ハンブレッダーズ – 2021年ブレイク期待のバンドのメンバーや経歴とは…?

ハンブレッダーズ – 2021年ブレイク期待のバンドのメンバーや経歴とは…?

みなさんは「ロックバンド」にどんなイメージをお持ちですか?

金髪、ダメージデニム、レザージャケット……。
前向きな歌詞、熱い歌唱、激しいパフォーマンス……。

様々なイメージがあるかと思いますが、まとめると「ロックバンド=かっこいい、クール」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

しかし、時代は令和。
ロックバンドの概念もやや変わりつつあります。

その代表として紹介したいのが、ハンブレッダーズという3人組バンドです。

「ネバーエンディング思春期」をテーマに掲げ、いい意味でロックバンドらしいクールさに欠けた彼ら。

素朴で人間味溢れる彼らのこれまでの経歴や魅力をご紹介いたします。

ハンブレッダーズ



メンバー

  • ムツムロアキラ/ボーカル、ギター
  • でらし/ベース
  • 木島/ドラム

「ハンブレッダーズ」は、大阪を中心に活動する3人組のロックバンド。

インディーズシーンで注目を集めはじめたのは2015年ごろですが、結成は彼らが高校生だった2009年まで遡ります。

当時のメンバーは現メンバーであるムツムロと木島、そして現在サポートメンバーを務める吉野エクスプロージョンと2016年に脱退した前ベースの4人。

その後何度かのメンバーの加入・脱退を経て現在に至ります。

ここで一度現メンバーの関係性を整理しておきましょう。

・ムツムロ、でらし、木島→同大学出身の同級生
・ムツムロ、木島→中学、高校も同じ。ハンブレッダーズの結成メンバー。

ムツムロと木島は中学校からの同級生であると考えると、かなりの信頼関係が窺えますね。

そして現メンバーは全員同志社大学出身と高学歴。

「さえない」「イケてない」雰囲気を漂わせていますが、決してそんなことは無いようです。

ちなみに、ハンブレッダーズというバンド名の由来は「判断基準がブレてきた」という言葉なんだそう。

バンド名を決めようとしたところなかなか決まらず、判断基準がブレてきたことから「ハンブレッダーズ」になったんだとか。

バンド名にも彼ららしい飾り気のない親しみやすさが感じられますね。

ハンブレッダーズ・メンバー

ムツムロアキラ/ボーカル、ギター



ムツムロアキラはハンブレッダーズのフロントマン。
ギター&ボーカルだけでなく、全曲作詞を担当しています。

珍しい名前ですが、実は本名。
漢字では「六室慧(むつむろ あきら)」と表し、一時は漢字表記で活動していました。

Twitterやライブのトークでは自虐的なネタが多いですが、ジャニーズや女性アイドルグループへの楽曲提供も行う才能に溢れた人物です。

MEMO

ギターを始めたのは中学生のころ。音楽に興味を持ったきっかけはJ-popだったものの、その後はエレファントカシマシや銀杏BOYZから影響を受けたようです。

でらし/ベース



でらしは、可愛らしいルックスが印象的なハンブレッダーズのベース担当。
本名は小野寺一貴(おのでら かずたか)。

現メンバーの中では1人だけ関東出身であり、年齢も一つ下。
ハンブレッダーズの結成メンバーではありません。

大学の音楽サークルでムツムロと出会い、前ベースの脱退と同時にハンブレッダーズへと加入しました。

MEMO

ベースを始めたのは高校生のときで、それまでは卓球部だったそう。影響を受けた音楽はスピッツであると語っています。

木島/ドラム



木島はハンブレッダーズの結成当時からドラムを務める初期メンバー。
本名は木島有規(きじま ゆうき)。

大学院まで進学しており、ハンブレッダーズの活動と並行して学業にも勤しんでいた理系男子です。

Twitterのプロフィール欄においても「電気化学」や「物理化学」が好きであると公言。

理系男子ならではの習性として文章の句読点に「,」や「.」を使う個性派です。

MEMO

現在はドラムであるものの、音楽の入りはギターとベース。しかしどちらも挫折し、父親も経験者であるドラムへと移行したようです。

ハンブレッダーズの経歴



まだ26~27歳という若さでありながら、結成10年を超えるハンブレッダーズ。

当時は高校生だった彼らも、2020年には一端のロックバンドとしてメジャーデビューを果たしました。

彼らは一体どのような経歴を歩んできたのか、ハンブレッダーズの軌跡をご紹介します。

結成〜でらし加入

ハンブレッダーズの結成は2009年。彼らがまだ高校生だったころです。

