ジャズやR&Bなど、ブラックミュージックを得意とするドラマーでありながら、HIP HOPやクラブシーンなどでも活躍するビートメイカー。
また、ゆず・米津玄師・Chara・BENI・さかいゆう・川本真琴を始め様々なジャンルのミュージシャンをプロデュースするなどマルチな才能を持つmabanua(マバヌア) 。
日本の音楽シーンを牽引する彼の魅力を徹底解説していきます!
目次
mabanuaとは?
プロフィール
- mabanua(マバヌア)
- 1984年8月29日
- 埼玉県出身
- ドラマー/ビートメイカー/プロデューサー
ブラックミュージックを基盤としながら、ジャンルにとらわれないアプローチで魅力的な楽曲を生み出すmabanua。
メインの楽器はドラムですが、様々な楽器を演奏するスキルを持っており自らもヴォーカルとして作品作りをするマルチプレイヤーです。
国内外問わず数多くのアーティストとのコラボをし、作り上げた作品が世界各国で話題に。
また、プロデューサーとしても才能を発揮し100曲以上を手掛け、CMや映画・アニメなどにも採用されています。
経歴
初めて楽器に触ったのは中学2年生の時。
アコースティックギターで弾き語りを始めました。
しかし、在学中はドラムを担当する機会が多く、これがきっかけでメインの楽器がドラムになったそうです。
高校入学後は軽音学部に入部し、ギター・ベース・キーボードなど様々な楽器を担当して経験を積んでいきます。
その後、音楽への興味が強くなりブラックミュージックに魅了されていきます。
【2006年】
都内のクラブでベーシストであるShingo Suzukiと出会い意気投合し、ギタリストの関口シンゴと一緒にOvallというバンドに加入。
その後、Shingo Suzukiの紹介でOvallの所属レーベルであるorigami PRODUCTIONに所属します。
【2008年】
mabanua名義でソロプロジェクトを始動。
【2009年】
ビートメイカーとして国内外問わず様々なアーティストのプロデュースを行ったり、サポートとして参加したり活動の幅を広げていきます。
mabanuaが作り出す世界観の魅力とは?
ブラックミュージックを基盤とするルーツを感じさせながら、絶妙な脱力感をもった楽曲が彼の最大の魅力だと思います。
気張らず、自分がカッコいいと思った音楽を純粋に追い求める姿は非常に魅力的です。
また、彼の歌はスムースで官能的。
エモーショナルで熱いエネルギーを持ちながらも、感情的にならず常に冷静に想いを伝えているような大人の余裕を感じますね。
音楽への愛も伝わってきて、聴いているこちらもついつい顔がほころんでしまいます。
ぜひ、楽曲を聴いてmabanuaの世界観を堪能してみてください。
mabanuaのおすすめ楽曲5選
Blurred
まず最初におすすめしたい曲がこちら。
2018年8月にリリースされたソロアルバム「Blurred」のタイトル曲です。
メロウでエモーショナルな彼の特徴をしっかりと表現しつつ、ブラックミュージックの要素やスムースな歌声で構成されるジャンルを超えたシームレスな世界観は、まさにmabanuaらしさがふんだんに織り込まれた楽曲と言えます。
リバーヴやディレイが作り出す包み込まれるような空間と、シンセサイザーの電子音をこんなにも違和感なく合わせてしまうスキルとセンスに脱帽。
モダンさと、エモーショナル加減のバランスががたまりません。
興奮した心を優しく鎮めてくれるような包容力を持った曲です。
Heartbreak at Dawn
続いてご紹介したいのがこちら!
同じくソロアルバム「Blurred」に収録されている楽曲「Heartbreak at Dawn」です。
80年代を彷彿とさせるシンセベースとスネアの音がたまりません…。
懐かしさと現代感のバランスが絶妙です。
当時の音を模倣した音色と強めのリバーヴを組み合わせると、どうしても古臭くなったり野暮ったくなりやすいのですが、この曲ではそれを一切感じさせないんです。
フォーキーなメロディと歌詞にも関わらず、洗練されていて不思議な感覚になります。
ワードセンスや歌声など、色々な要素が相まって作り出されるmabanuaの世界観は素晴らしいの一言です。
in your
こちらは2020年リリースのシングル「in your」
冒頭のローズの音からやられました…。
強烈なグルーヴとレイドバック具合、そして「これでもか!」というぐらいLo-Fi感の効いたサウンド。
ミニマムなメロと歌詞がまた粋ですね…。
シンプルがゆえに生まれる心地よさと中毒性。
ずっとループしていたくなるような楽曲です。
talkin’ to you
2013年にリリースした2ndアルバム「only the facts」に収録された楽曲「talkin’ to you」
「チルでLo-Fi感のある楽曲が始まるのか?」と思わせるような冒頭から始まり、MVも相まって非常にオーガニックでサーフミュージックを感じさせるようなアプローチ。
かと思えば、Aメロでは飛び道具であるフランジャーを使用しており、尚且つ楽曲に馴染ませてしまうんですね。
多くのジャンルに精通している彼だからこそなせる業といえるでしょう。
音楽のジャンルを超えたシームレスな表現で、「音楽に国境は無い」と改めて感じさせてもらえる楽曲です。
そして驚くべきは、リリースされたのが2013年という事です。
8年程前にリリースされた楽曲であり、通常は多少の古臭さや時代のずれを感じるものですが、この曲はそれを一切感じさせません。
それどころか、現代の音楽シーンにも見事にマッチするアプローチであり今後も聴かれ続ける事間違いなしです。
drawing
そして最後にご紹介したいのがこちら。
こちらも2013年にリリースした2ndアルバム「only the facts」に収録された楽曲「drawing」
スムースで浮遊感たっぷりの楽曲はさることながら、楽器やフレーズ1つ1つの音作りにこだわりを感じますね。
宇宙や未来を感じさせるような電子音と、HIP HOP的アプローチ。
そして、レニー・クラヴィッツを彷彿とさせるような艶やかさとセクシーさを兼ね備えています。
MVはシンプルで、全ての楽器をご自身で演奏した姿を映しています。
改めてスキルの高さに驚かされますね。
こだわりを持った音で表現した楽曲と、シンプルで程よい脱力感が生み出すカッコよさがたまりません。
ぜひ、MVも合わせてご覧ください。
まとめ
ドラマー、ビートメイカー、プロデューサーとしての顔を持ちながら、自らヴォーカルを務めるソロ活動を行ったりマルチな才能を開花させるmabanua。
彼が作り出す音楽は不思議な浮遊感と特別な日常を想像させる心地よさを持っています。
また、ファッションやライフスタイルから溢れ出るセンスは唯一無二であり、多くのリスナーを魅了します。
数多くのミュージシャンのプロジェクトに携わり、ソロ名義でも活動の幅を広げる彼の今後の活動が楽しみです。
まだ聴いたことのない方はこの機会に、ぜひ彼のエモーショナルで優しさのあふれる楽曲を堪能してください!
最後までお読みいただきありがとうございます。