、先ほどご紹介した、石川さゆりさんとMIYAVIさんとのコラボ楽曲もリリース。

演歌やミュージカルともコラボし、ラップ・ヒップホップだけにとどまらず音楽の世界で光り輝き続けているのです。

KREVAのプロフィール


KICK THE CAN CREWでも爆発的なブレイクを果たし、ソロとしてもいろんなアーティストとのコラボを実施させるなど、ジャンルを超えて幅広い音楽活動を展開していくKREVAさん。

では、彼は何故ここまでラップ・ヒップホップを基軸にしながらも幅広い音楽を手がけることが出来たのでしょうか?

では、ここからはその謎をひもとくべく、KREVAさんの人間性・プロフィールを簡単にご紹介していきます。

KREVAがラップ・ヒップホップに挑んだ要因


KREVAさんは、1976年6月18日生まれ、東京江戸川区出身の43歳。

高学歴を手にしながら、普通に就職してほしいという親の願いを断り、ラップ・ヒップホップの世界に突き進んでいくKREVAさんですが、それには『儲かる』という自信以外にも、彼自身ラップ・ヒップホップにはまってしまったある理由がありました。

その理由とは、

  • 学生時代にヒップホップと出会いこれなら仕事として生計を立てることができると自信を持てたこと
  • 世間で活躍しているほかのラッパーやヒップホップアーティストが、人の曲をそのまま使って自分の楽曲として表現し、まだまだ未発達で自分でも戦う土壌であると感じたこと

これらの要因が、KREVAさん自身、普通に就職するよりも儲かると自信を持てた大きな理由と、あるインタビューで答えています。

つまり、これからまだまだラップ・ヒップホップの世界は成長を遂げ、その中で自分が戦えると根拠なき自信を持つことができたからこそ、ラップ・ヒップホップに賭けようとしたわけです。

確かに根拠なき自信といえばそれまでですが、彼自身、ただ韻を踏む歌詞にとらわれ、音楽とラップが分断された世界を作るのではなく、音楽と融合させながら一つの世界観を作り上げることができていたわけで、自信を持つには十分といえる根拠です。

これだけの根拠があれば、自分がラップ・ヒップホップ界を変えてやるくらいの気概を持って挑戦するのも頷けますね。

KREVAの名の由来


KREVAさんの本名は『畠山貴志』といい、KREVA名義はあくまで芸名にすぎません。

では、『KREVA』という名前の由来とは一体何なのかというと、賢いという意味を持つクレバーが由来となっています。

高学歴が象徴するように、彼自身勉強熱心でただ韻を踏むワードを並べるだけでなく、全体的に一つの世界観を構築する歌詞を紡ぐ賢さを象徴した名前だったというわけですね。

広範囲な交流関係


昔から自信家な性格で、フリースタイルのラップバトルを荒らしまくったという経歴を持っているKREVAさん。

一見かなりやんちゃな性格と思われがちですが、実は家族思いで優しく人に対して気を使える一面も持っています。

例えば、『火事と喧嘩は江戸の華~feat. KREVA, MIYAVI~』に対しても、石川さゆりさんのアルバム楽曲ということをちゃんと理解し、その向こうにいる演歌ファンの気持ちを汚さないように、極端に外すのは止めて演歌テイストを残そうと試行錯誤されています。

普通ならラッパーとして演歌の枠を飛び越えてやりたい放題やりたいところですが、石川さゆりさんのファンの気持ちも大切にするというのは、KREVAさんの優しさなのでしょう。

この優しさや配慮があるからこそ、KREVAさんに信頼を寄せているアーティストは多数いますし、だからこそ、ジャンルを超えたコラボを見せることができているのです。

KREVAのおすすめソングベスト3


緻密で計算高く、楽曲と融合させた上で世界観が伝わる歌詞を紡ぐことのできる天才ラッパー・KREVAさん。

彼がこれまで手がけてきた楽曲は、コラボ楽曲などを含めると数え切れないほど存在しています。

では、一部コラボ楽曲も踏まえながら、KREVAさんのおすすめソングベスト3をご紹介していきますね。

音色


出典:YOUTUBE(KREVAのMV)

『音色』は、KREVAさんのソロデビューシングルで、ゆったりしたメロディとビートを刻むドラムの音に合わせた韻を踏んだ歌詞構成が特徴的な楽曲です。

もちろん、意味もなく韻を踏むということはなく、音楽への愛がたくさん詰まった世界観をしっかり描いている楽曲であり、クラブミュージックのような特徴を持っているので、ラップが苦手な人でもおしゃれで芸術的な音楽として楽しめます。

ラッパーとしての腕前は超一級品ですが、音楽の世界観を壊さず、おしゃれで芸術的センスを持つ異質な才能の持ち主なので、KREVAさんにしか紡げないラップの世界を楽しみたい方は、一度、その根幹ともいうべき楽曲『音色』を聴いてみてくださいね。

『Your Love feat KREVA』


『Your Love feat KREVA』は、三浦大知さんの楽曲としてKREVAさんがコラボした楽曲で、彼が本格的に参加するのは2番のパートからとなっています。

あくまで、名義としては三浦大知さんの楽曲であり、KREVAさんはコラボしているだけに過ぎませんが、それでもしっかりラップのみで融合していますし、1番でパフォーマンスした三浦大知さんのテイストを一切壊すことなく相乗効果としてうまく演出できています。

ラップだけで楽曲が持つ世界観を壊さずにより盛り上げることができているのは、まさにKREVAさんの芸術的センスあってことの表現といえるでしょう。

KREVAさん単独の楽曲も素晴らしいですが、ほかのアーティストとのコラボも実に秀逸なので、三浦大知さんのファンにも一度聴いてほしい楽曲としてあえてご紹介した次第です。

『火事と喧嘩は江戸の華~feat. KREVA, MIYAVI~』


『火事と喧嘩は江戸の華~feat. KREVA, MIYAVI~』は、石川さゆりさんのアルバム『粋~Iki~』のオープニング曲として収録された楽曲です。

まず、何よりも評価したいのは、演歌とラップ・ヒップホップを見事に融合させ、フレーズだけで進行するパートは一切作らず、江戸の歴史観・文化をちゃんと匂わせる音作り歌詞の世界観をしっかり構築させている点を賞賛したいですね。

これだけの世界観を築き上げた上で、リズムに合わせた韻を踏んだメロディ・歌詞構成は秀逸で、ラップ・ヒップホップに対するイメージをがらりと変えてくれているので、ぜひ、ラップだからと敬遠せずに一度聴いてみてください。

こんな斬新な音楽があるんだと新たな発見ができますよ。

最後に・・・

今回は、KREVAさんの魅力を、彼の経歴(歴史)・プロフィール、おすすめソングベスト3を交えながらご紹介していきました。

正直、いろんなアーティストとコラボされていることもあり、一言では言い表せないくらいKREVAさんの魅力はたくさんあります。

ただ、少なくともいえることは、KREVAさんのラップ・ヒップホップは、自身の名義の作品であるかどうか関係なくあらゆるジャンルの音楽にも融合しているということ・・・

なぜそれが可能なのか、その理由の片鱗を今回ご紹介させていただきました。

ぜひ、みなさんも、KREVAさんが持つ、何色にも染まることのできる心の広いラップ・ヒップホップを、彼自身の楽曲だけでなくコラボ楽曲も併せて楽しんでみてくださいね。

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