きっかけとなったのが、当時流行っていたアニメ「けいおん!」

主人公の女子高生達がバンドを結成し、青春を謳歌する姿に心を打たれた旧メンバー・吉野エクスプロージョンがムツムロに声をかけました。

そして、文化祭に出演するために「ハンブレッダーズ」を結成。

現在の公式HPのトップには、その時のライブが次のように綴られています。

「高校1年生の頃、文化祭に出演するために結成。本番で地獄のようなライブをするも『音楽ってヤバイな』と気づきバンドを続けることに」

演奏の出来はいまいちだったものの、同時に音楽の素晴らしさに気づくことができた最高のライブだったようです。

その後大学に進学した彼らですが、バンド活動は継続。

2014年にはコンピレーションアルバムを主催したり、サーキットイベントに出演したりと活躍の幅を広げます。

さらに2015年にはツーマンライブのチケットがソールドアウト、様々なコンテストのファイナリストに残るなど徐々に話題の存在に。

翌2016年には1stアルバム「RE YOUTH」を会場限定で発売しましたが、ここで転機が訪れます。

それが、ベーシストの交代です。

これまでは高校の同級生「まっちゃん」がベースを務めていましたが、現メンバーであるでらしへと交代し、新生ハンブレッダーズとしての活動が始まります。

MEMO

ツーマンライブの対バン相手は「加速するラブズ」というバンド。現在は活動休止中です。

インディーズシーンでの活躍

でらしが加入した同年、1stシングルのリリースとレコ発イベントを開催。

大阪のみならず東京でのツーマン公演もソールドアウトするなど、2016年にはかなり話題の存在になりつつありました。

翌2017年には大型音楽フェス「SUMMER SONIC2017」に出演。

続く2018年には初の全国流通盤アルバム「純異性交遊」を発売、ワンマンライブも大盛況に終わるなど絶好調を迎えます。

MEMO

サマソニでは客層の違いに驚いたそう。いつものライブに比べ可愛いお姉さんが多く、メンバーはドギマギしてしまったんだとか。

彼らの勢いは止まることなく、2018年夏には数々の大型フェスに出演、11月には2ndアルバム「イマジナリー・ノンフィクション」をリリース。

2019年に初のワンマンツアーが決定し、一部公演は即日ソールドアウト。

実は会社員として働きながらバンド活動を続けていた彼らでしたが、2019年からはアーティストとしての活動に専念し始めます。

しかし、初期メンバーである吉野エクスプロージョンは社会人としての道を選択。

2019年5月を持って正式メンバーを脱退し、現在はサポートメンバーとしてハンブレッダーズの活動を支えています。

メジャーデビュー

初期メンバーがサポートメンバーへ降格するという事態を乗り越えながら、様々な大規模フェスに出演し、着実にファンを増やし続けたハンブレッダーズ。

2020年には、ついにトイズファクトリーより念願のメジャーデビューを果たします。

1stアルバムに収録されている「ユースレスマシン」がドラマの主題歌に起用されるなど、その名は全国区へと知れ渡りました。

MEMO

主題歌を務めたのは「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」というドラマ。エンディングでバンド名を目にした瞬間、メンバーは思わず涙を流したそうです。

勢いに乗ってワンマンツアーを開催する予定でしたが、ここでまたトラブルが発生。

なんと、新型コロナウイルスの影響によりツアーが延期になってしまいます。

しかしここで屈しないのが彼らの魅力の一つです。

たった2週間で「ライブハウスで会おうぜ」という楽曲を制作し、ライブに来れなくなった人を含む多くのファンを励ましました。

2021年に入ってからは、徐々にライブ活動を再開。

さらに、1stシングル「COLORS」を配信リリースしたり、企業にCMソングを書き下ろしたりと絶好調です。

今後もますますの活躍が期待できそうですね。

ハンブレッダーズのおすすめ曲

ハンブレッダーズのキャッチフレーズは「ネバーエンディング思春期」

多感で、反抗的で、何に対しても斜に構えてしまう思春期がずっと続いている・・・と考えると、ロックバンドとしてはこれまでにないコンセプトですよね。

また、彼らは「スクールカーストの底辺から青春を歌う」というのを一つのテーマとして掲げています。

わかりやすくいうと、運動も勉強もできてイケメンで女子にモテモテな人が経験する青春ではなく、運動も勉強も平均以下・見た目もさえず女子とは一言も話せないタイプの人の青春がテーマなのです。

