謎に包まれた覆面DJ Marshmello(マシュメロ)の正体とは?

謎に包まれた覆面DJ  Marshmello(マシュメロ)の正体とは?

Marshmello(マシュメロ)は、EDM界に突如現れたマシュマロのマスクを着けたアメリカのDJ・音楽プロデューサーです。

彼の創り出す音楽ジャンルはトラップやフューチャー・ベースのEDMを基本としており、メロディックなシンセサウンドが特徴的です。

彼の音楽は瞬く間に世界中で話題となり、2017年にはフォーブスが発表した「最も稼ぐDJ」ランキングにおいて8位にノミネートされました。

2017年6月までの直近12カ月で21万ドル(およそ21億円)を稼いだと推定されています。

 

Marshmello(マシュメロ)

    • 本名: クリストファー・コムストック(Christopher Comstock)

 

    • 誕生日: 1992年5月19日

 

    出身地: アメリカ合衆国 ペンシルベニア州フィラデルフィア

EDMの音楽プロデューサーとして現在世界を席巻しているMarshmelloですが、有名DJの楽曲リミックスを多数行っており、いずれも原曲に対してのリスペクトと彼の独創性が感じられるものとなっています。

彼のリミックス技術は彼の音楽キャリアを形成する上で欠かせないもので、2015年6月に2人組DJユニットJack Üの楽曲「Where Are Ü Now」のリミックスを手がけたことがきっかけにDJとしての評価を得るようになります。

原曲のクールでタイトな印象からトラップ、ダブ・ステップ仕様満載の演出が施されたマシュメロリミックスは彼の才能を感じずにはいられません。

その後彼はAlan Walker「Sing Me To Sleep」Zedd「Beautiful Now」Avicii「Waiting For Love」などEDMシーンの名曲をマシュメロ風の解釈で巧みにリミックスを施しました。

いずれも原曲の雰囲気を損なうことなく美しいメロディーラインをポップに切り取り、独特の重厚感で演出してくれます。

中でも印象的なリミックスとして、Adele「Hello」が挙げられます。

こちらの名曲は元々ポップス界で評価を受けていましたが、マシュメロはスローテンポの原曲に対して見事なEDMアレンジを演出しました。

音楽プロデューサーとしても世界的評価を受けているMarshmelloですが、彼のジャンルの枠を超えたリミックス技術はこれからも私たちに驚きを与えることでしょう。

Marshmello(マシュメロ)・経歴

登場~ファーストアルバム

突如EDM界に現れたスター、Marshmelloとは一体何者なのでしょうか?

謎に包まれた彼の経歴は、音楽ストリーミングサービスから始まりました。

Marshmelloは、2015年に音声ファイル共有サービスSoundCloudにオリジナル曲「Wavez」を投稿しました。

その後短期間に数々の作品をリリースし、SNSやストリーミングサービスを通じてEDMシーンで注目を浴び始めました。

同年6月に投降した2人組DJユニットJack Üの楽曲「Where Are Ü Now」のリミックスがスマッシュヒットし、Jack ÜのメンバーであるSkrillex(スクリレックス)と共同制作が始まりました。

そして既に世界的DJであったSkrillex(スクリレックス)が、MarshmelloのSoundCloudにアップロードされた楽曲「Find Me」をリポストしたことにより、彼の知名度は飛躍的に上昇しました。

同年には世界最大のEDM配信サイト、Beatport(ビートポート)がBreakthrough Artist in 2015(2015年ブレイク間違いなしのEDMアーティスト)にMarshmelloを選出するなど、彼は活動開始から1年を経たずして音楽キャリアを積み上げていくのでした。

2016年1月にはデビューアルバム「Joytime」をリリース。カナダの歌手オマール・リンクスをフィーチャーした「Keep It Mello」をはじめ、ストリーミングサービスで高評価を受けていた「Find Me」等のヒットチューンが収録されていました。

同アルバムはiTunesのエレクトリックアルバムチャートで1位を獲得し、ビルボードチャートにおいてもトップ5にランクインしました。

同年5月にはカナダのインディーズレーベル「モンスターキャット」と契約を結ぶと、同レーベルからリリースした、セカンドシングル「Alone」は、Billboard Hot 100で60位を記録し、アメリカ、カナダでプラチナ認定を受けました。

SNSにおいても同楽曲は話題となり、Youtubeに投稿されたMVは、15億回以上の再生数を誇っています。

MEMO

「Alone」のミュージックビデオは、学校ではいじめられ、友達もいない冴えない主人公(Marshmello)が音楽を通じてスターになるという内容でした。
世界中のティーンエイジャーはこの楽曲に共感する部分があったのではないでしょうか。

世界のトップDJへ

EDM界に旋風を巻き起こし始めたMarshmelloは世界中のEDMフェスに参戦するようになり、自らのツアー企画でもアメリカ、中国、韓国、インド、パラグアイ、ドミニカ共和国と活躍の場を広げていきました。

日本も例外ではなく、Ultra Japan 2016に来日したMarshmelloは人気曲「Alone」を披露し、会場を盛り上げました。

日本国内でMarshmelloが評価を得たのは彼の楽曲がEDMにキャッチ―なサウンドを取り込んでいるからではないでしょうか。

ダブ・ステップとトラップの重厚感のある部分とカラフルなシンセサイザーが絶妙にマッチしたMarshmelloの楽曲は様々なジャンルの音楽ファンを虜にしました。

2017年2月には、ノア・サイラスをフィーチャーした楽曲「Chasing Colors」をリリース。

そして、同年5月5日には3枚目のシングル「Moving On」をリリースしました。

「Moving On」はマシュメロの得意とするキャッチ―なメロディーラインと重厚感のあるベースがマッチしたEDMとなっています。

MEMO

同曲のMVの監督にはDaniel Burkeを迎え、Skrillex、Slushii、Ookay等の有名ミュージシャンのそっくりな役者が登場する等、SNSで話題となりました。

