「ドンピシャの世代ってどこなんだろう・・・?」と思わせるほど、長く音楽界を牽引し続ける4人組アーティスト「ケツメイシ」。
「さくら」や「夏の思い出」など季節をテーマにした楽曲は、必ずと言っていいほど該当する季節に耳にしますよね。
ケツメイシの存在を知らずとも、曲だけは知っているという若い世代も少なくないはず。
そこで今回はケツメイシの魅力や経歴、オススメの楽曲について解説していきます。
目次
ケツメイシの魅力
- RYO/MC
- RYOJI/ボーカル&MC
- 大蔵/MC
- DJ KOHNO/ディスクジョッキー
「ケツメイシ」は1993年に結成され、2001年にメジャーデビューを果たした4人組アーティスト。
現行メンバーでの活動歴は25年を迎えるベテランです。
彼らの楽曲の最大の魅力といえば、「ヒップホップ」の枠を超えたメロウなラップ。
一般的にラップというとダムダムしたヒップホップのイメージを持つ人が多いかと思いますが、彼らの楽曲はラップパートも非常にメロディアス。
「あれ?自分も歌えそう」と思わせるほどメロディラインが整っているため、J-POP好きでも聴きやすいという特徴があります。
また、サビはさらにキャッチーなメロディであることが多く、みんなで歌って盛り上がれるのも人気のポイント。
ヒップホップに馴染みがない方でも聴いて口ずさめるような、素晴らしい楽曲をリリースし続けています。
ケツメイシの由来
ケツメイシの由来は、薬草の一種である「決明子(けつめいし)」。
下剤として使用される決明子の効能になぞらえ、「全て出し尽くす」という意味を込めたそう。
しかし、一説によるとこれは後付けの由来。
本当は薬学の辞典を見ていて真っ先に目についた名前をグループ名にしたという説もあります。
ケツメイシのメンバー
RYO/MC
「RYO」はケツメイシの初期メンバーで、主にラップを務めています。
本名は田中亮(たなか りょう)、イメージカラーはピンク。
心臓血管外科学医を父に持ち、自らも東京薬科大を卒業し薬剤師としての勤務経験もあるエリートラッパーです。
2000年に脱サラし、現在は2人の子供を育てる父でもあります。
RYOJI/ボーカル&MC
「RYOJI」はボーカルもラップパートも務めるメンバー。
本名は大塚亮二(おおつか りょうじ)、イメージカラーはオレンジ。
ケツメイシにはDJ KOHNOと同じタイミングで加入しました。
RYOJIは「CHEMISTRY」や「SMAP」など、数多くのアーティストに楽曲提供を行うなど、マルチに活動しています。
大蔵/MC
「大蔵(だいぞう)」はケツメイシのリーダー。
グループ内ではRYOと同じくラッパーとして活動しています。
本名は吉田大蔵(よしだ だいぞう)、イメージカラーはグリーン。
RYOと同じ東京薬科大学を卒業し、鍼灸師と薬剤師の資格を持っているという多彩な人物です。
RYOJI同様、アーティストのプロデュースや作曲も行っています。
ケツメイシではMCを務めていますが、DJとしてイベントに参加することも多々。
DJ KOHNO/ディスクジョッキー
「DJ KOHNO」はDJを務めるメンバーで、グループ最年少。
本名は河野健太(こうの けんた)、イメージカラーはライトブルー。
ラッパー・RYO同様、2児を育てるパパDJです。
DJとしてソロでも活動しており、2009年には「I LOVE R&B〜The New Decade int.」をリリースしました。
ケツメイシの経歴
たくさんの名曲を生み出し、25年というキャリアを積み重ねてきたケツメイシ。
結成からこれまでどのような道のりを辿ってきたのかご紹介します。
結成
ケツメイシが結成されたのは1993年のこと。当時は現メンバーのRYOを含む3人組でした。
その後、同じ大学でRYOの後輩に当たる大蔵が自ら懇願し加入。
そこから活動が始まりましたが、RYO以外の初期メンバーは大学を卒業すると同時に脱退してしまいます。
しかし1人留年してしまったRYOは、同学年になった大蔵と2人体制で活動することを決意。
ライブ活動を続けていく中で、とあるイベントで運命の出会いを果たします。
それが、現メンバーであるRYOJIとDJ KOHNOとの出会い。
RYOたちのパフォーマンスに2人が感動したことがきっかけで、現在のケツメイシが誕生しました。
そして1999年、1stシングル「こっちおいで」をリリース。
同曲はトヨタ自動車「GAZOO.com」のCMに起用され、ケツメイシの知名度を上げるきっかけを作りました。
結成から「こっちおいで」ができるまでのエピソードは「ケツメの作り方」という楽曲としてリリースされました。
2000年には2ndシングル「新生活」、3rdシングル「海」、1stアルバム「ケツノポリス」を立て続けにリリース。
じわじわと人気を獲得し続けた彼らは、2001年にシングル「ファミリア」でメジャーデビューを果たすのでした。
大ブレイク
メジャーデビューを果たした2001年、2ndシングル「よる☆かぜ」と3rdシングル「手紙」をリリースします。
するとますます彼らの人気は高まり、翌2002年にリリースした「トモダチ」はオリコンシングルチャートで5位を記録。
ついに大人気の音楽番組「ミュージックステーション」への出演を果たします。
勢いに乗った彼らは同年、2ndアルバム「ケツノポリス2」をリリース。
「手紙」や「トモダチ」など人気曲が収録されていたこともあり、同アルバムはオリコンチャートで1位を獲得しました。
その後はリリースした楽曲のほとんどがオリコンランキングの上位にランクインするほど人気の存在に。
タイアップも多く、老若男女問わず認知度が広がりました。
そんな中でさらに彼らの人気を高めるきっかけとなったのが、2005年にリリースした11thシングル「さくら」。
同曲は年間オリコンチャートで2位を獲得するほどの大ヒットを果たし、現在でも桜シーズンの名曲としてしたしまれています。
アルバム「ケツノポリス」は11作品リリースされました。
そのうちの6作品がランキング1位を獲得、そのほかも全て4位以内にランクインしています。
その後も数々の名曲を残してきた彼らは、現在もライブ活動や楽曲リリースなど積極的な活動を続けています。
2021年は、メジャーデビューから20年を迎えるアニバーサリーイヤー。
どのような活躍を見せてくれるのか楽しみに待ちましょう!