つまり、学生時代は陰キャラだった人も共感できるような青春ソングということ。

YouTubeや音楽ストリーミングサービスで聴ける楽曲を中心にご紹介しますので、ぜひ聴いてみてくださいね。

DAY DREAM BEAT



「DAY DREAM BEAT」は、これぞハンブレッダーズ!と言いたくなる一曲。

楽曲では音楽に没頭していく少年の気持ちが歌われていますが、<終業のベルで一目散/牢獄を抜け出した/ 一緒に帰る友達がいなくてよかったな>というフレーズに象徴されるように、主人公がどこか偏屈でパッとしないのが彼ららしいポイントです。

とはいえ「友達がいなくて悲しかった」という話ではなく、夢中になれる音楽に出会えたからこそ足早に学校から帰宅するといういたって前向きな話なのが魅力的なポイント。

彼らの実体験であるならば、これからバンドマンとして輝いていく青年の原石時代を歌った楽曲ということですね。

スクールマジシャンガール



「スクールマジシャンガール」はハンブレッダーズを代表する片思いソング。

冒頭の<歌にしちゃうくらい君が好き/塗り重ね続ける黒歴史>という歌詞から彼ららしさ全開です。

おそらく、この楽曲の主人公は好きな人のために歌を作り、彼女の前で自信満々に披露するタイプではないのでしょう。

彼女を思いながら夜な夜なこっそりと曲を作り、翌朝「自分って気持ち悪いな」なんて思っているタイプなのではないでしょうか?

それでも身を引かず、彼女への思いをスクールカーストの底辺から歌い上げるのが彼らのロックな魅力。

ぜひ聞いてみてくださいね。

MEMO

「スクールマジシャンガール」はインディーズ時代にシングルとしてリリースされ、その後アルバム「純異性交遊」に再収録された人気の一曲です。

常識の範疇



「常識の範疇」は自分らしく生きていこうというメッセージが込められた前向きな楽曲。

ハンブレッダーズらしくない?と思った方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

「あくまでも常識の範疇で自分らしくいこう」というスタンスの楽曲であり、決して無理したり背伸びしたりしない点に彼ららしさが滲み出ています。

ライブではサビの<くだらない日々に乾杯/まともに生きるなんて論外>という歌詞の「乾杯」「論外」のところを一緒に歌うのが定番。

ライブハウス内に一体感が出て、かなり盛り上がる楽曲の一つです。

ファイナルボーイフレンド



「ファイナルボーイフレンド」はハンブレッダーズ屈指のラブソング。

<今夜もし夢で会えたら/君とどんな話をしようか>などかなり甘い歌詞が並んでいます。

女性としては告白するときの1曲に使って欲しいと思うくらいの名曲です。

しかし、そんな甘いラブソングにもハンブレッダーズらしさは満載。

特に彼ららしさを感じるのは、サビ直前に<アイワナビーユアファイナルボーイフレンド>という歌詞です。

イケイケのバンドなら「最後の男になるぜ」「一生そばにいるから」くらいのことをいいそうですが、彼らはカタカナ英語。

気取らないというか、親しみやすいというか、あくまでも等身大を貫くハンブレッダーズの真の強さにむしろ惚れてしまいそうですね。

ライブハウスで会おうぜ



「ライブハウスで会おうぜ」は、新型コロナウイルスの流行によりツアーが中止になったことを受けて制作された楽曲。

楽曲中には「やっぱりライブっていいよなぁ」と思わせるような歌詞が多く含まれており、コロナ収束後のライブがより待ち遠しくなります。

きっとライブではサビの<ヘイ/ロンリベイビーズ>を大合唱して盛り上がるはず。

また、<僕たちの音楽よ/このまま鳴り止まないで>というフレーズには、ハンブレッダーズだけでなくファン全員の思いが投影されているようにも感じられますね。

この曲を聴きながら、次にライブハウスに行ける日を楽しみに待ちましょう。

ハンブレッダーズ・まとめ

ロックバンドらしいクールさはないけれど、等身大の輝きを放ち続けるハンブレッダーズ

青春弱者にとってはまさにヒーローのような存在ですね。

もちろん、キラキラの青春を謳歌した人や謳歌中の人でも共感できる楽曲やフレーズはたくさんあります。

今後はさらにメディアや大型フェスへの出演が増えると予想されますので、ぜひ彼らに出会う日に向け、楽曲を予習しておきましょう!

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