続いて2017年8月にはRCAレコードから「Silence」をリリース。

同楽曲はカリードをフィーチャーしており、R&Bの音楽の流れを汲んだ一曲となっています。

ジャンルの枠を超えた楽曲は、アメリカ、イギリスのダンスチャートで1位を記録し、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ等のヨーロッパ各国でもトップ10入りを果たしました。

同年10月にリリースしたセレーナ・ゴメスとの楽曲「Wolves」も、200万部を売り上げるヒットとなり、RIAAよりダブルプラチナ認定を受けました。

同楽曲はポーランド、ハンガリー、ラトビアのチャートで1位を獲得し、20か国でトップ10に入りました。

EDMにアコースティックギターを用いた楽曲はAviciiを彷彿とさせる部分もあり、往年のポップソングファンを魅了したのではないでしょうか。

2017年、MarshmelloはUltra Japan、EDC、Tomorrowland、と世界中のEDMフェスで大活躍を収めました。

彼の音楽をヨーロッパ、アジア等世界中に轟かせる1年となったのです。

セカンドアルバム~キャリア最大のヒットHappier

2018年6月にはセカンドアルバム「Joytime II」をリリース。

同アルバムはEDM色が強いアルバムとなっており、重厚感を感じることが出来ます。

2018年8月にはBastille(バスティル)とのコラボ曲「Happier」をリリース。

全米・全英の両チャートで1位を獲得すると、全米ダンス・エレクトロニック・ソングス・チャートのナンバーワンを69週間、つまり1年以上チャートのトップに君臨しました。

Marshmelloの最大のヒット曲とも称される「Happier」はDJ Magazine誌のDJランキングで5位に浮上しただけでなく、フォーブス誌が発表した世界で最も稼ぐDJランキングでは、ザ・チェインスモーカーズに次ぐ2位となる快挙を達成しました。

同楽曲のヒットの要因は、キャッチ―なサウンドにセンチメンタルなメロディが使用されている点からEDMシーンのファン以外を魅了したことにあるのではないでしょうか。

2019年2月には、アメリカを中心に世界中で人気のバトルロワイヤルゲーム「Fortnite」の仮想空間を舞台にバーチャルライブを開催しました。

このバーチャルライブの開催時間は、わずか10分間でしたが、世界中から約1,000万人もの人が参加しました。

Marshmelloのコスチュームと仮想空間はゲームの世界と見事に融合し、幻想的な仮想ライブは大成功を収めました。

彼の活躍を後押ししたのは音楽的な才能だけでなく、現代のリモートアクセスの時代にマッチしたことも考えられます。

同年7月には「Joytime III」をリリースし、USダンスチャートで1位を獲得しました。

Marshmello(マシュメロ)・オススメ曲

Keep It Mello

2015年10月にリリースされた「Keep It Mello」は、メキシコ人ラッパーのオマー・リンクスを迎えたマシュメロのデビューシングルです。

楽曲のタイトルはずっと気分がいいという意味があり、ずっとMarshmelloらしくあるというダブルーミーニングになっています。

同楽曲は、デビューシングルながらサウンドが洗練されており、華麗なシンセサウンドに激しいドロップが響く印象的な楽曲となっています。

同楽曲はデビューアルバム「Joytime」にも収録され、フューチャー・ベースシーンにおいて存在感を現すきっかけとなりました。

Silence

2017年8月にはアメリカ出身のR&Bアーティストのカリードとコラボレーション楽曲「Silence」をリリース。

同楽曲はスローテンポのEDMでありながら、確かな力強さと哀愁を感じられる一曲となっています。

MVでは両親の言い争いから逃げるようにヘッドホンを付ける少年や、犯罪に手を染める少年が登場する夜に、Marshmelloとカリードが自転車で駆ける映像が幻想的でセンチメンタルな気分にさせてくれます。

野外フェスでは観客が大合唱する姿が見られ、同楽曲の人気をうかがわせる一曲となっています。

Happier

2018年8月にイギリスのロックバンドBastille(バスティル)を迎えた「Happier」をリリース。

修復できない男女の関係を現したこの楽曲は、お互いが幸せになる為には別れるしか方法がないと悟る切ない歌詞です。

歌詞に寄り添うようにセンチメンタルなメロディが響き、バンドサウンドとEDMの要素を感じ取れる名曲です。

同楽曲は、アップテンポな曲以外にも彼の魅力が発揮されていることが確立されました。

Marshmelloは様々なジャンルのアーティストとコラボしており、その度に新しい感動とサウンドを届けてくれます。

Marshmello(マシュメロ)・まとめ


Marshmelloは、デビューから間もなく世界的なDJ・音楽プロデューサーになりました。

彼の音楽が世界に届いたのは、誰もが抱えているセンチメンタルな気持ちと気分を高揚させたいという気持ちを表現しているからではないでしょうか。

そしてヒップホップ、ポップス、ロックをEDMに昇華させる天才DJとしても注目され続けています。

謎の白い覆面を被ったスターは、素顔を見せないことでリスナーに想像力を湧き立たせます。

切ない曲を歌いながら笑っているのか、明るい曲を歌いながら泣いているのか、それはリスナーそれぞれが解釈出来るのです。

EDM界に現れた覆面のスターは、これからも音楽界に革新と感動を与えて続けるでしょう。

これからの彼の活躍にも目が離せません。

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