シンガーソングライターの美波(みなみ)。ライブ以外では素顔を隠し活動する彼女は、2019年にメジャーデビューを果たし、その知名度を広めつつあります。今回、美波の楽曲の紹介と合わせ、彼女の気になる経歴や魅力を解説します。
カッコよさと美しさを兼ね備えた、シンガーソングライターの美波(みなみ)について今回はご紹介します。
カリスマ的存在であったシンガーソングライターの尾崎豊に憧れ、歌手を志した彼女。デビューをするまでの道のりには多くの困難が立ちふさがり、それでも歌い続けてきました。
そんな茨の道を歩んできたからこそ、その音楽には響くものがあり、異性だけでなく同性からも支持される存在にまで成長しました。
デビューからは日が浅く、発展途上にある彼女ですが、今後の活躍が非常に楽しみな人物です。今回はそんなシンガーソングライターの美波さんがどのような経歴を経て歌手になったのか、曲の紹介を含めて解説していきます。
目次
美波(シンガーソングライター)
— 美波 (@373STAFF) December 22, 2019
- 美波(みなみ)
- 1997年9月14日生
- 埼玉県出身
- flying DOG(2019年~)→ワーナーミュージック・ジャパン(2020年~)
中学時代、シンガーソングライター・尾崎豊に憧れたことをきっかけに音楽の道を志すようになった美波さん。高校へ進学後はギターを購入し、本格的な曲作りを始めました。
インディーズの音楽配信サイト「Eggs」などを利用した地道な活動を続けた結果、同配信サイトでのウィークリーチャートで上位にランクイン。
徐々に知名度を集め、2017年には1stミニアルバム『Emotional Water』及び1stシングル『main actor』を渋谷・仙台・札幌・名古屋・大阪・広島・福岡のタワーレコードでリリース。
同じ年にはライブハウス「shibuya eggman」にて初のワンマンライブを成功させ、10代の内にライブをしたいと夢見ていた美波さん自身の目標を見事達成しました。
ちなみにこの時のライブタイトルは10代の区切りの意味も含めて「Emotional Water 〜my teen finale〜」というものだったです!
美波さんはその後、アニメ音楽レーベル「flying DOG」が主催するオーディション「第2回フライングドッグオーディション」にて見事グランプリを受賞。
2019年に発売されたシングル『カワキヲアメク』をリリースと同時に、flying DOGからメジャーデビューすることが発表されました。また、表題曲でもある「カワキヲアメク」は、テレビアニメ『ドメスティックな彼女』のオープニングテーマとしても起用されています。
デビューから日の浅い彼女ですが、それだけにこれからの躍進が楽しみでもあるアーティストです。
美波の魅力とは?
才能あふれる大型新人の登場に、ネットを中心に大きな話題となった美波さん。発表している楽曲こそ少ないですが、YouTubeの公式チャンネルに投稿されたそのどれもが1,000万回以上も再生されており、その実力が確かなものであることがわかります。
美波さんの歌声は、なぜここまでファンを魅了するのか。その要因の1つとして、彼女の作詞・作曲するはどれも感情に訴えかけるようなものに溢れているからだと思います。
冒頭でも説明しましたが、彼女はシンガーソングライターの尾崎豊に憧れて音楽の道を志しました。尾崎豊といえば、乱暴ながらも情を揺さぶるメッセージソングが多い印象です。
そんな憧れがルーツにあるからこそ、彼女の作る楽曲はどれもエモーショナルに溢れているのではないでしょうか。
また、それが尾崎豊の真似事ではないことも要因の1つかもしれません。例えルーツであるとはいえ、尾崎豊を真似たところで、それは二番煎じでしかなく、到底心を揺さぶるような楽曲を届けることはできません。
トレンドとなる最先端のサウンドを落とし込み、そして日本語を主体とした丁寧な言葉選びからなる楽曲。そうした要素が絡み合ったことによって生まれた楽曲がファンを魅了しているのかもしれません。
また、美波さんといえば、ライブ以外での顔出しをしないことでも有名です。YouTubeに投稿された動画もアニメーションを用いたリリックビデオを採用しており、ファンの間では一種の神秘的な存在として認識されています。
まれにSNSなどで投稿される横顔やチラ見せから見るに、非常に端正な顔立ちは惚れ惚れとするもので、ファンの反応を見るに異性だけでなく同性からも支持されていることがわかります。
SNSでは海外からのコメントも寄せられており、美波さんの魅力が海外で知られるようになるのも、そう遠くないかもしれません。
神は二物も三物も与えやがった
ひがみはみっともないよ
性別関係なく惹かれる曲の数々
「main actor」
シングル『カワキヲアメク』に収録されている「main actor」。
インディーズ時代のデビューシングルとして発売され、当時のファンからは非常に愛されている曲です。
アコースティックギターの奏でるふわふわとした浮遊感。それに乗せられる冒頭では、主人公に縋るモブキャラの羨む気持ちが美波さんによって語られています。ミュージックビデオでは吹き出しで語られており、その悲壮感にも近い気持ちが深く感じられるかもしれません。
メジャーデビュー前に作られたからこそ、この曲が美波さん自身を指しているようにも思えます。彼女の原点でもあり、そして歩みだそうとする始まりでもある曲。ファンだからこそこの曲を、ファンでない人だからこそまずこの曲を強くおすすめします。
「ホロネス」
シングル『カワキヲアメク』に収録されている「ホロネス」。
タイトルの「ホロネス」には「虚ろ」という意味が込められています。アップテンポが激しく、深いサウンドで偽りの自分を否定するような歌詞が特徴的となっています。
また、嘘でまみれた現代社会に対する煩わしさ。叩きつけるような重たいサウンドは、どこか社会風刺的な要素を滲ませていますが、歌詞をよく見てみると愛情を求める描写がうかがえます。
吐き捨てるようで必死さすら感じる美波さんの歌い方にも注目したい曲となっています。
「アメヲマツ、」
配信楽曲の「アメヲマツ、」。タイトルの「、」を抜きで紹介されることがありますが、実際は「アメヲマツ、」が正しい曲名となっています。
曲の素晴らしさだけでなく、今回はミュージックビデオにも非常に力を入れている作品といえます。クリエイターにはsyo5さんを起用しており、曲や歌詞の世界観を的確に捉えた演出には、国内だけでなく、日本アニメを愛する海外のファンからも高い評価をされました。
この曲は激しさが目立つ曲ではありますが、同時に非常に綺麗な曲であると思います。美波さんの限界を出し切ったような叫び声にも似た歌声が、最後に収束していく曲の儚さをより強調させており、盛り上がりの強弱につい身を震わせてしまうのではないでしょうか。
日に日に進化していく美波さんの素晴らしさを改めて認識させてくれる曲「アメヲマツ、」。デビュー前と今の曲を聴き比べてみると、新たな魅力を見つけることができるかもしれません。
最後に
メジャーデビューからまだ日が浅く、曲もまだそれほど多くはありませんが、美波さんには非常に優れたポテンシャルを感じます。
また、未発表の曲も数多く存在しており、今後どのようなタイミングでリリースしてくれるのか、ファンであれば待ち遠しくて仕方がないかもしれません。
今後も進化していく美波さん。海外のファンも多く、今後も目が離せない存在として活躍してくれるでしょう。
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