ケツメイシのおすすめ曲5選
ケツメイシの楽曲は、胸がギュッとなるような切なさや温かさを感じられるのが特徴です。
ノリノリで前向きな楽曲であってもどこかに切なさが隠れていたり、しんみりとしたバラードはしっかりと泣かせてくるのがポイント。
今回は数ある楽曲の中でもとりわけ人気の5曲をご紹介します。
さくら
「さくら」は2005年にリリースしたケツメイシの11枚目のシングル。
オリコンランキングで初の1位を獲得し、自身最大のセールスを記録した楽曲です。
現在も桜シーズンの名曲として親しまれており、ジャスト世代じゃない人でも<ヒュルリーラ/ヒュルリーラ>というフレーズに聞き覚えがあるのではないでしょうか?
実際の楽曲の内容は、別れてしまった恋人を思う切ないラブソング。
過去に恋人と一緒に見た桜の景色を1人で眺めながら、当時の思い出に浸る悲しい心情が歌われています。
なんだか少しセンチメンタルな気分になる春にぴったりな一曲です。
ドラマ仕立てのMVには、当時絶大な人気を誇っていたモデル・鈴木えみが出演。
メンバーもちょこっと登場しています。
友よ 〜 この先もずっと…
「友よ 〜 この先もずっと…」は2016年にリリースされた29枚目のシングル。
友情がテーマの楽曲で、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の映画「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」の主題歌に起用されました。
また、同曲で歌われている熱い友情をMVでも表現するため、主演にお笑い芸人・ダチョウ倶楽部を起用。
定番コントに励む姿と若かりし頃の3人の写真が交互に映し出され、笑いながらも思わず泣いてしまう素敵な内容に仕上がっています。
特に、<何十年先も/君を友達って思ってる>というフレーズとともに映し出される3人の姿が涙を誘います。
MVもあわせてチェックしてみてくださいね。
仲間
「仲間」は2010年にリリースしたケツメイシの18枚目のシングル。
<別に怒ってなんかないよ/ただお前のあきらめた姿がキライなだけ>という歌い出しに象徴されるように、同曲は大切な友人を叱咤激励する応援ソングです。
心が疲れたときや、友人を励ましたいときに聞くのがオススメ。
ミドルテンポのやさしいメロディー乗せて歌われる温かい言葉に胸が熱くなります。
<つらい時はそっと後ろを見てごらん/オレ達がうなずいてあげるから>なんて辛いときに言われたら声をあげて泣いてしまいそうですよね。
ちなみに、同曲はドラマ「ハガネの女」の主題歌に起用されたことでも話題になりました。
ドラマに出演していた人気女優・有村架純が出演するドラマ仕立てのMVも必見です。
涙
「涙」は2004年にリリースした9枚目のシングル。
辛い状況に苦しむ人をやさしく励ますような内容となっており、「仲間」同様、涙なしでは聞けない一曲です。
<抑えこんだ感情なら今だそう/ありのまま生きるならば今だぞ>というフレーズは、強がって泣くことができない人にも響くのではないでしょうか?
「もうダメだ」と思ったとき、部屋で1人で聞いてゆっくり涙を流してみてください。
また前を向こうと思えるかもしれませんよ。
ちなみに、同曲のMVにはお笑い芸人のダイノジとくまだまさしが出演しています。
ドラマのような熱い内容ですので、ぜひチェックしてみてください。
夏の思い出
「夏の思い出」は2003年にリリースされた7枚目のシングル。
「ケツメイシ=夏の思い出」というイメージを持つ人も少なくないであろう、彼らを代表する楽曲です。
同曲で歌われているのは、淡い夏の恋。
ノリノリで聞きたくなる一曲ではありますが、内容にはやや切なさを感じるのが絶妙なポイント。
聞きこむとバックでながれているピアノのメロディが美しくもあり切なくもあり、春同様センチメンタルな気分になりやすい夏の心情がよく表されているように思います。
夏、海に向かう車で聞くのもオススメですが、夏の夜の海で1人しんみりと聞くのもオススメです。
気分、シーンを変えて何度も味わってみてくださいね。
「夏の思い出」は携帯会社ボーダフォン(現:ソフトバンク)のCMに起用されたことでも注目されました。
ケツメイシのまとめ
今では幅広い世代から愛される存在となったケツメイシ。
今後も老若男女を広く楽しませてくれるような楽曲を送りだし続けてくれることでしょう。
ケツメイシを聞きながら育った人は、これからもケツメイシと一緒に成長することができますね。
これからケツメイシを聞きこむという人は、ぜひ過去の楽曲もチェックしてみてください。
きっとグッとくる楽曲があるはずですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。